ふるまいよしこさんの記事から | 日本のお姉さん

ふるまいよしこさんの記事から

チュウゴクは、ツイッターで自由に
情報を交換する学生たちをも
監視しているもよう。
チュウゴクの学生は、
民主化のために立ち上がった弁護士、
劉暁波氏にノーベル平和賞が贈られたことを
喜んでいたらしい。
でも、地震でしか有名になっていない
3級、4級都市で起こった学生デモの
ことは、ちっとも知らなかったようです。
デモを行った学生たちは、チュウゴク軍の
指導のもと、集まって適当に騒いだ。
チュウゴク軍は
チュウゴウ政府の指示通りに動かずに、
クーデターでも起こしそうな実力を持っているとみた。
そして、なぜか、軍と深い関係の
反日のやり手が次のチュウゴクの
代表になるという発表がなされた。
デモで脅されたのか?それとも前から
決まっていたのか?
奥さんは、軍の歌手。
チュウゴクは、ますます軍拡するだろう。
聖書によるとロシアと組んで、ハルマゲドンに
大勢の騎馬軍団(バイクか小型のビークル)を
遣わすようになる。
日本は、チュウゴクをこれからは、もっと
警戒すべき。日本の民主党は腰抜けで政治のアマチュア。

自民党より、ダメ。自民党も左翼ばかりだったが、

民主党はひとりもしっかりしたのがいない。
最低の国になりそう。
日本国民が選んだ民主党は、中身は
朝鮮半島出身者の議員ばかりじゃんか。
トップの小沢氏にいたっては、
チュウゴクの人民解放軍の
日本支部の野戦隊長らしいし。
天皇を軽くみて、
チュウゴクの次の偉いさん候補を重く見て
激務の天皇に無理やりスケジュール調整
させて会わせるように命令した。
そして、お疲れの天皇をしかりつけていた。
「忙しいなら、減らせばいいじゃないか。」などと
偉そうにコメントしていたっけ。
ゆるせないな。
何様やねん。
民主党は、みんなが知らない間に

なにか勝手に日本のためにならない法律を作っていそうで

恐い。
~~~~~~~~~~~~
2010年10月21日発行
JMM [Japan Mail Media] No.606 Thursday Edition
 http://ryumurakami.jmm.co.jp/
supported by ASAHIネット
■編集部からのお知らせ
 RYU'S CUBAN NIGHT 2010 produced by 村上龍
 出演者:BAMBOLEO ・ YULIEN Oviedo act REGGAETON  MC:村上龍
 会場:ステラボール(品川プリンスホテル内)
 公演日時:2010年11月12日(金) OPEN 18:00 / START 19:00
           13日(土) OPEN 17:00 / START 18:00
 オフィシャルHP: http://www.ryumurakami.com/rcn/
▼INDEX▼
■ 『大陸の風ー現地メディアに見る中国社会』 第187回
  「慌ただしい秋」
  □ ふるまいよしこ :北京在住・フリーランスライター
 ■ 『大陸の風ー現地メディアに見る中国社会』          第187回
「慌ただしい秋」

 前回のレポートから2週間、いったい何から手を付けてよいのやら、とわたしも困
ってしまうほどあれやこれやの中国に関わる話題が、日本をにぎわせ続けた。
 
 ご存知の通り、8日には中国の民主活動家劉暁波氏にノーベル平和賞が贈られ、中
国当局の管理下にある国内メディア(ニュースメディアだけではなく、ブログやマイ
クロブログも含め)は何事もなかったようにその情報を無視したが、当局のアクセス
ブロックを超えてツイッター上で発言する、中国人ユーザーたちは狂喜乱舞した。北
京で、上海で、広州で、天津で、杭州で、長沙で、成都で、昆明で、アモイで、深セ
ンで、香港で、台湾で、シンガポールで、インドで、日本で、アメリカで、オースト
ラリアで、ドイツで、イギリスで、皆が喜びの声を上げ、狂ったように叫び続けてい
