わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1935号 (ほぼ全文)
わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1935号
2010(平成22)年6月2日(水)
第1935号
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ボクちゃんが剛腕に勝つイソップ物語
古澤 襄
剛腕幹事長にボクちゃん首相が勝つかもしれない。鳩山首相は社民党の離脱、内閣支持率の低下で国会運営が困難となり、参院選の惨敗が予想される中で、国難?に立ち向かう姿勢を崩さない。
首相がその気である以上、小沢幹事長、輿石参院議員会長が暗に退陣を求めても聞く耳は持たないであろう。
最大のヤマ場となった2日だが、首相の続投意思が固ければ、参院民主党にとって最悪の選択肢になる小鳩体制で選挙を迎えることになる。
カバー表紙を代えられては困るとハラハラしながら民主党の党内情勢をみていた自民党など野党側にとっては、もっとも有利な構図となった。
終盤国会に向けて内閣不信任案、首相問責決議案で一気に攻勢をかけるであろう。
選挙実務に関しては首相は直接タッチしていない。選挙に負ければ小沢幹事長ら党側の責任が問われる。内閣は鳩山、党は小沢という棲み分けが、ここにきて思わぬ陥穽となっている。
鳩山首相がここまで強気となったのは、普天間移設で日米共同声明に漕ぎ着け、オバマ大統領ら米側から称賛されたことが背景にある。参院選で負けても、衆院の圧倒的多数を背景に政局を乗り切るという”読み”
があるのかもしれない。
「たいへんな男を総理にしてしまった」というボヤキすら聞こえてくる。
ボクちゃんが剛腕に勝つという平成のイソップ物語の始まりかもしれない。
<国会内で開かれたトップ会談は約30分で終了。会談後、小沢氏は厳しい表情で記者団の問い掛けを無視。同席した輿石東参院議員会長も「コメントしない」とだけ語って国会を後にした。
一方、首相は小沢氏らと向き合った部屋を出る際、記者団が「続投か」と問い掛ける中、笑顔で左手の親指を立てて見せ、エレベーターに乗り込んだ。このしぐさについて、首相周辺は「辞める気はないということだ」と語った。
「鳩山降ろし」は、政権弱体化に危機感を強める参院の改選組の不満を受け、輿石氏や高嶋良充筆頭副幹事長らが主導。参院選や国会の日程から逆算し、今週中に一気に首相を退陣に追い込む戦略を描く。
小沢氏周辺は過去の代表交代例を挙げ、「うちの党は選挙前に表紙を替えて、勝ってきた」と強調する。
これに対し、首相周辺では「首相は続投の意思は固い」との見方が多い。
首相も「微動だにしない」と周辺に漏らしており、今のところは強気の姿勢を貫いている。小沢氏との会談後に首相と会った側近は「続投するんじゃないですか」と余裕の表情を浮かべた。
首相と小沢氏は蜜月関係を保ち、政権運営に当たってきた。加えて、小沢氏は「政治とカネ」の問題を抱える。首相に引導を渡すのは小沢氏しかいないとの見方で党内一致しているが、連帯責任を問われるのを避けるため、結局、辞任を迫れないと見る向きもある。
「あの2人は続投しかない」。首相と小沢氏の会談が継続協議で終わったとの報を受け、閣僚の一人は、今回の政局の結末をこう予測してみせた。(時事)2010.06.02 Wednesday name : kajikablog
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さあ、この首相は辞めるか
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花岡 信昭
それにしても、総理大臣を辞めさせるのは難しいものだ。自発的辞任なら結構ということになるのだろうが、小沢幹事長、輿石参院議員会長という「猛者」両氏が暗に迫っても、この首相には通じまい。
