坂の上の雲を☆ やっぱりなぁ~~~ | 日本のお姉さん

 坂の上の雲を☆ やっぱりなぁ~~~

 坂の上の雲を ▽▼

☆ やっぱりなぁ~~~ 紋起さん


7月11日の参議院選挙が終わり、「民主党は惨敗した」というのがマスコミの評価であるが、それでも、比例区で自民党に400万票の、歴然とした差をつけて16人を当選させている。

昨年夏の衆議院議員選挙に比べると圧倒的な強さはないが、さすが政権党だけのことはあると思わざるを得ない。一昔前の民主党とは格段の差がある力を持つようになっている。

選挙後の注目は、民主党の執行部がどうケジメをつけるのかということだが、全く責任を取る様相のないダレた形で決着するようだ。このへんは鳩山時代もそうだが、全く自浄能力のない政党、という姿を晒していて、他人には偉そうに言う割には、自分には甘く、===恥ずかしい感覚がないように見える。

一方、

投票日前後から姿の見えない小沢氏は、参議院選での敗北、ネジレになることを見越して手を打っているのだろうという話だ。

(日曜に八丈島に出かけるところが撮影された)ある筋から、森喜朗氏や古賀誠氏と会っているとの情報が流れていたり、創価学会上層部と会っているに違いないだろう、という話も広く流布されている。いずれにせよ、

ネジレ解消の手を打たないと政権が立ち往生することは、自分達が安倍内閣以降の自民党内閣に対して、国民生活を無視しひたすら政局だけを指向して参議院の同意人事や法案に否定し続け、政府を窮地に追い込んだのだからよくその効果を知っているはずだ。

9月の党代表選で、小沢氏ないしは小沢氏の息の掛った候補者が立候補するという読みを披露する評論家が多いが、ーーーこのネジレ解消の目途なく立候補することはありえない。

ネジレのままだと内閣は立ち往生し、消耗してしまうことが自明である。だから、ネジレ解消のないままに菅内閣が継続しても、放置しておけば自壊していくだろうことは十分に予想しているはずだ。

だから、小沢氏やその周辺から党代表選に立候補を出した時は、連立の目途をつけた後であると思うべきである。

それができない時は、小沢氏一派は民主党から離脱し、どこかと合流して新しい党を作るだろう。それなくして、自分の力の源泉を維持していく方策(金策)がないからである。

今回の民主党の敗因を、菅首相の消費税10%を、公約同等のものとして党内論議すら抜きで持ち出したことであるとする論が多い。が、本当にそうであろうか。

実データを概観してみよう。

ーーー参議院選の全国の選挙区を、定員で区分することができる。

1人区29、2人区12、3人区5、5人区1であるが、選挙結果に於いて、

2人区は、民主・自民全くイーブンである。3人区は、愛知で民主党が2人当選した他は、民主・自民一人ずつ当選であり、残りの1議席を公明、あるいはみんなの党が取っている。

5人区は東京だけであるが、ここでは民主党が2人自民党1人、後の2議席を公明とみんなが分けた。さて1人区であるが、

ここで自民21民主8と、大きく自民党が勝ったので選挙全体で自民が勝ったわけである。

では、何故1人区で自民党が勝ったのであろうか。

その土地それぞれの事情や候補者の問題等様々な要因があるだろうが、民主党が勝った選挙区を見ると、北から、岩手、山梨、三重、滋賀、奈良、岡山、高知、大分の8県で、

そのうち岩手はご存知小沢氏の組織磐石[ばんじゃく]の県であり、山梨、岡山は輿石東氏、江田五月氏という有名人が候補者の県である。

残る5県の内、高知を除けば大都市近郊の比較的大手の民間企業が存在しており、また大都市に通勤する住民も多い農業地域とは異なる選挙区である。

それ以外の県では自民が接戦でなく勝っているが、これを見る限り地方経済の低迷の度合いが強まっていることが影響していると考えるのが素直な解釈ではないかと思う。

民主党が、「コンクリートから人へ」の耳障りの良いスローガンで人気を得ると公共事業を18%も切ってしまったことが、民主から自民へ投票を移させた動機なのではなかろうか。

今年度の予算をみて竹中平蔵氏が、小泉改革の時でも公共事業は5%ぐらいしかカットしなかったのに、18%もカットすると地方は困りますよと絶句していたが、その読み通りに地方経済が不景気に喘いでいるのだと思う。

その通りだとすると、今回の民主党の敗戦は自ら招いた敗戦だといえる。

正しくオウンゴールなのだ。

余談だが、それにしても山梨は惜しかった。ーーー宮川典子氏という全くの新人が、双方18万票代の争いで、僅か3745票差で敗れたのだが、相手は民主党参議院議員会長という民主党参院のドンで日教組の山梨県教組の頭目だったのだから、善戦そのものである。

ーーー6年前は23万票対15万票だから、凄い猛追だったのだ。

この闘いを見ていると、日教組に対する批判票は決して少なくないし、今回のように「目には目を」で、教組には教師を候補者にして対抗するのが一番ではないだろうか。===他の日教組の強い地区での選挙戦によき事例を提供されたように思う。

あの、鼻が詰まったような話し方しかできない爺さんには退場頂くのが日本国のためにも最良であったと思う。いや~~、本当に惜しかった。

今回の比例区の得票をベースにして、仮にそのままの投票行為で衆議院選挙となった場合の結果を共同通信が予測している。

単純計算では、衆議院480議席のうち、305を民主党が獲得することになると予測される。他方、選挙戦で自公の選挙協力があれば、一転自公が307議席獲得できると予測されるそうだ。

