チュウゴク人が騒いで抗議にきたフランス人にチュウゴク人が発砲したクセに「治安強化」を求めるデモ | 日本のお姉さん

チュウゴク人が騒いで抗議にきたフランス人にチュウゴク人が発砲したクセに「治安強化」を求めるデモ

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)6月25日(金曜日)
         通巻3005号 <6月24日発行>

 在仏華人、華僑、新移民がパリで「治安強化」を求めるデモ
  フランス人の反中感情拡大のなか、暴力反対行進に一万人ほどが集結
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 パリが中国人に乗っ取られたようだ、という。北京五輪直前、長野市に五星紅旗が翻り、中国人が反対集会の日本人に暴行をくわえても日本の警察は中国人のデモを守った。長野は中国の植民地のようになった。
 あの屈辱から二年後のパリ。

 6月20日、パリ十三区のベルビュー地区にあつまったフランス在住の華人、華僑、新移民ら二万人(パリ警察調べ8500名)は、治安の強化、暴力から中国人を守れと訴えてデモ行進した。

 「この参加者のうち約五千人が「仏亜連盟」などの組織で、そろいのTシャツには「すべての人が安全に」(SECURITY FOR ALL)とかかれていた」(多維新聞網、6月20日)

途中でデモ隊にまぎれこんでいた華人マフィアの若者ら五十人が通行人に暴力をふるい、デモ隊が暴徒化したためフランス警察は催涙弾を打ち込み、三名を逮捕した。

 フランスの媒体はシラク前大統領の養女(ベトナム人)も参加したため大きく取り上げたが、保守派の多くは眉をひそめた。

 もともと事件の発端は6月1日。中国人居住区のレストランで結婚式が行われ、傍若無人の大騒ぎ、町にゴミを捨てる大声でわめくなど。抗議に来たフランス人に中国人がピストルを発砲し、警察沙汰となった。

 「促喊促賊」(泥棒が逃げるときに、「泥棒」と大声をあげ、さも犯人を追っかける演技をする)の得意技をもつ彼らは先制攻撃にうつる。

 ピストル発砲を棚に上げて、在仏華人の生命を守れ、治安を強化せよという呼びかけとなり、しかもこのアピールはアルジェリアなどからのアラブ人移民のほか、ラオス、ベトナム、カンボジアからの移民が多いパリでは耳目を集める。

 他方、移民排斥、フランス文化を守れと訴えるルペンらの保守勢力は次期選挙でサルコジを脅かすほどの一大政治パワーとなっている。世論調査の支持率は20%近い。
ルペンの娘が同党を率いている。イタリアでも保守の伸張がつたわり、オランダ、ペルギーでは保守政党が第一党となっている。

日本は保守新党乱立でまだまとまったパワーとならない。
自民党も民主党も中国からの移民歓迎、外国人にも子供手当を支払い、後者は近い将来には永住権をもつ外国人には地方参政権を与えると公言している。

とはいえマスコミがまったく無視しているが、池袋のニュー・チャイナタウンでは保守系日本人による「中華街建設反対」のデモも行われている。
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(読者の声1)五月まで宮崎さんの新刊ラッシュの観なきにしもあらずでしたが、次の新刊はいつ頃でしょうか? またどういうテーマでしょうか?
 楽しみにしております。
   (KY生、小山市)


(宮崎正弘のコメント)次の新刊は秋でしょう。それまでに『憂国忌の四十年』という本をまとめております。ことし11月25日は三島没後四十周年ですので、これにあわせての記念出版となります。三島由紀夫研究会編となります。
 拙著のほうはタイミングを見計らいながら、上海バブル瓦解もの、日本政治のニヒリズムを論じるもの等あらかたの草稿は仕上がっていますものの、適当な時期をはかりかねております。まだ確定した版元もありません。中国モノに関しては新シリーズを考えており、また石平さんとの対談本第三弾(ワック)は、晩秋を予定しております。
 ついでに小説のほうですが、小牧・長久手における秀吉と家康の諜報戦争をえがいた時代小説は、いったん出来上がってはいるのですが、約束していた版元の担当者が退社したことと、いまひとつ画竜点睛を欠く出来映えなので、まだお蔵入りの状態です。



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(読者の声2)漫画家の小林よしのり氏が、保守論客を軒並みこきおろして、最近は渡部昇一氏への派手な喧嘩を売っているようです。先生は殆ど、この保守論壇内の論争に超然としているように見えますが、ご意見を聞かせてください。
   (UI生、福岡)


(宮崎正弘のコメント)以前にも類似のご質問で回答しましたが、小林さんの漫画は「台湾論」だけは必要があって読みましたが(知り合いの台湾人が殆ど登場しておりました)、ほかは読んだことがないので、コメントのしようがありません。
 それより漫画家も「保守論壇」に加えるのが近年の風潮なのですか?