自国の犯罪者のことぐらいは
◎世界の新聞「101紙」の視点
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【最近の社説の、ここに注目】
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千葉法相の死刑執行決断について書かれた社説を見てみる。
東京。
『まる一年の空白を経て、死刑囚二人の刑が執行された。死刑廃止論者で知ら
れる千葉景子法相の重い決断だったといえる。裁判員として極刑判断に直面
する国民自らが、制度を考える契機としたい。』
『千葉法相自身が東京拘置所での死刑執行に立ち会った。初のケースという。
「自ら命令した執行なので、きちんと見届けることも私の責任だ」と意図を
述べた。』
『もともと人権派弁護士で、「死刑廃止を推進する議員連盟」に所属していた。
法相就任時には執行について「慎重に検討したい」とコメントしたが、今年
二月には「死刑制度がなくなることが好ましい」とも発言した。』
『その結果、昨年七月二十八日以来、死刑のない一年が経過していた。』
『先の参院選で落選し、続投を疑問視される身でもあった。それらを踏まえる
と、今回の死刑執行は、自らの信条よりも、法相としての職務・職責を重んじた
苦渋の判断だったのではないか。』
『今回、千葉法相が法務省内に勉強会を置くことを明言したことで、問題は
再燃するだろう。外部の有識者から幅広い意見を求めるともいうが、議論の
過程が国民の耳にも届くようにすべきである。』
『裁判員制度により、今後、裁判員が死刑判断を迫られるのは必至で、一般
市民も人ごとでは済まなくなるからだ。国民的な議論を高める必要がある。』
『現在は死刑容認の声が圧倒している。内閣府の世論調査では「場合によって
は死刑もやむを得ない」との回答が約86%と過去最高となった。』
『だが、人権団体などから廃止や停止を求める声も根強い。世界を眺めても、
死刑廃止国が百三十九カ国なのに対し、死刑存置国は五十八カ国にすぎず、
少数派だという。』
『千葉法相は刑場を報道機関に公開する意向も示した。確かに究極の刑罰の
現実について、国民はあまりに何も知らされてこなかった。秘密主義と呼んで
もいいほどだ。』
『裁判員が死刑を言い渡す重い試練を思えば、情報公開を進めるのは当然だ。
死刑囚や諸外国の実情などを教えていくことが、制度を熟考する基礎となる。』
毎日。
『かつて、「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバーだった千葉法相の執行
命令について、関係者からいぶかる声が出ている。』
『だが、法相として初めて執行に立ち会った千葉法相は「死刑に関する根本
からの議論が必要だと改めて感じた」と会見で述べた。』
『秘密のベールに包まれた執行の現場はどうだったのか。直接見た実態について、
千葉法相が国民に率直に語るのが議論の出発点である。』
『千葉法相は、死刑制度の存廃を含めて議論する勉強会の設置や、東京拘置所
の刑場の報道機関への公開も法務省に指示した。』
『民主党は、昨年公開した政策集で「死刑の存廃問題だけでなく当面の執行
停止や死刑の告知、執行方法などをも含めて国会内外で幅広く議論を継続する」
と、うたった。千葉法相の方針は、党の方向性とも合致する。』
『ただし、勉強会は、法務官僚だけで構成するのではなく、外部の第三者も
加えて、幅広く議論する機会を作るべきである。』
『死刑の執行命令は、法相の任務だが、千葉法相の就任後1年近く執行がなく、
持論を貫いて執行せずに退任するとの憶測も出ていた。また、参院選で落選し、
25日で参院議員の任期が切れていた。』
『執行命令書へのサインは24日だが、野党からは「国民からノーと言われた
人が執行のサインをした」との批判が出ている。』
『なぜ、この時期に執行したのかについても、疑問の声がある。30日召集の
臨時国会では、野党の追及も予想される。千葉法相には、今回決断した理由に
ついて説明責任を果たしてもらいたい。』
『世界の3分の2を超える国が法律上、または事実上の死刑廃止国だ。先進国
で死刑を存置しているのは、日本と米国である。』
『07年12月の国連総会で、欧州連合(EU)などが提出した死刑執行の
一時停止(モラトリアム)を求める決議案が104カ国の賛成で初めて採択
された。』
『決議は拘束力がなく、自民党中心の政権下では、厳罰化の流れに沿う形で
執行を続けてきた。』
『08年にも、国際人権規約委員会が、人道的見地から死刑確定者の処遇を
見直したり、精神的苦痛を軽減するため死刑囚に執行日時を事前に告知する
よう日本政府に勧告した。』
『司法制度や刑罰は、それぞれの国が決めるのは言うまでもない。だが、国際
社会の声に全く耳を貸さないという姿勢は通るまい。』
『実態がほとんど明らかにされていない死刑囚の処遇や執行の実態について
公の場で議論を始めるのは当然である。』
読売。
『民主党政権になってから初めて、2人に死刑が執行された。昨年7月に3人
の執行があって以来1年ぶりになる。』
『千葉法相は(中略)昨年9月の就任以降、死刑執行に対する法相としての
姿勢を明確にしないまま執行ゼロの状態が続いていた。この結果、死刑確定者
は109人と、過去最高の水準にまで増えていた。』
『刑事訴訟法は、死刑確定から6か月以内に刑を執行しなければならないと
定めている。法相の考え方や信条によって、執行のペースが左右されるとすれば、
法治国家として異常な事態である。』
『先の参院選で落選した千葉法相が、民間人として続投することには批判も
出ていた。この時期、突然の執行に踏み切った真意をいぶかる声もあるが、
法に基づく執行は、法相として当然の責務だ。』
『内閣府が今年2月に公表した世論調査では、死刑容認派が過去最高の85・
6%を占めた。被害者や遺族の感情に配慮する意見や、凶悪犯罪の抑止力に
なることを期待する意見が多かった。』
『世界的には欧州を中心に、死刑を廃止か停止している国の方が維持している
国よりも多い。だが日本では、国民の大多数が死刑を容認している現実を踏まえ、
その声を尊重する必要があろう。』
『昨年から裁判員裁判が始まっており、いずれ裁判員が裁判で死刑の選択を
迫られる日も来る。』
『国民が責任の一端を担う以上、死刑制度の議論を深めること自体には意味が
あろう。だが、最初から廃止や停止の結論ありきでは、国民の理解は得られまい。』
『死刑に関する情報の公開も欠かせない。法相が東京拘置所の刑場を報道陣に
公開する方針を示したことは前進と言える。』
『これまで法務省は、死刑について徹底した「秘密主義」を貫いてきた。執行
した死刑囚の氏名まで公表するようになったのは2007年以降である。』
『刑場の構造、執行の方法、死刑囚の生活-。そういった情報が提供される
ことが、国民一人ひとりが死刑制度を考えるきっかけになるだろう。』
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千葉法相は、基本的には死刑制度に反対という立場のようだが、今回2人の
死刑執行を決断した。
それについて、東京紙は、
『自らの信条よりも、法相としての職務・職責を重んじた苦渋の判断だったの
ではないか』
そして、読売紙は、
『この時期、突然の執行に踏み切った真意をいぶかる声もあるが、法に基づく
執行は、法相として当然の責務だ』
と、している。
個人的には、死刑反対という信条を持った人が法相となった時、自らの職務・
職責に基づいて死刑執行を決断することについて異論はない。
法務大臣としての立場から、そうすることが「世のため・人のため・国のため」
必要なことだと考えたならば、自分の信条を少し脇にどけておくということも
あるべきだろう。
ただ、「先の選挙で落選」という点は気になる。
『野党からは「国民からノーと言われた人が執行のサインをした」との批判が
出ている』(毎日紙)
とあるが、国民が、法務大臣としての実績を評価しなかったという見方もできる。
しかし、今回の執行。
なんだか「パフォーマンス臭」がしてこないでもない。
ことは「人の命を奪う」行為だ。
