NHKは、反日の番組を作って日本人をへこませるために存在する
一部のチュウゴク人は、ドバイの高級ホテルで
大金を使って遊んでいるらしい。
GDPが日本を抜いても、儲かっているのは共産党幹部と
軍部のものだけ。13億人いても、金まわりがいいのは、
2億人ぐらいだそうです。チュウゴクの土と水は、汚染されて
子どもを育てる環境としてはむいていないので、
高級幹部たちは、すでに、ヨーロッパやアメリカに
移住しているそうです。日本もすでに、日本人が
知らない間に水源地をチュウゴク人に買いあさられていて
政治家も外国人が日本の土地を買わないように
法律を整える気もないらしく、このまま
日本の山や水源のある森やリゾート地のホテルなどが
チュウゴク人のものになっていくのでしょう。
産経新聞で、そんな記事を読んだ友人が
「やばいことになっているらしい。」と言っていました。
チュウゴク人は日本の土地や物件を購入するときは、
在日を使うから、地元の人は日本人だと思って売るので
売り渋ったりしないらしい。
チュウゴク人が日本の土地や物件を見に来るので
商売人たちは、チュウゴク語の案内を出して用意しているとか。
売りたい人には、日本人だろうが、チュウゴク人だろうが
買ってくれたら、それでいいのだろう。
14日のNHKの番組は
わたしも少しみたけど、韓国人の学生は、チュウゴク人と
一緒で洗脳されていて、韓国人用に歪曲された歴史しか
知らない。日本人学生も、あまり歴史の勉強は
していないから、韓国人にキツイ顔でお叱りを受けて
だまりこくっている感じだった。
たまに、「当時は西洋人がアジアで植民地をひろげようと
狙っている時代だったから。」と日本人学生が反論しても、
「なぜ、日本人は正しい歴史を学習しないのか。」とか、
「父親は、日本軍に徴兵されてフィリピンで
酷い目にあった。今でも日本を恨んでいる。」と韓国人は
自分の主張だけを繰り返す。
日本人の学生はツイッターで
「第3者が必要だな、、、。」とつぶやいていた。
歴史を知らない日本人学生と、韓国に都合がいいように
作り上げた韓国なりの歴史を刷り込まれている韓国人学生とでは
話し合いにもなっていないようだった。
見ていてしんどいので途中で見るのをやめた。
NHKは、韓国人のためのテレビ局だと感じた。
NHKは、たぶん在日や朝鮮半島系の宗教である創価学会員に
すべてをのっとられている。
番組も、日本人学生が韓国人学生に
怒られているだけの内容で、
自分のペットが、よその犬どもにかまれてボロボロになっているのを
じっと見ているしかない飼い主のような辛さがあった。
NHKも、日本人に味方するような、歴史が分かっている助っ人を
置いておかないと、まともな番組にならないってことぐらい
わかっていただろうに。出演者の日本人学生は
もうちょっと歴史を勉強して、反論できるようにしてほしかった。
残念な番組でした。NHKは、日本人の税金を使って存続させる
価値はない局です。
反日番組で日本人をますます嫌な目に合わせるのが目的なんだと思う。
戦争に負けたらアカンね。
戦争をするなら、早めに話し合ってなるべく有利に持っていかないと
ダメだね。それでも、責任者は殺されると思う。
戦争をするなら、絶対に負けるな。一番いいのは、
戦争をする前に雰囲気で勝っておいて、戦争にならないようにしないと。
チュウゴクに甘く見られたらおしまいなので、
日本は、戦争をしたくないから自衛隊を軍隊に格上げして
しっかり日本を守るという意志を全面に出しておかないと。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成22年(2010)8月17日(火曜日)
通巻3037号
2030年、中国経済は米国と並ぶ?
