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内閣不支持45%、初めて支持を上回る 朝日
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古澤 襄

共同に続いて朝日も全国世論調査の結果を発表した。両社とも5日から6日にかけての緊急調査だったが、結果が出次第に6日に発表した点が特徴となった。

朝日調査では鳩山内閣の支持率が41%、不支持が45%。初めて不支持が支持を上回ったことになる。小沢氏は幹事長を辞任するべきだとの意見が68%に達した。

さらに今夏の参院選比例区の投票先は民主34%、自民27%と差が縮まった。今回、差が大きく縮まったのは、無党派層で民主に投票と答えた人は16%にとどまり、自民に投票が22%と逆転した影響が大きい。

小沢氏が鳩山内閣に影響力を発揮することを「好ましくない」とする人は74%も出ている。これが民主支持層でも69%にのぼった。有権者の視線がそれだけ厳しくなったことを示しており、小沢氏の不起訴で一件落着とする民主党幹部と判断と大きな乖離をみせた。

<民主党の小沢一郎幹事長の政治資金問題で検察当局の処分が出たことを受けて、朝日新聞社が5、6日に実施した緊急の全国世論調査(電話)によると、鳩山内閣の支持率は41%、不支持率は45%で、内閣発足以来、初めて不支持が上回った。

小沢氏は幹事長を辞任するべきだとの意見が68%に達した。今夏の参院選比例区の投票先は民主34%、自民27%と差が縮まった。小沢氏の問題の影響が読み取れる。

1月16、17
日の前回調査の内閣支持率は42%、不支持率は41%と拮抗していた。昨年9月の内閣発足時の支持71%、不支持14%から、差が徐々に縮まり、今回ついに逆転した。無党派層では不支持率が55%と高くなっている。

「いま投票するなら」として聞いた国政選挙での比例区投票先は、昨年5月に鳩山由紀夫現首相が民主党代表に就任して以来、8月の衆院選まで民主が大きくリード。

先月の前回調査でも民主36%、自民23%だったが、今回、差が大きく縮まった。無党派層で民主に投票と答えた人は16%にとどまり、自民に投票が22%と多かった。

小沢氏の政治資金問題で民主党への評価が「下がった」と答えた人は64%(前回59%)。その人たちの投票先は民主26%に対し自民が34%と優勢だ。前回は「民主の評価が下がった」と答えた人でも投票先は民主26%、自民30%と差が小さかった。

小沢幹事長が辞任するべきだとの意見は、民主支持層でも62%いる。政治資金問題についての小沢氏の説明に「納得できない」人は依然9割近くに達する。

また、幹事長を続投させることを含めた鳩山首相のこの問題への対応には、「納得できない」が全体で76%に達し、民主支持層の中でも65%を占めた。

小沢氏本人は不起訴となり、鳩山首相も小沢氏は説明責任を果たしたとの見方を示しているが、有権者の視線は変わらず厳しいといえそうだ。
小沢氏が鳩山内閣に影響力を発揮することを「好ましくない」とする人は74%おり、民主支持層でも69%がそう答えた。

起訴された石川知裕衆院議員の辞職勧告決議案を審議しない民主党の対応にも、71%が「納得できない」と答えた。民主支持層でも「納得できない」が59%で、「納得できる」は28%だった。

政党支持率は、民主34%(前回36%)、自民18%(同16%)と、前回より両党がやや接近した。

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〈調査方法〉5日夕から6日夜にかけて、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は1704件、有効回答は1042人。回答率61%。(朝日)>
2010.02.07 Sunday name : kajikablog


白河以北一山百文
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 渡部 亮次郎

「しらかわ以北 ひとやま ひゃくもん」。日本人の東北に対する侮蔑意識はここから始まったのではないか。

戊辰戦争(ぼしんせんそう)の際に勝者となった薩長中心の官軍・新政府勢力が、 朝敵となり敗者となった東北諸藩を嘲弄するためのスローガンだった。

戊辰戦争(慶応4年/明治元年 ―明治2年(1868年 ―1869年))は、王政復古で成立した明治新政府が薩長土肥の軍事力を用いて、親江戸幕府勢力(佐幕派)を一掃した日本の内戦。慶応4年/明治元年の干支が戊辰だったことからこの名で呼ばれる。

明治新政府が同戦争に勝利し、国内に他の交戦団体が消滅したことにより、これ以降、同政府が日本を統治する政府として国際的に認められた。
(『ウィキペディア』

「白河以北一山百文」とは、 「東北なんぞは山一つでも百文しか価値がない、という意味。 現に明治政府は東北、新潟を、嘲弄、侮蔑を根底に持った国づくりをした。

東北新幹線で東北へ向かえばはっきりする事だが、福島県の白河で天気ががらりと変わる。それまで関東並みに快晴だった空が、突然曇天になる。さらに進むと雨になったりする。

