ヘアーがメキシコ湾を救う!「プランH」 | 日本のお姉さん

ヘアーがメキシコ湾を救う!「プランH」

メキシコ湾の原油流出事故 救世主はペットの抜け毛!? 米国

(ペットオフィス) 5月17日配信 カテゴリ:海外


 英BP社の石油掘削基地爆発事故で、メキシコ湾に流出した原油による環境被害が深刻化するなか、ある意外なものが原油除去の切り札として注目を集めている。それは普段なら厄介者扱いをされるはずの、ペットの“抜け毛”だ。

 資源のリサイクルやエコに関する啓蒙活動を行う米NGO団体「マター・オブ・トラスト」が推し進める「プランH」は、人の髪の毛や動物の被毛を使い油を除去しようというプロジェクトだ(ちなみにこのHは“Hair”の頭文字)。

 なんでも、髪の毛や動物の毛は、重量の約6倍の原油を吸い取ることができるそうで、集めた毛をストッキングなどのナイロン袋に詰め、その束でオイルフェンスを作り、油を吸わせようというアイディアなのだとか。

 一見荒唐無稽な計画のように思えるが、2007年に米サンフランシスコのベイブリッジにコンテナ船「中遠釜山」号が衝突し、原油流出事故が発生した際、同団体はこの方法で原油除去を行い実績を上げているというから、その効果は実証済みだ。

 同団体は現在、美容室やペットサロンに切った髪の毛やトリミング後の抜け毛などの提供を呼びかけているが、すでに米国内のみならず世界中から毛の束が届いているといい、それらをボランティアが袋詰めし、着々と準備を進めているそうだ。

 果たして、通常なら廃棄されるはずの毛の山が、なかなか進まない原油除去作業の救世主となりうるのか。今後の展開に注目したい。

 なお、毛を寄付したい場合は、同団体の公式サイトにその方法が公開されているので、そちらを参照してほしい。参加条件は美容室やペットサロン、学校などの団体のほか、個人でもOKだが、事前登録が必要となる。

http://pets.yahoo.co.jp/news/n2010051702.html?c=all


米NGO団体「マター・オブ・トラスト」

http://www.matteroftrust.org/