連邦通信委員会(FTC)が、ブロガーに対して新しいルールを出した。
安藤忠雄氏の建築展「挑戦─原点から─」が東京・乃木坂のギャラリー・間で、10月3日から始まった。会期は12月20日まで。入場無料。
今回の展覧会の目玉は、安藤氏の初期の代表作である「住吉の長屋」(1976年)の原寸展示。ギャラリー・間に行ったことのある人は、展示スペースの大胆な使い方に驚くはずだ。ギャラリー・間といえば、3階の屋外スペースをどう展示内容に組み込むかが建築家の腕の見せ所なのだが、本展では、3階屋内展示室と屋外スペースを仕切るガラス面をいったん撤去。屋内外を貫通する形で「住吉の長屋」の原寸模型を設置している。
「模型」といっても、張りぼてではない。壁は、コンクリート打ち放しの風合いを模した合板パネル。2階に向かう階段は、実際にコンクリートを打設してつくった。一般の来館者は安全管理上、立ち入り禁止だが、2階にも人が上がることができる頑丈なつくり。すべて原寸なので、「住吉の長屋」の肝とも言える「中庭」のスケール感や空の抜け方、居室の天井高、足元のディテールなど、写真ではなかなか分からない設計の妙を体感するチャンスだ。
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日本でもある程度はそうだろうが、アメリカのジャーナリズムには取材先との関係について厳しいルールがある。たとえば、MP3プレーヤーやコンピュータをレビューするとしよう。発売に先駆けて、メーカーがジャーナリスト宛にレビュー用の製品を送ってくることもあろう。だが、それはレビューした後に必ず返却しなくてはならないのだ。
もちろん、知り合いが経営するレストランへ招かれて食事をごちそうになり、「ひとつ、書いて下さいよ」などと言われて、好意的なレストラン・レビュー記事、いやただの紹介記事であっても、そうしたものを書くというのも、ルール違反である。レストランであれ、コンピュータであれ、レビューを書くのならば自腹で払い、借りを作らないようにする。それがジャーナリストの基本なのである。
そもそもジャーナリストは、将来誰を取材することになるかわからないので、誰からもある程度以上(たいていは2000円程度)の金品を受け取ってはならないことになっている。こうしたことは、法律で決められているのではなく、メディア各社が独自にルールを作って、社員に課していることが多いものだ。
ところが、この「自腹ルール」はブロガーの大挙登場によってなし崩しになってしまった、というのがFTCの憂慮するところだ。何でも、どこか自動車メーカーから車をもらって、「この車は最高!」といった調子のベタボメ記事を書いていた女性ブロガーもいるらしい。メーカーが自動車をプレゼントするくらいだから、かなり影響力のあるブロガーに違いない。同じように家庭用品や食品メーカーから、商品を受け取っているブロガーなど無数にいることだろう。
FTCは、今後こうしたブロガーはブログ掲載の際に、もらった事実を明らかにディスクローズしなければならないというのである。ただしこれは、何度も違反するようなひどいケースでなければ、処罰の対象にはならないという緩いルールらしい。