「2番じゃ、ダメなんですか」の蓮舫氏は中国のラブコールに惑わされるな
【主張】蓮舫氏は中国のラブコールに惑わされるな
永山英樹
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http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1193.html
■中国が注目する丹羽駐中大使と蓮舫行政刷新相
親中派として中国では期待が高まっている菅直人新首相。彼の政権がいかなる中国政策を進めるかに注目が集まる中、CCTVが六月七日に放送した報道番組「環球視線」がまず関心を寄せたのが、伊藤忠商事の丹羽宇一郎相談役の駐中国大使への任用と、蓮舫参議院議員を行政刷新相としての初入閣させたことだった。
出演したのは中國社科院日本研究所の高洪副所長。 中国では著名な日本専門の御用学者だ。まず丹羽氏の大使就任についてこう述べた。
―――内閣がスタートする前の段階で、早くも民間人を起用したのは明敏な創新さだ。外務省では特に大使の人選は閉鎖的。プロ意識が強く、外部一般は口を挟めない。しかし今回の破天荒な人選は実に創新だ。
―――明敏と言うのはなぜか。それは菅直人氏はこの人選を通じ、中日関係の一つの核心部分を掌握したからだ。つまり戦略互恵関係の枠組みの下で、特に中国との経済貿易、科学技術面での協力を重視し、丹羽氏を選んだ。丹羽氏は長期間中国との経済活動に従事し、また中国の二つの省、そして北京市で顧問や諮詢委員などを務めてきた。中日経済関係に極めて精通しているはずだし、また普通の経済人と異なり、政治的な背景もあるはずだ。
ちなみに番組は丹羽氏に関し、「八〇年代に中国へ来てビジネスに着手するとともに、かつては江蘇省の経済科学技術顧問を務め、現在は北京市市長顧問、吉林省経済顧問に就任している」と強調している。
■丹羽大使の中国との「太いパイプ」が曲者だ
このように中国政府との太いパイプが日中双方から評価される丹羽氏だが、民主党政権の「政治主導」(「官から民へ」)の政策方針に基くこの起用について、外務省内では衝撃、戸惑いが広がっていると言う。
毎日新聞(七日)によれば、「尋常ならざる事態だ」「敏感な問題が起きた時、民間人で対処できるのか」「経済は得意かもしれないが、安全保障問題をうまく調整できるか疑問だ」などと言った指摘が出ている。(毎日、七日)
日本経団連の米倉弘昌会長は七日の定例会見で、「異例中の異例で驚いた。大使となると利権が絡む可能性もあると思うので、中立・公正の原則を貫いていただ
きたい」と丹羽氏に要望している。だがそもそも、中国政府との「太いパイプ」など、利権抜きで構築できるのだろうか。
真に「中立・公正」な人間など、たまたま自国の利益に合致する場合を除き、中国側は取り入れないはずだ。コントロールできない人間と「パイプ」を構築しないとの姿勢で徹底している。
そこで問題となるのが丹羽氏が、どれほど中国政府の影響力を受けているかである。「敏感な問題で対処できるのか」との不安は、ますます高まる一方だ。
■蓮舫氏を「中国系」と強調する中国の戦略とは
さて次に高洪氏次が触れるのが蓮舫氏についてだ。番組が同氏の入閣に注目するのは、「史上初の華裔(中国系)の大臣」だとの理由である(番組は台湾を「中国台湾」と呼んでいた)。
こう話す。
―――私は彼女と会ったことがある。政界に入って以来、中国、そして台湾との交流カードを切ってきた。だから何度も我が大陸に来ている。
―――彼女の父親は台湾人の商人で日本で仕事をし、日本人と結婚した。彼女は日本で生まれ育ったが、家庭で漢語を学んでいる。さらに重要なのは政治家になる前に北京大学で二年間留学したことだ。
―――彼女は外交領域で仕事をしたことがない。だからこれも一種の創新と言える。日本と言う国は保守的で、大臣は素より国会議員でも、一〇〇%の純正な血統でなければ選出されることは困難だ。民主党はこれを打ち破り、半分が日本以外の血統である人間を大臣にした。
―――もし彼女が力を発揮できるなら、日中関係の改善にも、民主党と我が中国の政府、各界の関係の向上にも有利である。
閉鎖的、排他的な自国の状況を棚に上げ、日本社会の外国人に保守的な伝統を打ち破る動きを評価する中国人の論法は、日本政府に在日中国人に地方参政権付与を要求する際にも見られるものである。
つまり日本の政治、社会に中国人の影響力浸透を期待してのものなのだ。
■中国は蓮舫氏に晴れの舞台を用意している
要するにここで高洪氏は、蓮舫氏に対して「あなたは中国人の血統である以上、中国の対日外交に協力しなければならない。外交経験など必要はない。我が方があなたに活躍の舞台を用意しておく」とアピールしているようなものなのだ。
ただここで問題となるのが、当の蓮舫氏に中国人意識があるかどうかだ。
