70万人いる引きこもりがズルしないように
配信元:2010/08/02 1
東京都杉並区に住民登録している、都内最高齢の113歳の古谷ふささんが所在不明になっていることが分かり、杉並区が警視庁杉並署に所在確認の相談をしたことが2日、分かった。杉並区が発表した。杉並署は親族などから事情を聴き、詳しい経緯を調べる。
杉並区によると、7月に足立区で戸籍上111歳の加藤宗(そう)現(げん)さんとみられる遺体がみつかった事件を受け、杉並区職員が同月30日に古谷さん宅を訪問。古谷さんの長女(79)が応対し、「母はここに住んでいない。弟といるはず」と説明した。翌31日、区職員は長女とともに杉並署に相談に行ったという。
長女は昭和61年、千葉県から1人で杉並区に引っ越した際、古谷さんの住民票も区に移した。しかし、実際には古谷さんは千葉県内に残ったといい、現在は連絡を取っていないという。
杉並区には古谷さんが年金を受給した記録はない。介護保険の支払いは長女の口座から引き落とされているが、使用されていなかった。医療保険も長女が支払っているが、少なくとも過去5年間、使われた形跡はなかった。古谷さんが100歳を超えてから、区職員が複数回、お祝いの品を携えて訪れたが、長女は「同居していないのに虫が良すぎる」として受け取らなかった。区は直接本人に会ったことはなかった。
厚生労働省によると、100歳以上の高齢者は全国で4万399人(平成21年9月1日現在)。東京都によると、都内の100歳以上の高齢者は3602人(今年1月1日現在)。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/423359/
113歳所在不明 長女「早く役所に伝えれば」
8月2日23時31分配信 産経新聞
古谷ふささんの長女が2日夜、自宅アパートで取材に応じ、「7月末に区役所から初めて母親のことを聴かれた。私がもっと早く(同居していないと)区役所に伝えていれば…」と胸の内を語った。
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長女によると、古谷さんは昭和59年ごろまで、千葉県船橋市の団地近くの住宅に長女とその弟とともに生活していた。その後、古谷さんらは同県市川市に転居。しばらくして長女だけが、杉並区に引っ越した。
母親と住民票の上では“同居”していたことになるが、長女は「東京で1人暮らしを始めてから住民票のことは知った」と説明。しかし、内容を修正しなかった理由については「身内の事情なので」「思いだせない」と言葉を濁した。
長女の説明では、最後に母親と会ったのは、昭和61年ごろ。銀座にある長女の勤務先を1人で訪ね、15分ほど話したという。「足腰も元気のようだった」と振り返るが、どこに住んでいるかなどについて話すこともなく別れたという。
長女は母親の居場所について「弟と一緒に暮らしていると思う。妹には家族がいるから」と推測するが、一方で弟の居場所については、「住所も連絡先も分からない」。妹とはたまに電話で連絡を取るが、母親の話題は出ていなかった。
母親分の税金や各種保険の支払いは「催促が来るから仕方ないと思った」と支払っていたという。同じアパートに住む無職男性(72)も「突然騒ぎになってびっくりだ」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100802-00000636-san-soci
111歳ミイラ化 “名ばかり高齢者”他にもいる?
配信元:
2010/07/31
111歳で、全国長寿番付2位とされた東京都足立区の加藤宗現さんが、30年以上前に亡くなっていたことが分かり、大騒ぎだ。「即身成仏する」と言い残し自宅の1室でミイラ化したというが、遺族は死亡届を出さず、区の訪問調査でも生存を強調。加藤さんを受給者とした老齢年金や遺族共済年金を不正受給していた。日本には現在、100歳以上の高齢者が約4万人存在するが、他にも“名ばかり高齢者”はいるのではないのか?
厚労省は毎年、敬老の日に100歳以上の長寿者を中心に、各地域の高齢者を発表しているが、これは地方自治体の調査をまとめたもの。各自治体も住民基本台帳(住基データ)を提出するだけで、今回のような“名ばかり高齢者”の存在は完全には否定できない。
つまり“間違い”はあり得るということだ。ただ、東京都西部の自治体職員は、今回の足立区の対応に首をかしげる。
「100歳を超えた住民の死亡が、10年以上見逃されることは普通では考えにくい。どの自治体も、敬老の日のお祝いなどを通じて職員が生存を確認している。足立区はなぜ、10年も面会できないまま放置したのか」
今回の一件が発覚したのは、今年1月に地元の民生委員が区の福祉管理課に通報したことがきっかけ。区は毎年、敬老の日に東京都の委託で、区内に130人存在する100歳超の高齢者の現況を調査。加藤さんについては2回の訪問も行ったが、81歳の娘の「生きている」という言葉をうのみにしてきた。
もう一つ、審査の甘さが指摘されるのが、2004年に亡くなった元教師の妻の遺族共済年金を10年間にわたり約1000万円も支給してきた公立学校共済組合(東京)だ。妻が亡くなった際、実在しない配偶者(=加藤さん)の申請書類をスルーさせていたことになる。この手が通じるなら、今後“模倣犯”が出現してもおかしくない。
「年金は受給権者本人の申請が大原則ですが、委任状や戸籍謄本などの書式がそろい、住基データで受給権者の生存が確認できれば、制度上は代理申請でも受理せざるを得ない。住基データ上で生存している限り、支給も継続されます。今回のようなレアケースは想定外。今後の対応についても、今はお答えできません」(同組合年金部)