3者会談で何が話し合われたのか、定かではない。輿石氏がいかに参院選情勢が厳しいものであるか、ねちねちと責め立て、小沢氏はこれをむすっとして聞いている、といった光景が浮かぶ。
いくら剛腕・小沢氏といえども、鳩山首相に面と向かって「辞めろ」とは言えない。そこは、お互い立場をわきまえた政治家同士だろうし、「内閣総理大臣の強大な権限」というものがある。
追い込んだ挙句、解散権を行使されでもしたら、目も当てられない。
社民党の連立離脱で3党連立体制が崩れたことの責任を取れ、という理屈で退陣を迫るというのであれば、これは筋違いといってもいい。
だいたいが、政権発足当初、社民党にすがらざるを得なかったことが間違いだった。
いまは、国民新党さえ味方につけておけば、かろうじて参院の過半数に達しているのだから、こわいものはない。
問責決議案が提出され、民主党の一部から造反が出れば可決されるという恐怖心があるようだが、参院の問責決議案が可決されたところで、法的拘束力はない。
参院よりも先に衆院で内閣不信任案が出されるだろうから、こちらは圧倒的多数を占めているのだから、なんなく否決される。
不信任案の否決というのは信任されたという意味になる。
普天間問題は「辺野古」を移設先として明記することでとりあえずの決着をつけたのだから、鳩山首相としては、「勉強」を重ねたあげく、ようやく本来の姿に立ち戻ったということになる。
社民党切りも、基本政策で真っ向から異なる政治勢力を抱えていたことがおかしかったのであって、これで政権はすっきりとした。
そう考えると、鳩山首相にしてみれば、「なんで責められなくてはならないのか」という心境にいたったとしても、不思議ではない。
いざとなれば、小沢氏と「刺し違え」るぐらいの構えも、この首相にはありそうだ。
豪奢な音羽御殿に育ったこの首相には、凡人にはないしれっとした感覚、感性がある。 あの「かりゆし」や、派手な色彩のシャツにあらわれているではないか。
金持ちケンカせず、といわれるように、世間の人目は気にしないのだ。
そこを踏まえておかないと、首相退陣騒ぎの行方は解明できそうにない。
★★花岡信昭メールマガジン799号【2010・6・2】★★転載許諾済み
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北沢防衛相、前政権のものは極めて良い」!!
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阿比留 瑠比
30日、何気なく新聞各紙をチェックしていて東京新聞を手に取り、思わず目が点になりました。「移設現行案は『極めて良い』 北沢防衛相」という見出しの小さなベタ記事に驚愕したのでした。
記事には、北沢俊美防衛相が29日に、長野市で開かれた会合で語った米軍普天間飛行場移設問題に関する発言がこう記されていました。
「普天間飛行場を外に出し、さらに嘉手納基地から南の米軍基地を全部返還する。前政権のものは極めて良い内容になっている」
…これまで散々、現行案を批判、否定しておいて、今さらそれを言うか。
我が目を疑い、何度か記事を読み返しましたが、やはりそう書いてあります。
記事には「日米両政府は28日、名護市辺野古を移設先とした共同声明を発表したが、その基となった自民党政権時代の現行計画を高く評価した発言だ」とありました。やはり、私の目がloopyになったわけではないよ
うです。
なんだかなあ、ある意味、正直だとも言えますが、じゃあ、今まであなた方は何をやってきたのか。ホント、この政権と付き合うのは心の芯の方から疲れます。
で、現在、主役の鳩山首相は済州島で何かやっているらしい(関心すらわきません)のですが、同行した船津寛記者によると、すこぶる元気で、記者との内政懇(映像なしのミニ記者会見みたいなもの)でも冗談を連発していたそうです。もはや人外の生き物としか…。
というわけで本30日は、今回の鳩山氏の普天間問題をめぐるドタバタ劇について、在京各紙がなんと総括しているか、記録の意味も込めて記しておこうと思います。
