日米首脳会談で首相はオバマ大統領に「Trust me」(信じてほしい)と語ったという。 | 日本のお姉さん

日米首脳会談で首相はオバマ大統領に「Trust me」(信じてほしい)と語ったという。

わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1743号
平成21(2009)年12月3日(木)
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鳩山子ども手当てが9億円
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 古森 義久

さて政治を論じるにも、ときにはユーモアのセンスも大切だなと思わされる愉快な記事が目につきました。

産経新聞12月1日朝刊に載った高畑昭男記者のコラムです。

「首相の子ども手当」とは?という見出しでした。

要するに鳩山首相が母親から受け取っていたとされる9億円もの偽装献金は一種の「子ども手当」ではないか、という趣旨です。

おもしろいと思うので、以下にこの高畑記者の記事を紹介します。

【朝刊 1面】

■【明日へのフォーカス】論説委員・高畑昭男 「首相の子ども手当」とは?

鳩山由紀夫首相の最近の言動には驚く。

一つは「お金」、もう一つは「信頼」に関することだ。

湯水のようにわき出る首相の偽装献金問題を見ているうちに「井戸塀政治家」という言葉を思いだした。

井戸塀とは、政治に没頭して私財を使い果たしてしまい、最後は井戸と屋敷の塀しか残らなかったというほどの意味だ。


戦後日本の安全保障を築いた人々の中には、「最後の井戸塀政治家」と呼ばれた藤山愛一郎氏がいる。

藤山氏は大会社役員の長男に生まれ、父親の築いた巨大コンツェルンの後継者となる。

大企業経営、日本商工会議所会頭、経済同友会代表幹事などを歴任し、財界の有力指導者といわれた。

昭和32(1957)年、日米安保条約改定をめざす岸信介内閣発足に伴い、首相に請われて外相に就任したのが政界入りのきっかけだった。

「恵まれた身の上」、豊富な資金、派閥のリーダー、政財界の広い人脈など、鳩山氏と通じる面も少なくない。

不運なことに藤山氏の場合は、派閥の維持や自民党総裁選への再三の挑戦に私財をなげうっても、総裁=首相の夢はかなえられずに終わった。

その点では首尾よく政権交代を果たし、首相になった鳩山氏は幸運といえる。

しかし、日米関係の安定化と将来の同盟強化の基盤を築いた藤山氏の功績と、同盟基盤を崩しかねない迷走を続ける鳩山氏とでは大きな違いがある。

藤山氏には「日本の安全と復興に安保改定は不可欠」との信念があったそうだ。

こわもてで知られたダレス米国務長官らを説得するなど岸首相とともに歴史的な安保改定(35年)への道筋を固めた。

来年はその安保改定から50周年を迎える。

藤山氏の時代に比べると、普天間飛行場移設問題をはじめとして鳩山政権に対する国民や米国の不信感は日に日に募っているようにみえてならない。

日米首脳会談で首相はオバマ大統領に「Trust me」(信じてほしい)と語ったという。
だが、いくら言葉は美しくとも、翌日に相手の期待を裏切る発言をするようでは、かえって不信を深めたのではないだろうか。

不信を招く要素の一端はあいまいな「鳩山語録」にありそうだ。

「××と言った覚えはない」だとか「〇〇だと信じている」といった言い方も、聞く人には「××や〇〇である」との印象を与えがちだ。

しかし、よく読み返すと、決して断言したわけでもない。真意がなかなか示されないのだ。

自らの資金管理団体に5年間に9億円もの資金を母親から提供された問題についても、首相は「母親からの資金提供はないと信じたい」などと説明している。

だが、野党時代にあれほど政治資金や秘書の不祥事追及に力を入れ、「私なら議員バッジを外す」と公言していたにしては、自身の政治資金の流れを知らなかったとは信じ難い。
「大変驚いた」などという人ごとのような弁明を聞かされると、あきれるばかりだ。

今後の焦点は、母親からの資金を「貸付金」とみるか「贈与」とみるかにある。

「首相は9億円の『子ども手当』を受けていた」との批判もある。

月1500万円といえば、2日で100万円だ。

これだけの大金が無税で通るというのなら、庶民感覚を逆なでするのは確実だ。

まじめに贈与税を納めようと考える国民は日本から一人もいなくなってしまうだろう。

井戸塀ならずとも、お金と言葉は政治家の信頼に直結する。首相であればなおさらだ。



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鳩山政権の盧武鉉化
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 阿比留 瑠比

