中国のウイグル抑圧が継続中 | 日本のお姉さん

中国のウイグル抑圧が継続中

 【世界の新聞「101紙」の視点】
☆「注目社説」コーナーでお馴染みの「語学道場 主宰者」さんからメールを いただきました。


4日付の「ウォールストリートジャーナル」紙に、以下のような投稿がありました。

投稿者は、世界ウイグル会議と米国ウイグル人協会の議長である、レビヤ・カーディル女史です。

『中国のウイグル抑圧が継続中
 北京政府は外国人ジャーナリストと話をしただけでウイグル人を禁固15年に』

*和訳本文はこちら→ http://gogakudojo.com/special/index.html


淡々とした文面ですが、余りに衝撃的な内容に驚きます。

新疆ウイグル自治区で中国共産党政府が行っていることは、民族浄化そのものです。

*参考
・ウィキペディア「2009年ウイグル騒乱」の項
 http://bit.ly/VLD5c
・世界ウイグル会議の発表では最大3,000人のウイグル人が中国当局や漢族に 虐殺された事件。
 http://bit.ly/aDNhF3  (映像です。音が出ます)


現在、漏れ伝わる内容は一部に過ぎません。

我々が当たり前の権利として享受している言論の自由。

彼の地では政府の意向に反することを言っただけで厳罰に処せられる、という言論統制が行われている訳です。


いつか中国共産党政府が倒れ、その全容が明かされる時が来たとしたら。

世界は震撼し、このような政治が60年という長期に渡り行われていたことを、世界はどうして防げなかったのか?

という議論が巻き起こることでしょう。


しかし中国共産党政府が行っている民族浄化は新疆だけではありません。

チベット自治区でも同様の行為が行われていることは公知の事実です。


こうした行いに対して、国際社会が非難の声を挙げないのはどうしてでしょうか?

人権を錦の御旗として強引な外交を進めるのが得意な欧米が、口先だけの非難に留まっているのは何故なのでしょうか?


米国が発行する大量の国債の最大の買い手は中国です。

欧州は中国に武器を売りたくて仕方がありません。

商売の前には人権などの理想論は道を譲る、のが現在の国際政治の冷酷な実態、ということでしょうか。


そして日本のメディアがこうした実態を殆ど報じないのはどうしてでしょうか?

日中記者交換協定という二国間合意があります。
 
http://bit.ly/11nGTk

我が国のメディアは、こうした合意の存在があり、手足を縛られているのです。

もっとも、こうした合意の有無に関わらず、我が国のメディアが真に報道する価値のあるニュースを報じているかは議論の余地があるところですが。
☆=================================
独断と偏見はご容赦!
【最近の社説の、ここに注目】
====================================

22日付「産経新聞」
『携帯ゲーム依存 実体験の豊かさ伝えたい』の社説。


『手のひらサイズの携帯型ゲーム機や携帯電話のゲームサイトに熱中する子供
たちが急増している。外で遊ばずゲームに過度に依存することへの悪影響が
心配される。子供たちには、読書や自然などもっと豊かな体験を積んでほしい。』

『日本PTA全国協議会が、小学5年と中学2年の児童生徒と保護者に昨年末
聞いた調査で、携帯型のゲーム機を持っているのは小中学生とも約75%に
のぼった。いずれも前年の調査より20ポイント以上も増えている。』

『1日に30分以上ゲームで遊ぶ子は半数以上で、「休日には3時間以上」と
いう子も1割を超えた。ゲームの種類は豊富で、冒険や格闘ゲームのほか、
大人向けの恋愛ゲームをする子もいる。』

『携帯型ゲームは親の目を離れてどこででも遊べるため、依存の実態は調査の
結果以上に深刻ともいわれる。夏休みなのに、子供部屋にこもり、ゲームを
している子も少なくないという。』

『ゲームに熱中するあまり、勉強や読書の時間がそがれる。さらに家族との
会話や友達と遊ぶ機会が減り、「対話能力や相手の気持ちを推し量る能力が
低下する」といったコミュニケーション上の問題が専門家から指摘されている。』