台湾でも同氏の入閣はトップニュースとなっている。ただし「華裔」ではなく「台裔」(台湾系)の初入閣としてだ。
中国側は「台裔」は「華裔」の一部だと看做しているが、一般の台湾人には受け入れ難い政治的主張である。蓮舫も自身を「華裔」などとは自覚していないのではないか。
入閣が決まった蓮舫氏に記者団が群がる映像を見た。「『中国系大臣誕生』と中国メディアは伝えていますけど」との聞かれた同氏は、それには何も答えず、ただ「ありがとうございます」と言って立ち去って行ったが。
願わくば、中国の戦略的ラブコールに惑わされ、あの国との「太いパイプ」など持たされないことを。せっかく晴れの舞台に踊り出たのだから、国益を重視する意義ある政治家人生を。
英雄視してくれる台湾の人々の、暖かい声援を裏切らないためにも。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
~~~~~~~
永山英樹
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■中国が注目する丹羽駐中大使と蓮舫行政刷新相
親中派として中国では期待が高まっている菅直人新首相。彼の政権がいかなる中国政策を進めるかに注目が集まる中、CCTVが六月七日に放送した報道番組「環球視線」がまず関心を寄せたのが、伊藤忠商事の丹羽宇一郎相談役の駐中国大使への任用と、蓮舫参議院議員を行政刷新相としての初入閣させたことだった。
出演したのは中國社科院日本研究所の高洪副所長。 中国では著名な日本専門の御用学者だ。まず丹羽氏の大使就任についてこう述べた。
―――内閣がスタートする前の段階で、早くも民間人を起用したのは明敏な創新さだ。外務省では特に大使の人選は閉鎖的。プロ意識が強く、外部一般は口を挟めない。しかし今回の破天荒な人選は実に創新だ。
―――明敏と言うのはなぜか。それは菅直人氏はこの人選を通じ、中日関係の一つの核心部分を掌握したからだ。つまり戦略互恵関係の枠組みの下で、特に中国との経済貿易、科学技術面での協力を重視し、丹羽氏を選んだ。丹羽氏は長期間中国との経済活動に従事し、また中国の二つの省、そして北京市で顧問や諮詢委員などを務めてきた。中日経済関係に極めて精通しているはずだし、また普通の経済人と異なり、政治的な背景もあるはずだ。
ちなみに番組は丹羽氏に関し、「八〇年代に中国へ来てビジネスに着手するとともに、かつては江蘇省の経済科学技術顧問を務め、現在は北京市市長顧問、吉林省経済顧問に就任している」と強調している。
■丹羽大使の中国との「太いパイプ」が曲者だ
このように中国政府との太いパイプが日中双方から評価される丹羽氏だが、民主党政権の「政治主導」(「官から民へ」)の政策方針に基くこの起用について、外務省内では衝撃、戸惑いが広がっていると言う。
毎日新聞(七日)によれば、「尋常ならざる事態だ」「敏感な問題が起きた時、民間人で対処できるのか」「経済は得意かもしれないが、安全保障問題をうまく調整できるか疑問だ」などと言った指摘が出ている。(毎日、七日)
日本経団連の米倉弘昌会長は七日の定例会見で、「異例中の異例で驚いた。大使となると利権が絡む可能性もあると思うので、中立・公正の原則を貫いていただ
きたい」と丹羽氏に要望している。だがそもそも、中国政府との「太いパイプ」など、利権抜きで構築できるのだろうか。
真に「中立・公正」な人間など、たまたま自国の利益に合致する場合を除き、中国側は取り入れないはずだ。コントロールできない人間と「パイプ」を構築しないとの姿勢で徹底している。
そこで問題となるのが丹羽氏が、どれほど中国政府の影響力を受けているかである。「敏感な問題で対処できるのか」との不安は、ますます高まる一方だ。
■蓮舫氏を「中国系」と強調する中国の戦略とは
さて次に高洪氏次が触れるのが蓮舫氏についてだ。番組が同氏の入閣に注目するのは、「史上初の華裔(中国系)の大臣」だとの理由である(番組は台湾を「中国台湾」と呼んでいた)。
こう話す。
―――私は彼女と会ったことがある。政界に入って以来、中国、そして台湾との交流カードを切ってきた。だから何度も我が大陸に来ている。
―――彼女の父親は台湾人の商人で日本で仕事をし、日本人と結婚した。彼女は日本で生まれ育ったが、家庭で漢語を学んでいる。さらに重要なのは政治家になる前に北京大学で二年間留学したことだ。
―――彼女は外交領域で仕事をしたことがない。だからこれも一種の創新と言える。日本と言う国は保守的で、大臣は素より国会議員でも、一〇〇%の純正な血統でなければ選出されることは困難だ。民主党はこれを打ち破り、半分が日本以外の血統である人間を大臣にした。
―――もし彼女が力を発揮できるなら、日中関係の改善にも、民主党と我が中国の政府、各界の関係の向上にも有利である。