内輪話のようになってしまいますが、わざわざ改めて言うまでもなく、産経のソウル支局長は黒田勝弘記者という著名な韓国のプロフェッショナルが務めています。

私は高校生のころ(当時、黒田氏は共同通信の記者でした)から黒田氏の韓国論が好きで、著作もけっこう愛読していました。なので、今も当然のことながら、黒田氏の書いている記事やコラムは楽しみにしているのです。

それで、日本で鳩山政権が発足する前あたりから、黒田氏のソウル発の記事で、韓国で「鳩山は盧武鉉か?」という議論が各種セミナーや討論会で展開されていると読み、「なるほど」と納得する半面、「それだけは勘弁してほしい」とも感じていた次第です。
そうなのですが、その後、東アジア共同体構想や普天間飛行場問題などへの鳩山内閣の対応を見るにつけ、やっぱり鳩山氏は日本の盧武鉉氏だったかという思いを強くしています。

黒田氏は最近も、11月20日のコラムで、次のように書いています。

《左派・革新系の盧武鉉前政権は「米国にも言いたいことは言う」として、基地問題をはじめ対米関係の見直しや、「東アジアで均衡者になる」と称して米国との同盟を揺さぶった。(中略)皮肉なことに、今度は逆に「鳩山政権の盧武鉉化」が言われている》
…確かに、鳩山氏が強調する「米国との対等な関係」や「日本が米国とアジアの架け橋になる」といった言葉は、やっぱり盧武鉉氏の言動に似ているように感じます。

盧武鉉氏の大統領時代は、失礼ながら「韓国の人は気の毒だなあ」と対岸の火事を遠くから眺めていたのですが、李明博政権になって、それがいつのまにか日韓の立場が逆転していたというわけですね。

私は以前、2008年4月11日のエントリ「盧武鉉前韓国大統領の『功績』とエピソード」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/539919/ )で、06年の日米韓3カ国首脳会談を前に、当時の安倍首相がブッシュ米大統領から「ミスター安倍、面倒だから盧武鉉とは朝鮮半島の話はしないでおこう」と言われたエピソードを紹介しました。

当事者である韓国大統領とは朝鮮半島問題の協議ができないという笑えぬ笑い話です。そして、気が付けば日本はいま、それに近い状況に陥りかけているのではないでしょうか。

どうしてこんなことを書くかというと、本日、超党派の真・保守政策研究会の総会(勉強会)をのぞきに行って、同会で11月16日に行われた中西輝政京大大学院教授の講演と質疑の議事録が手に入ったからです。

そこには、次のようなやりとりが載っていました。ここでも盧武鉉氏と鳩山氏の相似の指摘が出てきたので、ちょうどいい機会だと考えたのです。

質問者 台湾の馬英九政権は、鳩山首相と比較して、どこまで中国よりなのか。逆に言えば、鳩山首相は馬さんよりももっと中国寄りなのか、あるいはもっと手前なのか。

中西氏 はい。鳩山さんは、私は馬英九というよりも盧武鉉だと思うのです。ですから、何か深い考えがあるとか、戦略をもっているわけではない。馬英九ははっきり戦略をもって、着々と布石を打ってくるような形で政治をやっているのではないかと思います。

鳩山さんは盧武鉉的に思いつき的な理想というか、ある世代特有の理想ですね。韓国の場合は80年代に学生運動をした人、盧武鉉さんはまさにその世代だったわけで、非常に底が浅く見えやすい。

馬英九のような、文明史的というか、シナ文明に特有のものすごく深い孫子的発想みたいなものは、一切鳩山さんには見えません。

(中略)ともあれ、馬英九と鳩山さんを比べれば、それはやはりちょっと馬英九さんに可哀想なのではないかな、と思います。

…最近、鳩山さんを批判するのはけしからん、というご意見をよく見ます。あるいは私が鳩山氏とその政権について、とてつもない見当違いをしている可能性だってあるでしょう。

ただ、私としては、鳩山氏やその周囲の言動に、心の底から強い懸念と不安を覚えるので、そう率直に記さざるをえないというのが本当のところです。それ以外の他意はありません。
2009.12.02 Wednesday name : kajikablog



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故郷盛岡の女性支局長との奇縁
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 古澤 襄

