チュウゴクのダニは怖い | 日本のお姉さん

チュウゴクのダニは怖い

アフリカの友達の犬がマダニにかまれて死んだ。友達の犬は子犬だったので、
病原体で死んだというより、マダニにたかられて貧血で死んだようだ。
アフリカの友人は、マダニにはヒトを殺すほどの病原体がいるので気をつけろと言っていた。特に、ラクダについているマダニを気軽に潰しては危険だと言っていた。

ラクダについているマダニは見たことがない。
関西の友人が九州でひろってきたノラ猫ちゃんにはマダニがついていたらしい。
動物病院の医者が「さすが九州やな!マダニは始めて見たわ!」と言っていたそうだ。

チュウゴクの河南省のダニは、写真でみると、赤と黒で、前足がくるんと丸くなっている。ダニだといわれなければ、何の虫か分からない。咬まれて発病したあるおじいさんは、痙攣(けいれい)しながら「痛い、痛い。」と言って苦しんでいたそうだ。
ダニに刺されて発病した人の血液や呼吸分泌物から他の人にうつる病気らしい。


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<続報>「殺人ダニ」で18人死亡=初の症例は昨年確認も情報公開されず―河南省
レコチャイ9月9日
河南省信陽市商城県では今夏に入り、ダニにかまれた後発病、死亡する例が多発している。2010年9月8日、河南省衛生庁は昨年5月に初の症例が確認されており、同日までに557人が発病、うち18人が死亡したと発表した。大河網が伝えた。

問題の病気は、ダニにかまれた1~2週間後に40度以上もの高熱となり、血小板と白血球が急激に減少するという症状を示す。発症は5~8月に集中。40~70歳の患者が多いという。今年5月、中国疾病予防対策センターは、この病気を「血小板減少を伴う発熱総合症」と命名している。

病気自体は昨年から確認されていたにもかかわらず、当局はこれまで情報を公開しないでいた。一部メディアが報道した後の発表だけに、情報を隠していたとの批判が高まっている。当局は原因不明の病気だけにパニックを避けるため情報公開を見送っていたと弁明している。(翻訳・編集/KT)
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ヒト顆粒球アナプラズマ症(HGA)の可能性
ヒト顆粒球アナプラズマ症(ヒトかりゅうきゅうアナプラズマしょう、英語: Human
Granulocytic Anaplasmosis, HGA)とは、マダニにより媒介される感染症のひとつで、人獣共通感染症のアナプラズマ症のひとつである。
1994年に初めて報告され、家畜の感染症であるエーリキア症の人畜感染とされたため、ヒト顆粒球エーリキア症 (HGE) と命名された。
病原体は1996年に単離され、新種 Ehrlichia phagocytophila と記載された。2001年の新分類で Anaplasma phagocytophilum に変更され、この種による感染症は正式には
エーリキア症ではなくアナプラズマ症に属すことになったが、現在もエーリキア症に含められることが多い。
アナプラズマには数種が属するが、本種のみが顆粒球に感染する。本種は人畜双方での感染が報告されており、反芻類には放牧熱 (pasture fever) を引き起こす。他の種は家畜感染だけが報
告されている。
輸血による感染も報告されていたが、2008年、中国でヒト-ヒト感染が判明しJAMAに報告された。
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国内に生息するマダニからのアナプラズマ属菌の検出