紙面には、はっきりと鳩山氏に対する「軽蔑」が表れていて、日経には至っては「万死に値する」とまで踏み込みました。民主党内でも、「鳩山降ろし」の動きが出てきたようですが、新聞はしばらく前からはっきり「辞めろ」と書いていますしね。朝日だけは、明確に続投支持を打ち出していますが。
・日経 社説「取り返しのつかぬ鳩山首相の普天間失政」
《罪万死に値する失政である》《混乱を招いた大きな原因は、なぜ日米同盟が必要なのかという基本的な知識すら、首相が持ち合わせていなかったことだ》
・毎日 社説「この首相に託せるのか」
《私たちは、鳩山首相が政治の最高責任者の座に就き続けることに大きな疑念を抱かざるを得ない》《鳩山首相の言葉は、羽根よりも軽い》
・読売 社説「混乱の責任は鳩山首相にある」
《「国民との約束」を簡単に破る。一応謝罪はするが、責任は取らない。
これが鳩山首相の本質だろう》《首相に求められるのは、自己流の「思い」を語ったり、会談相手に迎合したりすることではない》
・産経 主張「国益損なう首相は退陣を 逃れられぬ迷走と失政の責任」
《国益を損なう「愚かな首相」は、一刻も早く退陣すべきである》《結果が伴わないことの政治責任に向き合わず、自己の立場を正当化するのは開き直りである》
・東京 社説「福島氏罷免は筋が違う」
《鳩山首相は今後、地元の反対を押し切ってでも移設を推し進める愚を犯すつもりなのだろうか。それでは自民党政権以下だ。》《この際、国民の意思を参院選で示すほかあるまい》 ・朝日 社説「政権の態勢から立て直せ」
《鳩山首相が退いても事態が改善されるわけではないし、辞めて済む話でもない》《何より考えるべきなのは鳩山政権誕生の歴史的意義である。
有権者が総選挙を通じ直接首相を代えたのは、日本近代政治史上初めてのことだ》
…このほか東京は、1面の連載企画記事「普天間問題 迷走の深層(上)首相の資質」で、《政治の相場観が狂っている》《「常識」が分からない》と書いています。とうとう、いろいろな制約から新聞紙面では滅多に仕えない「狂う」という言葉すら出てきました。直接的に鳩山氏を指したものではありませんが。
また、読売の村岡彰敏政治部長は解説記事「責任感欠如が迷走招いた」の中で《安保に対する認識の欠如。自民党と反対のことさえすればよしとする施政。根拠なき甘え。悪しき政治主導》と鳩山氏の傾向を指摘しています。
どれも当てはまると考えますが、私はこの中で特に「自民党と反対のことされすればよし」の部分が気になるのです。鳩山氏が、政権発足から8カ月以上がたつのに、いまだに「自民が、自民が」と繰り返すのがとても見苦しいと感じてきたからです。
鳩山氏は、23日に沖縄県を再訪した際に、自民党政権時代のことを引き合いに出して仲井真知事に対してこう述べています。
「今回の政府方針は、(前政権が)米国と全く交渉してこなかったような点も含め、沖縄の負担軽減と危険性の除去を前進させる」
さらに、28日の記者会見でもこう強調していました。
「今回は、前政権の下では米国と交渉してこなかったものが含まれている」
ボク頑張ったんだから、認めよ、褒めてよ、と言わんばかりですが、果たして実際のところどうでしょうね。今回の日米共同声明は、前政権下の平成18年5月に合意した日米ロードマップ(行程表)を「着実に実施する」としており、基本的に微修正にすぎないものだと思います。第一、北沢防衛相自身が、前政権のときに決まっていた内容に関して「極めて良い」と明言しているわけですから。
つまり、鳩山氏は自分のプライドと虚栄心を満足させるためだけに、ことここに至っても前政権のやったことを否定したくてごまかしを続けているというわけでしょうね。なんと小さな人物かと哀れにもなりますが、その人が日本の首相である現実はいかんともし難い。どうしたものかと。
そういえば、ミスターLはかつてこうつぶやいていました。