GDP、ついに日本を抜いて世界第二位に浮上した
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8月16日、日本はGDP成長を0・4%と下方修正、これにより中国が世界第二位のGDPを誇る経済大国となったことが正式に明らかとなった。
中国1兆3300億ドル
日本1兆2800億ドル(いずれも2020年第二四半期)。
わずか五年前、中国のGDPは日本の半分でしかなかった。五年で日本を抜く実力を発揮したことになる。
日本が低成長からマイナスへ、政治は政権担当能力がそなわっていない政治屋たちの手に落ちて以来、経済がまっしぐらに陥没することは明瞭だった。それにしても中国躍進のスピードが早すぎる。
いずれ息切れするだろう。
ニューヨークタイムズ(8月17日付け)は、「世界に新しい“スーパー・エコノミー”が登場した事態を認識するべきである」として、続けた。「この調子でいけば、2030年に中国は米国を追い抜くことになるだろう」。
しかしひとりあたりのGDPとなると中国はアルジェリア、エルサルバドル、アルバニアと並び3600ドル内外、これは米国のひとりあたりのGDP46000ドルの水準とは比べものにはならないが。
いずれにしても世界経済のアジアシフトは次の地殻変動を生むことになる。
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(読者の声1)支那の賃金が跳ね上がり魅力の無い労働力市場に早くなって貰いたいものです。その影響で国内生産が充実してくれると有り難いのですが。でも、そうなるとちょっとでも隙間があると危険を顧みず顔を突っ込み黴菌を撒き散らす、支那の3,400万の溢れ『ゴキブリチョンガ-』が民族浄化、と称して大和撫子を漁りに来る危険は生じないでしょうか。
何せ日本文化を無視する支那の野戦隊長が潜でいる政権政党の国ですからその懸念は大だと想っています。支那にも犬肉レストランが在るのですか。犬肉を好むのは鮮卑族だけかと想っていました。
古来より人肉を炙り喰いしながら仁・礼を説いた偉大な哲学者が居た地域だけに、支那にも犬肉レストランが在って当然ですね。中村彰彦先生の著に因れば縄文人と台灣原住民は犬を食用とはしていないそうです。成る程、通りと頷けました。
14日も頷ける番組をNHKが流していましたが、TVをご覧にならない宮崎先生はご存じないと想い、その一部を紹介します。
日本の若者と、韓国の若者がロ-ソンの社長新浪剛史氏、元外交官岡本行夫氏、映画監督崔洋一氏、韓国女性タレントのユン・ソナ嬢を間に挟み、「ともに語ろう日韓の未来」と題して討論をしていました。相手国嫌いは韓国の若者の方が多かったのですが、相手国の知っている人名のアンケ-とでは、韓国側が伊藤博文総監であるのに対し日本側は冬のソナタで名を売ったタレントのペ・ヨンジョンが断突の一位でした。此れは日本人の、底抜けの阿保さ加減の露呈ですか。韓国側の言い分は、「王妃閔妃を殺害した。武力で韓国を併合した。日本に併合されなければ朝鮮が分裂することはなかった。竹島を日本の領土と主張している。日本人に悲惨な目に遭わされた」、など等、学校で教わった事がさも正しい国の歴史であるが如きに獅子吼し、「賠償もきちんとしていない。韓国民に心の篭ったお詫びをしていない。ドイツはお詫びも賠償もきちんとしているが日本は上辺だけで繕っている」、と喚いていました。
また北朝鮮が核を持っても自分たちは脅威でも何でもない、自分たちは同族だから解り合える。日本人に対する感情とは全然違う」とも喚いていました。驚いたのは日本側青年が、当時の国際情勢としては理解できるし、日本は侵略した訳でもない。条約によって併合したのであり云々と意見を述べていたら突然、「君は1910年の日韓併合条約の事を言いたいのだろうがそんな事で歴史を論ずる資格はない」と崔洋一が怒鳴って意見を制した。吃驚しました。今まで何処人かは知らないが正面と思えるコメントを聞いていただけに、何打此奴、と訝り出自を調べたら、なるほどと納得できました。私がその場にいたら怒鳴り返すとこでした。
それにしても日本映画を駄目にした男と言われている人物が如何して日本映画監督協会理事長なのですかね。「日本列島は日本人だけの物ではない」と言った宇宙人がいましたが、真逆密かに譲渡していた訳ではないでしょうね。ユン・ソナまでもが「日本人にされた仕打ちがいまだに忘れられないでいる身内がいる」と日本で稼いでいながら反日を煽っていました。
