イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2010年3月10日(水)
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*東エルサレム1600戸の住宅建設を政府が許可したことに、

米バイデン副大統領は「和平交渉を台無しにするタイミングだ」と

非難。一方内務省は「この計画は3年間構想を経てきたもの」と

主張。(Y,H,P)

*イスラエル北部の警察署に何者かが侵入し、多数の武器が盗難

される事件が発生。イスラエル建国以来の大盗難事件だという

報道も。頻発する北部の犯罪組織抗争に使用されているとの疑いが

ある。(H,P)

*東エルサレムのシェイク・ジャラの住居の所有権がユダヤ人に

あるとの裁判所の判決を受けて、エルサレム副市長は同地域を

視察。(Y,P)

*2007年に犬の体をしたムハンマドを描き、アルカイダから10万
ドルの懸賞金がかけられているスウェーデンの漫画家に対する

殺害計画が発覚し、アイルランドで7人が逮捕された。(Y,P)

*エルサレムでネタニヤフ首相と会談した米副大統領が「イスラ

エルの安全保障に関して絶対的で全面的な協力を行う」と発言。

(H,P)

*10ヵ月間の予定で建設凍結を受けていた西岸地区の112の

共同住宅について、バラク国防相が「安全面とインフラ整備の

問題」のため、建設の再開を許可した。(P)

*イスラエルが指名手配中のファタハ構成員77人の赦免を決定

したと、パレスチナ情報筋が伝えた。赦免協定は07年に結ばれ、

武器を放棄し、テロ行為と縁を断つと宣言した犯罪者に与えられる。

(Y)

*諜報機関モサドの信条や行動方針の構築にたずさわった

元モサド代表のダビッド・キムヘ氏が82歳で死去。

葬儀は国葬で営まれる。(H)


2010年3月11日(木)
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*ガザ戦争における戦争犯罪の疑いについて、欧州議会は、

国連人権委員会のガザ戦争調査報告書を支持し、戦争犯罪に

関するイスラエルとパレスチナのそれぞれの調査を監視すると

決議した。(Y,H,P)

*米バイデン副大統領は自治政府のアッバス議長と会談した。

記者会見で「パレスチナ人には、存続能力があり、切れ目の

無い独立国家が必要だ」と語り、パレスチナに対する米国の

支援を再確認した。(Y,P)

*1978年にテロ事件を起こし警察に銃殺された女性テロリ

ストの「殉教」を祝う式典がラマラで木曜日に予定されていたが、

自治政府が延期した。

米副大統領の訪問に配慮したと見られる。(Y,H,P)

*スウェーデンの漫画家が、自身への暗殺計画が明らかに

なった後に再びムハンマドを描いた漫画を新聞3社に寄稿して

いたことが分かった。
新聞社は「ニュースの価値と、言論の自由のため」と語る。(Y,P)

*オランダのシェルがイランへのガソリン販売を停止したと発表。

核開発問題での米政府の制裁呼び掛けに応じたものとみられる。

(Y)

*現在国内に8500人のエルトリア人難民が存在する。その多くは

同国の強制的な兵役から逃亡して来た亡命希望者とみられる。(P)

*水曜日、イスラエル全国で車による事故が多数発生し、子ども

2人を含む5人が死亡。(H)

*エジプトの文化相が、「ユダヤ人の遺跡はイスラムのモスクや

コプト教会の礼拝堂と同様にエジプト文化の一部」であるとし、

エジプト国内の全てのシナゴグの修繕費を肩代わりすると語った。(Y)


2010年3月12日(金)
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*イスラエルが東エルサレムの1600戸の住宅建設を許可した

ため、パレスチナ自治政府のアッバス議長はイスラエルとの

間接交渉を取り止めたと、アラブ連盟の事務総長が記者会見で

語った。(P)

*イスラエル政府高官が、住宅建設許可の問題があっても、

自治政府との間接交渉は来週始まると語った。米政府も、間接

交渉はまだ生きており、自治政府がそれを取り止めたとは

確認できないと発表。(Y)

*米バイデン副大統領がテルアビブ大学で演説。「国際社会の

中で、米国にはイスラエル以上の良き友はいない」と語った。

1600戸の建設許可への非難も、友として真実を語らざるを

得なかったとした。(P)

*ガザ戦争中に、爆発物が入っていると思われた鞄をパレスチ

ナ人の少年に命じて開けさせた疑いで、2人の国防軍兵士が

起訴。(P,H,Y)

*欧州議会が、シャリート兵士の速やかな解放をハマスに呼び

かける決議を採択。兵士はフランスとイスラエルの二重国籍を

持つ。(P,H,Y)

*昨年末の、アウシュビッツ収容所の「労働は自由をもたらす」

の看板盗難事件に関わった、スウェーデンの元ネオナチ

指導者について、同国の裁判所が身柄をポーランドに引き

渡すことを承認した。(P,H,Y)

*ガザ地区で先月ハマスに拘束された英国人記者が解放。

ハマスは、彼が治安に脅威を与えたと非難したが、罰則は

加えなかった。(P,Y)

*82年にパレスチナ武装勢力に誘拐され85年に解放された

国防軍兵士2人の、拘束渦中の未公開映像をアラブのTV局が

放映。(P,H,Y)