『携帯電話の無料のゲームサイトの中には、「友達」を探すなどのメール機能が
ついているものもある。警察庁によると、電話番号など個人情報を安易に交換
して誘い出され、性犯罪などに巻き込まれる児童生徒が増えている。』

『ゲームサイトは「出会い系サイト」などに比べ、子供たちの警戒心も薄く
なるという。学校や家庭が実態をもっと把握し、子供たちの安全を守るための
教育環境への取り組みも欠かせない。』

『情報機器の活用も大切だが、少なくとも幼少期からゲームに過度に依存する
現状には歯止めが必要だ。自然体験が豊富なほど知的好奇心が刺激され学習
意欲が向上するという調査もある。』

『夏休みに真っ黒になるまで遊び、ときにはけんかする。そんな機会が減って
いる。失敗したりほめられたりする体験も少ない。親や周囲の大人は、子供
たちによい本を薦めたり、実体験のおもしろさを伝える責任がある。』


----------------------------------------------------------------------

個人的に、携帯型ゲームやネット・テレビゲームなどといったものがあまり
好きではない。

ゲームに費やした時間が、自分にとってどんなプラスになるのだろうかという
気がしてしまう。

「ストレス解消になっていい」「楽しい思いができるんだからいいでしょ」
そんな意見もあるだろう。

しかし、「それでいったい何が残るんだ」という思いがある。

個人的には、単に時間をムダにしているだけのように思えてならない。


それにこうしたゲームが、どんなに自分自身の自由意志を反映させているつもり
でも、結局のところゲーム開発者の枠組みの外には決して出ることができない
ということも、個人的に気に入らない要因の一つとなっている。

同じゲームでも、たとえば囲碁・将棋などだったら、ゲーム開発者(?)の
思いもよらない展開になることもある。

つまり、ゲームの展開・結末は、開発者にさえわからないわけだ。

それに対し、携帯型ゲームやテレビゲームといったものは、展開・結末その
ほとんどが、開発者の掌中にあるといっても過言ではない。

自分が「ここでこうしたい」と思っても、ゲームの選択肢や機能にそれが存在
していなければ、することさえできない。

何だか、ゲーム開発者の手のひらで踊らされているだけのような印象を受けて
しまう。

もちろん、私自身ゲームには詳しくないし、携帯型ゲームにも様々な使い方や
ゲームソフトなどがあるだろうから、一概に批判はできないのだが。


昨今のゲーム事情には否定的な私だが、もしも私の少年時代にこうしたゲーム
機があったとしたならば、今の子どもたち同様、ハマっていたかもしれない。

『親や周囲の大人は、子供たちによい本を薦めたり、実体験のおもしろさを
伝える責任がある』
との一節がある。

しかし、世の中にこうしたゲームが蔓延し、友人などからの情報もあり、また、
テレビのCMやオモチャ売り場などでも盛んにPRされているとしたら、
子どもの興味をそこから逸らすのは難しいだろう。

しかも、やってみたら本を読むより手軽だし、面白いし、興味を刺激し続ける
工夫もなされているわけだ。

それにうまくいかなかった場合でも、実体験のように後々まで残るような辛い
思いをすることはない。

うまくいかなかったら、リセットボタンを押したり電源を切ったりすればそれ
でいいわけだ。

大きなプラスを得ることがない代わりに、大きなマイナスを受けることもない。

草食系といわれる昨今の若者たちの価値観が反映されているようにさえ思える。


結局のところ、オトナたちがカネモウケをしたいがために、子どもたちへ与える
影響を考えることもなく、子どもたちをそのためのターゲットにしていると
いうことだろう。

そうした製作・販売会社などの価値観に、個人的に怒りを覚えることさえある。
(桐鳳)
◎世界の新聞「101紙」の視点
のバックナンバーはこちら
http://archive.mag2.com/0000174275/index.html