世界の新聞「101紙」の視点
世界の新聞「101紙」の視点独断と偏見はご容赦!の紹介です。
【最近の社説の、ここに注目】
2日付
「東京新聞」『日本人死刑通告 中国異質論を助長する』
3日付
「産経新聞」『日本人死刑通告 極刑判決の妥当性に疑問』
「読売新聞」『日本人死刑通告 中国での刑執行に残る懸念』
の社説。
東京。
『中国当局が麻薬密輸罪で死刑が確定した日本人男性の刑を、五日にも執行すると通告してきた。日本側の懸念を顧みず強行すれば、価値観の違う異質な大国として自ら警戒感を招くことになる。』
『赤野光信死刑囚(65)は二〇〇六年九月、遼寧省大連の空港から日本へ覚せい剤約二・五キロを密輸しようとして逮捕された。』
『〇八年六月に大連中級人民法院(地裁)で死刑を言い渡され、控訴したが同省高級人民法院(高裁)が昨年四月に控訴を棄却。二審制のため判決が確定した。』
『死刑が執行されれば一九七二年の日中国交正常化以降、日本人で初めてとなる。ほかに、いずれも大連から覚せい剤を密輸しようとした男三人の死刑囚がいる。』
『日本政府は中国に対し国民感情などに配慮し慎重な対応をするよう求め、死刑執行の通告にも鳩山由紀夫首相が懸念を表明した。』
『犯罪にどのような刑を科すかは、その国が決める。アヘン戦争以来、列強の圧力で麻薬の惨禍を被った中国は麻薬犯罪に死刑を含む厳罰を科している。
東南アジアなど他の国々でも麻薬犯罪に死刑で臨む国も少なくない。』
『外交的保護は自国民が相手の国民より不公平な扱いを受けたときにしか及ばず、外国で起こした犯罪は、その国で刑を受ける。』
『ただ、中国は「死刑大国」として海外から批判を浴びてきた。』
『人権団体アムネスティ・インターナショナルは三十日、昨年に世界の十八カ国で七百十四人以上の死刑が執行されたと発表した。』
『中国は死刑の状況を公開していないと透明性の向上を求め「中国は他の国の執行数の合計より多く実施している」と非難した。(中略)世界的にも死刑は
減少している。』
『日本は死刑が増加傾向にあるが、死刑適用は厳格に制限されている。昨年七月、死刑を執行された中国人は同胞三人を刺殺するなどした強盗殺人罪だった。』
『中国は世界の大国になろうとしている。ただ、法治や人権、自由などの価値観が他の国々と異なるとみられていることが何かと摩擦を起こしている。』
『死刑を強行して外国の違和感と警戒心を強めることが、国益になるとは思えない。中国には外交と日中関係の大局に立って死刑執行の再考を望みたい。』
産経。
『日本では「厳しすぎる」と衝撃を受けた人も少なくないだろう。』
『しかし、まずは麻薬犯罪が国際的にも重罪であることを忘れてはなるまい。』
『麻薬関連犯罪の最高刑も、日米英仏など先進国は無期懲役(終身刑)だが、中国のほか韓国やタイ、シンガポールなどアジア諸国には死刑が多い。』
『中国では汚職や脱税、組織売春、通貨偽造などでも死刑がある。とりわけ外国人がからんだ麻薬密輸が急増している事情もあり、人道的見地のみから極刑を非難するわけにはいかない。』
『それでもなお、中国の司法システムの不透明さは、大きな問題だと指摘せねばならない。』
『裁判は(中略)二審制で、その上に死刑執行などを最終承認する最高人民法院がある。しかし、これらの法廷はすべて、原則として報道機関や一般市民には公開されない。』
『したがって今回の4人の場合も、氏名や年齢、起訴状の内容や審理経過などは非公開だった。日本のメディアは関係筋から得た情報をもとに報じた。』
『この男が密売組織の中心人物だったのか、金で雇われた「運び屋」なのか、運んだ中身が覚醒剤と明確に認識していたのか-など、核心部分が明らかにされないままだ。これでは極刑の妥当性への疑念も生じよう。』
『中国は死刑に関する情報を公表していないが、人権団体アムネスティ・インターナショナルの09年報告書は少なくとも1000人以上の死刑が執行されたと指摘する。尋常な数字ではない。』
『中国の裁判制度も、世界を納得させるものへ変わる必要がある。その実現には、米グーグルの中国本土からの検索サービス撤退に象徴される言論の検閲やチベットの人権問題などと同様、一党独裁体制の劇的転換しかないだろう。』
読売。
『麻薬事件には厳罰で臨む中国とはいえ、日本人の死刑囚4人に対し、近く死刑を執行するとの相次ぐ通告には、驚きと戸惑いを感じた人が多いのではないか。』
『岡田外相は程永華・駐日中国大使を呼び、「いかなる犯罪にいかなる刑を科するかは基本的に中国の国内問題だ」としながらも、「わが国の国民感情に影響を及ぼす」と、懸念を表明した。当然の対応である。』
『4人の逮捕から裁判での死刑確定に至る刑事・司法手続きが、通訳などの問題を含め、適正に行われたかどうか、改めて確認すべきだとの指摘も出てこよう。』
『今年3月29日に遼寧省政府から瀋陽にある日本総領事館に、1週間後に死刑を執行すると通告があった。』
『このほか、(中略)3人についても、4月1日に、1週間後の死刑執行の連絡が来た。』
『中国が覚せい剤絡みの犯罪に対して厳しい背景には、麻薬の蔓延で清朝が弱体化したという歴史がある、とされる。』
『中国では昨年末、麻薬密輸罪で死刑が確定した英国人が、英政府の強い抗議にもかかわらず、刑を執行されている。』
『犯罪に関する捜査・裁判は中国の国内問題であり、基本的に日本が干渉することではない。』