る様子がツイッターを通じて伝わった。
 
 実のところ、その週が始まったばかりの頃からノーベル平和賞が劉暁波氏へ、とい
う予想がかなりの期待感とともに飛び交っていたのである程度予想はしていた。しか
し、昨年も同じ頃、同様の情報が飛び交い、人々がさまざまな「受賞の可能性」を予
想していたことを考えると、ノーベル賞は候補者リストを公表しないものの、関係筋
から劉氏の周囲に事前に情報が伝えられていたのかもしれない。そう思ってしまうほ
ど、「自由な発言空間」であるツイッター上では昨年以上の異様な興奮が続いた。
 
 ただ、このところ、日本のメディアも興奮気味に劉暁波氏に関して報道しているが、



昨年のクリスマスに同氏が11年の実刑判決を受けた時、多くの西洋メディアが裁判
所前で実況中継をし、また西洋諸国の大使館が外交ナンバーの公用車でそこに乗り付
けて、西側諸国の注目度の高さを行動で示した。しかし、「そこには日本メディアや
日本の外交官の姿はなかった」と中国人ツイーターが伝えていた。
 
 その同氏の公判前夜、わたしはあるオピニオンリーダーが集まる夕食会に参加した。



そこには、翌日早朝から裁判所に応援に出かける予定の、劉氏の支援者も多く参加し
ていた。そのうちの一人は当局が行うだろう携帯電話のGPS機能を使った位置探知
を警戒し、携帯電話を自宅に放り出したまま手ぶらでやって来て、我々の目の前であ
る参会者宅に泊めてもらう約束を取り付けていた。そんな彼らの注意深さが決して過
敏ではないことが、散会後に明らかになった。家に帰ってツイッターをのぞくと、つ
いさっきまで一緒だった別の参会者が帰宅したところ、自宅前で私服警官が待機して
おり、そのまま自宅軟禁に入った、とつぶやいていたからだ。
 
 そんな彼らはすでに「『被』軟禁経験」がある猛者たちで、それぞれに心の準備は
できていた。その落ち着きぶりはすごい。実際にその時に北京中で同様の目にあった
人物は多く、その彼らは劉氏のノーベル賞受賞後、再び当局によって現在に至るも軟
禁状態におかれている。
 
 そこから、日本メディアの関心は先週末から連続して地方都市で起こった反日を叫
んだデモへと移った。中国外交部はその記者会見で、それを「市民の心の発露なのだ」



と言ったが、そんな「市民の心の発露」を中国メディアは国内に向けて報道しておら
ず、ブログや国内向けのマイクロブログでも、デモの様子を中継する書き込みはすべ
て削除している。つまり、当局は「市民の心の発露」を消し去っていることになる。
 
 それでも我々が得ることができたデモの様子の情報源は、その隙間をかいくぐって
現地から発されたウェブメディア、あるいは中国当局によって一般のアクセスをブロ
ックされている、ツイッターやユーチューブといったウェブツールだった。そこで見
た各地で起こったデモというより破壊活動が本当に「市民の心の発露」であれば、そ
れは日本からすれば当然、「暴力的な市民」と映る。
 
 しかし、そんな「暴力的な市民」の姿を知らせる映像には、実際には文字による解
説がついている。きちんとそれを読めばわかるが、彼らが決して目にした光景を誇る
ためにそれらをウェブ上にアップロードしたのではなく、批判を込めて情報を流して
いることがよく分かる。つまり、中国当局はそんな暴力行為を「市民の心の発露」と
呼んではいるが、一方で当局のネット規制をかいくぐってそんな暴力行為の様子を我
々に届けてくれる人たちはそんな「市民の心の発露」に眉をひそめているのである。
 
 もう一つ矛盾がある。一部であの反日デモは、先週末に東京で予定されていた「中
国大使館包囲 尖閣侵略糾弾!緊急国民行動」と銘打った、中国に向けたデモに対抗
して組織されたのだ、とも言われた。実際に東京でのデモには数千人の日本人が集ま
り、現場には中国の通信社の記者も駆けつけ取材していたが、中国国内メディアでは
こちらも一切報道されなかった。
 
 明らかにこれらの国内外のデモ情報に報道規制が行われており、当局はデモを「市
