韓国民放局の取材スタッフが相次いで襲撃されていたことが7日、分かった。
6月7日9時44分配信 産経新聞
韓国メディアの報道などによると、3日午後7時45分ごろ、ヨハネスブルク市内の中心商業地区にあるビル1階のトイレで、韓国民放局MBCと契約しているフリーランスの報道ディレクター(38)が3人組に襲われた。ディレクターは首を絞められた。失神している間に現金1500ドル(約13万7000円)とパスポートを奪われ、腰などにも軽傷を負った。命に別条はないが、大事を取って治療のため、すでに同国を離れたという。
ディレクターはドキュメンタリー番組の取材で南ア入り。取材はほぼ終えており、この日は案内役の現地在住韓国人と一緒に現場建物内のファストフード店で食事を注文、1人でトイレに入ったところで被害にあった。
ヨハネスブルク市内ではまた同日午後、レンタカーを運転して中心街ハウトン交差点にさしかかったSBS教養局のディレクター1人が、信号待ちのため停車したところ、いきなり車のドアを割られる被害に遭った。ディレクターが機転を利かせて車を急発進させたため、犯人はそれ以上追跡せず、強盗は未遂に終わったという。 韓国政府は、自国民が相次いで被害に遭ったことを重視、外交通商省領事部の担当職員を現地に増員し、国民の安全確保にあたるほか、南アフリカ政府や大会本部、治安関係機関との連携を強化したという。
今回の襲撃に韓国治安関係者は「現地の治安状況は想像以上に悪い。W杯開催期間には外国人を狙った強盗が活発化するとの情報もある。滞在外国人はホテルを一歩出ればお祭りムードでは済まない情勢にあり、旅行者はもちろん、大会関係者のセキュリティーにも万全を期すよう現地当局に要請した」としている。
W杯南アフリカ大会の取材をめぐり、NHKを含む日本の放送各局は、安全の確保に不安があるとして、女性のアナウンサーやキャスターの派遣を見送っており、報道陣全体の規模も、前回のドイツ大会よりも縮小している。
2010/05/11 17:54更新
6月11日から南アフリカで開催されるサッカーW杯の日本代表23選手が発表された。だが、イマイチ盛り上がりに欠けるのは日本代表の問題だけでなく、開催地が日本から遠く極端に治安の悪い南アだからだろう。テレビ各局は安全面を考慮し、スポーツ中継には欠かせない女子アナの派遣を今回は断念。観戦ツアーを企画する国内旅行代理店各社も、予約の伸び悩みで苦戦を強いられている。
TBSは「スーパーサッカー」レギュラーの枡田絵理奈アナ(24)を派遣せず、アナウンサーとしては試合を実況する土井敏之アナ(39)、佐藤文康アナ(33)の男性2人が南ア入りすることになった。女子アナの派遣断念は「南アの治安が極めて不安定なこと」(同局関係者)が原因で、NHKや他のテレビ局も足並みをそろえるという。フジテレビ「すぽると!」の本田朋子アナ(26)や、日本テレビの森麻季アナ(29)、テレビ東京の相内優香(24)、秋元玲奈(24)の両アナらも、現地入りはしない見通し。
前回のドイツ大会ではNHKから青山祐子アナ(37)、また、タレントの白石美帆(31)らがドイツ入りして中継を華やかにしていたが、一転、各局とも“落ち着いた”中継となりそうだ。
南アの犯罪統計(2007年3月発表)では、1年間で殺人事件が実に1万9200件も発生。同国ではW杯開催にあわせて170億円相当の警備予算を計上し、開催期間中には4万人以上の警察官を特別配備する方針だが、「治安の飛躍的な改善は望めない」(現地関係者)という。とくにテレビ各局が恐れているのは「レイプと誘拐」(放送関係者)だという。たしかに、華やかな女子アナは犯罪者にとって十分な“ターゲット”だ。
安全面での不安は観戦客の足も遠のかせている。そもそも日本から南アには直行便がなく、移動時間は片道20時間以上もかかる。そのため、前回のドイツ、3大会前フランス大会で特需にわいた旅行代理店各社は、ツアー客の確保に四苦八苦だ。
宿泊先や移動でのセキュリティーを考慮して0泊の“弾丸ツアー”を企画したJTBは、申込者が目標の5割程度。別の業者は、日本-デンマーク戦に合わせた42万8000円のツアーを7万円減額し、ツアー客の獲得を目指す。代表選手発表でW杯への注目度は上がっているとはいえ、タイムリミットも迫っているだけに、旅行業界には焦りの色が出はじめている。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/soccer/389693/
南ア男性の4人に1人がレイプ経験者!? 研究機関調査
2009/06/19 09:06更新
2010年にサッカー・ワールドカップ(W杯)開催を控える南アフリカで、男性の4人に1人を上回る27.6%が「過去に成人女性または少女をレイプしたことがある」と答えたとするショッキングな調査結果を同国の研究機関「医学研究評議会」(MRC)が18日発表した。
南アの劣悪な治安状況を裏付けた形で、W杯開催に向け、不安材料の一つにもなりそうだ。
調査は全国9州のうちクワズールー・ナタール、東ケープの東部2州で、都市部や農村部、さまざまな人種から男性1738人を無作為に選び匿名で実施。過去のレイプを認めた男性のうち7.7%が「レイプした相手は11人以上」と答えた。(共同)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/mideast/267983/
W杯でエイズ拡大懸念 売春合法化求める声も
配信元:2010/04/20
南アのHIV感染者数は推定約570万人に上り世界最多。国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、感染率(15~49歳)は約18%に達し、売春婦に限れば感染率は約50%ともいわれる。
さらにW杯期間中は、近隣諸国や東欧などからも約4万人の売春婦がやって来ると予測されている。(共同)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/mideast/382346/
サッカーW杯に懸念 南アで性犯罪10%増、殺人1日50件
2009/09/24 20:4
一方、殺人事件は3・4%、殺人未遂事件は4・3%それぞれ減少した。しかし、1年に1万8148件、1日に約50件の殺人事件が発生している計算で、依然として世界最悪レベルであることに変わりはない。性犯罪は1年で7万1500件にも上った。
警察はW杯期間中、4万人以上の警官を動員し、街や会場、宿泊施設の安全対策に全力で取り組む構えを示している。(共同)