1899年(明治32)年生まれの加藤さんは、小説家の川端康成氏や、「のらくろ」でおなじみの漫画家、田河水泡氏、日本船舶振興会の笹川良一元会長=いずれも故人=らと“同級生”。亡くなったとみられる1978年には、キャンディーズ解散コンサート、池袋サンシャインシティ開業、元巨人の江川卓氏をめぐる「空白の一日」事件などが起きている。
思わぬ事態に直面した足立区は「われわれの調査は住民票上のことで、親族が『生きている』といえば、それ以上踏み込む権限はありません。遺族に悪意があった場合、行政が事態を完全に防ぐことは不可能です」(報道広報課)としている。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/422547/
95歳?同居女性ミイラ化 逮捕65歳「葬式代なく遺体放置」
配信元:2010/06/29 11:27更新
28日午後8時15分ごろ、大阪市浪速区恵美須西の「誠宏マンション」4階の一室で、居間に敷かれた布団の中に女性の遺体があるのを浪速署員が発見。この部屋に住む男が遺体を放置したことを認めたため、死体遺棄容疑で逮捕した。
同署の調べでは、男は無職、村尾征生容疑者(65)。女性は95歳前後とみられ、ミイラ化していたが目立った外傷はなかった。村尾容疑者は「女性とは平成5年ごろに知り合い、一緒に住んでいた。寝たきりで今年1月ごろに死亡し、葬式の金がなく放置した」と供述。同署は女性の身元の確認を急ぐとともに、司法解剖して死因を調べる。
同署によると、同日午後、マンション管理人から「女性の姿が見えない」と相談があり、署員が部屋を訪問。村尾容疑者は「入院している」と話し、署員が病院に照会している間に逃走。付近の路上にいるところを発見し、事情を聴いたところ遺体を放置していたことを認めたという。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/409579/
8月3日11時47分配信 毎日新聞
東京都内最高齢とされる古谷ふささん(113歳)が杉並区の住民登録地に住んでいないことが判明した問題で、杉並区が古谷さんと同居している可能性があるとみて所在を確認していた次男(71)が、千葉県市川市の住民票所在地に住んでいないことが分かった。以前はアパートが建っていたが、現在は東京外環自動車道の建設予定地で更地になっていた。警視庁捜査1課は、次男が古谷さんの所在を知っている可能性があるとして、行方を捜査し、聴取する方針を固めた。
杉並区は、住民票上は古谷さんと同居していることになっている長女(79)が「母は弟と住んでいると思うが、連絡先は知らない」と話したことから、次男の所在を確認していた。区職員が2日夜、次男の住民票所在地を訪ねたところ更地で建物はなかった。次男は81年にこの土地に住民票を移していた。古谷さんと長女は、書類上は86年に市川市から杉並区に転入している。
長女は毎日新聞の取材に「母と最後に会ったのは86、87年ごろで、死んでいるか生きているかも分からない」と話している。
この問題は7月28日、111歳で都内男性最高齢とされた足立区の男性とみられる白骨遺体が見つかった事件を受け、杉並区職員が7月30日に古谷さん方を訪問し判明した。
田中良区長は3日に会見し「今後は可能な限り直接面接をするなど、長寿者の安否確認を確実に把握する方法を考えていきたい」と述べた。【神足俊輔、神澤龍二、山縣章子】
◇高齢者所在など把握に乗り出す…長妻厚労相
長妻昭厚生労働相は3日の閣議後会見で「1人暮らしの高齢者がどこにおられてどういう状態か把握するのは行政としても重要な課題」と述べ、高齢者の所在など現状把握に乗り出す考えを示した。
長妻厚労相は一定年齢以上の高齢者を念頭に「確認の在り方に問題があれば改善を自治体と協議する。1人暮らしの高齢者を地域社会にどう組み入れていくかは以前からの課題」として、把握方法を自治体と検討する考えを示した。【野倉恵】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100803-00000028-mai-soci
100歳確認苦慮、家族拒否・住民票移さず施設…
8月3日12時36分配信 読売新聞
多くが民生委員による面会などを通じて所在確認を行っているが、家族に面会を断られるなどして確認が難しいケースがあることがわかった。
都によると、23区内には1月現在、100歳以上の高齢者が約2480人いる。
板橋区では昨年9月と今春、民生委員が最高齢の女性の自宅を訪ねたところ、「外出が難しい」などと家族に面会を断られたという。同区生きがい推進課は「民生委員には、直接面会するよう頼んでいるが、家族に断られた場合は無理に家に上がるわけにはいかない」としているが、面会は今後も求めていく方針。
一人暮らしの高齢者が多い豊島区では、75歳を対象に民生・児童委員が自宅を訪問する制度を導入しており、住民票を移さないまま施設に入所したり、親族と同居したりしているケースがあるという。
今年度は対象を広げ、65歳以上の独居世帯と夫婦だけの世帯に調査を実施。75歳未満は郵送、75歳以上は自宅訪問で確認し、3年後にも同じ調査を行う方針。同区高齢者福祉課の星野浩昭課長は「地域の人たちが情報提供するようなシステムは徐々に機能しなくなっている」と話す。
品川区は毎年9月、都に100歳以上の高齢者名簿を提出するのに合わせ、面会や電話などで確認している。このほか高齢者に祝いの品を贈る際、民生委員や区職員が自宅を訪れて手渡すが、家族が面会を拒む例などもあり、「全部は確認できていない」(高齢者いきがい課)という。渋谷区の担当者も「敬老金を渡す時などに確認しているが、100歳以上が約80人いて、すべての確認は物理的に無理」としている。
一方、生きていれば111歳の男性の白骨遺体が見つかった足立区は3日、区内の99歳以上の高齢者約180人の所在確認を行うことを決めた。