【世界の新聞「101紙」の視点】「大国」になったり「途上国」になったりと、その時々で変わるようだ | 日本のお姉さん

【世界の新聞「101紙」の視点】「大国」になったり「途上国」になったりと、その時々で変わるようだ

独断と偏見はご容赦!
【最近の社説の、ここに注目】

10月29日付「人民日報」(中国紙)
「中印協力で気候変動の前進を』の社説。

『インドのニューデリーで気候変動に関する中国・インド合同シンポジウムが開かれ、両政府の代表は「気候変動対応に関する協力協定」に締結した。』

『また温暖化対策(緩和、適応、人材開発)に関する作業グループを設置するなど、この問題に対する両国の協力は新たな段階に入ろうとしている。』

『気候変動への取り組みで両国がパートナーシップを構築するのは、アジアの協力と国際交渉を進展させるうえで、きわめて重大な意義をもつ。』

『1990年の国連総会で気候変動枠組条約に関する政府間交渉委員会が設置されて以来、先進国と途上国という南北間の相違が合意を妨げる主要因となってきた。』

『途上国は「77カ国グループ(G77)プラス中国」として交渉に臨んできた。これは途上国の利益を守るうえで有用だったが、交渉が深まるにつれて途上国間の協調も次第に難しさを増している。』

『たとえば小島嶼国家連合(AOSIS)と石油輸出国機構(OPEC)メンバー国は、適応策の優先順位や資金の使途などについて意見が異なる。』

『ブラジルなど南米諸国は森林の減少による二酸化炭素の排出増大といった、自国利益と密接に関わる議題をより重視している。』

『中国とインドは世界最大の人口を擁する途上国であり、気候変動の国際交渉を左右する重要な地位にある。両者が協力を強めることは、途上国間の協調を促し、その発言力を高めることにもつながる。』

『インドをはじめ多くの途上国は、気候変動に取り組むと同時に経済発展も進めるという二重の圧力に直面している。』

『インドの主張は、各国の1人当たり排出量を同じにすること、気候変動枠組み条約の下で義務的拠出による融資メカニズムを確立すること、融資の主要財源を政府開発援助ないし市場ルートに依存しないこと、欧米諸国は途上国に対し貿易制約や課税等の保護策を適用しないこと-などである。』

『途上国の多くはインドと似た立場をとっているが、国情の違いから多少の相違もあり、途上国間の理解を深めるのは非常に重要だ。』

『中国は2007年6月に「気候変動対策国家計画」を発表し、既に省エネと排出削減において効果をあげている。』

『インドは2008年6月、気候変動についての行動指針を発表し、エネルギー効率向上と再生可能エネルギーの導入目標を掲げている。』

『両国の協力は途上国の協調を進める重要なステップである。』


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『先進国が数百年をかけて発展させた道のりを完走し、(中略)経済総量ですでに世界第3位の大経済体(国)になった』

『金融危機が依然として厳しい現在の世界で中国経済は「独り勝ち」と呼ばれている』

『東方の大国の台頭が現在ほど「世界を驚かせた」ことはなく、現在ほど中国人に尊厳と希望をもたらしたことはない』

『建国から60年、われわれは民族復興の歴史的な新起点に立っており、国は責任ある大国のイメージを樹立し、国は責任ある大国の公民を必要としている』

以上は、10月1日付の「新京報」(中国紙)社説の一節だ。


『中国とインドは世界最大の人口を擁する途上国であり』との一文が、本日紹介している29日付の人民日報にある。

「大国」になったり「途上国」になったりと、その時々で変わるようだ。


『世界第3位の大経済体になった』『東方の大国』というのであれば、当然それに伴う責任というものがあるだろう。

社説によれば、インドと共に温暖化対策を進めているようだ。

ぜひとも、温室効果ガス排出削減に尽力してほしいものと思う。
(桐鳳)



【編集後記】


以前から坐骨神経痛のような症状が時々あり、今、3年ぶりくらいの痛みに悩まされていると書いたことがあります。

原因がよくわからないのですが、ネットで調べてみると、「梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)」というものに似ているようなのです。

もちろん、素人判断は禁物ですが。

臀部の奥のほうにある梨状筋という筋肉が炎症・緊張などすることによって、坐骨神経に影響を及ぼすということらしいです。

座っている状態が一番痛いので、パソコン作業がちょっと苦痛だったりしてます。
(桐鳳)


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