民主党の欺瞞の最たるものの売国3法案、外国人参政、権夫婦別姓、人権擁護法
独断と偏見はご容赦!
【最近の社説の、ここに注目】
12日付「ウォールストリートジャーナル」
『日本の有権者が再度の変革を希求
政治家は有権者古来の要望、即ちより良い経済政策の妙案を提示できていない』の社説。
『突然、日本の政界に新星が誕生した。有権者である。数十年間、万年与党であった 自民党に漫然と投票するだけであった日本の有権者は、今や政治家が失策を犯した場合に迅速かつ確実に罰を与える意思を見せつつある。』
『国会の勢力図が書き換えられるのは日曜日の参院選で連続三度目である。
政治家、そして政党も、実績次第ではその寿命は大変短い、という通告を突き付けられている。』
『前任の鳩山首相の不必要に不器用な振る舞いが、昨年9月の政権奪取以来初めての選挙でその所属政党である民主党の足を引っ張るであろうことは予想されていた。』
『しかし鳩山とスキャンダル塗れの小沢幹事長を投票数週間前に切り捨てることで、大きな損害は免れるであろう、と多くの選挙専門家は見ていた。』
『しかしこの予想が有効だったのは、菅新首相が突然、消費税率を10%に倍加する、という怪物を持ち出すまでであった。選挙戦最後の数日間に、である。』
『殆どの世論調査で、菅首相の支持率は、民主党への支持率共々、この消費税率倍化発言の直後に急落した。』
『追い詰められた菅首相は最後の数時間で発言を撤回し、まるで「鳩山ライト」のように見られた。簡単に前言を翻す人、としてである。』
『参院選の結果に関する限り、結果は民主党の惨敗であった。』
『2007年に民主党と連立政党が参院の過半数を握ることが、自民党から政権を剥奪する最後通牒だったが、その自民党が復活した。改選121議席中、51議席を奪取したのである。』
『与党民主党は44議席に過ぎなかった。これは10議席の減少である。野党合計で77議席を獲得、結果として野党の現行議席数は132になる。民主党は110議席に過ぎない。過半数獲得から僅か2年で、民主党はそれを喪失した。』
『国民新党のような小政党と連立を組む必要が出て来ることで生じる大きな政治的問題は、受け入れ難い政策上の妥協を飲まなければならないことである。これには郵政改革法案を含む。国民新党は断固反対しているからだ。』
『これが民主党支持の有権者を幻滅させ、民主党は改革の阻害要因であるように受け取られた。今回の参院選は、民主党が選挙運動から政権運営へ移行出来ないことに対する国民投票であったとも言える。』
(中略。国民新党、みんなの党等の小政党が日本の政治を動かしてきたことに触れ、民主党の低迷振りを理由に日本の政界の混乱はまだまだ続くであろうことが述べられる。)
『民主党は強大な衆院で磐石の議席数を持っているが、参院の拒否権を覆すのに必要な2/3には達していない。菅氏は過半数到達の為に連立を組む方法を開発しなければならない。』
『そのためには11議席が必要であるが、それだけの議席数を持っている政党は、みんなの党を含めて、連立拒否を発表している。少なくとも今のところは、だ。』
『自民党は勝利で高潮している。党首はすぐに「大連立」の可能性を拒否した。相手は半世紀に渡る自分たちの政権を終焉させた仇なのである。』
『しかし、この立場は計算高くないだけでなく、合理性がない。1994年、当時の社会党と連立を組み政権を維持した自民党の妥協を思い出すが良い。自民党が衆院の過半数を割ったのは、以前はこれが唯一の機会であった。』
(中略。ねじれ国会が再現されることで必要とされる経済政策、外患への対応が遅れることは壊滅的な被害につながり得ることを指摘。
しかし民主党には首尾一貫した政策がなく、財政赤字は危険水域に達している。有効な経済政策が打ち立てられなければ、次の選挙で民主は更に議席を減らし政治的不安定が増大する危険性を指摘。民主党内では敗戦の責任を問う声が高まっており、菅首相、小沢幹事長らに非難が集中している。9月の党首選で菅首相に対し小沢が対立候補を立てるであろうことを予測。)
『日本の有権者はこの党首選を熱心に見守るだろう。彼らは昨年8月に明確に変化を求め、それが実現しなかったためにこの日曜日に再度、変化を求める声を挙げたのだ。』
『明らかなことは、20年間の経済の停滞と政治の小競り合いの後で、日本の有権者は彼らの代表が公約を実行し、良い変化をもたらすことを求めている、ということだ。』
『日本の政治家には気の毒だが、今日の日本で最も前向きな流れはそのことである。』
注・同記事を執筆したマイケル・オースリン記者はアメリカン・エンタープライズ研究所の日本研究主席であり、WSJのコラムニストである。
---------------------------------------------
消費税が敗因とされる見方について、流石に著名な日本ウォッチャーだけあり、的確な分析だと思います。
民主党の公約と現実の乖離が有権者に愛想を尽かされた、という訳です。
それは事実でしょうが、良心的な国民がこぞって糾弾している、民主党の欺瞞の最たるものの売国3法案、
即ち
外国人参政権
夫婦別姓
人権擁護法
これらについての国民の反発は述べられていません。
今や週刊新潮が「三杯の毒」として槍玉に挙げるなど、週刊誌ですらこれらに
付き、明確に反対の立場を表明しています。
産経新聞は明確に反対、朝日は賛成しているこれらに付き、正面からの議論を
避けている民主党が国民の信頼を得られるはずがありません。
国民から不信任を突き付けられた千葉法相を留任させたことといい、民主党へ
の不信は募るばかりです。
これがまっとうな政党のすることでしょうか?