逆に上りに乗ると、陰鬱な曇天が白河辺りから、快晴になって気持ちまで明るくなる。当に白河は関東と東北の分岐点に違いない。このように東北は気象条件にまで恵まれていない。

平民宰相といわれた日本で最初の政党内閣の首相、原敬(はら たかし)は南部藩の士で盛岡の人だ。

東北戊辰戦争の際、生保内口から始まり、鹿角口、大館、能代など、 秋田藩深くまで斬り込んだ南部軍。それを率いた家老楢山佐渡が薩長に屈服して盛岡の報恩寺で切腹したとき、14歳の原敬は人目もはばからず寺の塀沿いを「満眼に悲涙をたたえて歩いた」というエピソードが残っている。 このときの原の反骨が東北人なのである。

戊辰後の人生は藩閥への挑戦に貫かれた人生だった。 彼の悲願は東北に
対して「白河以北一山百文」などという薩長主体の藩閥政治を打倒し、
政党による政治体制をつくること。 その彼の雅号が「一山(ichizan)」
である。

原敬首相が、1921年に凶弾に倒れたときに、地元、盛岡の新聞が「明治維新以来、一山百文と称され屈辱を忍んできた東北が、原の政界雄飛によって名誉を挽回できた」と記した。

日本が1960年代、急激な経済の高度成長を達成したとき、気象条件の良くない、東北の日本海岸には、碌な工場進出は無く、役立ったと見られたのは中学生、高校生の「集団就職」に代表される「若年新鮮労働力」の供給だけだった。

今、東北の農村には過疎と老齢者しか残っていない。老人は集団就職した子供のところへ身を寄せ、なれぬ都会で「群集の孤独」に身を横たえている。

池田勇人内閣の「月給倍増」政策も、東北を素通りして現在に至る。
これに叛旗を翻したのは新潟出身の政治家田中角栄だった。

彼は日本アルプスが阻んで雪を大量に日本海側に置き去りにし、貧困を助長することを考えれば日本アルプスを削除してしまえと、叫んだ。日本列島「改造」の意味だった。

河合ブルドーザーの河合良成もそういった。しかし、東北選出の国会議員が挙って角栄を支持したかというと、そうではなかった。角栄氏の戦略、戦術が、自民党総裁の椅子獲得最優先で、東北開発の戦略が見えなかったのである。

彼に優れた政治哲学があれば、角栄こそは「第二の原 敬」になり得た。
角栄の弟子を自称する
小澤一郎氏は、角栄にはあった東北への愛情が無い。岩手を東北をゼニゲバの舞台にしている、ただの「利権」代議士に過ぎない。

そういえば原は「去る者は追うべし」といい人材を集める事に腐心したが小澤氏は「去る者は追わず」だからブレインはおらず、ゴマすりばかりである。2010・2・6


世論と乖離した閣僚発言
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古澤 襄

鳩山内閣の閣僚は小沢幹事長の続投を支持する発言の一色となった。前原国土交通相が進退問題の再燃もあり得るとの考えを示唆した程度である。

大手マスコミ各社の世論調査で7割以上の国民世論が小沢幹事長の辞任を求めているのと、閣僚の認識に大きな乖離が生じている。内閣支持率は何とか40%台に張り付いているが、このまま世論との乖離が埋まらないと30%台に転落するのは、時間の問題ではないか。

<資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で不起訴となった小沢一郎民主党幹事長が続投することについて、鳩山内閣の閣僚から5日、記者会見で支持する発言が相次いだ。

菅直人副総理兼財務相は「幹事長本人のいろいろな問題は一定のけじめがついた。しっかり参院選に向けて取り組みを進めてもらいたい」と表明。

小沢鋭仁環境相は「幹事長自身は全く問題ないと主張していたので、それが裏付けられたことは良かった」と述べ、長妻昭厚生労働相は「幹事長続投と本人も言っているので、その判断を尊重したい」と語った。

ただ、小沢氏と距離を置く前原誠司国土交通相は、続投を支持しながらも「秘書3人が起訴された事実は重い。今後の公判、あるいは新たな局面があるのか慎重に見極めたい」と述べ、進退問題の再燃もあり得るとの考えを示唆した。 

一方、起訴された石川知裕民主党衆院議員の進退に関しては「本人が判断されるべきだ」(直嶋正行経済産業相)、「自ら対応は考えるのではないか」(川端達夫文部科学相)と、判断を本人に委ねるべきだとの声が上がった。(時事)>
2010.02.07 Sunday name : kajikablog

「脂の載る」橋下府政3年目
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 毛馬 一三

大阪府の橋下徹知事が2008年2月6日に就任して、丁度任期の折り返しを迎えた。橋下知事の府政運営は、逼迫状態の府財政緊急建て直しを軸に、府の財政健全化と国に地方分権を求める内外二面改革を進めてきた。

知事の際立った特徴は、独自発想の施策構想を真っ先にメディアに公表し、その反応を伺いながら運営の実現を図るという手法で、この積極的なやり方が府民から「大阪府のため、何かをやってくれる知事」という印象をうけている。

つまり、「役所機構主導型」の歴代府知事とは異なり、「知事主導型」に180度切り替えて、役所機構を自らの方針に牽引しながら、施策実現に向けて推進させるというやり方が効を奏して入る。
内部統制も職員ごとに管理する厳しい手法が取られている。

とは言うものの、一度打ち上げた構想が宙に浮いたり反対機運が高まり出すと、間髪を入れず撤回、あるいは次善の策をとるなどの変わり身の速さを見せる。その切り替えは、まさに知事固有の感性と政治感覚に基づくものと見ても的外れではない。

事実、朝日新聞が1月末に行った「世論調査」によると、橋下知事の支持率は79%と非常に高く、全国では09年の東国原英夫宮崎県知事の92%に次ぐ高さだ。しかも支持の理由として、やはり指摘した「改革の姿勢や手法」を挙げていることが注目される。

中でも橋下知事が渾身の力を振り絞って立ち向かったのは、府庁舎を大阪港近くのWTC(大阪ワールドトレードセンタービル)に移転し「新都心」の構築を図る構想だった。だが、府議会の全面反対を受けて、一時は挫折を余儀なくされる事態に陥った。

そこで打ち出した奇策が、府議会を含め本庁部局は移転しないものの、別館などの8部局を移転させる譲歩議案を再提出し、これに賛成の議決を受け、構想実現へ向けて夢をつなぐ一歩を踏み出したのだ。

また、関西空港の活性化を図るため、近畿3空港のうち伊丹空港を廃止するという案を打ち出し兵庫県からは猛反発を浴びたが、矛先を変えて折衝した国土交通省から「前向きに検討する」という回答を引き出し、関西経済界等から評価を受けた。

さらには、「市立高の実質無料化制度の拡大」を図る意向をブチ上げたことで、直ちに2010年度の私立高入試の競争率が過去最高の3.44倍に跳ね上がる効果を生み出すなど、とりわけ受験生を持つ府民からの支持を受ける結果に繋がっている(2月6日・朝日新聞)。

特に注目されるのは府経済活性化。万博記念公園に民間投資を呼び込む環境を整え、内外から年間1000万人が訪れる、にぎわいと魅力溢れる一大アミューズメント(約130ha)等の近々設立構想も視野に入れて動き出していることだ。知事の意欲は止まる所が無い。

とは言え、総てが知事の手のひらの中で動いているわけでもない。知事は、「府が歳入を確保して自立的な運営をするには、国と地方の関係を変えて、地方に課税自主権を完全に与える形にしないと無理」として、「道州制」を就任当初から主張し続けている。

ところが、橋下知事が最近「大阪府と大阪市の合併」を大阪市に提案したのに対し、大阪市は直ちに、大阪市には何のメリットもなく、市民生活を阻害する要点が多くて提案自体に理解ができないと反発し、同意する気配を全く示していない。

考えようによっては、悲願の「道州制」構想が足元から崩れた格好だ。

これは一例に過ぎないが、これに挫ける知事ではないようだ。これに関してもおそらく府市共通の行政部門を統合させる方向で再提案を試み、「道州制」確立の機運が醸成されるような手を打つに違いない。

任期前半の橋下知事は、話題が豊富で、曲折に立ち向かう日々の連続だったが、府政運営のリズムはしっかりと掴んでいる。それだけにこれからの3年目の任期後半は、益々脂が載り、勢いを受けた様々な挑戦に取り組むに違いない(了)  2010.02.06


『趙紫陽極秘回想録』評
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宮崎 正弘

趙紫陽著、河野純治訳『趙紫陽極秘回想録』(光文社)
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「天安門事件」で学生への対策が生ぬるいとして長老達から糾弾され、突如、失脚させられた趙紫陽・総書記は世界のマスコミ、民主派の学生、知識人からいまも名声が高い。

過大評価のきらいさえある。葬儀には出身地の河南省から数千の庶民が集まり、北京の斎場を遠巻きにした。

あのとき趙紫陽が権力闘争で積極的に守旧派を追い込み、ぼんくらの代表格だった李鵬などを追い落としておけば、中国の民主化は間違いなく達成されていたという夢の物語が語り継がれる。

私見をさきに述べておけば中国の民主化は幻像でしかない。

ともかく失脚してからの趙紫陽は16年間にわたって北京の自宅に幽閉され、外部へは一切の動静が伝えられず、まるで「現代版・張学良」のごとしだった。

だが、そうは言っても政治的失脚の中では座敷牢に押しこめられたわけでもなく広東へしばしば旅行したり、来客もあり、ときに大好きなゴルフへ出かけている。かなりのびやかな幽閉である。

総書記時代のセキュリティ・サービス要員らが、そのまま趙紫陽の監視員となり、24時間、365日x16年間、いったい何の目的か具体的には分からないままに動静を見張った。

ところが趙紫陽は監視の目を盗んで回想録を膨大なデータと共に録音していた。それは孫たちの玩具箱などに印をつけて隠匿され、信用できる友人等を通じて香港へ持ち出され、あるいは米国へ持ち出された。

▲本書は英訳のほうが原文という魔か不可思議な書物である

本書は英訳版からの翻訳で、中国の翻訳も出た。不思議である。趙紫陽は中国語で吹き込んだのに? 

つまり趙紫陽ブレーンや理解者らはアメリカで先に英語にして、その中国語訳(もともと吹き込みだから原文はない)を逆輸入させると効果的であることを知っていた。

従って英語の現代は「国家の虜囚」(PRISONER OF THE STATE)である。NYの老舗名門出版社サイモン&シェスター社から2009年に出版された。
本書を手にとって、そのボリュームを見て読み終えるには2日はかかりそうだと踏んだ。

そこで鹿児島へ行く旅行鞄へ入れて、飛行機、汽車、バスの中、そして宿舎で読み継いだが、3日間では読み終わらず、4日目。羽田からモノレールの帰路、ようやく読了した。

なぜなら一行一行に歴史の回想場面の印象的なコマが割り込んできて、あの天安門事件前後の中国の情景が、ひとびとの心境や政治の空気が行間にぎっしりと埋め込まれていて飛ばし読みが出来ないからだった。

本書の一番面白い意義とは中南海の権力闘争の実態である。

趙紫陽は最初のころ、堅物の社会主義者で革命元勲のひとり、陳雲と親しく、トウ小平とは直通の連絡回路がなかった。

趙紫陽は自分の秘書に手紙を持たせて届けたり、有力者を通じて伝言させたりという複雑な通信回路を経て、幹部同士が意思を連絡しあい、しかも最終の決定機関は政治局常務委員会ではなく、トウ小平の自宅でなされたこと。長期的な戦略決定は北戴河の別荘でおこなわれていたことが確認できる。いかに超法規の国!

広東から上がってきたばかりの趙紫陽には、こうした最高幹部間の意思疏通コネクションの要領が飲み込めず、また彼には北京でも友人が少なかった。

胡燿邦とはライバル関係と言われたが、もつれたことはほとんどなく、思想的には2人は通底していたと弁解めいた文章が長々と続く。

ややもすれば弁明が多いと思われるのは『私はその場にいなかった』『私はそのことを知らなかった』「それは後で知らされた」など。逆に言うと権力闘争の渦中にいながら、情報に疎く陰謀をはりめぐらせない素直すぎる性格、あるいは優柔不断。

いや、趙紫陽は河南省出身らしく謀略渦巻く世界には不適当な指導者。
むしろ理論的テクノクラートだったのである(河南省人の性格に関しては拙著『出身地で分かる中国人』(PHP新書参照)。


▲趙紫陽は決断力に欠け、優柔不断さが逆に改革を日干しにしたのでは?

彼の優柔不断が災いして『改革派』の胡啓立も田紀雲も守旧派の讒言と陰謀によって足下を掬われ、李鵬などというぼんくらが主流派を形成してゆくのを許した。

学生デモは「李鵬下台(やめろ)」というプラカードを堂々と掲げていた。当時ジョルダーノ(中国圏ではユニクロより有名)の経営者だったジミー・ライは「李鵬の頭は亀の卵」と言った。

直後に彼のチェーン店は放火され、ジミーは「リンゴ日報」の経営に専念するためにジョルダーノを売却せざるを得なかった。

1989年4月の段階で趙紫陽は北朝鮮へ行く。

この間、北京の天安門前広場を中心に学生デモが燃え広がり、座り込みが世界のテレビで報道された。4月26日に人民日報は社説を掲げて民主化に反対した。この社説は趙紫陽の留守を狙って李鵬らが書かせた。

趙紫陽は回想する。

「桃依林と李鵬は結託し、なんとかして私に(人民日報の)社説を支持させようと画策した」「トウ小平は自身の強硬発言が知れ渡り、若者達の自分に対するイメージが傷ついたと考え、「若者達を愛する庇護者であるという言葉を必ず演説の中に入れるよう(娘を通じて)求めてきた」。

趙紫陽は「主流派の支持を得ることが大切だということも強調した。トウ小平は態度を曲げず、このままでは李鵬や桃依林ら党の強硬派の態度を変えさせるのは不可能だった」。

「なんとしてもトウ小平と話して支持を得ようと思った。そこでトウの秘書の王瑞林に電話をかけて、面会を求めたが体調不良を理由に断られた」。

ついで趙紫陽は楊尚昆に連絡して貰おうと楊尚昆の自宅を訪ねたが曖昧な態度だった。

こうして誰と誰が、その日は趙紫陽に賛成し、翌日は態度が変わり、その次の日は曖昧となりといった具合で、中国共産党の最高権力層にしてからが二転三転右往左往していた様子が手に取れる。楊は強硬派の代表のように日本のマスコミは伝えたが、実態は趙紫陽に近い改革派の側面を兼ねていた。

評者(宮崎)はもっと頑迷で暗鬱な権力闘争の場面を想定していたので、もし、この記述が真相に近い実態であったとするなら拍子抜けである。


 ▲「市場経済」「自由競争」っていったい何だ。

市場経済を導入するにあたっても「自由な経営」と「損益に責任を持つ」という発想を共産党上層部のゲンクンどもに理解させることは並大抵の作業ではなく、そもそも土地を外国企業に貸すことが外国の侵略ではないかと反発する、幼稚で馬鹿げたナショナリズムが存在していた。

社会主義統制経済を、過渡的に一部分一部分と改革を進めるには共産党の上層部の固い頭を解きほぐすという徒労がまっていた。

とくにトウ小平は言った。

「三権分立は絶対に受け付けられないし」政治報告書には「議会政治」とか「抑制と均衡」とかの文言を消せと介入してきた。

1987年から2年間総書記にあった趙紫陽を露骨に中傷し反対し妨害したのは李鵬と考えられがちだが、黒幕は陳雲、王震、李先念。そして理論畑のトウ力群という強硬左派をこれら守旧派で頑迷な長老たちが支えていた。

記憶がどろどろした権力闘争の日常を濾過し、自分を軸に回想する特質があるため、ときとして客観的記述が疑わしい場面もあるが、本書が第一級史料であることに間違いはない。

 (注 桃依林の「桃」は女扁)

話 の 福 袋
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 ◎ 白髪防止に大豆の力 名市大グループ実証

みそ汁や豆乳を飲むと、白髪が黒髪になるかも-。豆腐やみそなどに含まれる「大豆イソフラボン」に毛を黒くする作用があることが、岡嶋研二教授、原田直明准教授ら名古屋市立大の研究グループのマウスを使った実験で確認された。研究成果は米・栄養生化学誌に掲載される。

グループは、イソフラボン2ミリグラムを混ぜた餌を、背中部分の体毛をそったマウスに3週間食べさせた。その結果、髪の黒さに影響するメラニン色素の割合が(5匹の平均で)1・23倍に増加。見た目にも、黒くつやつやした毛が生えた。

さらに毛根の数が増えるなど、発毛効果も確認した。イソフラボンが入っていない餌では、メラニンの量に変化はなかった。

岡嶋教授らは、イソフラボンとトウガラシなどに含まれる「カプサイシン」を併せて取ると、体内で細胞の再生などを促すタンパク質「インスリン様成長因子-1」が増えることを実証。髪の元となる毛母細胞の増加につながり、人でも発毛効果があることを突き止めていた。

今回の実験で、イソフラボン単独でも白髪の防止に効果があることがはっきりした。

岡嶋教授は「毛が生えたり、黒くなったりする仕組みはマウスとほぼ同じなので、人でも効果が期待できる。最近、朝、みそ汁を飲まない人が増えているのではないか。食習慣を見直し、適量のイソフラボンを取れば白髪を防ぐ効果があるだろう」と話している。
2010年2月7日 中日新聞



 ◎ 「魚が食べられる」ゴルフボール スペイン企業が開発

ロンドン(CNN) 水中などに放置されたゴルフボールによる環境汚染が指摘されるなか、スペインの企業が魚のえさを材料にしたボールを開発した。「環境を損なわない上に、ゴルフを楽しみながら自然への贈り物もできる」という自信作だ。

「エコバイオ・ボール」は、ゴルフボール製造会社のアルブス・ゴルフが開発した。同社のアルベルト・ブスカート最高経営責任者(CEO)がCNNとのインタビューで語ったところによると、再生可能なポリマー樹脂の層の中にえさを詰めた構造。外側の層は、水中で48時間後には完全に分解される。

「数年前、クルーズ客船に乗っている時に、船上でもゴルフを楽しみたいと考えたのがきっかけ」と、同氏は振り返る。客船には、ゴルフ愛好者のために映像を使ったシミュレーターや、ネットで囲った練習場も設けられている。だが同氏は、「なんとか本物のゴルフができないか」と考えた。

