そう、菅さんは「外国人参政権支持者」なのです。
ロシア政治経済ジャーナル No.653
2010/6/8号
2010/6/8号
★管・新総理って、どんな人なのですか?
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北野です。
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前回は、「鳩山内閣とは何だったのか?」を考えました。
(前号を読んでない方はこちら↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20100604205859000.html )
今回は菅さんについて考えてみましょう。
▼政界入り
菅直人さんは1946年1月10日、山口県宇部市に生まれました。
1970年、東京工業大学理学部応用物理学科を卒業。
学生時代、政治サークル「現代問題研究会」を創設したり、「全学
改革推進会議」のリーダーとして活躍。
この当時から、政治に相当関心をもっていたことがわかります。
1974年、市川房枝さんの選挙事務所代表を務め、政治の世界に入
っていきます。
1976年、衆議院選挙に東京7区から無所属で立候補。
しかし、落選。
1977年、社会市民連合から参議院選挙に出馬。
しかし、落選。
1979年、社会民主連合(=旧社会市民連合)から衆議院選挙に出
馬。
しかし、落選。
1980年、衆議院選挙で初当選。
4度目の正直。
すごいことです。
ちなみに、この「社会市民連合」「社会民主連合」は、日本社会党を離党した人たちが立ち上げた政党。
こんなところから、菅さんは「社会主義的」な考えをもっていることが
わかるのです。
▼飛躍
弱小政党の議員として、陽の当らない場所にいた菅さん。
しかし、90年代に入ると飛躍のチャンスがめぐってきます。
当時の日本を見ると、自民党がバブルを崩壊させ、「反自民」の機運が高まっていた。
1993年、非自民の細川内閣発足。
菅さんは、衆議院外務委員長に就任。
1994年、社会民主連合が解散。
菅さんは、新党さきがけに入党。
1994年、社会党・自民党・新党さきがけの村山政権成立。
菅さんは、新党さきがけ政策調査会長。
1996年1月、村山内閣後に成立した橋本内閣で、菅さんは厚生大臣に就任。
この時、菅さんの名声を日本中にとどろかせるできごとが起こります。
それが「薬害エイズ事件」。
薬害エイズ事件とは、1980年代に血友病患者に対し、危険な非加熱製剤を使用したことで、多数のエイズ患者を生みだした事件のこと。
「厚生省に責任はあるのか?ないのか?」で、当時世論がもりあがっていたのです。
今も昔もそうですが、誰でも自分の罪は認めたくありません。
当然、厚生省の官僚は、「私たちに責任はありません!」と主張していた。
ところが、菅さんは「行政の責任があったこと」を公式に認めてしまいます。
なにしろ80年代に起こったことで、菅さんに直接責任はありません。
しかし、彼は薬害エイズ事件の被害者たちに土下座して謝罪。
この時、たいへん多くの日本国民が、「ついにまともな政治家が現れたか!」と感動したのです。
▼民主党の時代
1996年9月、新党さきがけの鳩山由紀夫さんは、離党し「民主党」を結成。
菅さんも民主党に参加し、鳩山・菅さん共に共同代表に就任します。
結党には、衆議院議員50人、参議院議員5人が参加しました。
2002年、鳩山由紀夫代表の後を継ぎ、菅さんが党代表に就任。
2003年9月、小沢一郎さんの「自由党」と合体。
結局、小沢さんが民主党の最高実力者になったので、よかったんだか
悪かったんだか・・・。
2003年11月の衆議院選挙で、菅さんの民主党は「マニフェスト」を提示。
以後、他政党も次第にこれをならい、日本で「マニフェスト」が一般化していきます。
2004年5月、年金未納問題で代表辞任。
(しかし、後に厚生労働省は、同省にミスがあったことを認めた。)
2005年9月、党代表選に立候補。
前原誠司さんに敗北。
2006年4月、党代表選に立候補。
小沢一郎さんに敗北。
2009年9月、鳩山内閣発足。
菅さんは副総理に。
2010年1月、財務大臣に就任。
2010年6月、鳩山総理の後をつぎ、第94代総理大臣に就任。
超特急で、菅さんのこれまでを見てきました。
これまで話題になったスキャンダルとして、「年金問題」の他に、「不倫疑惑」があります。
1999年、戸野本優子さんとの不倫疑惑を「週刊文春」で報じられた際、「男女関係はなかった」と否定。
奥さんから「脇が甘い!」と叱られたとか。
それで、当時「脇が甘い!」という言葉が流行しました。
これらの問題はあるものの、厚生大臣時代の行動を見ても、概して「弱者の味方」であり、誠実な人柄であるように思われます。
(「キレやすい」「短気だ」ともいわれている)
また、発言に関しても、鳩山さんとは違い一貫性があるように見えます。
▼菅総理の日本
菅総理で日本はどうなるのでしょうか?