もしも微塵でもそうした思惑があったとしたならば、許されるものではない
だろう。
(桐鳳)
【編集後記】
以前から何度か書いてきましたが、個人的には死刑賛成論者です。
死刑制度による犯罪の抑止効果を期待するからなのですが、時々疑問に思う
こともあります。
たとえば、死刑執行が多く行われる国の犯罪が少ないかというと、そうとも
思えないからです。
読売社説に、
『内閣府が今年2月に公表した世論調査では、死刑容認派が過去最高の85・
6%を占めた。被害者や遺族の感情に配慮する意見や、凶悪犯罪の抑止力に
なることを期待する意見が多かった』
と、あります。
死刑賛成の一番の理由に『被害者や遺族の感情に配慮する』ことを挙げる人に
翻意を促すことは難しいかもしれません。
しかし、『凶悪犯罪の抑止力になることを期待する』人には、死刑執行と犯罪
抑止に関係がないことを知らしめることにより、考え方を変えさせる可能性も
あります。
死刑制度反対を訴える人たちはこの点について調査し、客観的かつ信頼のおける
データを示しつつ、アピールしてみてはどうでしょう。
(桐鳳)
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
あなたに素敵なことがいっぱいありますよう…。
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⇒ http://archive.mag2.com/0000174275/index.html
死刑がある国と無い国とでは、犯罪発生率が
あんまり変わらないという。
では、犯罪が多い国で、死刑を廃止したら
どの程度、犯罪が増えるかなどの統計はあるのか?
無いでしょう。
実際、チュウゴクなどは、死刑があっても、犯罪は多いから
民族の民度によって、犯罪発生率は変わるので、
おたがいに比べ会うことなどできないのだと思います。
ヨーロッパなどは、移民が多いし外国人に対する差別もあるし、
冤罪も多いので、死刑を躊躇する習慣ができたらしい。
日本は、今のところ移民が多くないし、特に差別もないので
みんな平等に、ひとり以上を残虐な方法で殺したら
死刑になるのは、当然なのだと思うのです。
移民だから言葉の問題で、知らない間に犯人になって
しまったってことは、ないと思います。
それに、なんでもかんでも他の国に習って
同じように動かないといけないという規則など
誰が創ったのでしょうか?一番強い国の意見に
他の国はガイアツをかけられたら
それに従うと思いますが、
死刑制度ぐらい、日本国民に自由に決めさせてください。
アメリカに戦争で負けたけれども、
アメリカは、チュウゴクで自国の利益を得たかったのに
日本がロシアに勝って満州を持ってしまったので
ムカついて、ソ連のスパイやチュウゴク人の国民党の
工作に従って、日本を叩いたんだよね。
おかげで、肝心なチュウゴクと朝鮮半島の半分は
共産党の一党独裁国家になってしまった。
あわてて、韓国だけは、大事にしたんだよね。
勧告を守るついでに、日本も大事にしたけど、
日本は、共産国が大嫌いで、ソ連が日本を植民地に
するのを本当に心配していた。インドネシアの建国の
時に働いたインドネシアの軍人に共産ぎらいを
植え付けたのは日本軍です。
とにかく、自国の犯罪者のことぐらいは、
ほっといてくれといいたい。
人間として、普通に考えたら、
殺人は罪だし、政府というのは、みんなが好き放題に
殺しあったり、復讐しあったりしないように
きちんと裁判で公正に裁いて
人殺しをこれ以上増やさない社会、
安全で秩序ある社会を作るのが仕事です。
殺人者を裁かないのなら、遺族が勝手に殺人者に
復讐して殺してもいいのだろうか?
ダメですよね。無法地帯は国とは言わない。
きちんと国境が決まっていて、しっかり境界線を
守っている軍隊があって、自国内の治安を守っているなら
そこは、「国」なのです。
日本も、しっかり、自国の島や領海線をきちんと
守ってほしいな。チュウゴクは、日本の海にも入り込んできて
日本の調査船を追い出したりしている。
それについて管首相は、
何にも言わないんだもの。
首相の資格なんか
無いわ。