「ロシア政治経済ジャーナル」★オバマ訪日 ~ どうなる日米関係 | 日本のお姉さん

「ロシア政治経済ジャーナル」★オバマ訪日 ~ どうなる日米関係

★オバマ訪日 ~ どうなる日米関係


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先週もっとも大きな出来事は、オバマさんが訪日したことでしょう。

いい機会ですので、日米関係の過去・現在・未来を考えてみましょう。

未来はもちろん決まっていませんが。


▼二国関係を決めるファクター


まず基本中の基本をおさえておきます。

日米関係に限らず、「国家間の関係は複雑だな~」と感じられておら
れる読者さんもいるでしょう。

実はこれ、全然複雑じゃないんです。

A国とB国がひっついたり離れたりするファクターはそんなに多くない。

一言でいえば、A国とB国は「国益が一致するときひっつき、国益
一致しないとき離れる」。

じゃあ、「国益ってなんだ?」ということなのですが、これは主に


1、金儲け(経済関係)

2、安全(安全保障)


の二つなのです。

厳密にいうと、「環境保護」とか「文化交流」とか、他にもいろいろあ
ります。

しかし、金儲けと安全がもっとも大きなファクター。

A国の指導者は、B国の指導者に会う際、こんな自問をする。


「B国とつきあうと、『儲かるかな?』『損するかな?』」

「B国とつきあうことで、我が国はより安全になるだろうか?」


これが国家関係の本質。

これさえわかっていれば、日米関係の現状と未来がはっきり見えてき
ます。


▼日米関係のこれまで


基本をおさえたところで、日米関係のこれまでをふりかえってみましょ
う。


1、冷戦時代 ~ 日米関係は良好

皆さんもご存じのように、1945~1991年の冷戦時代、日米関係は概
して良好でした。

なぜでしょうか?

冷戦時代は、


安全 > 金儲け


だった。


なぜ?

そう、アメリカと日本には共通の敵「ソ連」がいたからです。

第2次大戦後のアメリカは、二つの課題を同時にこなす必要がありま
した。


1、日本が二度とアメリカに反抗できない状態にしておくこと

2、日本がソ連に共産化されるのを防ぐこと


この二つを同時に果たすための解決策は、


1、日本に強力な軍隊をもたせない

2、アメリカが日本をソ連から守る




結果、日本は安全保障について全然考えることなく、経済発展に集
中できた。

日米関係は70年代、田中角栄さんの時代に多少悪化しました。

80年代、中曽根・レーガン時代は非常に良好だった。


いずれにしても、「冷戦時代、日米関係は良好だった」といえるでし
ょう。



2、90年代 ~ 日米安保の意義が失われる


91年12月、世界史的事件が起こります。

ソ連が崩壊してしまったのです。

これは、日本とアメリカの「仮想敵」が消滅したことを意味しました。

当時の東アジアを見ると、ソ連は崩壊し、北朝鮮は核をもたず、中
国はまだ弱小国。

実質的脅威は存在しない。


それで、日米関係に何が起こったか?

冷戦時代は 安全 > 金儲け だったのが、


金儲け > 安全


に変化した。

まず安全ですが、「共通の敵」が存在しない状態で、「日米軍事同
盟」の意味はあるのでしょうか?

金儲け > 安全になり日米安保の意味が失われると、日米は激
しく対立するようになりました。

いわゆる「日米貿易摩擦」というやつです。

アメリカは90年代、日本異質論者を使い、日本を叩きました。

「ソ連という共通の敵がいる時は表面化しなかったが、日本人とア
メリカ人はお互いを嫌悪していた」

ことが明らかになります。


90年代にもっとも人気が高かった総理は、細川さんと橋本さん。

なぜ人気が高かったかといえば、二人とも「アメリカにNO!」といっ
たから。

また、日本の外交は「アメリカ一辺倒」から「中国・ロシア重視」にシ
フトしていった。

もう忘れてしまったかもしれませんが、90年代の政権は、今の民主
党と同じような「多極外交」(国際協調外交)を展開していました。


その面々を思い出してみましょう。


<冷戦終結後の総理大臣>


・細川護熙(日本新党・党首)~アメリカにNOといい人気

・羽田孜(新生党・党首)~2か月で辞任

・村山富市(日本社会党委員長)~社会党で当然反米

・橋本龍太郎(自民党総裁)~「米国債を売りたくなる」といい人気

・小渕恵三(自民党総裁)

