アジアの街角からーチュウゴク人とチュウゴクの公安は、していないことをしたと言わせようとするー
中国市井から ▽▼
☆ えらい災難に遭遇の巻 ──── 上海のおひとよしさん
~~~2010年某月某日夜9時過ぎ、上海。
ジャズのCDがかかっているというこじゃれたバーで呑みましょうと、友人と待ち合わせし、近況を話す等してお酒を楽しんでいました。
一軒目をあとにし、
ちょっとしたお祝いにご馳走してくれると意気込んでくれていた友人と二軒目はワインバーへ行くことになった。
タクシーで移動中、友人が財布をみつめ、「ちょっと申し訳ないんだけど・・
ちょっとマンションにお金とりに寄ってもいい?」ーーーこういう事情で友人のマンションに立ち寄ったのですが、
ーーーこれが大きな災いにつながってしまったのです────。
マンションにお金を取りに戻った友人が突然管理人に呼ばれ、
「玄関口でお前を呼んでいる中国人がいる。なんだか分からないが、日本人がやったと何か騒いでお前だといっているから一緒に来い」と部屋から呼び出されました。
出てみると、すごく大勢に取り囲まれ、ワイワイとわけの分からないまま中国人と口論になり、マンションの入り口付近で大勢に囲まれ、「金を出せ!お前がやったんだろう」と突然大きな声でいわれ、こづかれたのだそうだ。
「なんでそんなことを言うんだ。知らない」と押し問答するも、多勢に無勢。
しかも、当人あんまり中国語が得意ではないときたので事態が収拾できないどころかもっと大事[おおごと]になりそうな感じ。
友人を見捨てておけず、見かねて思わず飛び出し、口を出してしまったのでした────。
「警察に行こう。こんな言葉が分かんない中で何言ってもしょうがない。できない中国語で余計なこと言わないで、出るとこに出よう。警察に連絡しよう!
公安で何もしてないということをハッキリさせましょう」と、友人に日本語でつぶやいたのでした。
ところが、
大勢取り囲んでいた中国人の輪の中から一人、大将首でもとったかのように、私の腕をつかんで大きな声で、「こいつは今都合の悪いことは言わなくていいと言った!」「俺は日本語が分かるんだからな!」と、
ただでさえ大騒ぎなのに、そのチンピラ風のデブはことさらに大騒ぎになるよう大きな声で叫んだ。
ーーーちょうどそのとき、誰が連絡したのか公安がやってきた。
===あまりのベストタイミング? なんか、不安で不安で仕方ないけれど、いらなんでも集団で恐喝されるよりは公安に行ったほうがぜったいに安全だと考え、一緒に派出所へと向かったのでした。
ところが、・・・・・・・・。
警官のたくさんいる派出所の中に入るとすぐ、さっきの自称日本語が話せるという中国人が、警官にむかって大きな声で自信満々に堂々と「さっきこいつらは都合の悪いことは言うな、と言ってたんだ、俺は日本語ができるんだ」と言い放った。
どうやらこちらが全く中国語が分からないと思っているのか、自分たちに都合のいいように言いたい放題。ーーーどう考えても、恐喝されているのは日本人側の我々だというのに。
そこで思い切り大きな声で、中国語(普通語)で私は言い返した。
「日本語ができるっていうんだったら、なぜ日本語で話さないの?なんで私が一所懸命努力して中国語を話してるのに、どうして日本語で話しかけないの?それ自体問題だよね?あなたなんか企んでるんじゃないの?
話せる、できる、意味が分かるというなら、日本語で話しなさいよ!話しなさい!さあ!!」
太ったチンピラは面子をつぶされたような表情をしながら「日語我会一点点」と言い直す。
「どうしてちょっとしかできないのに、私がさっき言ったことがわかるんだ?
日本語できるというなら今すぐ日本語で話しなさいよ!!」と私は大きな声ではっきり言った。
口ゲンカが派出所ではじまるような雰囲気のなか、警官が中国人の集団と日本人の私たちを別々にして事情聴取を始めた。
最初は日本人側はお客扱いでコーラを出してくれていたが、中国人側の事情聴取が終ると警官の態度が豹変。ーーー厳しい表情になった。その後、コーラから水に────。
そもそも、何の件で揉めているのかも分からないーーー。
こちらとしては、集団で恐喝されてるような気分なのに、警官はそんなこちらの心情にはかまってもくれない。どうやら公安側は中国人の集団の意見・供述を一方的に信じたうようだった。
随分待たされてから、警官だか署長だかの友人らしき女性通訳が取調室にやってきて、事情聴取が始まった。
名前と勤務先を聞かれ、答えた。事情・状況を説明してほしいと通訳にいうと
どうやら中国人集団は、自分の車を傷つけたのは私たちだと言い張っているとのこと。ーーー目撃者もおり、ビデオの記録もあるのだそうだ。
当然のことだけれど寝耳に水もいいところで、こちらは全く身に覚えがない。
「今ようやく、なぜ派出所につれてこられたか分かった」と事実を言ったが、警官たちはかわるがわる、非常に厳しい態度で「協力的でない態度だ!」といい、「正直に答えなさい」と何度も何度も繰り返す。
「やってない、身に覚えがない」と何度事実を話しをしても誰も信じてくれない。それどころか、警官に何度も何度も「協力的態度」を求めれた。----彼らの言う協力的態度の意味は最後までわからなかったけれど────。
警官は、何を根拠にして私たちの態度を「非協力的だ」というのか?
