2009年が過ぎていく
今年のクリスマスも年末も
なんだかいつもの雰囲気がしないと
会社の女子も友人もみんな
同じことを言う。
わたしは、「暖かいからちゃうか。」と言っているが
みんなは納得しない。北海道や日本海の県は
ちゃんと雪が降っていると言う。
「街やデパートの飾り付けが省エネでしょぼいからちゃうか。」と
言っても納得しない。少なくとも大阪や神戸は冬の飾りつけは
がんばっていた方だと言う。
そして、「なんでか知らんけど
年末になった、いう雰囲気がせーへんねん。」と言う。
「温暖化で紅葉が遅れたから冬が来たって感じがしないうちに
年末になったからかも。」と、わたしがさらに言っても
「違うと思う。」と、みんな言う。
明日の夜、テレビの番組を観たら
おおみそかになった気がするのかな。
ここ数年は格闘技ばかり観ているけど、
今年は何を観ようかな。
この間、友達の家で「マーレー」という犬のDVDを
観たのだけど、久しぶりにツボにはまって
感動して大泣きした。子供用のしょうもない映画だと
バカにしながら観ていたんだけど、実はおじさん、おばさんに
ぴったりの映画で、人生について考えさせられるような
深い内容の映画だった。
マーレーと家族と自分と友人のことを
記録映画っぽくつづった話なのだけど、
最後に主人公が語る二言が
心にずし~んと来たんだ。
でも、DVDを観終わって、ネットでみんなの感想を
読んでみたら、あんまり評価は良くなかった。
しかも、ひどいことを書いている人までいる。
すごくいい映画だと思うんだけどなあ。
いろんな人がいるから、評価がいろいろ分かれても
しょうがないよね。
大泣きしてしまったのは、実家で飼っていた犬のことを
思い出したからと、N猫ちゃんのことを
思い出したから。
A猫ちゃんとてまりちゃん(猫です。)が、9月と11月に次々と
逝ってしまってから、N猫ちゃんのことを思い出す回数が
増えてしまって、朝、起きた瞬間に
「N猫ちゃんに会いたい。」と思ってしまう。
N猫ちゃんが逝ってしまっても、A猫ちゃんとてまりちゃんが
いたから、気がまぎれていたのかもしれない。
映画を観て大泣きしたら5年間分、今まで泣いて
いなかった分だけ泣いたような気がした。
実家の犬も、18歳半で腸ねん転で胃がふくれて
水が溜まってパンパンになったので、
手術でクダを通してねじれを直した。元気を回復したので
実家に帰したら、1、2ヵ月後に家に誰もいないときに
同じようにお腹が膨れて死んでしまった。
人間がいつものとおりに生活している間に、動物は
どんどん年をとって、寿命に達してしまう。
限りあるいのちだから、動物を飼いだしたら
一日々を大事にすごさないといけないんだと思う。
それは、動物に対してだけではなくて、
友達や家族に対してだって、同じことなんだと思う。
映画では、主人公はマーレーと自分の妻が楽しく
ダンスしている場面を目撃して、すばらしいものを見たと
感じて喜びを感じていた。
人生の内で、忘れられないほどすばらしい瞬間に
立ち会えたとか、
心が躍るほど幸せな瞬間を経験できたとか、
自分が心から愛せる人や動物に出会えたと
いうことが、その人の宝なのだと思う。
作家や画家なら、その感動を
他人も見えるカタチにして残せるのだろうが、
一般人は、そういったものを心に記憶したまま
年をとっていくんだろうな。
生きている間に自分の経験したことや感動したこと、
人生の感動のコツや楽しみ方なんかを
自分の周りの人や次の世代の人に
伝えていけたらいいかもね。もちろん、日本人としての
いろんなお金になる技術やお金にならないけど
伝統工芸なんかを伝えていくことも大事だと思う。
いろんなストレスに勝つ方法なんかも、
若い人に伝えていくのも、いいものかもね。
最近、会社の女子が職場で同僚の男子に
ひどいことを言われてかな~り落ち込んでいたけど、
ちゃんと励ましておいた。
「仕事をしていたら、いやな目に会うこともある。
それが普通だ。それも、込みで給料をもらっているのだ。」とか
「人生は、どんな人に出会えるかが大事だ。いやな人は
どこにでもいるけど、いい人だっている。気が合わない人だって
いるし、気が合う人だっている。
だから、ちょっとぐらい、いやな事を言われても
びっくりするのがおかしい。今回のことで
同情して声をかけてくれる人もいるんだし、恵まれている方だ。
それより、言われたことの内容をかみしめて
直すべきところは直して、いやな人のいやな言い方は