まず外交。
菅さんの経歴を見てきましたが、外交面が弱いこと、一見してご理解いただけるでしょう。
鳩山内閣の大問題は、アメリカとの関係が激しく悪化し、中国への依存が進んだことでした。
それで、鳩山さんはひどい目にあった。
菅さんは、アメリカとの関係を改善するよう行動するでしょう。
というか、既にそういう方向で動いています。
↓
<菅新首相との電話会談「大統領は満足」=共同声明で評価改善─
米高官
6月8日10時13分配信 時事通信
【ワシントン時事】米国家安全保障会議(NSC)のベーダー・アジア上級部長は7日、ワシントン市内で講演し、米軍普天間飛行場移設に
関する日米共同声明堅持を確認した先の菅直人新首相とオバマ大統領の電話会談について、「大統領は非常に満足した」と述べるとともに、
菅新政権との連携に期待感を示した。
ベーダー氏は共同声明の内容について「民主党政権が安全保障の重要性を理解し、成熟したことを反映している」との認識を表明。昨年の
政権交代から約9カ月を経て、「ようやく米側の見方は前向きに改善した」とも語った。>
次に経済。
6月7日のブルームバーグは、新総理に期待する声を掲載しています。
<菅直人新首相は経済成長と企業収益をてこ入れする可能性の高い政策を導入し、株式相場を押し上げると、JPモルガン・チェースやドイツ銀行のストラテジストらは予想している。 >
(ブルームバーグ 6月7日)
一体どんな政策が、株価を押し上げると考えているのでしょうか?
<JPモルガン・チェースの株式調査責任者、イェスパー・コール氏は、鳩山由紀夫政権が社会問題に軸足を置いたのに対し、菅新首相は経済成長を重視すると予想した。
ドイツ証券の神山直樹チーフエクイティストラテジストは、新首相がより規律ある財政政策の実行を通じて公的債務をめぐる投資家の不安の緩和を図るとの見方を示した。 >
「規律ある財政政策実行」
「公的債務をめぐる投資家不安の緩和」
が肯定的要因だと。
要するに、菅さんは「財政赤字問題解決の道筋をつけてくれるだろう」
との期待があると。
これは難しい問題です。
もし菅さんが「消費税増税による財政問題解決」を目指し、実行すれば、
消費は落ち込み、景気はさらに悪化することになるでしょう。
<ただ菅新首相が円安を支持しているため投資家にとってはかなりプラスだとして、円安期待から自動車や家電メーカーなどの輸出関連
株の買いを推奨している。
コール氏は「菅氏という、財務相として経済・財政政策を押し進めてきた人材を新首相に迎えることになった。彼は現実主義者だ」と論評した。>
(同上)
菅さんは「円安支持者」である。
いうまでもなく、円安になると世界市場における日本製品の価格が安くなり、競争力が高まります。
要するに、「輸出主導」「外需依存」で成長しようと。
これも、実現できるか難しいところです。
全体的に、経済は厳しい状況がつづくと思います。
欧州は、債務問題・財政赤字問題を解決するために、超緊縮財政にむかいつつある。
すると、インドと二人勝ちしている中国の輸出も減り、成長が鈍化することになるでしょう。
中国の成長が鈍化すれば、日本にもすぐ影響が出てきます。
要するに、日本は欧米で起こる「危機第2波」のとばっちりをくらうことになる。
菅さんどうのこうのではなく、「誰がやっても厳しい時期」ということができるでしょう。
▼惜しむらくは・・・
菅新総理の誕生で、民主党の支持率は17%から34%まで上がったそうです。
菅総理に期待する人は、63%。
一方、自民党は17%から14%に低下。
自民党は民主党に2倍以上の差をつけられている。
「北野さんは7月の選挙で民主党を支持しますか?」
と質問されれば、「支持しません」と答えざるを得ません。
個人的に、菅さんは善人なのだと思います。
一貫して弱者の味方できた。
さらに、鳩山さんのように発言に一貫性がないわけでもない。
しかし、一点どうしても支持できない点がある。
そう、菅さんは「外国人参政権支持者」なのです。
↓
<菅副総理は外国人参政権に賛成 通常国会提出は明言せず
産経ニュース2010.1.18 11:10
菅直人副総理・財務相は18日午前の記者会見で、政府・民主党
が検討している永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案に
