ロシアのスパイは美人でセクシーポーズが得意で、スパイのひとりは逃げたらしいよ。 | 日本のお姉さん

ロシアのスパイは美人でセクシーポーズが得意で、スパイのひとりは逃げたらしいよ。

【世界の新聞「101紙」の視点】
~2010年7月1日(木)の紙面より~
独断と偏見はご容赦!
【最近の社説の、ここに注目】
30日付「ウォールストリートジャーナル」
『ボリス&ナターシャ・ショー 米国の機密を盗むのはプーチンの常套手段』の社説。

『その場面はまるで、ジョン・ル・カレのスパイ小説の中から飛び出てきたかのようであった。いや、より正確には、アニメ「ロッキーとブルウィンクル」だ。』

『嫌疑をかけられたロシアのスパイは、郊外に住む夫婦、ニューヨーク・ポストがいうところの「火のように赤い髪の毛の」離婚した女、スペイン語新聞のコラムニストらであった。』

『メッセージは鉄道駅で全く同じ袋に入れて交換されたり、子供向けの「読めないインク」技術で書かれたりしていた。』

『月曜日、FBIはスパイ網の11人を逮捕した。彼らは身分を偽り、米国社会に溶け込もうとしていた。』

『彼らの進軍命令は英語で書かれていたが、それはアニメ「ロッキーとブルウィンクル」のヒーロー、ボリス・バデノフやナターシャ・ファターレをも誇らしく思わせただろう。』

『「君達は長期間ミッションの為に米国に送り込まれた。君達の教育、銀行口座、車、家諸々は一つの目的達成の為にある。即ち、米国政策決定者の間に浸透し、モスクワに情報を送ること、だ。」』

『FBIに拠ると、この暗号化されたメッセージは2009年2月に、KGBの後継組織であるSVRにより被告の一人に送付された。嫌疑は外国政府エージェントとして登録しない陰謀とマネーロンダリングである。諜報は含まれていない。』

『この事件をロシアの重要スパイの笑い話として片付けることは容易である。しかしロシアの黒幕、ウラジミール・プーチンがKGBの大佐であったことを忘れてはならない。』

『彼はロシアの諜報機関の復活を重要項目の一つに挙げているのだ。』

『オバマ大統領にとってはタイミングがまた悪かった。』
『ほんの四日前に、彼の「友人であり、パートナーである」ロシア大統領、ドミートリー・メドヴェージェフをワシントンに招き、「チーズバーガー・サミット」を催したばかりだったからだ。』

『これはオバマ政権がロシアとの関係を「リセット」するための行為の一つとして、だった。』

『実のところ、ロシア側は米国との関係をオバマ氏のようには見ていない。』

『ロシアの外交、防衛ドクトリンは、今年発表されたが、NATOの拡大、ロシア国境付近への米軍の展開、米国のミサイル防衛構想はすべてロシアの安全保障に取り危険だとしている。』

『ロシアは今でもグルジアに駐屯し、周辺国を脅している。プーチン氏の「管理された民主主義」は、実質的には独裁制であるのだが、米国が体現する価値観に対立するものだ。』

『我々はロシアとの良い関係を築けるし、それを目指すべきである。』

『しかしオバマ氏がチーズバーガーを食べるために食卓に座っている間にも、真にクレムリンを動かす人々は米国を権力と影響力の強敵と見ている。その米国の機密を盗み出すのはプーチン氏の常套手段なのだ。』


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現実主義に立つ米国メディアが外国情報機関による国家機密の漏洩を恐れ、防諜の必要性を説く。これが健全なメディアの姿勢だと感じさせます。

日本国憲法前文の「美し過ぎる」文言に酔い、性善説で外交を運営しようとすることがどれだけ無謀で、無責任な姿勢であるか。

法の不備のために毀損されている国益をメディアが正当に報道し、国民の意識を醸成し、スパイ防止法の制定への支持を集めることを期待します。

(メルマガ【ウォールストリートジャーナルを読む! 毎日お届け】発行者)
http://www.mag2.com/m/0001147612.html


【編集後記】
本日の「注目社説」コーナーは、メルマガ【ウォールストリートジャーナルを
読む! 毎日お届け】の発行者の方によるものです。

英語版の記事の翻訳、及びコメントを提供していただいております。

この場を借りて、あらためてお礼を申し上げます。
(桐鳳)

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