タイ外務省は「批判ではない」とコメント、、中国との衝突を避ける姿勢を示している。
メコン川渇水は中国のダム建設が原因か=タイ首相が善処求める
2010年3月7日、AFP通信によると、タイのアピシット首相は地元テレビ局に出演し、メコン川の渇水問題で、中国に善処を求めると発言した。8日、環球時報が伝えた。
大干ばつに見舞われているメコン川流域。タイ・メコン川委員会によると、歴史的な低水位を記録。流速も20年来で最低となった。灌漑用水の不足、貨物船の運航不能などさまざまな問題が起きている。
タイ北部チェンライ県の住民は、「中国が上流に作った4つのダムの運用が問題」だとして放流を求めている。アピシット首相の発言も同じく中国に対応を求めるものとなった。ただしタイ外務省は「批判ではない」とコメント、問題は降雨量の減少にあり「中国と共同で問題解決にあたりたい」と、中国との衝突を避ける姿勢を示している。(翻訳・編集/KT)
http://www.excite.co.jp/News/china/20100309/Recordchina_20100309008.html
2010年3月7日、AFP通信によると、タイのアピシット首相は地元テレビ局に出演し、メコン川の渇水問題で、中国に善処を求めると発言した。8日、環球時報が伝えた。
大干ばつに見舞われているメコン川流域。タイ・メコン川委員会によると、歴史的な低水位を記録。流速も20年来で最低となった。灌漑用水の不足、貨物船の運航不能などさまざまな問題が起きている。
タイ北部チェンライ県の住民は、「中国が上流に作った4つのダムの運用が問題」だとして放流を求めている。アピシット首相の発言も同じく中国に対応を求めるものとなった。ただしタイ外務省は「批判ではない」とコメント、問題は降雨量の減少にあり「中国と共同で問題解決にあたりたい」と、中国との衝突を避ける姿勢を示している。(翻訳・編集/KT)
http://www.excite.co.jp/News/china/20100309/Recordchina_20100309008.html
弱いタイ国は、強いチュウゴクに文句を言えない様子。
チュウゴク系タクシンさんが、チュウゴクが大好きだった人でだいぶ、ワイロをもらってタイをむちゃくちゃにしたようです。
今は、タイに戻ると逮捕される可能性があるので夫婦で外国に避難している。
いろんなところで不正を行って、どうしようもない人らしい。
農民はバラまきをしてもらって、タクシンが好きなようだが、タクシンは、バラまきでタイをダメにしたとんでもない人です。
チュウゴク系のサイトのニュースでは雨が降らなかったからダムの放流ができなかったと、すべて雨のせいにしている。
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頂門の一針メルマガについていたコメント↓
2)メコンを殺すのかの記事を読んで全く同感です。
ベトナムの雨季は例年4月に始まり11月に終るパターンとなって います。
ところが今年は4月~5月はほとんど雨が降らず、6月中、ホーチミン近郊に点在する各工業団地は、月曜日から金曜日の 各日を停電日として振り分けられ、当社の入っている工業団地は 毎週金曜が停電となってしまいました。
原因はベトナム経済の進展 により、電力需要と供給のバランスが崩れたこともありますが、直接の原因は雨季にはいっても雨が降らずダムに水がたまらないので発電ができなくなったことが最大の要因と考えられま
す。
雨季に雨が降らない原因はメコン河上流の中国で発電所を作ったことにより、メコン河流域地方の雨量に変化が生じた為と言われています。
ご承知のように、メコン河流域の国々では午前中にメコン河から発生する蒸気が雲になり夕方になって大量の雨をもたらし、それが周辺地域の生態系を維持しているのです。
ベトナムで雨が降らなくなった原因を気象学的に解明し、それが中国の発電所建設にあることを明確に立証する必要がありますが、中国の身勝手な発電所建設は、流域の生態系を破壊するだけでなく、当該国の経済活動にまで重大な影響を及ぼす可能性があります。ベトナム在住(匿名希望)
2)メコンを殺すのかの記事を読んで全く同感です。
ベトナムの雨季は例年4月に始まり11月に終るパターンとなって います。
