急な円高も困ったもんです。
円高をなんとかするには、政府が介入するだけでは
どうにもならないので、円高を利用して、政府と企業が
一緒になって、
外国で先進国の国々を震撼させるような事業を
バンバンしだすと、外国が円高はまずいと思って
だんだん円安になるとかテレビのコメンテーターが
言っていた。そういう手もあるけど、日本がそれだけ
信頼されているってことなのかな。他の国よりは
マシって意味だけど。輸出業者は大変だわ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
東京株午前終値 8900円割れ寸前 下げ幅236円
8月31日11時10分配信 産経新聞
31日午前の東京株式市場は、米国経済の減速懸念と円高への警戒感から4営業日ぶりに反落した。日経平均株価の下げ幅は200円を超え、8900円割れ寸前まで売り込まれた。日経平均株価の午前の終値は前日終値比236円93銭安の8912円33銭。東証一部全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は17・41ポイント安の811・80。
前日の米国市場は7月の個人所得・消費統計が悪かったことから大幅反落した。これを受けた東京市場では米国経済の減速が円高傾向につながるとの観測から、輸出株を中心に売りが先行。トヨタ自動車が年初来安値を更新するなどしている。
平均株価は取引開始直後に9000円を割り込み、下げ幅は午前9時20分すぎに200円を突破。取引終了直前には8909円まで値を下げた。これまでの3営業日で300円以上値上がりしているため、利益確定売りも出ている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100831-00000546-san-bus_all
円高悲痛!企業の“日本脱出”加速 手こまねく政府・日銀に見切り (1/2ページ)
2010.8.27 21:32
新型「スイフト」の発表会見で円高に強い懸念を示すスズキの鈴木修・会長兼社長【拡大】
円高に手をこまねく政府・日銀にしびれを切らした民間企業が、自助努力による防衛策に乗り出している。経済産業省が27日まとめた緊急調査では、製造業の4割が拠点を海外に移転すると回答した。中小企業からは悲鳴があがる。民主党代表選という権力闘争に明け暮れ、このまま円高を放置すれば、見切りを付けた企業の“日本脱出”が止まらなくなる。
「業績に大きな影響が出る。きわめて深刻に受け止めている」。スズキの鈴木修会長兼社長は急激な円高に危機感をあらわにする。
同社が来月18日に国内で発売する世界戦略車の新型「スイフト」は、欧州やインドなどアジアにも順次投入する計画。欧州向けを生産するハンガリー工場では、部品の6~7割を現地で調達し、残りは日本から輸出している。しかし、円高で輸出採算が合わなくなり、「現地調達をさらに増やす必要がある」(鈴木会長)と、国内での発注をさらに絞り込まざるを得ない状況だ。
日産自動車は、7月発売した世界戦略車「マーチ」をすべて海外生産し、国内向けもタイから逆輸入するという“常識破り”に踏み切った。国内から輸出していては、新興国市場で価格競争に勝てない。日本で国内向けだけを生産しても、規模の面で採算が合わないためだ。
日産の志賀俊之最高執行責任者(COO)は「(国内では)必死にコスト削減の努力を続けているが、90円以上の円高は厳しい」と話し、国内製造拠点への投資は見直さざるを得ないとの考えを示す。
三菱自動車も平成23年度にも売り出す世界戦略車について、国内向けは建設中のタイ工場から逆輸入することを検討している。
「基本的には売れる場所で造る」と断言するのは、トヨタ自動車の伊地知隆彦専務。中長期的に1ドル=85~95円でも利益がでる生産体制の構築を目指しているが、足元の水準は、すでにそのデッドラインを超えており、海外シフトにより踏み込まざるを得ない。
電機業界でも海外移転の流れが止まらない。
パナソニックは今月、プラズマパネルの国内生産設備の一部を、需要が拡大する中国に移すことを決めた。シャープも看板商品である液晶パネルの中国での合弁生産に乗り出した。価格競争の厳しい主戦場の新興国市場では、ほとんどの家電製品が海外生産に切り替わっている。
大手企業の海外移転で取り残される中小や下請け企業への影響も深刻だ。
青森県内にある電子機器製造会社では、親会社からの受注が売り上げ全体の約6割を占めるという。一昨年秋のリーマンショック後の不況からようやく稼働率が持ち直してきたが、円高で発注の削減の打診を受けた。
70歳の社長は「円高が長引けば、取引先の海外シフトの加速は避けられず、経営への影響は大きい」と漏らし、会社の存続そのものに強い危機感を抱いている。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100827/bsa1008272133007-n1.htm