海に向かってボールを打つわけにはいかない。ボールから放出される有害物質は水質や土壌に悪影響を与え、環境破壊につながることが分かっている。同氏は、環境への負担が小さい生分解性のゴルフボールを開発しているスペイン国内の研究機関にアイデアを持ち込み、1年間余り共同研究を重ねた。

エコバイオ・ボールは使い捨てを前提としているため、価格は通常のボールよりかなり安く設定する予定。「環境問題に関心を持つゴルファーらの間で人気を呼ぶはず」と、同氏は自信を示す。

ただ一方で、ゴルフボールとしての性能を疑問視する声もある。エコバイオ・ボールは重さ50・5グラムと、通常よりやや軽く、飛距離が伸びにくいとされる。

スポーツ誌「トゥデーズ・ゴルファー」でゴルフ用品分野の記事を編集するデービッド・コナー氏はCNNとのインタビューで、「環境への配慮をうたうタイプのボールは、まだ性能面でかなり劣っている。ゴルファー
に選ばれるためには改善の余地が大きい」と話している。
2月7日12時24分配信 CNN.co.jp


 ◎「全国最少人口」南アルプス・早川町においでよ! 町民“お手製”公式ガイドが反響

南アルプスの山懐に抱かれた山梨県早川町の風土や文化、歴史、観光スポットなどを紹介する「早川フィールドミュージアム公式ガイドブック」(全12冊)が完成した。全国の町で最少という1366人(1月1日現在)の人口のうち、100人以上の町民が編集や制作に携わった。イラストから文章執筆まで郷土愛のこもった“お手製”の冊子は町内の観光施設などで販売され、反響を呼んでいる。

ガイドブックは富士川支流の早川上流域に位置する町の風土、歴史などを博物館、美術館になぞらえ、町民と観光客が価値を再発見しようと同町が進める「フィールドミュージアム」構想の一環で作られた。

町から編集、発行を委託された同町のNPO法人「日本上流文化圏研究所」が町内の6地区ごとに募った制作委員58人が実際に集落を歩いて“お宝”を探して回り、歴史などに詳しい地域の古老らも協力。平成19年秋から2年以上をかけて12冊にまとめた。

身延山から七面山に向かう参詣客の宿場として栄えた本建地区の赤沢の町並みと旅館、最盛期に100人を超す硯(すずり)職人がいたという硯島地区の「雨畑硯」のほか、明治期まで早川舟運の終着点となった都川地区のつり橋「都橋」など、厳選した195項目をイラストを交えて紹介。町内の旅館や温泉、キャンプ場などで使えるクーポン券も付けた。

同研究所主任研究員の鞍打(くらうち)大輔さんは「町の魅力が町民の手で一つの記録にまとめられたことが意義深い」と話し、制作に携わった町民からは「地域資源の再発見につながった」「やってよかった」といった感想が聞かれたという。

また、表紙に「町民が取材した手づくりのガイドブック めたきけし」とあり、鞍打さんに「めたきけし」の意味を尋ねると「たくさん聞きなさい」という甲州弁なんだとか。

鞍打さんは「町を歩いて分からないことはどんどん町民に聞いて、早川を楽しんでほしい。観光活性化や、郷土愛をはぐくむツールとして、ガイドブックの積極的な活用を図りたい」と話している。

A5判で一冊300円。郵送販売も行っている。問い合わせは、同研究所(電)0556・45・2160。
2月7日13時40分配信 産経新聞

 ◎岐阜市長に細江氏4選

任期満了に伴う岐阜市長選は7日投開票され、無所属で現職の細江茂光氏(61)が、コンサルティング会社社長の浅野真氏(41)、元中学教諭の大西隆博氏(44)、主婦の岩田良子氏(52)の無所属3新人を破り、4選を果たした。投票率は39.54%(2006年30.28%)。

私立高誘致問題で2期目途中に辞職、09年1月に無投票で3選された細江氏は、行財政改革に取り組んだ2期8年の実績を強調。知名度を強みに「医療・健康立市」などを掲げ支持を固めた。浅野氏は市の再生を訴え、法人市民税減税などの政策を提示したが及ばず、大西氏と岩田氏は知名度の低さなどから浸透し切れなかった。 
2月7日22時33分配信 時事通信

 ◎デルタ航空機の主脚格納庫に黒人男性の遺体 成田空港

7日午後6時5分ごろ、千葉県成田市の成田国際空港で、整備士が着陸したデルタ航空機の主脚格納庫のドアを開けたところ、庫内で黒人男性が死亡しているのを発見した。

同空港によると、同機はデルタ航空59便で、日本時間の同日午前3時41分にニューヨーク国際空港を離陸し、午後4時46分に成田国際空港に着陸した。格納庫は通常機内からは侵入できない場所にあるという。