元外交官の岡本行夫氏がいながら当り障りの無いようなとりなしをしていたのにも、一体彼方は何の為に其処に座っているのですか、と腹立たしく成りました。折角の良い機会ではないか、併合に至ったのかその経緯を何故説明しない、気配りの配慮はかえって相手の増長を招くだけではないか、と岡本氏の不甲斐無さに唖然としていました。それにしても、又もやNHKが、と怒りが込みあがりました。
視聴していてはっと気付かされた事があります。8月は人権啓発月間とかで地方の教育委員会が市民税を使って同和問題啓発月間の宣伝活動を行なっていました。同和組織が独自の啓発を行うのは何ら問題にすべき事ではないが、出先機関でもない教育委員会が市民の税金を使って何故に運動を展開する、同和問題の本質を熟知していての事か、と詰問したら市議も含めて熟知している者が誰もいませんでした。
当然の事ながら流れ星銀次の事を知っている者などいませんでした。韓国側青年の主張も同和運動の主張もアイヌ運動の主張も全く一緒でした。日本人は本当に確りしないと何れ支配される民族に落ちぶれて仕舞うのではないかと案じています。
「貴様と俺とは同期の桜 離れ離れに散ろうとも 花の都の靖国神社 春の梢に咲いて
逢おう」と誓って散華した青年たちの思いを努々忘れてはいるまい。
たけしの『帰国』を観る予定でしたが、余りの腹立たしさにNHKを観てしまいました。NHKの壊日策謀には心底腹が立ちますが、何故受信料不払いに立ち上がらないのでしょうか、不思議ですね。街頭抗議を行なった程度では痛くも痒くも感じてはいないと想いま
すが。
(北九州素浪人)
(宮崎正弘のコメント)テレビ番組の「帰国」をみた人(複数)から「イデオロギー色が薄くて、良かった」とする感想を頂きました。小生は見ていないのでコメントできませんが。。。
終戦の日は早朝に靖国へ詣でて、警備の深甚さに驚きながら、つぎに小生は親友が入院中の病院へ見舞いに行きました。テレビとは無縁の生活でした。
♪
(読者の声2)毎回ホットな世界情勢情報感謝します。
終戦記念日が過ぎましたね。大東亜戦争から太平洋戦争と呼び名が変わって久しいですが、そろそろ別名称も考えたい情勢です。
日本史的にみれば、熱い戦争、冷たい戦争が終わり、見えない戦争と化している今の時代にあっては、第一次日米戦争という名称も可能では。
とすれば、第二次日米戦争の時期は? 1985年8月12日の日本航空123便の墜落事故(終焉の地を高天原山の山なみに設定した歴史ディレクターには脱帽するしかない)も有力なエポックメークな出来事ではないか。
以降、日本の経済的勝利はアメリカからの敗戦処理通告により構造的ダメージを受け続けてきていた。この8月12日という日付けのもつ意味を示唆していただいたのは、同日付渡部亮次郎氏のメルマガである。1978年8月12日は日中平和友好条約の締結の日だった。さすが100年戦争を経験してきた民族、用意周到である。
前原氏が御巣鷹山登山、リメンバーパールハーバーを肝に銘じた(めいじられた?)らしく、分かりやすいイベントだった。パールハーバーといえば、ブッシュ氏が9.11の時にパールハーバーを真っ先に口にして、柳の下の二匹目のドジョウを目指していることを露骨に宣言したが、さすがにアメリカ覇権の絶頂期の再来の道は厳しく、石油で築いた王国は石油の泥に沈む様子。原油流出が止まらないなるとと、地質的に北アメリカ大陸は持ちこたえられるのだろうか。五大湖が大西洋と合体する姿を我々は眼にするかもしれない。石油から原子力へのエネルギー覇権切り替えイベントである二酸化炭素地球温暖化キャンペーンはクライメート事件により、幾分ダッチロール気味。
と対岸の火事を心配する余裕は日本にもなく、民主党が鳩山、菅の二枚看板を使い切った後は、政界再編製の季節となると推測されるが、一度味わった与党の魅力を左翼陣営が手放せないのなら、再び壊し屋小沢氏の登場になるのか。
此岸も懲りない歴史が続く。
アジア大陸に目を転じれば、こちも歴史的に治水が課題の国柄。日本自体はアメリカからアジアに軸足を移すプロセスにあるわけだが、こちらも中国はなかなか同盟国になりがたい国。
何といってもアメリカの方がまだまだ数枚上手で組みやすい国であることに違いはないだろうとは思う。公明党が「海洋立国を目指す」とかいったキャチフレーズのポスターを作っている。アメリカでもなく、中国でもなく、という願望かと推測されるが、欧米の地政学のにわか勉強のようにも思え、真意は如何に。