・森喜朗(自民党総裁)~ロシア大好き


こう見ると、細川さんから森さんにいたるまで、日本の総理大臣は
比較的「反米・親中ロ」の人物が並んでいることがわかるでしょう。


3、小泉時代 ~ 親米への回帰


冷戦時代アメリカ一辺倒だった日本外交は、ソ連崩壊(仮想敵の消
滅)と共に大きく変化しました。

日本は、中国やロシアを重視するようになった。

ところが2001年に小泉さんが総理大臣になると、すべて変わってし
まいます。

小泉さんは、中国・ロシアとの関係を悪化させ、親米一辺倒に回帰し
ました。


なぜ小泉さんはそうしたのでしょうか?

いろいろ説はあるでしょうが、ここではもっともオーソドックスな理由
をあげておきます。



90年代の日本経済は「暗黒の10年」といわれています。

光は一向に見えず、何かを大きく変革する必要があるのは明らかで
した。

小泉さんが「どこの国をお手本に改革をしようか?」と考えたとき、IT
革命で「一人勝ち」していた「アメリカをマネよう」と思ったのも不思議
ではありません。


小泉時代の経済・外交の変化について、佐藤優さんは、


・経済=ケインズ型からハイエク型(新自由主義)へ

・外交=国際協調主義から排外的ナショナリズムに


と表現しています。

ちなみに佐藤さんの●「国家の罠」
(詳細は→ http://tinyurl.com/8kpkc  )

は本当に名著ですので、ぜひご一読ください。


小泉さんの後は、安倍さん・福田さん・麻生さんがそれぞれ約1年
づつ総理を務めました。

安倍さん・麻生さんは、小泉さんの流れを踏襲。

福田さんは「親中」といわれますが、大きな変化はありませんでした。


4、鳩山時代 ~ 反米へ


さて、今回の選挙で自民党は歴史的敗北を喫し、民主党政権が誕生
しました。

民主党には、旧社会党(反米)系も多い。

また、旧自民党系でも大御所・小沢さんは、中国・アラブと独自外交を
展開した田中角栄さんの弟子。

民主党政権が「反米親中」なのもわかります。


さらに、民主党は「国連中心主義」。

つまり、アメリカが国連安保理を無視して開始した「イラク戦争」に反対
の立場。

アメリカのイラク戦争は、安保理を無視しただけではありません。

攻撃時の根拠が全部「大ウソ」だったことが判明しています。




<米上院報告書、イラク開戦前の機密情報を全面否定

【ワシントン=貞広貴志】米上院情報特別委員会は8日、イラク戦争
の開戦前に米政府が持っていたフセイン政権の大量破壊兵器計画や、
国際テロ組織アル・カーイダとの関係についての情報を検証した報告
書を発表した。>(読売新聞 06年 9月9日)


<報告書は『フセイン政権が(アル・カーイダ指導者)ウサマ・ビンラーデ
ィンと関係を築こうとした証拠はない』と断定、大量破壊兵器計画につい
ても、少なくとも1996年以降、存在しなかったと結論付けた>(同上)



それで、世界的にアメリカ離れが起こったので、民主党が「反米」なのも
変ではありません。


もっというと、民主党の人たちは、「アフガニスタン攻撃」も「インチキだ!」
と考えているフシがある。

アメリカがアフガン攻撃を開始したのは、いうまでも9.11が原因。


「アフガニスタンのタリバンは、9.11を起こしたビン・ラディンをかくまって
いる」


というのです。

ところが、民主党の藤田幸久議員は、国会で


「9.11はアメリカの自作自演ではないか?」


という論を展開しています。

証拠映像はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=Ihp-r-MeJgg
↑9.11テロ疑惑 藤田幸久議員が国会追求 3/5
http://www.youtube.com/watch?v=-ivWdKkbBj8&NR=1
↑9.11テロ疑惑 藤田幸久議員が国会追求 4/5
http://www.youtube.com/watch?v=BBMmI94sFus
↑9.11テロ疑惑 藤田幸久議員が国会追求 5/5