*以上、メルマガ【ウォールストリートジャーナルを読む! 毎日お届け】主催者
による訳文、及びコメント
http://www.mag2.com/m/0001147612.html
【編集後記】
日本振興銀行・前会長の、木村剛氏が逮捕されました。
木村氏には、以前私が書いていた(現在は更新をやめた)ブログに、何度か
トラックバックを張っていただいたことがあります。
【ビリージョエル論:英語も解らない日本人がなぜ私の歌を聴くのか】
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/01/post_30.html
【プロ選手とアマ選手の違いとは何か?】
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_22.html
【自立することと父親の存在感】
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/07/post_9529.html
木村氏については、金融庁のプロジェクトチームで活躍されていた頃のイメージ
が強くあります。
「こんな人の下で仕事をしたら、オレなんぞ毎日怒られてばかりいるんだろう
な」と想像してしまうような、怖い印象を持っていたものです。
しかし、トラックバックの件で、ビートルズやビリージョエル、そして格闘技
がお好きなことが分かり、意外と似たような嗜好をお持ちの方なんじゃなかろ
うかなどと、少し印象が変わったものでした。
なんだかちょっと、複雑な気分です。
(桐鳳)
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
あなたに素敵なことがいっぱいありますよう…。
◎世界の新聞「101紙」の視点
のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒ http://archive.mag2.com/0000174275/index.html
【最近の社説の、ここに注目】
12日付「ウォールストリートジャーナル」
『日本の有権者が再度の変革を希求
政治家は有権者古来の要望、即ちより良い経済政策の妙案を提示できていない』の社説。
『突然、日本の政界に新星が誕生した。有権者である。数十年間、万年与党であった 自民党に漫然と投票するだけであった日本の有権者は、今や政治家が失策を犯した場合に迅速かつ確実に罰を与える意思を見せつつある。』
『国会の勢力図が書き換えられるのは日曜日の参院選で連続三度目である。
政治家、そして政党も、実績次第ではその寿命は大変短い、という通告を突き付けられている。』
『前任の鳩山首相の不必要に不器用な振る舞いが、昨年9月の政権奪取以来初めての選挙でその所属政党である民主党の足を引っ張るであろうことは予想されていた。』
『しかし鳩山とスキャンダル塗れの小沢幹事長を投票数週間前に切り捨てることで、大きな損害は免れるであろう、と多くの選挙専門家は見ていた。』
『しかしこの予想が有効だったのは、菅新首相が突然、消費税率を10%に倍加する、という怪物を持ち出すまでであった。選挙戦最後の数日間に、である。』
『殆どの世論調査で、菅首相の支持率は、民主党への支持率共々、この消費税率倍化発言の直後に急落した。』
『追い詰められた菅首相は最後の数時間で発言を撤回し、まるで「鳩山ライト」のように見られた。簡単に前言を翻す人、としてである。』
『参院選の結果に関する限り、結果は民主党の惨敗であった。』
『2007年に民主党と連立政党が参院の過半数を握ることが、自民党から政権を剥奪する最後通牒だったが、その自民党が復活した。改選121議席中、51議席を奪取したのである。』
『与党民主党は44議席に過ぎなかった。これは10議席の減少である。野党合計で77議席を獲得、結果として野党の現行議席数は132になる。民主党は110議席に過ぎない。過半数獲得から僅か2年で、民主党はそれを喪失した。』
『国民新党のような小政党と連立を組む必要が出て来ることで生じる大きな政治的問題は、受け入れ難い政策上の妥協を飲まなければならないことである。これには郵政改革法案を含む。国民新党は断固反対しているからだ。』
『これが民主党支持の有権者を幻滅させ、民主党は改革の阻害要因であるように受け取られた。今回の参院選は、民主党が選挙運動から政権運営へ移行出来ないことに対する国民投票であったとも言える。』
(中略。国民新党、みんなの党等の小政党が日本の政治を動かしてきたことに触れ、民主党の低迷振りを理由に日本の政界の混乱はまだまだ続くであろうことが述べられる。)
『民主党は強大な衆院で磐石の議席数を持っているが、参院の拒否権を覆すのに必要な2/3には達していない。菅氏は過半数到達の為に連立を組む方法を開発しなければならない。』