閉鎖的、排他的な自国の状況を棚に上げ、日本社会の外国人に保守的な伝統を打ち破る動きを評価する中国人の論法は、日本政府に在日中国人に地方参政権付与を要求する際にも見られるものである。
つまり日本の政治、社会に中国人の影響力浸透を期待してのものなのだ。
■中国は蓮舫氏に晴れの舞台を用意している
要するにここで高洪氏は、蓮舫氏に対して「あなたは中国人の血統である以上、中国の対日外交に協力しなければならない。外交経験など必要はない。我が方があなたに活躍の舞台を用意しておく」とアピールしているようなものなのだ。
ただここで問題となるのが、当の蓮舫氏に中国人意識があるかどうかだ。
台湾でも同氏の入閣はトップニュースとなっている。ただし「華裔」ではなく「台裔」(台湾系)の初入閣としてだ。
中国側は「台裔」は「華裔」の一部だと看做しているが、一般の台湾人には受け入れ難い政治的主張である。蓮舫も自身を「華裔」などとは自覚していないのではないか。
入閣が決まった蓮舫氏に記者団が群がる映像を見た。「『中国系大臣誕生』と中国メディアは伝えていますけど」との聞かれた同氏は、それには何も答えず、ただ「ありがとうございます」と言って立ち去って行ったが。
願わくば、中国の戦略的ラブコールに惑わされ、あの国との「太いパイプ」など持たされないことを。せっかく晴れの舞台に踊り出たのだから、国益を重視する意義ある政治家人生を。
英雄視してくれる台湾の人々の、暖かい声援を裏切らないためにも。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
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蓮舫大臣が発言修正 「一番を目指すの当然」
6月17日20時53分配信 産経新聞
拡大写真
蓮舫・行政刷新担当相(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)
蓮舫行政刷新担当相は17日、産経新聞などのインタビューで「(日本が)科学技術の分野で一番を目指す。あるいは他の分野でも一番を目指すのは当然だ」と述べた。昨年の行政刷新会議の事業仕分けで、次世代スーパーコンピューター開発に関し「2位ではだめか」とした自らの発言を修正した格好だ。
蓮舫氏の発言をめぐっては野党が国会で追及したが、蓮舫氏は「発言の一部を切り取って指摘をされるが、事業仕分けは私の一言だけがすべてではない。事業仕分けは事業の手段が適切かどうかを問うのであり、指摘はまったくあたらない」と反論した。
自民党が「いちばん。」のキャッチフレーズをポスターや参院選マニフェスト(政権公約)に使用していることについては、「どうぞご自由にということ」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100617-00000635-san-pol
「はやぶさ」人気で宇宙予算再検討 仕分け軌道修正
配信元:
2010/06/15
7年間の宇宙の旅を経て13日に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」について、蓮舫行政刷新担当相は15日の記者会見で、はやぶさ後継機を含む宇宙開発予算の削減を求めた昨年11月の事業仕分け判定を再検討する考えを示した。あまりの“はやぶさ人気”に配慮した形だが、蓮舫行政刷新相は仕分け人として知られる。識者からは「成果だけをみて見直しとは…」と、科学技術全般への姿勢を問う声が上がっている。
…
蓮舫行政刷新相は会見で、宇宙開発予算の仕分けについて、「何が何でも守るべきものではない。いま一度、議論の流れを確認している」と述べた。
はやぶさの後継機となる「はやぶさ2(仮称)」の開発は、文部科学省が平成22年度予算で約17億円を概算要求したが、民主党への政権交代に伴う歳出見直しで5000万円に減額。さらに、昨年11月の事業仕分けで3000万円にまで縮減された。
しかし、はやぶさが幾多のトラブルを乗り越え、帰還の途に着くと、けなげな姿に全国で人気が沸騰。はやぶさは13日に無事帰還し、自身は燃え尽きながらもオーストラリア南部に小惑星「イトカワ」の土壌が含まれる可能性があるカプセルを投下し、回収された。
この快挙に、予算を減額したはずの民主党政権も大喜び。菅直人首相は「日本の技術を世界にアピールし、励みを与えた」と絶賛し、仙谷由人官房長官も「幾多の困難を乗り越えて勇気や夢、希望を与えてくれた。世界に冠たる快挙を喜びたい」とたたえた。
ただ、関係者からは予算を切り詰めた民主党・事業仕分けと、はやぶさの成果との整合性に疑問の声が上がっていた。
川端達夫文部科学相も15日の閣議後の記者会見で、23年度のはやぶさ2の開発予算を概算要求で増額する考えを示唆。22年度の減額の経緯を「はやぶさがどうなるか若干の不安があった。結果を見ながら考えようということだった」と説明した。