昨今、女性記者は珍しくなくなったが、女性支局長となると珍しいのではないか。それも郷里の岩手県の盛岡支局長だから驚きである。しかも、この女性は私が福岡支社長で赴任した時に始めて預かった編集部記者。
京都大学を出た才媛、飯田裕美子さんといった。

もの珍しさもあるが、男社会だから女性の扱いには慣れていない。「どうするんだ?」と編集部長に聞いたら「男女差別はしません。県警本部に放り込んで、サツ回り記者として鍛えます」という。「京都大学ではヨット部だったといいますから、バリバリの心身健全でしょう」とも言った。

それが、ある日、「弱りました」といって編集部長が支社長室に駆け込んできた。「サツのデカ(刑事)にケツを撫でられて、口惜しい!といってデスクのところで泣いているのです」とホトホト困った様子だった。

「なにい・・・。ケツを撫でられたぐらいで、メソメソする様ではサツ記者として失格ではないか。デカの横面を引っ叩いてこなかったのか!」と大声をあげたら「シイ・・・」と口に手を当てる、部長もデスクも困ってシーンとなっているという、「そんな大声をあげて、飯田が辞めますと言ったらどうするのです」と編集部長に怒られた。まだセクハラがやかましくない時代のことである。

「なるほど・・・」。欠員になったら、補充するのが支社長の役目だが、その当てもない。私も心配になった。だが案ずるよりも産むは易し。ひと泣きしたら、サツ回り記者に戻って、シコシコ取材していると聞いてホッとした。

支社で3年教育して、今度は支局で県警回りする頃には、たくましいサツ回り記者として育っていてくれた。博多から本社の局長に戻って、しばらくしたら飯田記者は社会部で活躍していると聞かされた。

もう30年近い昔の話である。

福岡支社は、それから毎年、女性の新人記者を迎えたが、やはり最初の女性記者には思いが残る。他の女性記者の名前は忘れたが、飯田記者の名前だけは今でも記憶に残る。

「先輩!お元気ですか」と今日、飯田記者から懐かしい声を聞いた。今や押しも押されもせぬ盛岡支局長。新人記者を預かって、鍛える管理職になっていた。「明後日には沢内村に行ってきます」と言った。不覚にも涙が滲んでくる。こちらは78歳の老人。感動すると涙腺がゆるむ老境にさしかっている。

聞いてみると盛岡の私の旧友とも付き合っているという。「山屋他人 ある海軍大将の生涯」「いわて人物ごよみ」の著者・藤井茂氏とも親しいそうだ。

パーテイの席上で「いわて人物ごよみ」を貰って、パラパラと拾い読みしていたら、古沢元の名前を発見して「私の新人時代の上司のお父さんです」と藤井氏に告げたそうだ。藤井氏も奇縁に驚いただろう。

年譜作家・浦田敬三氏のことも知っていた。

沢内村(町村合併で西和賀町沢内になっている)に行って時間があったら、わが家の菩提寺・玉泉寺に行って古沢元・真喜夫婦作家の文学碑を見てきてよ、と注文をつけたところである。

盛岡は雪が降ったそうだ。岩手山は冠雪に覆われているという。沢内村も雪に覆われているかもしれない。急に故郷に戻りたくなった。

明日には玉泉寺の全英大和尚に電話して「もしかしたら、共同初の女性支局長が訪れてくるかもしれない」と言ってやろう。一期でやめた高橋繁西和賀町長は文学仲間。後任の細井洋行町長も昔の友人。元副県知事の高橋洋介氏も親しい仲間である。

「来年の五月には西和賀町に行くので、その時には盛岡に寄るよ」と再会を約束して電話を切った。楽しみがひとつ増えたが、それまで生きているか神のみが知る。
2009.12.03 Thursday name : kajikablog



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Brooks Brothers物語
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前田 正晶

12月2日に何気なくアメリカの上流階級御用達の洋品店"Sulka"(サルカ)を検索してみた。するとどうだろう、ニューヨークタイムスが12月1日付で「最後に残っていたマディソンの店を閉鎖した」との記事が出てきた。

Sulkaは1985年にAmos Sulkaという人がニューヨークに店を開いた歴代大統領のご贔屓の高級店である。不肖私も数本のネクタイを持っている。
その富裕階級御用達のこの店が、しかもあれほど方々の大都市に店舗があったSulkaが、その最後の店を閉じたとは驚きだった。

Sulkaは何というか非常に格式が高いというか威張った店で、サン・フランシスコのユニオン・スクェヤーの店舗に入っていった時にはアフリカ系アメリカ人の店員に「Sulkaと知って入ってきたのか」と詰問された。

「知らなければ、こんな靴1足で50ドルも取る店に誰が入ってくるか」と切り返すと、途端に態度を改めた。高級品の割には安い60!)だったかのネクタイを1本買うと、「記念に」と言って荘厳なカタログをくれた。

1990年4月にニューヨークの店に行った時には「ここに日本人が来るか」と尋ねると「つい先日、大統領の紹介の人が来て、ケースのここからここまでと言って、水玉のネクタイを主力にほとんど全部買っていった」と答えるではないか。「ひょっとしてその人は『海部』ではなかったか」と訊けば「そう言われてみればそんな気がする」と答えた。海部元総理はSulkaに行っても水玉だったのだ。

そう言われてみれば、オバマ大統領はどう見てもSulkaとは見えないネクタイをしておられるので、何となく異変を感じていた。

ネクタイというと多くの方はヨーロッパのネクタイを深く信仰しておられるので、私は非常に遺憾に思っていた。そしてアメリカには締め具合も、デザインも、耐久性にも優れたネクタイもあれば、ヨーロッパに負けない紳士用品店を扱っている店はいくらでもあると主張してきた。

アメリカ製のネクタイには私の長年の愛用ブランドだった"Countess Mara"がある。これはLucille Maraという、伯爵夫人でも何でもない女性が1938年に起こしたブランドである。これぞ締め具合と言い何と言い、なかなかの名品である。その特徴は先端に王冠の下にCMとイニシャルを入れたロゴが刺繍されていることだ(った)。

「だった」としたのは、現在は往年の人気も薄れ、そのロゴも野暮ったいと批判されて,取り除かれているのである。しかも、現在アメリカでネクタイとして好まれているのはポロ(Ralph Lauren)やカルバン・クライン(Calvin Klein)等におされて、CMもBBもその人気が下火になったというわけである。

BBは創立が1818年で、ニューヨークから始まっている。我が国でも日本法人が1979年に発足とあるから、未だ30年にしか過ぎない。だが、我が国では本来のシニア向け(好みの言葉でないが、こう表現すれば解り良いかと思って妥協した)よりも最初から若年層に受けていた。

アメリカのBBの店に入って沢山の若者を見かけた記憶がない。これはポロ・ショップでも同様である。アメリカの一般人の認識はこの両店は高級店であり、若者の出入りする店ではないのである。

私も当初はポロのスーツを愛用していたが、アメリカに深入りするようになって現地人から色々と教えられ、何時の間にかBBの三つボタンのスーツのどことなく古典的な落ち着きに魅せられて、BBに転向していた。
尤も、価格的にはBBの方がポロよりも品質の割に経済的でもあったが。

BBのネクタイもアメリカで買っている限り縫製がCMに劣るので、何となく敬遠してCMに傾倒していった。だが、安倍元総理もご贔屓にされたようにそのデザインには一目でBBと解る特徴があり、私も一応は愛用している。

BBには余り笑えない思い出がある。在職中には屡々日本からの団体のお客様のお買い物のお手伝いをして、シアトルやシカゴの街を大型バスで歩いたものだった。

シカゴでお手伝いした30数名の団体の皆様は、何としても会社の同僚や故郷にお土産を買って帰らねばならなかった。紳士用品をご希望と言われたので早速ご案内したかのノース・ミシガン通り(「華麗なる1マイル」と称されている目抜き通り)のBBでは、ここを先途と皆さんがあれもこれだと買いに買われた。

ところが、いざ清算となると一向に捗らない。何故かと詰問すると「これだけ大勢の方が買われ、しかも全員が現金払いだったとは経験がない。我々はお釣り用の現金がなくなった。係の者が銀行に走っていったので、暫くお待ちを」困ったような顔で店長が答えた。

そして、お勘定が始まった。だが、直ぐ頓挫した。「どうした」と訊くと「こんなに一度にギフト用のネクタイその他の箱と、当社のロゴマーク付きショッピング・バッグが必要になったことがない。係が地下の倉庫に取りに言っているので、暫くお待ちを」が答えだった。

私はその大買い物が終わって30数名の団体が両手にBBの袋を下げて、シカゴのメイン・ストリートを歩くのをご宿泊中のホテルまで先頭に立って歩いた。その10分ほどは非常に晴れがましくも、どことなく恥ずかしい気がしてならなかった。
思うに、あれ以来BBは「日本は良い市場になる」との自信を深めたのではないだろうか?と考えている。私は往年のシアトルのBBの店舗は、会社が"corporate rate"で経済的な値段で泊まれるようにしてくれていた
"Four Seasons"の直ぐ近くにあったので、私に合うサイズのブレザーを買うこともあったし、自分のスーツに合うネクタイについての助言を、如何にも古き良きBBと思わせる高齢の紳士の店員に求めに行っていたも
のだった。

そのBBも数年ほど前からデザインの傾向がいささか変わって、それまでの保守的・且つ伝統的な線から、多少現代の息吹も取り入れた明るく派手な傾向が出てきている。しかも、デパートだけではなく、方々のアウトレットにも出店し、広い層のお客を狙っている感がある。それが良いことかどうかは、伝統的や格式が高いブランドが衰退いている以上、彼らが決めることだろう。参考資料: Wikipedia


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話 の 福 袋
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 ◎天下り天国が放置されるノンキャリ、民主党「天下り根絶」の嘘
http://www.mynewsjapan.com/reports/1167
民主党政権が「天下り根絶」と言う場合、ノンキャリは含まれない。だが、人数はキャリアよりも多く、しかも天下り先が民間企業でない場合、つまり補助金などが交付される財団・社団法人などの場合、公表すらされない。

その実態を情報公開請求したところ、団体名が黒塗りされた文書が返ってきた。そこで個別に取材すると、天下り職員の大半がノンキャリ、という財団も多いことが分かった。

こうした抜け道によって現在も天下りは続き、税金無駄遣いの温床となっている。(ノンキャリ天下り先での「地位」と「業務内容」が分かる省庁別文書はPDFダウンロード可)

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 ◎鳩山首相への11億は貸付?贈与?国税どう判断

貸付金か贈与か――。

鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金問題に絡み、実
母から鳩山首相側への多額の資金提供について、国税当局がどう判断す
るか注目されている。

全額贈与と認定されれば、首相に4億円を超える納税義務が発生するた
めだ。借用書がないことなどから、専門家の間では贈与になるとの見方
が多いが、民法に基づけば口約束だけでも貸付金になる。首相を巡る問
題だけに、今後の納税者の申告に影響を与える可能性もある。

実母からの資金提供は、2002年頃から始まり、6年余で総額11億円以上
に上っていることが既に判明。元秘書らは「母から鳩山首相への貸付金」
と認識していたというが、借用書や返済の取り決めはなかった。

所得を隠すなどの不正がない場合、徴収可能な贈与税は過去6年分。
04~08年の資金提供計9億円に限っても、贈与認定されると4億円以上
の納税が必要となる。

「首相の問題だけに、国税当局も慎重な対応を迫られるだろう」と話す
国税OBの税理士。親子間の貸付金を贈与と認定されないために「きち
んと契約を結び、利息を取る必要がある」と見る。

別の税理士も「契約書類も利息もない状況で、貸付金と主張するのは難
しいのでは」と同様の見方だ。

一方、民法では貸付金について「返還の約束」だけを定めていることを
根拠に、「返済条件や利息が必要だとは法律に書いていない。国税当局
が認定しているだけ」として、安易な贈与認定に否定的な税理士もいる。

国税庁は、民法上の貸付金を判断する際、〈1〉提供の理由や経緯〈2〉
利息など返済金の有無〈3〉返済期限や返済方法など取り決めの内容―
―などを確認している。

同庁のホームページでは親子間の貸付金について、「『ある時払いの催
促なし』または『出世払い』というような貸借の場合には、借入金その
ものが贈与として取り扱われる」と注意喚起しているが、理論上は口約
束でも貸付金になりうることもあるため、同庁は「一律に判断すること
はできない」とし、個々の事例ごとに判断しているのが実態だ。

親族間の貸付金を贈与と認定されたことを巡り、裁判に発展した例もあ
る。04年の名古屋高裁判決は、「贈与税の課税は実質に着目するべき
で、利益と同等の価値が将来返還されることが極めて確実であるなど、
特別な事情がない限り贈与と認めるのが相当」と判断している。

鳩山首相は11月30日の参院本会議で「検察の解明を待って、法に照らし
て適切な対応を行いたい」と答弁、修正申告を示唆している。

◆目的によっては特例も◆

贈与税は、基礎控除額110万円(年間)を超えると、贈与額に応じて10~
50%かかるが、特例もある。

例えば、住宅取得が目的の場合、親から子への贈与は、基礎控除を合わ
せて610万円(2009年1月から2年間)までは非課税となる。

これを上回ると課税の対象となるが、貸付金であれば課税されない。ま
た、相続時精算課税制度を利用すれば、親1人から4000万円(同)まで
は贈与税が非課税となるが、親が亡くなると相続税の対象となる。
12月2日14時37分配信 読売新聞



 ◎鳩山邦夫氏側にも9億円=首相と同額、母親から

鳩山由紀夫首相の資金管理団体をめぐる偽装献金問題で、首相側に資金
提供したとされる母親が、弟の鳩山邦夫元総務相側にも昨年までの5年間
に、首相と同額の計9億円を提供していたとみられることが2日、関係者
の話で分かった。

東京地検特捜部も邦夫氏側への資金提供を把握しているもようだ。検察
当局は母親からの資金提供は贈与に当たる可能性もあるとみている。

関係者によると、母親は過去数年間に、鳩山家の資産管理会社「六幸商
会」に依頼して約36億円を現金化しており、由紀夫氏側と邦夫氏側に提
供されたのはその一部とされる。

母親側から両氏側にはそれぞれ2008年までの5年間に、毎月1500万円、年
間計1億8000万円が、いずれも現金で渡されたという。

邦夫氏の資金管理団体「新声会」の06~08年の収支報告書には、母親か
らの寄付はいずれも個人の寄付の上限に当たる150万円ずつしか記載され
ていない。

邦夫氏の事務所は「担当者が不在のためコメントできない」としている。
12月2日12時19分配信 時事通信



 ◎ <たばこ税>1本2~3円上げで政府調整 大幅増税見送り

政府は来年度から、たばこ税を1本当たり2~3円程度引き上げる方向
で調整に入った。実現すれば、1箱(20本)の価格は40~60円程
度上がり、代表的な銘柄(300円)で340~360円程度になる見
通し。

健康への影響を配慮する厚生労働省が求めていた1本当たり10円とす
る大幅増税は見送るが、来年度以降も段階的に税率を引き上げることも
併せて検討する。

たばこを巡っては、民主党がマニフェスト(政権公約)で健康目的の値
上げ(増税)方針を掲げ、厚労省も喫煙の抑制を目的とした大幅値上げ
(同)を提案。一方、財務省は、販売量の急減を懸念して、大幅増税に
難色を示していた。たばこは98年以降、3回値上げされたが、1本当
たり1円程度の増税にとどめることで、2兆円程度の税収を確保してき
たからだ。

しかし、鳩山由紀夫首相が「環境や体の面から見て、増税ありうべしか
なと思う」と述べるなど、健康目的の増税に前向きの姿勢を示したこと
で、同省などが値上げ幅と販売減に与える影響の試算を進めてきた。税
収減や葉タバコ農家の経営問題を考慮して値上げ幅を抑えることで、喫
煙の抑止と安定的な税収確保の両立を図る。

政府税制調査会で議論し、税制改正大綱をまとめる11日までに決定す
る方針。民主党はマニフェストで財源確保の目的を規定したたばこ事業
法の廃止も掲げているが、法案審議に時間がかかるとして、将来の検討
課題とする見通し。

たばこ税の07年度12月3日2時30分配信 毎日新聞税収実績は2兆270
3億円で、現在1本当たり8.7円課税されている。(毎日新聞 3日)



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反     響
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 1)「コンクリートから人へ」と一見、これまでの政府主導の事業が
すべて悪かのようなキャッチフレーズでバラマキ政策を掲げて政権奪取
した民主党ですがその後の対策はどうなのですか? 

いま国中で困っている一番の問題は雇用問題であり、あなた方が言う内
需拡大なのです。一部議員に言わせると、子育て手当てや高速道路の無
料化が景気対策になるなどと変な事でお茶を濁している。

要は実体経済を活性化させないことには雇用問題は解決できないことは
素人にでも分かることだが、それに取り組もうとせず夢物語を先行して
いるだけである。 

日銀の量的緩和策として、市場に資金供給されると発表し円高が一服し
たもののこれが景気の下支えなどになるはずも無い。これだけ市中金利
が低いなかで、問題は金の運用先が無いのだ。

きめ細かい資金需要を掘り起こして、有効に機能させない限り効果は出
て来ないだろう。力のある大企業は、さらなるコスト削減を求めて海外
へと行き、もっとも資金の必要としている中小企業は開発力を発揮しな
い限りそこで倒産となる。 

その辺りの現状をよく調査して、各金融機関も手を差し伸べてこ入れす
ることが今問われているはずである。仕分けの中身は、そこへ集中させ
て一刻も早く手を打つべきだと言える。(なみお)



 2)1742号で平井 修一氏の「東北人の西洋との出合い」記事を拝見
し、氏が読者の反響を知りたいと書いておられるので一言。

イサベラ・バードの「日本奥地紀行」の紹介記事として面白く拝読しまし
た。バードの書き残した以下の部分も是非ともご紹介したく投稿します。

  「私はそれから奥地や蝦夷を1200マイルに渡って旅をしたが、
  まったく安全でしかも心配もなかった。世界中で日本ほど
  婦人が危険にも無作法な目にもあわず、まったく安全に旅
  行できる国はないと信じている。」


当時の日本の治安の良さと日本人の民度の高さを外国人が証明している
と思います。

なお、放送大学はNHKとは無関係です。放送大学学園法によって設立
された独立した事業体です。念のため(中)。



 3)





 4)ふぉっくすJAPAN ちゃんねるWANのブログ記事より

日本であまりニュースになっていないようなので・・・いきなり硬派のテーマで恐縮です

スイスで29日日曜日に、イスラム寺院の尖塔(ミナレット)を禁止する法案の国民投票が行われ、57・5%の高い比率で可決。欧州に衝撃が走っています。

カントン 26州中22州で過半数を超えていたらしく、国民に広がるイスラムに対する不信の強さが明らかに。

そもそも欧州統合プロセスは政治、経済の統合を進めたものの、英国生活のときも思ったのですが、社会・個人レベルでは人種、言語、文化、習慣等の差をより強く意識することに、皮肉なことになっています。その最たる例が国家崩壊寸前のベルギーのオランダ系、フランス系の住民の対立です。

話が脱線しましたが、禁止推進派の言い分は、イスラム教は宗教ではなくて、イデオロギーであって社会生活全体を支配することにより、これまでの生活様式を否定するというものです。別に排外過激派でもなんでもない、普通の市民(どこにでもいるおじさん、おばさん)の人々が推進しています。

社会的動物は、やはり集団生活をするにあたっては、異質なものに対する強い拒絶反応があるという必然です。

英国人、ドイツ人の友人に聞いてもそれぞれ、インド、パキスタン、トルコ等の移民問題は今後一層大きくなることはあっても小さくなることはないと心配していました。

そんな中で、彼らから見ても不思議なのは今の日本の議論。外人参政権は、それが永住者対象であろうが、地方選挙限定であろうが、このような将来の社会問題を何も勘案していない、極めてナイーブな危険な議論にしか見えないとのこと。

正直全く同感。憲法違反はもとより、わが親友が言っていたが;「英国の悪いところまねてどうする!」ということではないでしょうか・・・?
(悪いところは政治、行政の仕組みにもあるのですが、それは長くなるのでまた別途!)

追伸;その同じ友人によれば、移民、貧困層の票目当ての近視眼の選挙対策が今の社会不安を招いたとの議論も多いそうです。そこにはきれいごと、夢物語、友愛なんて空疎な概念など全く入る余地はなく、冷たい社会の現実があるのです... (By にほんのいぬ)



 5)シルクロードには憧憬を抱いていましたが、10年ほど前、シルクロードに多発する原因不明の眼病という月刊誌の記事を読んで、行かずにいました。

その記事がなかったら、シルクロードの鉄道旅行をしていたように思います。(まこと)



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身 辺 雑 記
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2日、病院を出たのは、午後1時。昼食をt、上野のとんかつ屋へ行ったが定住日。それではと、浅草の老舗へ。ここも定休日。仕方なし、となりの洋食屋。午後4時になって、公園を散歩。真っ暗になった。

入浴中、思い立って、久しぶりに関西の落語家の噺を聞いたが、殆ど分からない。早口で、何をいってるやら、分からない。諦めて切った。大阪勤務から0年以上も経ったから、耳が従いていけなくなったのだろう。

さりとて、郷里の秋田で、本人は秋田弁を喋っている心算でも、今どきの若いもんは、分からないという。私のが、昔の秋田弁。若い人たちはテレビで育っているから、秋田弁は消えて行くかもしれない。

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