『そのためには11議席が必要であるが、それだけの議席数を持っている政党は、みんなの党を含めて、連立拒否を発表している。少なくとも今のところは、だ。』
『自民党は勝利で高潮している。党首はすぐに「大連立」の可能性を拒否した。相手は半世紀に渡る自分たちの政権を終焉させた仇なのである。』
『しかし、この立場は計算高くないだけでなく、合理性がない。1994年、当時の社会党と連立を組み政権を維持した自民党の妥協を思い出すが良い。自民党が衆院の過半数を割ったのは、以前はこれが唯一の機会であった。』
(中略。ねじれ国会が再現されることで必要とされる経済政策、外患への対応が遅れることは壊滅的な被害につながり得ることを指摘。
しかし民主党には首尾一貫した政策がなく、財政赤字は危険水域に達している。有効な経済政策が打ち立てられなければ、次の選挙で民主は更に議席を減らし政治的不安定が増大する危険性を指摘。民主党内では敗戦の責任を問う声が高まっており、菅首相、小沢幹事長らに非難が集中している。9月の党首選で菅首相に対し小沢が対立候補を立てるであろうことを予測。)
『日本の有権者はこの党首選を熱心に見守るだろう。彼らは昨年8月に明確に変化を求め、それが実現しなかったためにこの日曜日に再度、変化を求める声を挙げたのだ。』
『明らかなことは、20年間の経済の停滞と政治の小競り合いの後で、日本の有権者は彼らの代表が公約を実行し、良い変化をもたらすことを求めている、ということだ。』
『日本の政治家には気の毒だが、今日の日本で最も前向きな流れはそのことである。』
注・同記事を執筆したマイケル・オースリン記者はアメリカン・エンタープライズ研究所の日本研究主席であり、WSJのコラムニストである。
---------------------------------------------
消費税が敗因とされる見方について、流石に著名な日本ウォッチャーだけあり、的確な分析だと思います。
民主党の公約と現実の乖離が有権者に愛想を尽かされた、という訳です。
それは事実でしょうが、良心的な国民がこぞって糾弾している、民主党の欺瞞の最たるものの売国3法案、
即ち
外国人参政権
夫婦別姓
人権擁護法
これらについての国民の反発は述べられていません。
今や週刊新潮が「三杯の毒」として槍玉に挙げるなど、週刊誌ですらこれらに
付き、明確に反対の立場を表明しています。
産経新聞は明確に反対、朝日は賛成しているこれらに付き、正面からの議論を
避けている民主党が国民の信頼を得られるはずがありません。
国民から不信任を突き付けられた千葉法相を留任させたことといい、民主党へ
の不信は募るばかりです。
これがまっとうな政党のすることでしょうか?
*以上、メルマガ【ウォールストリートジャーナルを読む! 毎日お届け】主催者
による訳文、及びコメント
http://www.mag2.com/m/0001147612.html
【編集後記】
日本振興銀行・前会長の、木村剛氏が逮捕されました。
木村氏には、以前私が書いていた(現在は更新をやめた)ブログに、何度か
トラックバックを張っていただいたことがあります。
【ビリージョエル論:英語も解らない日本人がなぜ私の歌を聴くのか】
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/01/post_30.html
【プロ選手とアマ選手の違いとは何か?】
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_22.html
【自立することと父親の存在感】
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/07/post_9529.html
木村氏については、金融庁のプロジェクトチームで活躍されていた頃のイメージ
が強くあります。
「こんな人の下で仕事をしたら、オレなんぞ毎日怒られてばかりいるんだろう
な」と想像してしまうような、怖い印象を持っていたものです。
しかし、トラックバックの件で、ビートルズやビリージョエル、そして格闘技
がお好きなことが分かり、意外と似たような嗜好をお持ちの方なんじゃなかろ
うかなどと、少し印象が変わったものでした。
なんだかちょっと、複雑な気分です。
(桐鳳)
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
あなたに素敵なことがいっぱいありますよう…。
◎世界の新聞「101紙」の視点
のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒ http://archive.mag2.com/0000174275/index.html