少なくともギリシャの時代から「最近の若者は」と愚痴りつつ人間の歴史は流れてきている。数は少なくなりつつあるとはいえ日本列島に生を受け、成長してきている子供達は決して尽きてはいない。
ひとつでも路傍の塵を減らしつつ、次代に国土と国語を託すことが肝要かと思う今日この頃。こちらも幸か不幸か宮崎さんも一生楽隠居はできないことでしょう。
(アシカビヒコ)
(宮崎正弘のコメント)治水問題は、そのうち大特集をしたいと思います。北京へ水を引くために北の湖にダムをつくって水路を構築する由ですが、なんと琵琶湖から東京へ水を引く距離ですよ。
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(読者の声3)中国の経済状況は案の定という感じですがそれにしてもひどいですね。
これで政治、社会に影響は出ないんでしょうか。もっとひどいのは日本の政治ですね。ご指摘のように「無能、無為無策の政権」にはまったく同感です。
なんとしても早期政権交代を願いたいです。
台湾もひどい政治は同じです。年末の台北、新北、台中、台南、高雄の「五都選挙は全勝」の緑陣営は意気盛んでしたが、高雄で民進党の党内予備選で負けた高雄県長(楊秋興)が無所属で立候補の意向を明らかにし、緑陣営は分裂です。
これを見て台南でも同じたび場の許添財台南市長が「10万人の署名が集まれば」とその気になっています。
高雄県長は国民党から数億元の金が渡ったとされておりまた中国べったりというか中国人の星雲大師(高雄県仏光山)に信者の支援などそそのかされていました
(KS生、台湾)
(宮崎正弘のコメント)星雲大師、あの胡散臭い「宗教家」。じつは国民党の第5列という評判をいたるところで聞きますね。
偽パンチェンラマと真っ先に大陸へ行ってエンドースしたのも彼でした。
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(読者の声4)貴誌前号ですが、ベトナムと米国合同軍事演習の記事中に、「これで先月のヒラリー国務長官の大胆な発言(南シナ海の安全航行)と符丁があう」とあります。
これこそ”国をあげて”の外交だと感嘆してしまいます。
日本の報道では米国の中国に対しての懸念はあまり報道されませんが、米海軍の航行軌跡を追うとはっきりしたメッセージが読み取れます。
中国も先読みの名手。どのような対応を見せるか興味が尽きません。両国の外交手法がよくわかるケースでしょう。民主党首脳部あたりは目をシロクロさせるのではないしょうか。
(桃太郎、岡山県)
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(読者の声5)貴誌、通巻3036号の米国艦隊ダナン訪問のニュース、ベトナムもしたたかですが、アメリカ側もハノイ・ハイフォンやカムラン湾ではなく1968年のテト攻勢の激戦地だったダナンを寄港先に選んだことにメッセージ性を感じます。
しかもイージス艦がハノイ・ヒルトンの「ジョン・マケイン」。1972年にニクソンが訪中した際、かつて周恩来がダレスに握手を拒否されたといわれる事件をふまえ、ニクソン側から周恩来に手をさしのべることで米国の和解のシグナルを送ったという逸話がありますが、今回のベトナム訪問でも米越の和解を演出するにはダナンがもっとも相応しい場所なのかもしれません。
貴誌解説中、ベトナム人と中国系住民の結婚率はもっとも低い、とありましたが、5年前に訪れたダナンの肉まん屋の華人系夫婦、奥さんは典型的な南方系中国人顔でした。ご主人は戦争中は米軍基地で働いていたため英語が話せ、当然、アメリカびいき。中越の対立、米越の接近など、中国系住民がどう感じているのだろうかと気になりますが、ベトナムでは中国系住民はもう無視しうる存在なのでしょうか。
(PB生)
(宮崎正弘のコメント)華僑でベトナムから脱出したのはアメリカに協力した親米の人々、カネももっていた。漁船をカネで買った。その真似をしたのが、江西省チワン自治区の中国人でしたが、当時、日本はベトナム語と広東語の区別もわからず「偽ボートピーポル」を人道的立場からと随分と受け入れたのでした。
さてベトナムに残った人は地元で迫害されても生きていけるという雑草のような自信があった人たちではありますまいか。
小生は三年か、四年前にハノイに一晩だけ泊まりましたが、華僑がいなくなった空間を韓国企業、韓国マフィアなどが埋めたような気がしました。ベトナム独立戦争にしても、あそこに居残って闘った日本兵が数百の単位でいる筈です。台湾の戦後の軍隊を「白団」という日本軍人が助けたように。歴史の裏舞台に消えてしまった勇ましい日本人がいたのです。ベトナム人は日本をいまも尊敬していると思います。