空港署によると、男性は年齢不明で、外見上は目立った傷はないという。
同署は男性が米国から同機に乗りこんだものとみて、事件と事故の両面で調べている。2月7日21時28分配信 産経新聞


 ◎夫婦別姓法案に反対=亀井金融相

亀井静香金融・郵政改革担当相(国民新党代表)は7日、広島県尾道市で開かれた地元企業の会合であいさつし、政府が今国会に選択的夫婦別姓制度を導入する民法改正案を提出する予定であることについて「夫婦なのに名前が違うのがあるべき姿なのか。私は反対だ」と明言した。

亀井氏はまた、政府が提出を検討している永住外国人に地方参政権を付与する法案にも言及し「国民新党は2つとも反対だ。民主党がいくらのぼせても、国民新党が反対する限りは(政府は)絶対に提出しない」と述べ、法案を決定する閣議で署名を求められても拒否する可能性を示唆した。 2月7日17時32分配信 時事通信


反     響
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 1)刑法第83条~第86条は主権国家に必要な法律ですが、GHQも、占領が終われば日本に必要な法律だと考えていたようで、すぐに復活できるように、条文を空白のままにしています。

刑法第83条~第86条の復活は急務だと思います。(まこと)


 2)7日のサンデーモーニングで岸井氏(元まいにち新聞NY特派員)が回顧談で「トヨタがアメリカと自動車問題で揉めていた頃アメリカで取材したトヨタの幹部が『絶対
に世界一にはなりたくない』と言った」と語っていた。その幹部は思うに「第1位」がどんなことかを承知していたのではないか。

そのトヨタが世界第一になって、今回の問題が発生した。

アメリカのメーカーを代表して日本市場に販売するする立場にあれば、部門の全員を挙げてその市場でナンバー・ワンのサプライヤーでシェアー・ホールダーになろうと最大限の努力をするものなのである。

だが、第1位を追いかけているうちは、その努力の成果が上がって迫っている間は楽しかった。しかし、いざその地位を占めてみると「それを守る苦しさ、追われる身の辛さ、それなりの品格ある行動を取らねばならぬこと、

品質を絶対的に維持し続け改善し続けること、事故発生の際は以前にも増して誠意を持って当たること、思い上がらないように自制すること、市場の主導的立場を維持し守ること等々」の厳しさは想像した以上だった。辛かった。

部門の長だった副社長兼事業部長はもっと大変で、"7 days a week"という具合で世界中を走り回らねばならなかった。また生産の責任者として工場の隅々まで目を配っていなければならなかった。彼はそれをやってのけていた。当然ながら、アメリカの経営者は現場の経験などないのが普通である。

話変わって、我が国の製紙業界で一族支配で有名な優良会社がある。その社長が大分以前に「一族の長として、社長として社内の隅々まで完全に管理できる能力の限界は、年間売上高3千億円である」と語っていた。

この会社の売上高は未だ4千億円台だったと記憶するが、この難しい時期に健全に運営されていると聞く。「製紙のような原材料産業で木から始まって紙にいたるだけの解りやすい業種でも、1人で見ていける限界がある」という解説である。

まして、トヨタのようなコンピュータまで組み込んだ末端商品を、世界第1位の数量で販売して、アフター・サーヴィスまで徹底せねばならないような業種であれば、トップにある経営者がどのようにして隅々まで気を配っていくかは、想像するだに大変で私には解らない。だが、「出来ない」、「知らなかった」では済まないのが経営である。

アメリカのように現場を知らないMBAやPh.D.が管理者になり経営者になるから、我が国では分かり難い問題が発生しやすいのである。我が国を代表している企業のはずのトヨタがそれでは済まないだろう。私はトヨタの経営陣の奮起を望みたいのだが。(前田 正晶)

 3)「17才」の元祖アイドルも56歳 平井修一

被写体に手を出さないのが写真家の暗黙の了解事項だろうが、篠山紀信は「17才」で鮮烈デビューした元祖アイドル、シンシア・南 沙織を嫁さんにした。厭な奴である。

紀信のメインの仕事はヌード撮影のようで、スケベと言っては露骨だから「おいろけ」を売っている。「おいろけ」あるいは「エロ」はソープ、デリヘリ、キャバクラ・・・ビデオ、出版まで壮大な「ピンク産業」を構成しており、本能に基づくニーズがあるから不滅である。昔オイラン、今ホステス。

3万円で生身の、3000円でバーチャルの美女を抱ける。操(みさお)は死語で、「100万円なら・・・考えちゃう」と我がカミサンが言うから、貞淑な人でも100万円で転ぶ、100万円でダメなら1000万円でどうだ、それとも月極め1500万円の7年契約12億円ならどうだ、となれば、小生もカミサンばかりか娘、孫、母、犬まで売りそうである。穴おそろし!