ところが今年は4月~5月はほとんど雨が降らず、6月中、ホーチミン近郊に点在する各工業団地は、月曜日から金曜日の 各日を停電日として振り分けられ、当社の入っている工業団地は 毎週金曜が停電となってしまいました。
原因はベトナム経済の進展 により、電力需要と供給のバランスが崩れたこともありますが、直接の原因は雨季にはいっても雨が降らずダムに水がたまらないので発電ができなくなったことが最大の要因と考えられま
す。
雨季に雨が降らない原因はメコン河上流の中国で発電所を作ったことにより、メコン河流域地方の雨量に変化が生じた為と言われています。
ご承知のように、メコン河流域の国々では午前中にメコン河から発生する蒸気が雲になり夕方になって大量の雨をもたらし、それが周辺地域の生態系を維持しているのです。
ベトナムで雨が降らなくなった原因を気象学的に解明し、それが中国の発電所建設にあることを明確に立証する必要がありますが、中国の身勝手な発電所建設は、流域の生態系を破壊するだけでなく、当該国の経済活動にまで重大な影響を及ぼす可能性があります。ベトナム在住(匿名希望)
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まだ読んでいない方はこちら。↓
中国は「メコンを殺すのか」の社説 宮崎正弘
今度はベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマーの水を支配。中国、雲南省に二十近いダムを建設し下流域少数民族を強制移住させている。
チベット高原に水源を発する長大な河川は北寄りに黄河、びん江、長江などが蕩々と流れ来たり中原を潤す。一方でチベット高原から南へ流れ出す河川には怒江、ランツアン江、元江などがあり、それぞれがベトナム、ラオス、ミャンマーへながれこむ。
とくにラオスへ流れ込むランツアン江は、メコン河と名称を変え、さらに二大支流となってタイへ、カンボジアへと流れる。メコン河は川魚の漁業のほか小船による貿易でも栄える。
怒江(ヌー河)は雲南省で南へ向きを変え、ミャンマーに流れ込んでサルウィー河となりアンダマン海まで蕩蕩と流れる。ミャンマーの南北をつらぬく河川のひとつ、多くの生命を依拠する。
元江(ユアン河)はベトナムへ流れ込み、ホン河となる。ベトナム北方の田園地帯の重要な水資源である。
大問題がおきている。中国は下流水域の国々に一言の相談もなく、これらの上流域に合計20ものダムをつくるとし、しかもその計画の内容はまったくの不透明。実際には下流域の少数民族(中国国内、雲南省だけで)およそ五十万人の立ち退きを命じ、実際には多くで強制移住が完了しており、従わない者は監獄行きとなる。
雲南省にはペイ族、リ族、ミャオ族、ペイ族など23の代表的少数民族が共生する珍しい地域でもあり、現地へいくと漢文明とは異なる仏教世界が広がる(拙著『出身地でわかる中国人』<PHP新書>参照)。
▲巨大ダムは流域の生態系を破壊し住民の生活を脅かす
「巨大ダムのなかには三峡ダムより大きな規模のものも含まれ(つまり世界一のアーチ型ダムは2013年に完成予定)、あちこちで建設は急ピッチで進み、将来の河川域から下流域にいたるまでの生態系を破壊すると環境団体は抗議している」(英誌『エコノミスト』、2010年7月10日号)。
そればかりかダムは流域住民の生活を根底的に変貌させ、あるいは破壊し、たとえば漁民は職を失い、農家は水がこなければ作物は育たず、最大の頭痛のたねは下流域の飲料水、工業用水の確保である。
つまり上流の雲南省で、中国がダムにより水コントロールを開始すれば、下流域のベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマーの水資源が完全に支配されてしまうのである。
南シナ海において中国軍はすでに南砂諸島、西砂諸島を軍事的に抑えて珊瑚礁を破壊し、軍の飛行場までこしらえた。
これにより中国はベトナム、マレーシア、フィリピン、ブルネイ、インドネシアと領土係争を引き起こしているが、メコン河やサルウィー河におけるダム建設もまったく身勝手な中国の振る舞い、近隣諸国は唖然とするばかりである。
しかし中国は「ダム建設により電力供給が豊富となり、しかも洪水などの被害を回避できる科学的プロジェクトであり、いったい下流域諸国は何が不満か」とでも言いたげ、プロジェクトの不透明さもありながら一切の説明をしてこなかった。
タイの有力紙『バンコック・ポスト』紙は「メコンを殺すのか」と社説に書いて抗議した。
ベトナムでもカンボジアでも反対運動がおこると、中国は下流域にもダムを建設してあげようと、政府高官の買収にとりかかる。中国の建設会社が、それらのプロジェクトを融資付きで入札する勢いでもある。
もっとも下流域の諸国でもダム建設が進んではいるが、水をコントロールし、下流域を洪水にしたり枯渇させたりの政治力を発揮できる立場を得るのは中国だけである。
アンコールトム、アンコールワットはかつて水が豊かな場所にあって、いつしか水路が変わり、付近はジャングルとなって文明は埋もれたのだが。
チベット高原に水源を発する長大な河川は北寄りに黄河、びん江、長江などが蕩々と流れ来たり中原を潤す。一方でチベット高原から南へ流れ出す河川には怒江、ランツアン江、元江などがあり、それぞれがベトナム、ラオス、ミャンマーへながれこむ。
とくにラオスへ流れ込むランツアン江は、メコン河と名称を変え、さらに二大支流となってタイへ、カンボジアへと流れる。メコン河は川魚の漁業のほか小船による貿易でも栄える。
怒江(ヌー河)は雲南省で南へ向きを変え、ミャンマーに流れ込んでサルウィー河となりアンダマン海まで蕩蕩と流れる。ミャンマーの南北をつらぬく河川のひとつ、多くの生命を依拠する。
元江(ユアン河)はベトナムへ流れ込み、ホン河となる。ベトナム北方の田園地帯の重要な水資源である。
大問題がおきている。中国は下流水域の国々に一言の相談もなく、これらの上流域に合計20ものダムをつくるとし、しかもその計画の内容はまったくの不透明。実際には下流域の少数民族(中国国内、雲南省だけで)およそ五十万人の立ち退きを命じ、実際には多くで強制移住が完了しており、従わない者は監獄行きとなる。
雲南省にはペイ族、リ族、ミャオ族、ペイ族など23の代表的少数民族が共生する珍しい地域でもあり、現地へいくと漢文明とは異なる仏教世界が広がる(拙著『出身地でわかる中国人』<PHP新書>参照)。
▲巨大ダムは流域の生態系を破壊し住民の生活を脅かす
「巨大ダムのなかには三峡ダムより大きな規模のものも含まれ(つまり世界一のアーチ型ダムは2013年に完成予定)、あちこちで建設は急ピッチで進み、将来の河川域から下流域にいたるまでの生態系を破壊すると環境団体は抗議している」(英誌『エコノミスト』、2010年7月10日号)。
そればかりかダムは流域住民の生活を根底的に変貌させ、あるいは破壊し、たとえば漁民は職を失い、農家は水がこなければ作物は育たず、最大の頭痛のたねは下流域の飲料水、工業用水の確保である。
つまり上流の雲南省で、中国がダムにより水コントロールを開始すれば、下流域のベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマーの水資源が完全に支配されてしまうのである。
南シナ海において中国軍はすでに南砂諸島、西砂諸島を軍事的に抑えて珊瑚礁を破壊し、軍の飛行場までこしらえた。
これにより中国はベトナム、マレーシア、フィリピン、ブルネイ、インドネシアと領土係争を引き起こしているが、メコン河やサルウィー河におけるダム建設もまったく身勝手な中国の振る舞い、近隣諸国は唖然とするばかりである。
しかし中国は「ダム建設により電力供給が豊富となり、しかも洪水などの被害を回避できる科学的プロジェクトであり、いったい下流域諸国は何が不満か」とでも言いたげ、プロジェクトの不透明さもありながら一切の説明をしてこなかった。
タイの有力紙『バンコック・ポスト』紙は「メコンを殺すのか」と社説に書いて抗議した。
ベトナムでもカンボジアでも反対運動がおこると、中国は下流域にもダムを建設してあげようと、政府高官の買収にとりかかる。中国の建設会社が、それらのプロジェクトを融資付きで入札する勢いでもある。
もっとも下流域の諸国でもダム建設が進んではいるが、水をコントロールし、下流域を洪水にしたり枯渇させたりの政治力を発揮できる立場を得るのは中国だけである。
アンコールトム、アンコールワットはかつて水が豊かな場所にあって、いつしか水路が変わり、付近はジャングルとなって文明は埋もれたのだが。