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 433回】
――延辺での文革は朝鮮族抹殺が目的だった・・・とか
『延辺文化大革命』(柳銀珪 図書出版土香 2010年)
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韓国で出版されたこの本は、かつて間島と呼ばれた延辺の朝鮮族自治州における文化大革命を記録した写真集である。
だから『延辺文化大革命』。頁を繰るごとに目に飛び込んでくる写真はモノクロながら、一枚一枚が緊張感と臨場感に溢れている。それだけに延辺での文革の惨状を、40数年の時の隔たりを感じさせないほどの迫力で読者に訴えかける。
延辺大学芸術学院美術系で教授を務める韓国人写真家の著者は、延辺朝鮮族自治州における朝鮮族の暮らしぶりを写真に収め、古い写真を集め、朝鮮族の歴史を掘り起こそうとしているが、その作業の過程で、ある朝鮮族写真家と知り合う。
じつは朝鮮族が味わった「紅色恐怖」の実態を写し撮った膨大なフィルムを隠し持っていた彼は著者に対し、「私が死ぬまで発表するな」と。その時から10年。著者は「10年の約束」のサブタイトルを持つ写真集を出版することで、その朝鮮族写真家との約束を果たしたのだ。
延辺での文革は毛沢東の甥で四人組、わけても江青と近かった毛遠新がリードしたことで、民族浄化の色合いがより先鋭化され、それだけに残酷さを増すことになった。そんな毛遠新の“策動”を可能にしたのは、漢民族と朝鮮族との間の埋めようもない相互不信感だったというのが、著者の主張だ。
満洲国時代は漢民族の監視役となって働き、中国共産党と共に抗日ゲリラ戦を展開したのは朝鮮の独立のためであり、中国のためではなかった。
漢民族にとって朝鮮族は招かれざる移住民でしかない――これが朝鮮族に対する漢民族の一般的な見方だそうだ。これに対し、優秀である朝鮮族が志願して共に戦ったからこそ中国の解放は達成されたわけであり、その優秀さゆえに、中国政府は百万人程度の少数ながら自治州を用意せざるをえなかった――朝鮮族は、こんなプライドの持ち主だとか。
まあ、どっちもどっち、といったところ。
だが、互いに相反する潜在意識を持っている以上、憎悪が憎悪を招き、膨らませ、憎しみの赴くままに行動が過激に奔ってしまうのは致し方のないことだろう。
延辺での文革は、他地域からオルグにやってきた文革派学生に火を点けられた延辺大学の学生らが、1966年8月27日に「827紅色革命反乱団」を成立させたところからはじまった。
これを制圧すべく朝鮮族を中心とする「紅旗戦闘聯軍」が結成され、この組織から分離した朝鮮族によって朝鮮族自治州州長支持の旗を掲げた「労働者革命委員会」が生まれる。
これに対し毛遠新は827紅色革命反乱団メンバーを中心にした「紅色造反革命委員会」を組織し、「朝鮮族は信じられない」「朝鮮族の学生は朝鮮語を学習する必要はない」「朝鮮語の寿命は長くて10年か15年だ」と嘯き、武闘の指揮を執った。
民族浄化を目的とする過激な行動、凄惨な現場、残酷な被害情況、毛沢東への限りなき忠誠、「東北の太上皇」の別名で呼ばれた毛遠新に対する一部朝鮮族幹部の忠勤ぶり、両民族のとってつけたような友好シーンなど、どの写真も、ありのままの朝鮮族の姿を浮かび上がらせていて興味は尽きない。
だが、1枚だけといわれたら、やはり多くの武闘被害者を真正面から捉えた写真を挙げたい。
無言の彼らは寂しげにレンズを眺める。添えられたキャプションには、「延吉市を血で染め、豆満江を渡って故郷へ帰ろう」。
だが、かりに「豆満江を渡って故郷へ帰」っても、しょせん去るも地獄、残るも地獄でしかなかった。
《QED》
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九月十日頃発売、清流出版、予価1680円。詳細は八月下旬のこの爛で告示します。
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◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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