民の心の発露」と呼びつつ、「面倒な出来事」扱いしているのである。
 
 では、そんな「面倒な出来事」はどうして起こったのか。9月18日に船長釈放を
要求して、北京、上海、広州などのトップ大都市でデモが起こった。満州事変勃発日
にひっかけたデモでありながら参加者は微々たるものであったが、これらは日本も大
使館や領事館がある前線都市だ。そして先週土曜日10月16日に起こったのは西安、



鄭州、成都という、それぞれの省の中心地でありながら、北京などに比べ都市のラン
クが下がる。
 
 そして、17日には四川省の綿陽市で起きた激しいデモ。この綿陽市は08年の四
川大地震で震源に近く、壊滅的な影響を受けた街である。あの地震がなければそんな
街があるなんてきっとほとんどの人が知らないままだったろう、そんな地方の一都市
だ。不思議なのは(標的としやすいだろう)日本企業が進出しているような他の都市
ではなく、そんな田舎都市でなぜ突然激しいデモが起こったか。
 
 実は、中国の尖ったジャーナリストや社会活動家、そして当局に対して否定的な意
見を持つ人たちが日頃から社会の片隅に飛び交う情報をシェアしあっているツイッタ
ー上でも、綿陽のデモについてはまったく突発ニュースだったようで、多くの人たち
が言葉を失っていた。彼らにとっても綿陽市は地震被災地という以外の情報がなく、
なぜここに来て突然デモが起こったのか、よく分からないと言う。
 
 さらに、第一デモ発生地点の北京や上海、広州は外国に対する国の窓口にあたるト
ップ都市で、次の西安、鄭州、成都はそれよりもちょっと内陸に位置するいわゆる二
級都市である。さらに綿陽となると、その下、三級、四級のレベルの街であり、この
段階的な変化も注目に値する。だが、また日頃は情報収集に長けているツイッターユ
ーザーたちでも確固たる糸口がつかめないらしい。その間にも、次々と「次は重慶だ、



次は…」といった情報が流れてくる。しかし、それが実際に起これば、中国はほとん
ど無秩序騒乱状態ではないか。
 
 これは尋常ではない。日頃、中国が誇る、強い公安体制はどうしたのか。劉氏の支
援者だというだけで、多くの人たちを二週間以上も自宅に軟禁させる公安力は、どう
してここで発揮されないのか。明らかに公安力には重点の置き方に軽重があるのだ。
 
 実はそこに良識あるオピニオンリーダーたちが不安を抱いている。個別の発言者に
厳しい規制を敷いて世界の目から隠し、マス=大衆を大ザル式にとらえて活動させて、



当局はまるで「市民の気持ち」や「世論」を大事にしているかのようにふるまってい
る。その証拠に、今回のデモ破壊運動では、05年に起こったデモのように公安が首
謀者を探しているという情報は一切流れてこないのである。
 
(ここで申し上げておくが、この数日間、デモに衝撃を受けた日本メディアがさまざ
まな検証番組や報道を流しているが、そこで中国の貧富の差に対する市民の不満があ
って暴力的行為に走りやすいといった解説がなされている。しかし、問題はそのデモ
が自発的に行われたのか、それとも誰かが市民という隠れ蓑を利用してデモを引き起
こしたかによって、デモの動機は大きく違ってくるはずだ。根本的にそれを「市民の
心の発露」だと信じていない日本のメディアが、短絡的にデモが激化した理由を簡単
に「貧富の差」に落とし込んでしまうような姿勢は、ならばなぜそれが「反日」とい
う形で爆発するのかという論点を欠いていて、逆に日本人の目をコトの本質から遠ざ
けてしまう。)
 
 日頃から思い切った発言をするオピニオンリーダーたちへの軟禁が続いているなか
で、今週、彼らに、再びショックが走った。それは、習近平氏の軍事委員会副主席就
任である。
 
 習氏はこの副主席就任で、一挙に胡錦濤氏の後継者として地位固めに入った。だか
らこそ、民主化を主張する、劉暁波氏の友人や支援者のオピニオンリーダーたちはそ
