ETCを使わないと、上限の900円を徴収されるので、近距離だと大幅値上げとなる
高速料金上限制Q&A…値上げになるケースも
4月10日4時20分配信 読売新聞
普通車2000円、軽自動車1000円、中・大型車5000円を上限額とする新しい高速道路の料金制度が、6月に始まる。
ポイントをまとめた。
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Q 料金は下がるのか。
A 普通車で東名高速の東京―名古屋(325・5キロ)を走ると通常料金は7100円だが、上限額2000円を払うだけで済む。ETC(ノンストップ自動料金収受システム)利用の有無や、曜日・時間帯も関係ない。ただし、「上限1000円」割引が廃止されるから、土日・祝日は値上げになる。
Q 短距離の場合は?
A 国土交通省によると、上限額に届く台数は、普通車や大型車では全体の2割で、上限額が低い軽自動車でも3割に過ぎない。普通車だと70キロ強で2000円に達するが、それより近距離なら恩恵はない。また、3~5割の「時間帯割引」が縮小され、その分は値上げになる。東名の東京―厚木(35キロ)は現在、午後10時以降は5割引きで650円だ。来年3月末までの激変緩和措置では3割引きの900円となる見通しだが、その後は通常料金の1250円となる。
Q 首都高速は?
A 東京圏(普通車700円均一)や神奈川圏(同600円均一)など「料金圏」を廃止し、距離に応じて500円~上限900円の料金を徴収する。ただ、ETCを使わないと、上限の900円を徴収され、短距離だと大幅な値上げとなる。阪神高速も同様の仕組みだ。
Q 民主党は「原則無料化」を掲げていたはずだ。
A 鳩山政権は、「原則無料化」の看板を下ろしていないが、実質的には、無料化できる一部の路線と、上限料金を定める路線の二本立ての料金体系が定着しそうだ。(経済部 滝沢康弘)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100410-00000007-yom-bus_all