「私も何度か辺野古に行ってきたが、あのような大変美しいジュゴンの住む海域に、一時的だったとせよ、米軍基地を持ってくることはとても理解できないなと、そのとき感じた。(中略)
私どもも、あと数カ月で政権を取るという覚悟で戦っているわけだから、そうなった場合にオバマ新政権との間でこの問題が最も喫緊の大きな課題となってくる。
沖縄県議会ともよく相談し、理想論と具体的な現実論との間を付き合わせながら、最適な『解』をもう一度見つめ直していくことが必要ではないか」(2009年1月30日の記者会見)
…結論。すべて口先だけ。
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胡錦濤派が重大人事でデビュー
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成22年(2010)6月1日(火曜日)
通巻2979号 (5月31日発行)
中国権力闘争の闇 また胡錦濤派が重大人事でデビュー
山西省書記に抜擢は猿純清(陝西省省長、元共産主義青年団書記)
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新彊ウィグル自治区書記だった王楽泉が失脚したのも束の間、今度は山西省のトップが変わる。
新人事は陝西省省長の猿純清。共産主義青年団書記を経験。団派。すなわち胡錦濤派である。都近くのトップに上ってくる。
猿は湖南省生まれ、同省常徳市公安勤務後、北京大学に合格し、同大学学生会主任(自治会委員長)、共生団書記を経て、湖南大学大学院に入り直して博士号を取得した苦労人と言われる。
西安市党委書記を経て、07年から陝西省省長をつとめてきた。
山西省は北京の隣、戦略的重要拠点でもあり、統治しにくい場所。日本軍は最後まで山西省に残留部隊あって戦い続け、毛沢東を悩ませた。
他方、五台山をかかえる仏教の聖地でもあり、北の大同は中ソ対立時代に、ソ連と対峙して五十万の人民解放軍が駐屯した軍事都市である。いまは山西省最大の産業石炭の集積と流通のメッカ。
上海派は万博がぱっとせず、金融バブルの崩壊もまもなく始まるだろうと言われており、起死回生の機会を失いつつある。
(猿純清の「猿」には獣偏不要)
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(読者の声1)貴紙2978号、中国の労賃ですが、たしか100人民元(RMB)は1330円ぐらい。2000RMBでも、26,600円が月給ですか?すると、年収は319,200円。一方で、横浜のマンションを1億円で買う中国人が多く居る。
貧富の差が大きいですね。おざき生)
(宮崎正弘のコメント)5月31日現在のレートで1RMB(人民元)は15円20銭ほどですが、購買力平価(PPP)で換算すれば5倍ほどに相当しますから、実質年収は150万円ほどになります。
ホンダ工場では日本人駐在の給与が中国人労働者の50倍と騒いでいますが、中国国有企業の社長は従業員の1000倍がザラです。米国でも経営者は100倍が常識、日本は経営者と従業員との差がほとんどない、社会主義
的な国です。
そういえば北京ヒュンダイでもストライキ突入の模様、各地に飛び火しています。
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私の「三丁目の夕日」
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(2)遊び:原っぱ
平井 修一
東西を走る国鉄南武線の駅を中心に街ができていた。子供の足で北へ15分も行けば多摩川、南へ15分も行けば向ヶ丘(多摩丘陵の一部)だったが、特別な場合をのぞき子供たちは近所で遊んでいた。草ぼうぼうの原っぱがいくつも身近にあったから、遠出する必要はなかった。
原っぱではかくれんぼ、棒っきれや紙巻火薬、銀玉鉄砲などを使った戦争ごっこ、相撲、草が枯れた後の冬場は三角ベースの野球などを楽しんだが、一種の社交場だった気がする。ただ群れて、おしゃべりをしたり、じゃれあったりすることも多かった。まるで子犬のよう。