映像を見て、もっと詳しく知りたくなった方は

●9.11テロ疑惑国会追及─オバマ米国は変われるか 藤田 幸久
(詳細は→ http://tinyurl.com/ydv4x9z   )



本来なら、藤田さんは「トンデモ系議員」として、民主党の出世コース
から外れるところでしょう。

しかし、現在も「民主党国際局長」という重要なポジションで活動して
います。

ここから何がわかるか。

おそらく民主党上層部は、「9.11はアメリカの自作自演だ。だから、ア
フガン戦争を後方支援するのは、良いことではない」と思っているの
でしょう。




こうやって過去から現在を眺めると、現在日米関係が悪化している
のは、「鳩山さんの話が二転三転するから」といった個人の資質以
上の問題であることがわかります。

これらの事実をふまえて。




<日米「最も対立的」 米紙「90年代以降」

11月14日7時59分配信 産経新聞

 11日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)はオバマ米大統領
の訪日に先立ち、日米関係が貿易摩擦で揺れた1990年代以降、「
最も対立的な状態」にあるとの解説記事を掲載した。

 同紙は、日本の民主党が政権についた直後から、米政府内で日米
関係悪化を心配する声が上がっていたと指摘。

その懸念は、日本側が自衛隊によるインド洋での給油活動からの撤
収や、米軍普天間飛行場の移設先見直しを表明したことで顕在化し
始めたと分析した。>



ここまで復習しておきましょう。


1、冷戦時代、日米関係は共通の敵・ソ連のおかげで良好。

2、90年代、共通の敵・ソ連が崩壊。日米安保の意義が失われ、両国
関係は悪化していく。

日本は、中国・ロシアも重視する「国際協調外交」に。

3、小泉さんは、親米外交に回帰。安倍・麻生も、その流れを踏襲。

4、民主党には元々「反米」の要素がある。その上、民主党上層部
は「アメリカのアフガン・イラク戦争は、道義的でない」とみており、関
係悪化は必然。


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▼アメリカから見た日本


ここまで日本のことを書いてきましたが、次にアメリカ側の視点から
見てみましょう。

上記のように、アメリカは冷戦時代、共産主義の拡張を防ぐために日
本を守る必要がありました。

しかし、アメリカは日本のことを心から愛していたわけではありません。


原爆を落として二度と立ち直れないと思われた日本。

ところが、70年代にはアメリカから「世界の工場」の地位を奪った。

80年代には、「世界一の経済大国」になってしまった。


ソ連という共通敵がいたのでおさえてはいましたが、アメリカは日本
のことを「この野郎!」と思っていたのです。

91年末、ソ連崩壊。


私が「日本の成人全員に読ませたい」と思っている本、

●「中国の『核』が世界を制す」 伊藤 貫

(詳細は→ http://tinyurl.com/94necq   )

の中に興味深い記述があります。



<1991年12月、ソ連帝国が崩壊して東西冷戦が終了すると、アメ
リカ政府は即座に(1992年2月)

【日本】

とドイツを今後の

【潜在的な敵国】

と見なし、この両国を抑えつけておくことを意図する外交戦略案「国
防政策プラン」を作成した。

このプランの内容は、翌月、『ニューヨーク・タイムズ』と『ワシントン・
ポスト』にリークされ、米国政府は、公式には「信頼できる同盟国」
ということになっていた日独両国を再び潜在敵国視する秘密の外交
戦略案を作成していたことを暴露されて赤面した。>

(「中国の『核』が世界を制す」 28~29p)



↑どうですか、これ?