ついて、「地方については投票権を認めていいのではないかともと
もと思っている」と述べ、賛成する考えを示した。>
ある人に99個の長所があっても、全てをぶち壊してしまう短所というものがあります。
日本の政治にとって「外国人参政権」がまさにそれにあたる。
菅さんも鳩山さん同様、
「中国人も韓国人も同じ人間じゃないか。税金をおさめ一緒に暮らしているのだから、参政権くらいあげてもいいじゃないか」
てな感じで、軽く考えているかもしれない。
しかし、民主党は同時に「1000万人移民受け入れ」を宣言している。
「移民」といっても、その大半は子供のころから反日教育を受けている中国人になるのは確実。
参政権を持つ1000万人の反日中国人が住む日本・・・。
彼らは、どれだけ強大な政治力を持つようになることか・・・。
民主党が衆参両院で過半数を確保すれば、国民新党を連立から追放。
単独で「外国人参政権法案」を通すことができるようになる。
というわけで、7月の参議院選挙最大のポイントは、
民主党に単独過半数をとらせないこと
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
となります。
皆さんの中に、「外国人参政権大賛成!」という方はいないと思います。
しかし、なんらかの理由で民主党支持者もいるでしょう。
日本は自由な国なので、そういう政治信条をもつ人に、私は何もいえません。
ですが、現在無党派の方で、「日本を中国の『小日本省』にしたくない!」という方は、是非
「外国人参政権反対!」の政党にご投票ください。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この外国人参政権問題は、日本が自立するために克服すべき大問
題。
なんのこっちゃよくわからない人は、こちらをご一読ください。
↓
(●外国人参政権で日本がなくなる日
詳細は→ http://tinyurl.com/yadpqlr )
その後、日本はどこに向かえばいいのでしょうか?
もっと長期的に日本の進路を知りたい方は、北野の新刊「国家の気概」をご一読ください。
現在第3章まで読めます。
1章では世界史における日本の役割を明らかにし、「自虐史観」から永遠におさらばしてもらいました。
2章では、20世紀大国の興亡を例に、「人類歴史に流れる法則性」を明らかにしました。
3章では、1991~2008年、アメリカ一極時代のはじまりから終焉までをとりあげます。
ここでは●「なぜアメリカは没落したのか?」サブプライム、リーマンショックよりもっと深い理由が明らかにされています。
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前回は、「鳩山内閣とは何だったのか?」を考えました。
(前号を読んでない方はこちら↓
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今回は菅さんについて考えてみましょう。
▼政界入り
菅直人さんは1946年1月10日、山口県宇部市に生まれました。
1970年、東京工業大学理学部応用物理学科を卒業。
学生時代、政治サークル「現代問題研究会」を創設したり、「全学
改革推進会議」のリーダーとして活躍。
この当時から、政治に相当関心をもっていたことがわかります。
1974年、市川房枝さんの選挙事務所代表を務め、政治の世界に入
っていきます。
1976年、衆議院選挙に東京7区から無所属で立候補。
しかし、落選。
1977年、社会市民連合から参議院選挙に出馬。
しかし、落選。
1979年、社会民主連合(=旧社会市民連合)から衆議院選挙に出
馬。
しかし、落選。
1980年、衆議院選挙で初当選。
4度目の正直。
すごいことです。
ちなみに、この「社会市民連合」「社会民主連合」は、日本社会党を離党した人たちが立ち上げた政党。
こんなところから、菅さんは「社会主義的」な考えをもっていることが
わかるのです。
▼飛躍
弱小政党の議員として、陽の当らない場所にいた菅さん。
しかし、90年代に入ると飛躍のチャンスがめぐってきます。
当時の日本を見ると、自民党がバブルを崩壊させ、「反自民」の機運が高まっていた。
1993年、非自民の細川内閣発足。
菅さんは、衆議院外務委員長に就任。
1994年、社会民主連合が解散。
菅さんは、新党さきがけに入党。
1994年、社会党・自民党・新党さきがけの村山政権成立。
菅さんは、新党さきがけ政策調査会長。
1996年1月、村山内閣後に成立した橋本内閣で、菅さんは厚生大臣に就任。
この時、菅さんの名声を日本中にとどろかせるできごとが起こります。
それが「薬害エイズ事件」。
薬害エイズ事件とは、1980年代に血友病患者に対し、危険な非加熱製剤を使用したことで、多数のエイズ患者を生みだした事件のこと。
「厚生省に責任はあるのか?ないのか?」で、当時世論がもりあがっていたのです。
今も昔もそうですが、誰でも自分の罪は認めたくありません。
当然、厚生省の官僚は、「私たちに責任はありません!」と主張していた。
ところが、菅さんは「行政の責任があったこと」を公式に認めてしまいます。
なにしろ80年代に起こったことで、菅さんに直接責任はありません。
しかし、彼は薬害エイズ事件の被害者たちに土下座して謝罪。
この時、たいへん多くの日本国民が、「ついにまともな政治家が現れたか!」と感動したのです。
▼民主党の時代
1996年9月、新党さきがけの鳩山由紀夫さんは、離党し「民主党」を結成。
菅さんも民主党に参加し、鳩山・菅さん共に共同代表に就任します。
結党には、衆議院議員50人、参議院議員5人が参加しました。
2002年、鳩山由紀夫代表の後を継ぎ、菅さんが党代表に就任。
2003年9月、小沢一郎さんの「自由党」と合体。
結局、小沢さんが民主党の最高実力者になったので、よかったんだか
悪かったんだか・・・。
2003年11月の衆議院選挙で、菅さんの民主党は「マニフェスト」を提示。
以後、他政党も次第にこれをならい、日本で「マニフェスト」が一般化していきます。
2004年5月、年金未納問題で代表辞任。
(しかし、後に厚生労働省は、同省にミスがあったことを認めた。)
2005年9月、党代表選に立候補。
前原誠司さんに敗北。
2006年4月、党代表選に立候補。
小沢一郎さんに敗北。
2009年9月、鳩山内閣発足。
菅さんは副総理に。
2010年1月、財務大臣に就任。
2010年6月、鳩山総理の後をつぎ、第94代総理大臣に就任。
超特急で、菅さんのこれまでを見てきました。
これまで話題になったスキャンダルとして、「年金問題」の他に、「不倫疑惑」があります。
1999年、戸野本優子さんとの不倫疑惑を「週刊文春」で報じられた際、「男女関係はなかった」と否定。
奥さんから「脇が甘い!」と叱られたとか。
それで、当時「脇が甘い!」という言葉が流行しました。
これらの問題はあるものの、厚生大臣時代の行動を見ても、概して「弱者の味方」であり、誠実な人柄であるように思われます。
(「キレやすい」「短気だ」ともいわれている)
また、発言に関しても、鳩山さんとは違い一貫性があるように見えます。
▼菅総理の日本
菅総理で日本はどうなるのでしょうか?
まず外交。
菅さんの経歴を見てきましたが、外交面が弱いこと、一見してご理解いただけるでしょう。
鳩山内閣の大問題は、アメリカとの関係が激しく悪化し、中国への依存が進んだことでした。
それで、鳩山さんはひどい目にあった。
菅さんは、アメリカとの関係を改善するよう行動するでしょう。
というか、既にそういう方向で動いています。
↓
<菅新首相との電話会談「大統領は満足」=共同声明で評価改善─
米高官
6月8日10時13分配信 時事通信
【ワシントン時事】米国家安全保障会議(NSC)のベーダー・アジア上級部長は7日、ワシントン市内で講演し、米軍普天間飛行場移設に
関する日米共同声明堅持を確認した先の菅直人新首相とオバマ大統領の電話会談について、「大統領は非常に満足した」と述べるとともに、
菅新政権との連携に期待感を示した。
ベーダー氏は共同声明の内容について「民主党政権が安全保障の重要性を理解し、成熟したことを反映している」との認識を表明。昨年の
政権交代から約9カ月を経て、「ようやく米側の見方は前向きに改善した」とも語った。>
次に経済。
6月7日のブルームバーグは、新総理に期待する声を掲載しています。
<菅直人新首相は経済成長と企業収益をてこ入れする可能性の高い政策を導入し、株式相場を押し上げると、JPモルガン・チェースやドイツ銀行のストラテジストらは予想している。 >
(ブルームバーグ 6月7日)
一体どんな政策が、株価を押し上げると考えているのでしょうか?