(Vol.27 p 44-45:2006年2月号)
新興感染症「アナプラズマ症」はマダニにより媒介される発熱性疾患で、その病原体は顆粒球に特異的に感染する偏性寄生性のグラム陰性桿菌である(図1)。1994年、米国で発熱性疾患患者の好中球の中にエーリキア様細菌の感染が認められ、ヒト顆粒球エーリキア症病原体[Human Granulocytic Ehrlichiosis (HGE) agent]と呼ばれるようになった。その後、1996年にはその病原体が分離報告され、さらに2001年にはEhrlichia 属からAnaplasma属へと配置換えされて、Anaplasmaphagocytophilum という学名が付された。それに伴って、昨今ではその病名もヒト顆粒球アナプラズマ症[Human Granulocytic Anaplasmosis (HGA) ]と呼ばれている。A. phagocytophilum は、ヒトの他、ウマやヒツジなどにも感染し、アナプラズマ症を引き起こすことから「人獣共通感染症」病原体としても知られている。
わが国では、これまでA. phagocytophilum に関する知見は皆無であった。今回我々は、国内のIxodes 属のマダニがA. phagocytophilum を保有することを発見したので報告する。
2003年と2004年に静岡県、山梨県、長野県内において273匹のIxodes 属マダニ[114匹のシュルツェマダニ(I. persulcatus )および159匹のヤマトマダニ(I.ovatus )]を捕獲した。このうち、123匹のマダニについては、全組織または唾液腺を個々のマダニより摘出し、DNAを抽出して、A. phagocytophilum に特異的なp44/msp2 遺伝子をターゲットとしたPCRを行った。その結果、123匹中20匹のシュルツェマダニとヤマトマダニがPCR陽性を示した(表1)。これらのマダニは静岡県あるいは山梨県で捕獲したもので、長野県内で捕獲した6匹のマダニについてはPCR陰性であった。一方、静岡県内で捕獲した150匹のマダニの全組織を摘出後、6~15匹分ずつプールし、それらを免疫抑制剤(シクロホスファミド)処理した15匹のddYマウスにそれぞれ腹腔内接種し、接種後10日目に脾臓DNAを調製してPCRを行った。その結果、15匹中1匹のマウスからp44/msp2 遺伝子が検出された。そして、得られたp44/msp2 増幅産物をTA-cloningによりクローニングして組換えクローンを作製し、28個のクローンの塩基配列を解読して系統樹解析を行った。この系統樹解析では、シュルツェマダニとヤマトマダニ中のA. phagocytophilum p44/msp2 遺伝子はそれぞれ異なるクラスターに位置することが判明した(図2)。また、28個中11個の日本のp44/msp2 遺伝子は米国あるいは英国のp44/msp2 遺伝子と85.6%以上の高い相同性を
示したが、残りの17個の日本のp44/msp2 遺伝子は米国あるいは英国のものとは73.1%以下の相同性を示し、わが国固有のA. phagocytophilum の存在が示唆された。さらに、p44/msp2 遺伝子でPCR陽性を示した1匹のマウスについて、16S rRNA遺伝子の解析を行った結果、得られた6個の16S rRNA遺伝子クローンは、それぞれの間で99.3~99.6%の相同性が認められ、米国のA. phagocytophilum human agentとは99.6~99.8%の相同性が見られた。増幅した16S rRNA遺伝子をダイレクトシーケンスした場合、その塩基配列は米国のhumanagentのものと同一であった。
以上、わが国においてもヒトに感染する可能性のあるA. phagocytophilum の存在が明らかとなった(詳細は、Emerging Infectious Diseases 11: 1780-1783, 2005を参照)。
静岡県立大学・環境科学研究所・環境微生物学研究室 大橋典男
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中国でのヒト顆粒球アナプラズマ症(HGA)の二次感染ルートはヒト→ヒト
中国からの報告のダニ媒介の新しい感染症という話題

Nosocomial Transmission of Human Granulocytic Anaplasmosis in China
JAMA. 2008;300(19):2263-2270.


わが国においてもヒトに感染する可能性のあるA. phagocytophilum の存在が明らかに・・・


ニューヨークで南京虫が発生していて

立派なホテルにも南京虫があらわれて

困っているというニュースがあった。

ホテルで発生しているので、

南京虫を持ってきた外国人がいるのだと思います。


http://idsc.nih.go.jp/iasr/27/312/dj312d.html と怖い話である。


ヒト顆粒球アナプラズマ症[Human Granulocytic Anaplasmosis (HGA) はアメリカで1990年、ヨーロッパで1997年確認された感染症


指標患者は発熱より12日前にダニに刺され、発熱・出血にてプライマリケア医受診、二例目は(医療従事者・家族)で、 Anaplasma phagocytophilumの抗体陽性であった。

安徽省(アンホイ省)の地域病院で2006年11月9日から11月17日まで、9名の熱や他の症状ありのHGA診断クラスター発症で、9名はダニ刺なし。
9名全員が12時間以内に広汎出血、気管内挿管された指標患者に接触した。指標患者接触後に手袋手洗いはされてない。指標患者死亡12時間以内に濃厚接触(20インチ以内)28名中9名が感染したことになる。血液に全員が接触し、7名が気道分泌物に接触している。
血液・呼吸器系分泌物皮膚曝露されたり、皮膚の事前病変がある場合はとくに感染しやすかった。

これらのケースの伝播経路はダニ刺ではなく、血液・気道分泌物曝露がもっとも考えられる。
http://intmed.exblog.jp/7671640/