ソ連崩壊で、アメリカにとって『日米安保』は意味を失ってしまった。

それでアメリカは、「さあ、これで遠慮なく日本を叩けるぞ!」というこ
とになったと。



日米をつなぐものは、「金儲け」だけになりました。

ところが、アメリカは金もうけの分野で「共に儲けましょう」という発
想がないのですね。

アメリカは日本に、ご都合主義で一方的な要求を押しつけてきま
した。


「繊維輸出を規制しろ!」「鉄鋼輸出を規制しろ!」「自動車輸出を
規制しろ!」「半導体輸出を規制しろ!」

「日本はアメリカの自動車を買え!」「日本はアメリカの携帯電話を
買え!」「日本はアメリカの半導体を買え!」

等々。

こんなことをいいつつ、一方で「自由貿易の原則」云々いうので、日
本で反米感情が高まったのもうなづけます。



唯一アメリカが日本がらみで気にしているのが、「米国債」の問題で
しょう。

今回オバマさんは真っ先に日本に来て、「日米同盟がアジア外交政
策の基軸」といいました。

クリントン元大統領は、中国を訪れた際、訪日しなかった。(いわゆる
ジャパン・パッシング)

それで、「オバマさんは、クリントンよりマシだ」との見方もあります。


私は、どう思うか。

オバマ政権の人たちは、「鳩山なら米国債を買わないとか、売るとか
平気でやりそうだ。機嫌をとっておいた方がいいぞ!」と考えたので
はないでしょうか?

まあ、真相はわかりませんが。


これらの事実をふまえて、日米関係はどうなっていくか?

日本とアメリカは、金儲け・安全、両方の分野で重要度が低下してき
ている。


日米関係は、今後も希薄化していく方向



であることがわかるでしょう。

(もちろん「過去との比較で『相対的』に低下していく」ということで、日
米が重要なパートナーであることに変わりはありません。)


▼アメリカの最重要パートナーは中国


アメリカと日本の関係は希薄化している。

そして、アメリカが現在世界でもっとも重要視しているのが中国。

なぜか?

金儲けの観点からみてみましょう。


1、中国は米国債保有で世界一である

つまり、世界でもっともアメリカに金を貸している国、ということです
ね。(約80兆円)

しかも、中国は日本と違いアメリカの「天領」ではありません。

国家の意志で、いつでも米国債を売ることができる。

ですから、アメリカは常に中国のご機嫌をうかがわなければならな
い。

この点について、NYタイムズは




<NYタイムズが米中の力関係変質に警告

11月16日18時43分配信 産経新聞

 【ワシントン=山本秀也】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は1
5日、北京での米中首脳会談に臨むオバマ米大統領が、「銀行家
に敬意を払いにやって来た浪費家の役回り」を演じることになると論
じた。

中国が世界最大の米国債保有国となったことで、中国が人権問題
で対米配慮を拒むなど、米中の力関係が変質し始めたことに同紙は
警鐘を鳴らしている。>




オバマさんの訪中は、浪費家(アメリカ)が銀行家(中国)にあいさつ
に来たのだと。

金を借りているアメリカは、中国に注文が出せなくなっているのです
ね。



< こうした中、オバマ大統領は、今回の訪中を念頭に、訪米したチ
ベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との会談先送りを決定。

一方の中国は、米首脳の訪中前に行ってきた中国政治犯の一部釈
放に今回は応じる気配を見せないなど、米国の過剰な配慮と中国の
強気が目立っている。>(同上)




どうですか、これ?

アメリカの指導者は既に、金をゲットするためにチベットを見捨てる方
向。



<オバマ、胡錦濤両首脳の記者会見は、オバマ氏の低姿勢ぶりが
目立った。

かつて訪中した米国の大統領は、中国の人権抑圧や人民元レートを
含む通商問題などで改善を迫ったものだが、オバマ氏は

チベット問題でも対話を促すにとどめ、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
為替問題にも踏み込まなかった。>

(産経新聞 11月17日)



アメリカは、


金 >>>>>>> 人権


になっています。



2、中国はもっとも魅力的な投資対象である


最近鳩山さんがこんな発言をしました。



<鳩山首相が歴代首相で初めて「中国GDPの日本超え」に言及

11月16日11時28分配信 サーチナ

 日本の鳩山由紀夫首相はこのほど、「中国のGDPが日本を超え
るのは当然で、大げさに騒ぐことではない。

発展と人口の規模に合った経済を展開するのは重要なこと」と述
べた。>



日本の首相が、「中国がGDPで日本を超えるのは必然だ」と認め
た。

金儲けの観点から見た中国の魅力は、GDPでまもなく世界2位
になる国の一人当たりのGDPが


たったの3000ドル


であるという事実。

3000ドルというと、月収22500円くらいでしょう。

日本並みに一人あたりGDPが38000ドルまで増えるかどうかは
ともかく、今後2倍3倍成長する余地は十分あります。



中国について、天才投資家ジム・ロジャースは、

「イギリス・アメリカの次は中国が覇権国家になる」と断言しています。



< 中国は社会主義国として知られていますが、私から言わせると
中国は資本主義国です。

中国経済は300年あまり停滞した後、1978年から資本主義へ方向転
換しました。

中国人は勤勉で、浪費癖もなく貯蓄率は35%に達しています。

一方、アメリカ人の貯蓄率はたった2%です。

今までにイギリス、アメリカが繁栄しましたが、

次は中国の番となるでしょう。 >
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(サーチナ 11月12日)



このように「金儲け」の観点から見ると、アメリカは日本より中国を重
視せざるを得ない状況なのです。

もちろん日本も、中国を重視せざるを得ません。


▼日米とも中国を「仮想敵視」しない不思議


次に安全保障面を見てみましょう。

これはホントに不思議なのですが、日米共、中国を仮想敵とは思っ
ていないようです。

これ↓を見てみてください。


・中国は過去20年間、毎年軍事費を二桁増加させている(なぜ?)

・中国は、共産党の一党独裁国家である

・中国はチベットの民を100万人虐殺した

・中国は、ウイグル人を弾圧している

・中国は、「台湾併合のために必要とあれば、武力行使をためらわ
ない」と宣言している

・中国は、領土をめぐりベトナム・フィリピンと戦争をしている

・中国は、図々しくも「尖閣諸島は中国固有の領土」と主張している


それでも、日米共「中国は脅威ではない」と思っている。

不思議でなりません。


まずアメリカについて。

一つの理由は、「アメリカは中国から大金を借りているので、脅威だ
と感じていても公言できない」というもの。

もう一つ、「アメリカ民主党の政治家は、中国共産党に買収されてい
る」。

この件については、長くなるので詳述しません。


●「中国の『核』が世界を制す」 伊藤 貫

(詳細は→ http://tinyurl.com/94necq   )


の257pから「中国共産党と米民主党の癒着」について詳しく書か
れています。

興味のある方は、ぜひご一読ください。


次、日本について。

日本の民主党は、アメリカに対し厳しいですが、中国にはあまいで
すね。

それで、


・東アジア共同体
・3K移民の大量受け入れ
・外国人参政権


等、日本ではなく中国の国益になる政策を推進しています。


詳しくはこちらをご一読ください。

2009/07/23 【RPE】選挙の前に考えよう2(日本をウイグル化す
る売国政策1)↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20090723004133000.html

2009/07/28 【RPE】選挙の前に考えよう3(日本をウイグル化す
る売国政策2)↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20090728234529000.html



その結果、


「僕のお父さんはアメリカ合衆国ジャパン州で生まれました。

僕は、中華人民共和国「小日本省」で生まれました。

お父さんが「小日本人」なので、学校でいじめられます」



なんてことになりかねない。


▼日米同盟を強化する道


ここまで現状を見てきました。

まとめると、


1、日米関係は希薄化している

2、日中関係・米中関係は強化されている


要するに、民主大国アメリカと日本が、共産党独裁国家中国の「友愛」
を勝ちえるために競争している。

なんともバカげた状況になっています。



日米同盟を、昔の状態に戻す方法はないのでしょうか?

あります。

アメリカ民主党は中国に買収されていますが、共和党はそれほど買
収されていません。

そして、彼らの中には「中国がアメリカ最大の脅威だ!」と認識して
いる人たちもいます。

ですから日本は、「中国=仮想敵NO1!」と考えているアメリカの

・政治家
・学者
・マスコミ

にどんどん金を配って、「中国脅威論」「日本大事論」をひろめてもら
えばいいのです。

(これをロビー活動という。例、イスラエルロビー、チャイナロビー)


日本は、「ドル買い」に年30兆円も使うことがある。

その金の1%でもアメリカ工作に使えば、どれだけ日本の国益になる
ことか。

マスコミといえば、アメリカマスコミを牛耳るユダヤと組む方法もあり
ます。


「中国は、イスラエルの宿敵イランを支援してますよね?」


といって、「中国脅威論」を煽ってもらう。


結局「日米安保」「日米同盟」が空洞化した理由は、「ソ連に代わる
強力な敵がいない(と思っている)こと。

ですから、「中国が超ド級の脅威だ!」という現実を認識させれば、
必然的に日米関係は改善されていくのです。


▼現実化していく危惧


さて、私は09年9月4日、「隷属国家日本の岐路」という本を出しま
した。(詳細は→  http://tinyurl.com/6zcszc   )


副題は、「今度は中国の天領になるのか?」です。


当時、「中国の天領になる?」という意味をわかってくれる人は、RP
E読者さんだけでした。

しかし、本を出した直後にリーマンショックが起こり、アメリカの衰退
が明らかになった。

そして、アメリカ側から「今後はG2(アメリカと中国)で世界新秩序を
構築しましょう」などという話が出てきた。

わずか1年の間に、「世界はこれからG2(米中)の時代だ!」という
コンセンサスができあがってしまいました。

しかも「G2」といっても、



一党独裁国家・中国(債権国) > 自由民主主義アメリカ(債務国)



というナサケナイ関係にある。

私は同著の中でこう書いています。



<さて、アメリカが没落すると、どうなるのでしょうか?

 世界経済が大混乱に陥ることはいうまでもありません。

安全保障面を見ると、「アメリカは自国で精一杯。日本を守る余力は
ない」となり、日米安保が解消にむかう可能性が高まります。

戦後から現在までアメリカに頼りっきりだった日本は、放り出される
ことになる。>

(隷属国家日本の岐路 まえがき)



今まさに、これが起こっています。



<もしアメリカが没落したとき、日本のトップが自分で何も決定でき
ない「依存首相」だったらどうなるでしょうか?

 「次の依存先」を求めることになるでしょう。

 「依存が癖になっている私は、何も決められません。『あなた』が
全部決めてください」

では、アメリカにかわる次の依存先はどの国か?

これは「中国」になるでしょう。>(同上)



これも、現実化しつつあるように見えます。

対策として、「アメリカで『中国脅威論』を高めるロビー活動をしろ」
と書きました。

しかし、現状を見るに、「非現実的よね~」と思えるでしょう。



ではどうすればいいのでしょうか?

そう、日本はアメリカの天領をやめ、中国の天領にもならず、



真の自立国家



になればいいのです。

どうやって?

ここでは長くなりすぎるので書ききれません。

興味のある方はいますぐ、この情報をゲットしてください。

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山盛り資料付きで全部わかります。

(おわり)


▼おたよりコーナーへ

★Satoruさまからのおたより


拝啓、北野様、いつもメルマガ拝読させております。
 
最近ようやく外国人参政権が少しマスコミでも取り上げられるよう
になりましたが、

このままでは与野党賛成多数で、早ければ来年にも可決される
恐れがある情勢です。

 
私は北野様と同じく外国人参政権には強く反対です。
 
しかし国会でまともに審議されているならばともかく、当の鳩山首
相が、自民党議員から、

憲法十五条に外国人参政権は違反しているのではと質問される
と、まともな答弁ができない有様です。

しかもNHKはこの様子をTVで放映することはありませんでした。

民主党のこのマニフェストにすら載せずにこの国家の存亡にかか
わる法案を拙速に通そうとする姿勢には怒りを過ぎてあきれてし
まいます。
 
こんなときこそ自民党の反対派議員にとってはチャンスであろうは
ずなのですが、

大きな声が聞こえてくる気配が今の所ありません。
 
このまま日本は中国、韓国に国を売り渡してしまい、実質植民地
化してしまうのでしょうか。

毎日憂いが耐えることはありません。

長文お読みいただきありがとうございました。

周りに議論できる人がいる環境ではないので、勝手ながら北野様
にメールを通して意見を述べさせていただいた所存です。

雑文失礼いたしました。

これからも日本、世界を客観的な視点から考えることができるメー
ルマガジンを楽しみにしております。


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