<JPモルガン・チェースの株式調査責任者、イェスパー・コール氏は、鳩山由紀夫政権が社会問題に軸足を置いたのに対し、菅新首相は経済成長を重視すると予想した。
ドイツ証券の神山直樹チーフエクイティストラテジストは、新首相がより規律ある財政政策の実行を通じて公的債務をめぐる投資家の不安の緩和を図るとの見方を示した。 >
「規律ある財政政策実行」
「公的債務をめぐる投資家不安の緩和」
が肯定的要因だと。
要するに、菅さんは「財政赤字問題解決の道筋をつけてくれるだろう」
との期待があると。
これは難しい問題です。
もし菅さんが「消費税増税による財政問題解決」を目指し、実行すれば、
消費は落ち込み、景気はさらに悪化することになるでしょう。
<ただ菅新首相が円安を支持しているため投資家にとってはかなりプラスだとして、円安期待から自動車や家電メーカーなどの輸出関連
株の買いを推奨している。
コール氏は「菅氏という、財務相として経済・財政政策を押し進めてきた人材を新首相に迎えることになった。彼は現実主義者だ」と論評した。>
(同上)
菅さんは「円安支持者」である。
いうまでもなく、円安になると世界市場における日本製品の価格が安くなり、競争力が高まります。
要するに、「輸出主導」「外需依存」で成長しようと。
これも、実現できるか難しいところです。
全体的に、経済は厳しい状況がつづくと思います。
欧州は、債務問題・財政赤字問題を解決するために、超緊縮財政にむかいつつある。
すると、インドと二人勝ちしている中国の輸出も減り、成長が鈍化することになるでしょう。
中国の成長が鈍化すれば、日本にもすぐ影響が出てきます。
要するに、日本は欧米で起こる「危機第2波」のとばっちりをくらうことになる。
菅さんどうのこうのではなく、「誰がやっても厳しい時期」ということができるでしょう。
▼惜しむらくは・・・
菅新総理の誕生で、民主党の支持率は17%から34%まで上がったそうです。
菅総理に期待する人は、63%。
一方、自民党は17%から14%に低下。
自民党は民主党に2倍以上の差をつけられている。
「北野さんは7月の選挙で民主党を支持しますか?」
と質問されれば、「支持しません」と答えざるを得ません。
個人的に、菅さんは善人なのだと思います。
一貫して弱者の味方できた。
さらに、鳩山さんのように発言に一貫性がないわけでもない。
しかし、一点どうしても支持できない点がある。
そう、菅さんは「外国人参政権支持者」なのです。
↓
<菅副総理は外国人参政権に賛成 通常国会提出は明言せず
産経ニュース2010.1.18 11:10
菅直人副総理・財務相は18日午前の記者会見で、政府・民主党
が検討している永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案に
ついて、「地方については投票権を認めていいのではないかともと
もと思っている」と述べ、賛成する考えを示した。>
ある人に99個の長所があっても、全てをぶち壊してしまう短所というものがあります。
日本の政治にとって「外国人参政権」がまさにそれにあたる。
菅さんも鳩山さん同様、
「中国人も韓国人も同じ人間じゃないか。税金をおさめ一緒に暮らしているのだから、参政権くらいあげてもいいじゃないか」
てな感じで、軽く考えているかもしれない。
しかし、民主党は同時に「1000万人移民受け入れ」を宣言している。
「移民」といっても、その大半は子供のころから反日教育を受けている中国人になるのは確実。
参政権を持つ1000万人の反日中国人が住む日本・・・。
彼らは、どれだけ強大な政治力を持つようになることか・・・。
民主党が衆参両院で過半数を確保すれば、国民新党を連立から追放。
単独で「外国人参政権法案」を通すことができるようになる。
というわけで、7月の参議院選挙最大のポイントは、
民主党に単独過半数をとらせないこと
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
となります。
皆さんの中に、「外国人参政権大賛成!」という方はいないと思います。
しかし、なんらかの理由で民主党支持者もいるでしょう。
日本は自由な国なので、そういう政治信条をもつ人に、私は何もいえません。
ですが、現在無党派の方で、「日本を中国の『小日本省』にしたくない!」という方は、是非
「外国人参政権反対!」の政党にご投票ください。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この外国人参政権問題は、日本が自立するために克服すべき大問
題。
なんのこっちゃよくわからない人は、こちらをご一読ください。
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その後、日本はどこに向かえばいいのでしょうか?
もっと長期的に日本の進路を知りたい方は、北野の新刊「国家の気概」をご一読ください。
現在第3章まで読めます。
1章では世界史における日本の役割を明らかにし、「自虐史観」から永遠におさらばしてもらいました。
2章では、20世紀大国の興亡を例に、「人類歴史に流れる法則性」を明らかにしました。
3章では、1991~2008年、アメリカ一極時代のはじまりから終焉までをとりあげます。
ここでは●「なぜアメリカは没落したのか?」サブプライム、リーマンショックよりもっと深い理由が明らかにされています。
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