怖い顔で目をむきながら「早く正直にいいなさい!」などすごまれた。
「中国の法律を知ってるのか、知らないだろう?日本とは違うんだからな!」と何度も繰り返された。身の危険を感じ、中国人弁護士と関係が深い別の友人に、
「もし朝までに帰れないようであれば、なんらかの方法で助けてください、今拘留されています、よろしくお願いします」と、状況を簡潔に伝えた。
「録画ビデオの証拠があるのだ、ちゃんと正直に言え」「どうぞ見て下さい。潔白が証明できると思いますので」と答えると、「今なら間に合う。証拠が出揃ったらただでは済まないんだぞ」と強い調子。
冷静に「冤罪です。やっていないことはやっていない。知らないものを知らないと本当のことを話しているのに、なんでですか?一体何が非協力的なんですか?」
客観的にいうならば、=そもそも目撃者だと主張している人間が誰なのか分からないが、少なくとも日本語ができるんだと勝ち誇ったチンピラ風のデブは、恐喝グループの仲間としかいいようのない態度だったと思うのだが────。
「どうして非協力的な態度だと批判されなければいけないのですか?身に覚えのないことを認めろというが、何か証拠があるのか?証拠があるなら即刻逮捕すればよいし、払うべき罰金は、逮捕されたらいつでも払う。まったく身に覚えのないことを認めることはできない」
埒が明かないからか警官側も、今度は角度を変えて質問してきた。
「おまえたちはお酒をのんでいるだろう。だからおぼえていないのだろう」
そこを歩いてみろと言われ、友人は真っ直ぐに歩くと、何か考えた様子でふむとつぶやき、「酒が抜けたか?目が覚めたか?」とわざとらしく感情をあおるように言ってくる。
つづけて、どこで飲んでいたのか、何を呑んだのかを質問された。今度は何度も「酒をのんでいるだろう。だから覚えていないのだろう。この証言が嘘だった場合はどうなるか分かってるんだろうな」と言われた。
「そもそもワインバーに行こうとお金を取りに戻っただけなのに・・・・・」
友人はかなり衰弱し、精神的に打撃を受け、泣きそうになっている。
何を主張したところで警官が聞く耳をもたない。目撃者がおり、ビデオがあると言い張る警官側────。
「質問ですが、お酒を飲んでいるからといって、記憶がなくなるほど呑んでもいないのに、どうしてお酒を飲んでいるということだけで何かやった犯人と言われ、認めなければならないのですか?」
「バイクを倒して車を壊したんだろう。正直に言え、なんて非協力的なんだ。中国の法律と日本の法律は違うんだからな!」と、こわそうな表情ですごみ、目をむきながら同じことを繰り返す警官────。
「ビデオを見て、もしお前たちがやった証拠があがればただじゃ済まないんだからな!」
「私は中国警察の調査力が非常に高いことも信じているし、見てもらって一向にかまわない。そもそも、証拠があるなら逮捕して下さい。証拠といわれている録画ビデオを一緒に見せてくれたら、こんな時間かけなくてもそれですべて済むことではないのですか?」ーーーと二人で食い下がってはみたものの、
「中国の法律を知ってるのか、日本とは違うからな!」と、目をむいてきつい
口調で同じセリフを言うばかり。
刻々と過ぎる時間────。
相変わらず協力的でないと言われ、繰り返される同じ質問────。
通訳が腕時計をみてため息をついた。深夜3時を過ぎていた────。
ーーーそれから再び、また繰り返される同じ質問────。
とうとう腕時計は早朝5時を示していた────。
と、そのとき、目の前に座っていたキリリとした若い男前の警官が、事情聴取していた書類をまとめだした。通訳に翻訳するよう指示し、内容を確認させられた。そしてその書類に、サインと拇印を求められた。
通訳もやっと帰れると、荷物をまとめ出て行ったーーーー。
しかしホッとしたのもつかの間────、
入り口近くの部屋に移動したが、中国と日本の法律は違うと繰り返していた警官に「まだ帰さないからな!」とすごまれ、通訳はまた事情聴取の部屋に呼び戻された。
二人の勤め先の会社名を大きな声で読み上げ、「この証言は証拠になるのだから今のうちに認めたほうがいい。協力的にしたほうがいい」と再び話が戻る。
「協力的態度とずっと仰っていますが、してないことを認めろということですか?」と真剣に質問したが、ーーー回答はなかったーーー
「やってないことはやってないと言うしかないし、やってないことをやったということはできません」
今日はどうやら会社にいけなさそうだ、、、と覚悟した瞬間、
?!なぜか急にパスポートを返却された!?
友人のマンションの管理人が派出所の入り口で立っていた。
「なんであなたがいるんですか?」と質問すると、派出所から呼び出されたとのことーーー。管理人と一緒にトボトボと友人のマンションに向かって歩いていった。
派出所を出る際に、帰さないからなとすごまれた警官に、「24時間お前を監視するからな!!」と捨て台詞を言われた。それに対して「それはべつに困らないので大丈夫。ありがとうございました」と胸を張って丁寧にお礼を言って派出所を後にした。
「どうして認めないんだ。お前たちがやったとみんなが言っているのに」と管理人が歩きながら言い出した。
「なんでやってないことをやったといわなければならないのですか?どうして誰も信じてくれないんですか?」と管理人に向かって聞いたのだが、管理人は面倒くさそうに、「なんでこんな大事[おおごと]にするわけ?認めてお金を払えばいいだけだろう」と言う。
「私たちはどうしたらいいんですか?どう処理するのが一番いいの?」とすがるように質問すると、「派出所に戻って罪を認め罰金を払えばいい」という。
「お金?お金って何?じゃ、いくら払えばいいの?悪いこともしてないのになぜお金を払う必要があるの?いくら払えばいいの」と困惑しながら質問すると
すぐに返事がきた。「1000元ぐらいだろ」と管理人が言う。
?何を根拠に1000元なんだ? 何でこの人がすぐ回答できるのだろう??
気持の悪い感触。でも、もう意識が朦朧としてきて何も考えられない───。
ーーー時計は早朝5時半を表示していた。
管理人はなにがなんでも二人を派出所に戻して罪を認めさせたい様子で、帰路の途中、何度か派出所に戻ろうという仕草を見せた。
「そういえば!監視カメラのビデオがあるんだから、証明できるはずでしょ。
だったら見せてほしいよ」というと管理人は、「それは警察にもう提出した。
見せることはできない」という────。
「現場がどこかを教えてください。いったい何がどこでどう起こったのか、いまだに分からない。彼らがずっと話している、車が壊れた事件とは何か、を私は知りたい」というと、
マンションの入り口に着いてから、その入り口近くに駐車している車の後ろのサイドの僅かに凹んだ部分を指差した。「これだ!ここの修理代だ」と真顔で言う。
正直、明るいところで見た車はべつに壊れていたわけではなく、すこしだけ、ペンで押した感じに凹んでいるだけだった・・・・
「おじさん、なんで私たちが悪いの?意味分からない。そうそう、で、証拠をとっていたビデオカメラはどこに設置してあるの?」と聞くと、車の真上にあるカメラを指差す。
「じゃ、はっきり映ってるんだったら証拠があるんだから、それでいいじゃないの?何で私たちが悪いといわれなければならないの?」
ーーーマンションの管理人はその後は何も答えなかった────。
何をどう考えても・確認しても、全く身に覚えがないが、今後何をされるか分からないと危機感を覚えた私は、家に戻り会社に行く準備をして、すこし仮眠をとってから出勤し、出勤後すぐ会社と領事館に報告・連絡したのでした。
もしかすると悪質な新手の恐喝??
~~~と、いうことで、最近本当にあった怖いお話でした。
これから果たしてどうなることか。
危ぶむなかれ、行けば分かるさ!がんばろう!(byいのき)
とまあ、こんなことがありながらも、私たちは事実を事実のまま本当のことをずっと言い続けましたが、
普通の気の弱い日本人は音を上げて、或いは面倒くさくなって、してもいない罪を認めちゃうのじゃないかしら、と少し心配になり筆をとりました。
よろしければ、参考にしてください!
できれば皆さんが、このような災難に巻き込まれないことを祈りつつ!!
= この稿おわり =
▽
「寄稿・転載記事集2」のページ。
http://chinachips.fc2web.com/repo2/repo202.html
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チュウゴクに住んでいると
どんなにおとなしい日本人でも
気が強い人になる。
黙っていたら、どれだけでも
チュウゴク人にうばわれるからです。