みんなの党についても、今回と同じ投票行動だとすれば、比例で25、選挙区で6人当選し、現在の5人から31人に増やすことになるようだ。

共産党は、比例で現有9→7、社民7→3、だが、選挙区で共産はゼロ、社民は1~0で、国民新党、新党改革、たちあがれ日本は、議席を獲得できない。

もっとダイナミックな予想をしているのは、前自民党衆議院議員の早川忠孝氏で、ブログに、
┌--------
みんなの党が今回の参議院選挙で10議席獲得した、ということは、次の参議院選挙では20議席以上獲得する可能性がある、ということである。=参議院の10議席は、衆議院の50議席ぐらいの重みがある。

次の衆議院選挙ではどういう選挙制度になっているか分からないが、現状のまま次の衆議院選挙が行われるとしたら、みんなの党は上手にやると100議席ぐらい獲得する可能性がある。
└--------
としている。

全政党の中で「小さな政府」を標榜しているのはみんなの党だけで、今後の注目度は高いだろう。

また、自民党と民主党とが、マニフェストを見ても差がなくて同じようなことを言っている。どちらも、ばら撒けば選挙に勝てると信じ込んでいるようだ。

だから、自民、民主、どちらもばらまき政党なのであり、共に大きな政府をめざしているので、この際「大きな政府」派と「小さな政府」派とに再編されて選挙で争ってくれたほうがスッキリして日本の将来が明確化できる。

もう一つの切り口は、次世代にツケを押し付ける政策が多すぎるので「老人」向け政治集団と、「若者」向けの政治集団とに分けることだ。

「ワカモノ・マニフェスト策定委員会」なる集団ができて、各政党のマニフェストの「若者度」を評価して発表している。

ワカモノ・マニフェスト策定委員会HPと、2010年参院選各党の評価
http://www.youthpolicy.jp/
http://aizax.fc2-rentalserver.com/tiny/100721.html

その評価によれば、労働・雇用に関して若者の事をマニフェストに反映させている順で、自民>みんな>民主≒公明>たちあがれ>新党改革>日本創新>幸福実現>国民新党>社民>共産
だと発表している。

国民新党、社民や共産党は規制強化で年寄りを有利にばかりしているので評価はマイナスである。他に社会保障、政治参画の評価があり、順序は多少入れ替わる。

14日の新聞の報道によれば、国民新党の亀井代表が民主党との参院での統一会派を解消して、社民党と統一会派を結成する提案をしているらしい。

亀さんも必死なんだろうね。国民新党は、もう終わった政党なのに、彼は生き残りに必死なのだ。ーーー主義主張が全く異なる国民新党と社民党が何をもくろんで統一会派を作るかといえば、衆議院で民主党とこの統一会派を組むことで、衆議院の3分の2の議席に届く可能性があるからだと解説されている。

なるほど、郵政改革法案を通すことで、あらゆるものをかなぐり捨てて法案通過だけに賭けるということのようである。

いつものことながら亀井氏は、国民のことなどどうでもいいというのは以前から私が指摘してきたことだが、こういう政治家はいい加減に引退してもらいたいですね、本当に。

高橋洋一著「日本の大問題が面白いほど解ける本」に書いてあることだが、高橋氏は財務省にいて、郵貯の預金を財政投融資に充てていた当時から、逆ザヤになるのを防止する管理方法を開発しており、その後小泉改革の時、竹中大臣の下で郵政民営化を担当していたので非常に詳しい。

郵貯の預金を、財政投融資で道路とか地方公共団体の事業とかに貸し付けるのだが、金利が高いので政府から補助金として貸付先に3兆円ほど補助していたが、その内1兆円は郵貯に金利として回帰していた。

財政投融資の改革に伴い、この1兆円を補助しなくて済むようになるが、郵貯が国有の形では、国債、公債しか扱えず、金融ビジネスの時代的変化に適合できないことは明白であった。

唯一の残された道は、郵貯を民営化して運用ノウハウを徐々にでも身につけて独り立ちすることだけであった。ーーーそういう意味で、郵政民営化は必然の道であったと述べている。

亀井氏は、それを国有化しようとしている訳だが、国有の形では時代に適合した金融ビジネスができないので、郵政全体にかかっている費用1兆円を税金で負担する日が遠からずやってくるだろう。

亀井氏はそれを分かっているのだろうが、自分の世代は逃げ切れると思っているに違いない。自分がいなくなった後はどうなろうと知った事ではないのだ。

しかし今回の参院選で、特定郵便局長会に賃料等の便宜を図って投票を頼んだ長谷川憲正氏は、40万4千票を集めたのであるが、党全体としての得票数が足りず、国民新党は議席はゼロとなった。

天は見るべきところは見ているということなのかも知れない────。

ぼちぼちあの世からお呼び頂く時期なのに、それだけは失念しているのかな~
   = この稿おわり =
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カメさんは、郵政国有化をして

郵便局の金でアメリカ国債を買うと言っていたので

あきれた。でも、民主党に対して

外国人参選権はダメ!とはっきり言ってくれていたので

そこだけは嬉しかった。

カネさんでも、日本の役に立つことがあったのだ。