仕分けの再検討について、科学技術開発に詳しい角南(すなみ)篤・政策研究大学院大学准教授は「予算削減の見直し自体はいいことだが、『みんながすごいと言ったから見直す』では困る」と批判。「科学者が成果を出すには膨大な試行錯誤が伴う。成果だけで判断するのでは、科学者の挑戦への気骨、矜持(きょうじ)を踏みにじっていないか」と疑問を呈する。
回収されたカプセルにイトカワの土壌が含まれているかはまだ分かっていないが、角南准教授は「採取できていなかったら今回の偉業は無駄なのか。国家全体で資源配分をどうするか、科学技術をどう位置づけるかという視点で科学プロジェクトを精査すべきだ」と要望している。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/403982/
6月17日20時53分配信 産経新聞
拡大写真
蓮舫・行政刷新担当相(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)
蓮舫行政刷新担当相は17日、産経新聞などのインタビューで「(日本が)科学技術の分野で一番を目指す。あるいは他の分野でも一番を目指すのは当然だ」と述べた。昨年の行政刷新会議の事業仕分けで、次世代スーパーコンピューター開発に関し「2位ではだめか」とした自らの発言を修正した格好だ。
蓮舫氏の発言をめぐっては野党が国会で追及したが、蓮舫氏は「発言の一部を切り取って指摘をされるが、事業仕分けは私の一言だけがすべてではない。事業仕分けは事業の手段が適切かどうかを問うのであり、指摘はまったくあたらない」と反論した。
自民党が「いちばん。」のキャッチフレーズをポスターや参院選マニフェスト(政権公約)に使用していることについては、「どうぞご自由にということ」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100617-00000635-san-pol
「はやぶさ」人気で宇宙予算再検討 仕分け軌道修正
配信元:
2010/06/15
7年間の宇宙の旅を経て13日に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」について、蓮舫行政刷新担当相は15日の記者会見で、はやぶさ後継機を含む宇宙開発予算の削減を求めた昨年11月の事業仕分け判定を再検討する考えを示した。あまりの“はやぶさ人気”に配慮した形だが、蓮舫行政刷新相は仕分け人として知られる。識者からは「成果だけをみて見直しとは…」と、科学技術全般への姿勢を問う声が上がっている。
…
蓮舫行政刷新相は会見で、宇宙開発予算の仕分けについて、「何が何でも守るべきものではない。いま一度、議論の流れを確認している」と述べた。
はやぶさの後継機となる「はやぶさ2(仮称)」の開発は、文部科学省が平成22年度予算で約17億円を概算要求したが、民主党への政権交代に伴う歳出見直しで5000万円に減額。さらに、昨年11月の事業仕分けで3000万円にまで縮減された。
しかし、はやぶさが幾多のトラブルを乗り越え、帰還の途に着くと、けなげな姿に全国で人気が沸騰。はやぶさは13日に無事帰還し、自身は燃え尽きながらもオーストラリア南部に小惑星「イトカワ」の土壌が含まれる可能性があるカプセルを投下し、回収された。
この快挙に、予算を減額したはずの民主党政権も大喜び。菅直人首相は「日本の技術を世界にアピールし、励みを与えた」と絶賛し、仙谷由人官房長官も「幾多の困難を乗り越えて勇気や夢、希望を与えてくれた。世界に冠たる快挙を喜びたい」とたたえた。
ただ、関係者からは予算を切り詰めた民主党・事業仕分けと、はやぶさの成果との整合性に疑問の声が上がっていた。
川端達夫文部科学相も15日の閣議後の記者会見で、23年度のはやぶさ2の開発予算を概算要求で増額する考えを示唆。22年度の減額の経緯を「はやぶさがどうなるか若干の不安があった。結果を見ながら考えようということだった」と説明した。
仕分けの再検討について、科学技術開発に詳しい角南(すなみ)篤・政策研究大学院大学准教授は「予算削減の見直し自体はいいことだが、『みんながすごいと言ったから見直す』では困る」と批判。「科学者が成果を出すには膨大な試行錯誤が伴う。成果だけで判断するのでは、科学者の挑戦への気骨、矜持(きょうじ)を踏みにじっていないか」と疑問を呈する。
回収されたカプセルにイトカワの土壌が含まれているかはまだ分かっていないが、角南准教授は「採取できていなかったら今回の偉業は無駄なのか。国家全体で資源配分をどうするか、科学技術をどう位置づけるかという視点で科学プロジェクトを精査すべきだ」と要望している。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/403982/