紀信は69歳の今でも孫のような女を撮っているが、なにやら女を売買する女衒(ぜげん、死語)のような印象を覚える。斯界(死語)の第一人者とみなされても、多分、敬意を表されることは少ないのではないか。

官能小説というジャンルがあって、小学生時代から週刊新潮の「黒い報告書」を愛読していた小生はずいぶんとリビドー(死語)に振り回されたが、この世界の第一人者は「あたし○○なんです」の告白調文体を発明した宇能鴻一郎と、「おさな妻」で一世を風靡した富島健夫だった。
それでも敬意を表されることはこれまた少ないだろう。

戒名で「好色院淫乱勃起居士」なんてつけられたらたまらないから、エロ・風俗系の作家は結構内心、忸怩(じくじ、死語)たる思いでいるのではないか。堅気の商売ではないから多分子供はまともに育つことは少ないだろう。

こう不景気ではなかなかいい職に就くことは難しいだろうが、「後ろ指を差される」(死語)仕事だけは避けたほうがいい。履歴書に書けやしない。

シンシアも今年で56歳になるが、3人の子供はうまく育っているのだろうか。亭主が公然わいせつ罪で書類送検されたそうだが、女の裸で稼ぐ亭主と、その稼ぎで暮らす生活をどう思っているのだろうか。往年のアイドルが不幸なら、往年のファンは悲しい。

 4)1810号「反響」9)の宝珠山氏のご投稿、「クライン孝子氏に異議あり」において、「風説に基づくもの」と書かれておられるのも、ある部分はもっともだと感じられました。

しかし、小沢氏には毀誉褒貶がつきものとの断りの上、他の政治家に出来なかった「日本国民の長年の念願である独立度や国際社会の評価を高める政策を実行に移すこと」を「小沢氏らと官僚集団」が補っているというところには、大いなる疑問を感じざるを得ません。

「小沢氏は、国連中心主義によって、空想的・観念的・非現実的な安全保障政策を固守する政治集団を軟化させ日本の国際協力体制充実の端緒をつくり、集団的自衛権は行使できない等とする憲法解釈の矛盾をあらわにし、超大国の外交姿勢を牽制してきました」

「第7艦隊だけで十分と言ったり、大訪中団を見せつけたりして、訪米要請を引き出したり、空想政党や基地周辺住民などの現実化や、大国の対日姿勢の変化を促したり、などなどの芸当ができる数少ない政治家です」

これらも、バラバラな事象をひとつの結論を得るためにいいとこどりして説明した「仮説」だと思うんですね。「陰謀論」と同じ。

2日に米国要人との内容非公開の会談、不起訴処分、亀井氏のゆうちょの運用先に米国債を加える発言、訪米要請という流れをつないで考える「妄想」と同じじゃないでしょうか?

「いま、宗教法人課税強化を唱えて宗教政党に反省を迫り、地方参政権法案で分断を図っているように見えます」

これが本当だと、どれだけうれしいか。しかし現実のニュースを眺めていると、韓国の大学で日本人は自立心がないので韓国人の血を入れないとダメ、と講演し、在日参政権成立を口にしたりと、彼は本当に日本の政治家なのかと椅子から転げ落ちるほどにビックリさせられると同時に、恐怖を覚えます。しかも、これらのニュースはほとんど国内で問題視されず、今回の不起訴処分にしろ、いまの現実は異常事態が進行しているとしか感じられません。

イラクのフセインや発展途上国の数々の独裁者たち。これと同じようなのが、国外から見た小沢氏じゃないのかとも思います。これらの独裁者をもった国々がどういう悲惨な状況にたどり着いたか、その例は枚挙にいとまがありませんよね。(匿名希望)


 5)美術全集や写真集の絵画とか彫刻に無名氏所蔵とあるのは、文化財が相続税の対象になっていて、所蔵がわかると税務署員が来るからです。

ですから、所蔵者のほうも、税務署対策のために、懇意の骨董屋をつくっておいて、これがニセモノ、贋作だという鑑定をさせておいたりします。

無名氏は、税務署員に知られないよう、展覧会にも出品しないで私蔵することになるんですが、それでは、文化財の、人の目に触れる文化としての価値がなくなってしまいます。

文化財の散逸を防ぐためにも、相続税の対象になる動産から絵画、彫刻、骨董品等の文化財を除外するように、相続税を改正してもらいたいと思います。(まこと)


身 辺 雑 記
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東京湾岸は6日も台風並みの強風。天気は晴朗なれど寒気厳しき日。

小澤に触れて同郷の原 敬に筆が進んでしまい、その間には超えられぬ深い溝みたいなものを感じたが、書いた後に届けられた「文芸春秋」3月号で福田和也氏が「小澤一郎の小さな器量」と題する文章を寄せ、原とは比ぶべくもない小物であると喝破している。10日発売。

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