の就任に緊張感を募らせている。日本メディアではここ数日、さっそく「習近平氏の
人柄」を好意的な論調で紹介し始めているが、民主派と言われる人たちが抱く習氏の
イメージは全く逆で、同氏の就任と、温家宝氏が主張してきた「政治体制改革」が真
っ向から衝突するという見方が飛び交っている。
 
 温家宝氏の「政治体制改革」と言えば、前回の「内憂外患」でもそれに対して強硬
な抵抗者がいるらしいことは書いた。そして、その抵抗者ーー軍隊システムが、尖閣
諸島海域での漁船衝突騒ぎを利用して、自己の存在感増大を図り、日中間で独自に中
国政府首脳が意図していない動きをしているのではないかという見方もお伝えした。
 
 民主派オピニオンリーダーたちが注目するのは、習氏が二階級特進で政治リーダー
の道を歩いてきたことでも、地方から中央へと昇ってきた苦労人といった経歴でもな
い。注目が集まっているのは、彼が若いころに軍事委員会弁公庁の秘書を務め、軍と
密接なパイプを持つ人物だという点なのである。一方で現政治トップの胡錦濤氏も温
家宝氏も就任当時に「軍経験がないのが不安要素」と言われた。そこで温家宝氏の
「政治制度改革」に対して習氏が最大の脅威と見なされている。
 
 日本メディアはこのところ、中国国内の反日デモ拡大の不安を伝えながら、習氏の
ことを温厚で落ち着いた人物だと報道している。一方で、ツイッター上の民主派オピ
ニオンリーダーたち(多くが公安によって軟禁中)は、彼の次期リーダー確定が温家
宝氏の「政治体制改革」を潰えさせることになるだろうと読んでいる。
 
 荒波乗りの後には憂いたっぷり、そんな日中関係の先に、今回のあわただしい出来
事の数々はどんな姿を描き出すのだろうか。我々はどんなふうに中国の現状を分析す
べきなのか。たぶん、すぐにはきっとその答はでないだろう。
 
 **********************
 
 ところで、このレポートが配信される10月21日夜、東京・六本木の国際大学グ
ローバルコミュニケーションセンターで、「安替:ネットメディア外交のスゝメ」で
ご紹介した、中国のフリージャーナリスト安替(アンティ)の講演会が行われ、わた
しも会場で通訳を務めます(
http://www.glocom.ac.jp/2010/10/post_145.html )。
講演会自体はすでに満員御礼につき、会場参加の申し込みは締め切られましたが、同
センターではこの講演会をツイッターで現場中継します。アカウントは@glocom1021、



ツイッターのアカウントを持っていない方も http://twitter.com/glocom1021 から
アクセスし、時折リロードしながらご覧ください。専用アカウントですので、講演会
終了後にもアクセスして講演と質疑応答の記録をご覧いただけます。

------------------------------------------

ふるまいよしこ
フリーランスライター。北九州大学外国語学部中国学科卒。1987年から香港在住。

近年は香港と北京を往復しつつ、文化、芸術、庶民生活などの角度から浮かび上がる
中国社会の側面をリポートしている。著書に
『香港玉手箱』(石風社)
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883440397/jmm05-22 )
『中国新声代』(集広舎)
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904213084/jmm05-22 )
個人サイト:( http://wanzee.seesaa.net )
JMM [Japan Mail Media]                No.606 Thursday Edition
【発行】  有限会社 村上龍事務所
【編集】  村上龍
【発行部数】128,653部
【WEB】   ( http://ryumurakami.jmm.co.jp/ )