赦して、挨拶はこれからも、同僚としてきちんとして、
後はくよくよ考えないことやね。
自分も回りに負の感情を与える人にならず、
周りを楽しくさせる存在であったらいいよね。」とか、
「自分が正しいことをしているなら、誤解されたら
ちゃんと、誤解を解くように言葉で表現したらいいし、
今後は誤解されないように気をつけたらいいのだ。
人間って、生きていたらしょっちゅう誤解をされるものだから、
誤解されないように最初から気配りも必要かもね。」
「若い人は、どんな問題も始めての問題だから、
びっくりするけど、私ぐらいの年になったら、
もう、どうでもいいようなことって多いよ。
たとえ、今回失敗しても、今後、一生懸命がんばって
仕事をしていたら、みんな見てくれているから
未来は明るいと思うよ。」
「いやな人がいても、自分で復讐しないで、
いつも明るく会社の仕事をしていたら、
いずれ人事異動や定年退職とかで
周りの環境は変わっていくものだから、
何もしないほうがいいよ。ただ、ちゃんと、あかるく
挨拶はしていたほうがいい。」
「人間って、心の中で他人を軽蔑したり、憎んでいたら
いくら口では優しくしていても、態度や目の色に
でるものなの。猫でも犬でも、人間が大事にしてやらなかったら
ちゃんと感じている。人間も同じだから、他人を軽蔑したり、
バカにしたりしないで、誰にでも人間として
大事にしてあげてください。」
などなど、いろんなことを言ってあげたら
なんとか早めに立ち直ってくれた様子。
でも、上司の悪口をバス停で言い出したので
「どんな人が聞いているか分からないから
上司の悪口は言わないで。
もし、わたしがチクッたらどうするの?
どこの会社でも、この人にだけは
嫌われたらまずいっていう人がいるでしょう?
あなたの上司はキーパーソンだから
悪口は言ったらアカン!」と
言っておいたけど、分かってくれたかどうか、、、。
わたしも、若いときは、ちょっとしたことでも
傷ついて胃が痛くなって病院通いをしたり、
ストレスでめまいがしたり、いろいろ苦しんだこともあった。
そんな時、友人が
「なんでも思い通りになる人生なんかない。」とか、
「給料は、会社のいやなことも込みでもらってるんやで。」と
言ってくれたので、すごく助けられたことがある。
わたしの言葉は、ほとんど聖書や教会の牧師さんの言葉や
今までクリスチャンの友人がわたしに言ってくれた言葉の
受け売りなんだけど、
それで、だれかが元気になってくれたら嬉しいし、
自分だって常にいやな出来事に出会っているので
過去に読んだ聖書の言葉や、過去に友人がアドバイスして
くれた言葉で、自分を励ますのって必要なことだと感じている。
飼い猫が次々に逝ってしまって辛いときも、
映画の中の言葉で励まされて元気になったりするものなのだ。
ブログにコメントをくれた人の言葉でも、かなり励まされたけど、
映画の中で、主人公がマーレーと過ごした数々のすばらしい
時間を回想してマーレーと出会えたことを
素直に感謝しているところなんかをみて、ペットを飼っている
人はみんなこうあるべきだと思って励まされた。
失くしたペットを思って泣くのは仕方がないけれど、
むしろ、そんなに愛せた生き物に出会えた事を日々感謝して
幸せだった記憶を忘れずに前向きに生きるべきだって。
今、現在、ペットを飼っている人も、
ペットとの一瞬々を楽しんで生活してほしい。
頭では、ペットロスで落ち込むのは愚かなことだって
分かっているけど、
人間は、何度も何度も励まされる必要がある弱いところがある
生き物なんだってことも分かって、
弱い自分も受け入れてやらないと、前に進めないときも
あるなって思った。
病気の猫たちがいなくなって、一気に金銭的に余裕が
できた。電気代もガス代もほとんどかからない。
毎日、フラフラと友達たちの家に行って、そこの家族の一員に
なっている。カナダに留学した友達が、ホームシックに
かからない方法は、どこかの家族の一員に入り込むことだと
言っていたっけ。
会社の大掃除は、うまくいった。寒くなかったので助かった。
正月休みは6日間。今日は掃除で終わった。
なるべくきちんと生活することが、日本人としての責任を
果たすことだ。車も洗って、中の荷物も出して
置き引きにカギを壊されないようにしないとね。
ゴミも出したし、トイレの掃除も済んだ。
冷蔵庫の中の賞味期限切れの食品も捨てた。
今日は、いい一日だった。