*イスラエルの昨年の経済成長率は0.7%と中央統計局が発表。(P)

2010年3月14日(日)
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*米副大統領と首相との会談数時間後に出された東エルサレム

1600戸の建設の発表が議論を呼んでいる。クリントン米国務長官

は「米国に対しての侮辱」と語り和平交渉への影響を懸念している。

(Y,H,P)

*自治政府は東エルサレムの住宅建設中止の確証をミッチェル

米中東特使がもたらすことを望み、そのような確証無しで交渉を

再開することは「非常に困難」という立場を表明した。(Y,P)

*オーストリアのウィーンで、ナチ被害者が埋葬された2つの

墓地が発見された。ナチス親衛隊に殺害された70人が葬られ

ている。(Y,P)

*神殿の丘での祈祷時間を制限する警察の決定に対し、数人の

十代のアラブ人が暴動を起こした。金曜日には東エルサレムでの

暴動を防ぐために3000人の警官が動員された。(Y,H)

*木曜に労働者人権団体が、1日に3人もの外国人女性労働者が

性的虐待の被害届を提出した実例を公表。被害者の95%は

泣き寝入りをしてしまう実情があり、同団体は問題の顕示化を

呼びかけている。(P)

*カッツ運輸相が認めた男女分離バスの運行継続に反対する

市民約千人が、首相官邸周辺でデモを行い、「イスラエルは

イランではない」、「エルサレムを解放せよ」などと書かれた

サインを掲げた。(H)

*イランの核問題に関して「EU独自の制裁をイランに課すという

共通認識はすでに存在する」とフィンランド外相は語った。(H)

*ポーランドの強制収容所跡にあるホロコースト記念碑に「ユダヤ

人は出て行け」、「ヒトラーは善だ」と落書きされる事件が発生。(H)

2010年3月15日(月)
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*米オバマ政権が、東エルサレム1600戸の住宅建設の中止を

要求している。また信頼回復の方策としてパレスチナ人囚人解放の

要求も。イスラエル側は事態について謝罪し鎮静化を図っている。

(Y,H,P)

*東エルサレムの住宅建設問題が顕在化する中でも、ネタニヤフ

首相は米の親イスラエルのロビー団体の会合に参加することを

表明し、クリントン米国務長官も親イスラエル側で出席する予定。

(Y,H,P)

*イスラエルの調査団体が500頁に及ぶガザ戦争の報告書を

作成し、ハマスが、モスクや病院の中と周辺100箇所以上に

司令部やカッサム砲発射台を設置し、民間人を人間の盾にして

いたことを指摘。(P)

*国連の、イランに対する制裁措置が6月まで実行できない可能性

が浮上。制裁に関するロシアや中国の賛成が遠のき、「6月に実行

できるかは不確か」と仏外相は語った。(Y,H)

*内閣は、イスラエルからの「頭脳流出」の対策として13億シケル

(約315億円)を捻出し30箇所の研究施設建設に充て、海外へ

流れた優秀な科学者たちを国内へ引き戻す計画を承認した。(Y,H)

*「イスラエルの過ちにより、シャリート兵士解放の交渉は進める

ことはできない」と元パレスチナ外相のハマス幹部は語った。(Y)

*ガリラヤ西部の町で、先週行われた携帯電話のアンテナ建設に

抗議するドルーズ人たちが、「ユダヤ人に死を」と叫び、アンテナに

放火したり、車に投石したりする事件が発生。(Y)

*エジプト政府は、修復されたベン・マイモン・シナゴグの奉献式を、
ユダヤ人の「挑発的な行動」により中止することを決定。(Y)



2010年3月16日(火)
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*米国からの圧力がある中、ネタニヤフ首相はリクードの会合で

「エルサレムの建設は過去42年間と同様に継続する」と語った。

(H,Y)

*エルサレムの建設に関するネタニヤフ首相の発言の後、

米政府は、東エルサレムの1600戸の問題に関する「正式な」

回答を待っていると発表した。首相の発言については言及を

避けた。(P,Y)

*月曜日に、米共和党の議員たちが、民主党オバマ政権のイスラ

エルに対する強硬路線を批判した。共和党幹部の1人は、自治

政府、シリア、イランに対する同政権の「軟らかな姿勢」に懸念を

表した。(H,Y)

*今週モスクワで、中東和平カルテットの会合が行われる予定。(H)

*独メルケル首相は、イランの核開発問題で、イランは建設的な

提案を全て拒絶し、新たな制裁を加える必要があると語った。

(P,H,Y)

ブラジルの大統領がイスラエルを訪問中。故アラファト氏の墓は

訪問予定だが、外交の慣例であるヘルツェルの墓への献花を

拒否したリーバーマン外相は抗議のため国会での大統領の

演説を欠席。(P,H,Y)

*無宗教のカップルに結婚を認める世俗結婚法案が56対4で

可決した。
UTJとシャスの議員は棄権。これで、ラビ庁を通さず、新設される
結婚登録局を通して結婚することが認められることになった。(P,Y)

*1948年の独立戦争の際に破壊された、エルサレム旧市街

ユダヤ人地区のフルバ・シナゴグが5年をかけて再建され、

奉献式が行われた。過去の写真や図面などを基に、以前と同じ

設計で再建。(P,H)

[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp