インド人もひそかに頑張っていたのだった。
<インド>「太陽熱発電」発電量95%が、ヒンズー系寺院
11月30日2時30分配信 毎日新聞
12月7日からコペンハーゲンで始まる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で、どのような温暖化防止策を打ち出すかが注目されている新興国インドで、クリーンエネルギー開発の「切り札」である「太陽熱発電」の発電量の95%が、ヒンズー系寺院により自主開発されていることがわかった。ヒンズー系寺院はCOP15に代表を派遣、先進国の資源浪費型ライフスタイルを批判する。【ニューデリー栗田慎一】
インドの集光型太陽熱発電は、西部ラジャスタン州のヒンズー系寺院がドイツの技術協力を得て11年前に導入。国内外から集まる巡礼者1日最大3万5000人分の食事の調理などに必要だったガスや公共電力の代替に成功し、他の宗教団体にも拡大。現在、三つのヒンズー系大規模寺院と一つの学校法人が政府の資金支援を受け、事業化している。
同発電の全エネルギー総需要に占める現在の割合は1%弱。政府はこれを10年後に13%にし、2050年までに現行発電量の10万倍、総エネルギー需要の4割近くをまかなう計画。エネルギーの最大供給源化を目指す。総事業費は1兆3000億円。先進国の資金援助に期待している。
COP15には、担当閣僚とともにラジャスタンの寺院の事業責任者も非政府組織(NGO)代表として出席。「消費拡大のため商品のモデル変更を頻繁に行う先進国型経済モデルを改めなければ、温暖化の根本問題は解決しない」と訴える。
インドはヒンズー教徒が人口11億超の8割を占め、宗教が社会制度や生活文化に強い影響を与えている。
インド政府は気候変動と二酸化炭素(CO2)との因果関係を公式に認めておらず、温室効果ガス削減の数値目標設定にも消極的で、動向が注目されている。
◇ことば・集光型太陽熱発電
巨大な鏡面反射板を太陽の移動に合わせながら動かし、集光器を通じて蒸気を発生させる。日照時間が長く太陽光が強い地域では、パネル発電より効率が良いとされ、風力など他のクリーンエネルギーと比べても初期投資や維持コストが安い。ただ、広大な敷地が必要となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091130-00000007-mai-int
11月30日2時30分配信 毎日新聞
12月7日からコペンハーゲンで始まる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で、どのような温暖化防止策を打ち出すかが注目されている新興国インドで、クリーンエネルギー開発の「切り札」である「太陽熱発電」の発電量の95%が、ヒンズー系寺院により自主開発されていることがわかった。ヒンズー系寺院はCOP15に代表を派遣、先進国の資源浪費型ライフスタイルを批判する。【ニューデリー栗田慎一】
インドの集光型太陽熱発電は、西部ラジャスタン州のヒンズー系寺院がドイツの技術協力を得て11年前に導入。国内外から集まる巡礼者1日最大3万5000人分の食事の調理などに必要だったガスや公共電力の代替に成功し、他の宗教団体にも拡大。現在、三つのヒンズー系大規模寺院と一つの学校法人が政府の資金支援を受け、事業化している。
同発電の全エネルギー総需要に占める現在の割合は1%弱。政府はこれを10年後に13%にし、2050年までに現行発電量の10万倍、総エネルギー需要の4割近くをまかなう計画。エネルギーの最大供給源化を目指す。総事業費は1兆3000億円。先進国の資金援助に期待している。
COP15には、担当閣僚とともにラジャスタンの寺院の事業責任者も非政府組織(NGO)代表として出席。「消費拡大のため商品のモデル変更を頻繁に行う先進国型経済モデルを改めなければ、温暖化の根本問題は解決しない」と訴える。
インドはヒンズー教徒が人口11億超の8割を占め、宗教が社会制度や生活文化に強い影響を与えている。
インド政府は気候変動と二酸化炭素(CO2)との因果関係を公式に認めておらず、温室効果ガス削減の数値目標設定にも消極的で、動向が注目されている。
◇ことば・集光型太陽熱発電
巨大な鏡面反射板を太陽の移動に合わせながら動かし、集光器を通じて蒸気を発生させる。日照時間が長く太陽光が強い地域では、パネル発電より効率が良いとされ、風力など他のクリーンエネルギーと比べても初期投資や維持コストが安い。ただ、広大な敷地が必要となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091130-00000007-mai-int