日本の21年の水産物輸入(金額ベース)のうち9・93%がチリで米国に次いで第2位。
チリ大地震 日本経済への影響懸念 銅や水産物輸入に打撃も
3月1日20時48分配信 産経新聞
チリは、世界最大の銅産出国。日本鉱業協会によると、平成21年の日本の銅精鉱(鉱石)の輸入量は477万8千トンで、そのうちチリは首位の172万6千トンと全体の3割以上を占める。
国内非鉄金属大手や総合商社はチリに銅鉱山の権益も保有しており、今回の地震の影響で三菱マテリアルや日鉱金属が出資するロスペランブレス鉱山などが停電しているとの情報もある。ただ、銅鉱山の多くは震源地から遠く、操業への目立った影響はないとみられている。懸念材料は道路や港湾などの被災で流通網が混乱することで「出荷が長期間止まれば、生産に影響が出る心配がある」(日本鉱業協会)という。
一方、日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、日本の21年の水産物輸入(金額ベース)のうち9・93%がチリで米国に次いで第2位。なかでも、回転ずしのネタなどになる養殖サケの輸入が多い。現地で養殖を手掛ける日本水産では現地の一部設備が被害を受けたが、早期に復旧する見通しで、インフラ被害による出荷への影響に警戒感を強めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100301-00000579-san-bus_all