原っぱには資材置き場、廃材置き場などもあって、そこには夏場なら蜂の巣などもあるから、いたずらのタネはいっぱいある。トカゲの尻尾をつまんで、切られた尻尾がぴくぴく動いているのを見たり、セミに糸をつけて飛ばしてみたり。
遠くの板にナイフ(肥後の守)を投げつける遊びや、2B弾という手榴弾もどきの“簡易爆弾”遊びもおおいに流行した。
2B弾をビンに入れて爆発させたり、蟻の巣に突っ込んだり、底を閉じた鉄パイプに入れてその上にビー玉をおき、大砲のように飛ばしたり。
2B弾は威力抜群、はらはらどきどきで一世を風靡したが、けが人続出で昭和41年には製造中止になった。30年代にはパチンコ(ゴム鉄砲)、ナイフ、カンシャク玉などを含めて、使いようによっては結構危ないオモチャが駄菓子屋で売られていたものである。
戦争を悪とする自虐史観の日教組は危険なオモチャを「戦争玩具」と規定し、追放に躍起になっていたそうだが、原っぱで子供たちはケガをしながらも危険なオモチャの扱い方を学んだのだ。今の子供はナイフで鉛筆を削ることもできないのだろう。
原っぱがなくなり、子供の声もやがて聞こえなくなり、遊びは戸外から屋内へと移っていった。30年代は原っぱが一番輝いていた時代だった。
マンガとゲームの代わりに子供たちが失ったものは大きい。
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話 の 福 袋
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◎民主参院に首相退陣要求強まる、小沢氏と再会談へ
民主党内で31日、社民党の連立政権離脱や内閣支持率の下落を受けて、鳩山首相の早期退陣を求める声が広がった。
首相は同日、小沢幹事長、輿石東参院議員会長と会談し、その後、続投の意欲を表明したが、参院執行部は退陣要求を強めており、参院での国会運営が困難となる可能性もある。小沢氏は首相と一両日中に再会談する方針で、進退問題も含めて今後の対応を協議するとみられる。
首相と小沢、輿石両氏の会談は国会内で行われ、約5分間で終わった。
首相はその後、首相官邸で記者団に対し、小沢氏らとの会談について「厳しい局面だが、国家国民のために3人で力を合わせて頑張ろうという打ち合わせだ」と説明した。
「続投を確認したのか」との質問に「それは当然のことだ」と答え、「国民のために働かせていただきたい。初心に戻る思いで頑張る」と強調した。
関係者によると、小沢氏は首相に再会談を求めた上で「テーマは国会情勢と参院選だ」と語った。
輿石氏は首相に対し、「このままでは国会運営が厳しい。郵政改革法案も廃案になり得る」と指摘した。首相が「そんなに厳しいですか」と述べると、輿石氏は「前にも言ったではないか」と不快感を示したという。
参院は、社民党が連立を離脱したことで与野党の勢力が接近し、法案審議が困難なうえ、与党議員から造反が出れば、首相問責決議案が成立する可能性もある。
小沢氏はこの後の民主党役員会で、首相との会談が短時間だったとして「もう一度首相と会い、参院選についてゆっくり話したい。その対応は、輿石氏と私に一任してほしい」と求め、了承された。
小沢氏は、役員会後に予定されていた定例記者会見を1日に延期した。
役員会では、夏の参院選で改選を迎える小川敏夫党広報委員長が「今の状況では、首相が責任を取らなければいけないほど参院選で負けることになるのではないか」と述べ、選挙情勢に強い懸念を示した。
また、輿石氏は31日、記者団に「首相自身が一番考えていくだろう」と述べ、自発的な辞任が望ましいとの考えを示した。
高嶋良充参院幹事長も31日、国会内で記者団に対し、「非常に深刻な事態に陥っている。改選組から悲痛な声が寄せられており、どう対応するかは最高責任者である首相の決断にかかっている」と述べ、首相の判断が必要だとの考えを示した。首相退陣論についても「選挙を戦っている議員からはそういう声が圧倒的に寄せられている」と指摘した。
社民党の又市征治副党首は31日夜のBSフジの番組で「首相に対し、小沢氏らが参院選情勢の厳しさを伝えたはずだ。(首相退陣は)あす、あさってだと思う」と語った。 6月1日3時10分配信 読売新聞
◎ 手足口病、近年最多ペース=重い合併症に注意―感染研
子どもの口や手足に発疹(ほっしん)を起こす「手足口病」の発生報告数が、データがある過去11年で最も多くなっていることが1日、国立感染症研究所の定点調査で分かった。
ほとんどは軽症で済むが、まれに重い合併症を起こすことがあり、安井良則主任研究官は「今後の発生動向に注意が必要」としている。
手足口病は、乳幼児を中心に夏に流行するウイルス性感染症で、水疱(すいほう)性の発疹が主症状。多くは自然に回復するが、まれに髄膜炎や心筋炎などを起こし命にかかわることがある。
複数の原因ウイルスのうち、エンテロウイルス71(EV71)が原因の場合は髄膜炎の発症率が高いことが知られている。
感染研によると、5月17日から23日の1週間に約3000カ所の定点医療機関から報告された患者数は、1カ所あたり1.41人。大きな流行のあった2000年の同時期を上回り、同年以降で最多となっている。
6月1日10時39分配信 時事通信
◎ホンダ工場で数百人乱闘=スト参加者と政府系労組が対立―中国
【香港時事】1日付の香港各紙によると、賃上げ要求ストが続いている中国広東省仏山市のホンダ系自動車部品メーカーの工場で5月31日、会社側を支持する政府系労働組合員とストに参加する従業員合わせて数百人が乱闘になり、7、8人の従業員が負傷した。中国のニュースサイト・財新網の報道などとして伝えた。
乱闘があったのはホンダの子会社「本田自動車部品製造」。政府系組合員が就業を拒む従業員をビデオで撮影したところ、従業員側がこれを阻止しようとして乱闘になったという。
一方、ホンダ本社広報部は「スト継続を主張する従業員が作業に復帰しようとする従業員を阻止したことから、労組の組合員との間で小競り合いが起きた」としている。 6月1日12時6分配信 時事通信
◎専用機に自分だけ脱出装置 グルジア大統領、国費6億円
【モスクワ=副島英樹】グルジアのサアカシュビリ大統領が、自分の専用機に緊急脱出装置を約700万ドル(約6億3千万円)かけて設置したのは国家予算の浪費だとして、野党勢力が非難している。
脱出装置は1人用。インタファクス通信によると、4月にポーランド大統領ら96人の乗った政府専用機がロシア西部カチンの近くで墜落し、全員が死亡した事故をきっかけに導入を決めた。
ロシア紙コムソモリスカヤ・プラウダは「最も勇敢な大統領が臆面もなくおびえて再び国民を驚かせた」などと皮肉った。
同紙によると、既存の機体に脱出用の穴を開ける改修をすれば、かえって墜落の危険度は増す、と指摘する航空専門家もいるという。
グルジア野党勢力は、大統領はかつて、民間機しか使わないと言っていたのに、約5600万ドル(約50億円)で専用機を購入したとも指摘。「経済危機を口にしながら、自らの快適と安全のために散財している」と批判を強めている。
Asahi Com 2010年6月1日11時31分
◎腹いせに裁判官ら3人射殺=容疑者は自殺―中国湖南
【北京時事】新華社電によると、中国湖南省永州市で1日、裁判所の事務所に地元郵政当局の警備部門長(46)が押し入り、銃で裁判官ら3人を射殺、その後に自殺した。男は離婚時の財産分割をめぐる裁判所の判決に
不満があり、報復したとみられている。
男は長期休職していたが、犯行の3日前に出勤。所属する郵政当局保安隊から自動小銃1丁と拳銃2丁を「検査のため」と偽って持ち出し、裁判所内に侵入。執務中の裁判官らに銃を乱射したという。
射殺された裁判官は、男の財産分割をめぐる裁判とは無関係だった。ほかに3人の裁判官らが負傷している。
6月1日16時6分配信 時事通信
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反 響
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1)民主党は狂っているとしか見えないし、その点を指摘もしない報道機関もおかしい。彼らは「総理が辞めてくれないと選挙を戦えない」と本気で言っている。
総理大臣は何のためにいるのだろう。彼らは選挙対策のために選出したのか。そうではあるまい。彼は国政を執り行うための重要な人のはずだ。
そんなことを公式だろうと、陰でだろうと要求したいのならば、総理の前で「私(または誰々)を後任に立てて、お国のために正常な政治をして、国民の皆はんの支持を取り戻す。故に、貴方はお辞め下さい」と迫るのが、まともな政治家ではないのか。
小澤大幹事長は「選挙のためにしか政治を考えていない」としか思えない。だが反鳩山派も「選挙」しか頭にないのならば大間違いだ。それでは、院政を敷くと言われている選挙マニアの幹事長様に阿っているだけではないか。
尤も、「貴殿はそれくらいは解っていたのではないか。今更そんなことを言うな」との声も聞こえてきそうだ。私は鳩山退陣要求には異存はないが、選挙のためだったら異議を唱えたい。解るかな、自分で「鳩山側近と言われれば側近」と言った川内博史君。(前田 正晶)
主宰者より:落選すれば元も子も無くなるのだから、筋を通してから落選というのではバカを見るのはどちらか。「病気は治ったが呼吸が止まって急死した」。
2)「選挙第一」の小沢奸事長は、最高のタイミング、最高のシュチエーション、最大の効果を狙って、クビを取ります。
ハトが死のうが生きようが、選挙第一のお手並み拝見。
「ハト**死すとも友愛は死せず・・・」辞世まで用意されているかも・・・。
既にシナリオも出来上がっている???(唸声)
3)以前から、「鳩山総理が使った"Trust me"は余りよい意味の表現ではない」と聞いていたので、確実を期すために親しいアメリカ人の1人に尋ねてみた。
返ってきた答えは下記の通りだった。
“Trust me”の言外の意味:
親しいアメリカ人に聞いたところ、次のような答えが返ってきた。
"trust me" has been a very frequent expression for many years now in this country. Frankly, it is very suspect. I find that it most often used when someone does not have the facts or logic to convince another, so "trust me" is used as a cover.
I would agree that when someone says "trust me" it's better to figure you should not. Of course, this will not always be the case, but as you say it's OK between friends. Hope this helps.”
というようなことで、「そういう表現を使う人を信じない方が良い」なのだった。どうやら鳩山総理は最初からオバマ大統領の信用を失うような表現を使ったのだった。この辺りが外国語のややこしい点だろう。
なお、私からは「信頼関係を樹立している間柄であれば、この表現を使っても問題ないと理解しているが」と問いかけてあった。それに対する答えが「友人同士ならば”OK”」なのだ。(前田 正晶
4)政治家の「私は嘘を申しません」これがまったく信じられないのと同じですね。
「秘書から、そのような話は一度も聞いておりません」 とは某奸事長の言葉、誰もこの言葉は信用していないのに、検察は起訴できない。
大奸事長を自白させるツワモノはいないものか?