『だが、中国の司法手続きが適正だったかとの疑念を残したまま日本人4人の死刑が執行されれば、日本国民の対中感情に微妙な影響を与えることは避けられまい。』
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読売紙に、
『近く死刑を執行するとの相次ぐ通告には、驚きと戸惑いを感じた人が多いのではないか』
とあるが、私もその一人だ。
『中国は(中略)、法治や人権、自由などの価値観が他の国々と異なるとみられていることが何かと摩擦を起こしている』(東京紙)
『中国の司法システムの不透明さは、大きな問題だ』(産経紙)
『逮捕から裁判での死刑確定に至る刑事・司法手続きが、通訳などの問題を含め、適正に行われたかどうか、改めて確認すべきだ』(読売紙)
以上のような問題点は、確かにある。
また、日本国として中国に対し懸念を表明するのも、当然の対応だろう。
ただ、
『人道的見地のみから極刑を非難するわけにはいかない』(産経紙)
『犯罪に関する捜査・裁判は中国の国内問題であり、基本的に日本が干渉することではない』(読売紙)
とあるように、個人的には、死刑執行は止むを得ないのではないかと考える。
この日本人死刑囚も、中国における麻薬関連犯罪の最高刑が死刑であるということは知っていたものと思う。
それを承知で大金を得るという己の欲望を、法を犯してまで満たそうとしたのであれば、非情なようだが、当事国のルールに則り法の報いを受けることは当然ではないだろうか。
ただし、冤罪の可能性があるというのならば、話は別だ。
この点については、しっかりと確認する必要はあろう。
(桐鳳)
【編集後記】
以下、注目社説コーナーからの引用ですが、
『人権団体アムネスティ・インターナショナルは(中略)、昨年に世界の十八カ国で七百十四人以上の死刑が執行されたと発表した』(東京紙)
『中国は死刑に関する情報を公表していないが、(中略)少なくとも1000人以上の死刑が執行されたと指摘する』(産経紙)
との一節があります。
個人的に、死刑制度には賛成という立場ですが、それは犯罪抑止効果を期待するためです。
しかし、世界18カ国の総死刑執行数よりも、中国1国における死刑執行数のほうが上回るとされる実情。
にも関わらず、先日来書いている「地溝油」事件のような犯罪が起きているという現実。
人口の多さや不透明さという点を割り引いて考えても、死刑制度が本当に犯罪抑止効果を生むものなのか、疑問に感じることがあります。
(桐鳳)
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⇒ http://archive.mag2.com/0000174275/index.html
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チュウゴクの一般人は、すぐ死刑になるけど、幹部はお金で解決できるから平気なんでしょう。なんでも金でなんとかなる国だから、金がある人間は安心して悪事を働いているのでは?
しかし、一年で1000人以上も死刑になっている国って、恐ろしいよ。
絶対、罪を犯していない人も大勢、含まれているだろう。
宗教家もいろんな理由で殺されているだろうし、政府に少しでも逆らう人権運動家などは、別の理由で殺されているだろう。
チベットでデモ騒動があった後にいなくなったチベット人の若者たちは、知らない間に死刑になっているんだろうね!!
もちろん、臓器は、死刑になる前か後に、抜き取られて、高額な料金で売買されているのだと思う。
チュウゴクでは、人間のいのちは、尊重されない。共産国だからだけではなく、昔からチュウゴクとは、そういう地域だったのだと思う。だから、チュウゴク人は、外国に逃げたがるんだろう。そのクセ、チュウゴク人は日本に住んでいてもチュウゴク政府の命令に忠実に動く将棋の駒なのだ。
日本人は、国内に反日チュウゴク人を増やして危険だと感じないほど、バカになっているのだと思う。
長野では、チベット人に同情する日本人が、チュウゴク人に赤いチュウゴク国旗の柄で背中を思いきり殴られケガをしている。一人ではなく、何人もケガをして血を流しているのに、長野の警察は、チュウゴク人をひとりも逮捕しなかった!当時の首相が、長野警察に何かを命令していたとしか思えない。
日本にいる日本人が、日本に住むチュウゴク人よりも大事にされなかったら、すでに、日本は乗っ取られかけていると言ってもいいのではないか。二等市民、三等市民になって、外国人に支配される道をまっすぐ歩んでいるような気がする。チュウゴク人、ひとりひとりは、いい人でも、何かあれば、チュウゴク大使館の命令どおりに動く反日集団でしかない。日本の国籍をとったチュウゴク人でも、反日なのだ。日本人と結婚しても、チュウゴク人は
死ぬまでチュウゴク人であって、日本に住んでいるのだから日本に合わせようなどという考えはない。
テレビに出演していたチュウゴク人も、日本のパスポートが欲しかったから便宜上、日本国籍をとりましたとはっきり言っていた。そして、自分は日本国籍を持ったチュウゴク人だとはっきり宣言していた。
パスポートと自分のアイデンティティーは、全く関係ないですと、堂々と言っていた。
そんなチュウゴク人が日本で増えていることを思うとゾッとする。
何かあれば、また彼ら、チュウゴク人は長野に集結したように、チュウゴク人が気に入らない日本人を傷つけるのだと思う。
すでに、チュウゴク人たちは、そういう態度を長野でハッキリと見せてくれたのだ。