民主党の推している取調べの可視化と大いに関係がありそうです。(唸声)
5)偉そうなようで、謙遜したようなことを言えば、「私でも屡々『こういう言い方は不味いのじゃないかな』とおっかなびっくりだったもの」でした。
すなわち、鳩山総理は就任直後から、loopyと蔑視されても仕方がないような表現を使っていたことになります。しかも、失敗だったと気が付いていたかどうかは疑わしい。
だから、私は「海外での演説は英語でする方が良い」と言った上で、「迂闊に英語で話さない方が良い」と言ったつもりです。
じゃ、「何時英語で話せば良いのか」ですが、小泉首相は言いました「そんなこと、今私に訊かれても解る訳がないじゃありませんか」と。
だが、それとこれとは違うか。
18:37に小鳩+輿石の30分会談が終わったと報じられたが、鳩山総理が辞めるという会見もないし、幹事長様は記者会見をキャンセルしたそうだ。
私は以前に「鳩山総理は信念の人で、自分は寸毫もぶれたことはない。
その局面毎にその変化に応じた発言をしている。施してきた政策に誤りはないと信じているはずだ」と論じた。
であるから、「本日は臣下の者どもの意見を聞き置いただけ」くらいに考えているだろう。彼は8ヶ月も勤めた総理大臣としての重大な責任を自覚しているのである。午前中には「懸命にやる」と言っていたではない
か。
それに、1日から支給が開始された子供手当にしても、テレビはそれを貰って喜んでいる女性ばかりの声を聞いてみせる。総理はその辺りを取り巻きからでも聞いて、「効果あった」と意を強うしたのだろうか。
総理とは無関係だが、中には子供に声をかけて「手当は自分が貰ったので親には使わせない。今何を買おうか考えたが、貯金することにした」等という天晴れな答えを聞かせてくれた局もあった。
矢張り、世の中は広いから子供手当の効果は未だ有効で、コアな民主党支持者が残るかも知れない。まだまだ先行きは不透明だ。(前田正晶)
6)断続的に報じられている口蹄疫の問題、本日は沖縄にまで飛び火かとのニュースが流れましたが、本来なら大臣罷免どころか議員辞職、内閣の危機というような事態だと思うのですが、全く静かです。
過去数年の自民党政権では農相が本来の職務と全く関係のない件で辞職したり自殺者までだしているのに、まったく異様です。
自民党の宮崎県議のブログですが、コメント欄を読むと怒りがこみ上げました。
http://www.tensan-y.com/index.php?eid=617
「マスコミに怒り」5月17日
日航機墜落の際の御鷹巣屋山で、神戸の大地震の際の現地での彼らの行状に非難の声が出ていたのを思い出しました。
メディアで働く人のすべてがおかしいとは思いませんが、メディアを信頼してはダメだ、メディアがあまりにも狂っていると国政がおかしくなることは痛感します。
新聞に関しては元々昔からおかしかったのが、ネットの普及で業界に属さない普通の人でもおかしいことを気づくようになったに過ぎないのでは、と産經新聞の阿比留記者が以前に自身のブログに書いておられました。
弁護士は三百代言、新聞記者は羽織ヤクザと明治の頃の呼ばれていたそうですが、この真実、現代でも広く国民の「常識」に復活させるべきです。そして、政治家なんてもっと怪しい存在だったことも。
このような投稿を元NHK職員だった渡部様に送るのは大変失礼だと思いますが、あえて送らせていただきました。もっとも、いま渡部さんが20代の就活中の私大学卒予定の青年だったら、NHKに入社できなかったのでは、
とも思います、媚びるようですが。(匿名希望)
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身 辺 雑 記
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)久しぶりに噴出した。「国難」だから引き続き政権を担当したい、と鳩山。「お前がそこに坐っている事こそが国難なんだよ。おまえがどけば国難は無くなるん」と言える人が民主党には居ない。
「国難」に気付きながら自分の責任には気付いておらず、「大変だから私が必要なんだ」とこじつけの論理を展開している。
バカの博士号を持っているらしい。したがって付ける薬は地球上には無
い。ありったけのカネを持って宇宙を飛んでおれ。金星から来た女と。
鈴付けを期待される小沢も「あんたと一緒なら辞める)と言われたら断れないから言えない。悲劇なのか喜劇なのか。
1日夜は、慰安旅行の途次立ち寄った北海道の妹夫婦と浅草の釜飯屋で懇談。
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