「頂門の一針」 1709号(今日の記事は全部読んだほうがいい。) | 日本のお姉さん

「頂門の一針」 1709号(今日の記事は全部読んだほうがいい。)

わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1709号
平成21(2009)年10月28日(水)
アメリカを怒らせた鳩山政権:渡部亮次郎
官僚に国会の「答弁メモ」を丸投げ:古澤 襄
平野貞夫氏の鳩山首相論:阿比留瑠
お尻が冷たいのはイヤッ!:平井修一
続いた「荘厳なる終焉」:毛馬一三
話 の 福 袋
反     響
身 辺 雑 記
第1709号

発行周期 不定期(原則日曜日発行)
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アメリカを怒らせた鳩山政権
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        渡部 亮次郎

10月20日から日本を訪れたオバマ政権のロバート・ゲーツ

国防長官が日本側の防衛省首脳との会食を辞退し、

自衛隊の歓迎の栄誉礼をも辞退した。

このことをワシントンでは日米関係政策コミュニティーが

重大な出来事として論議の対象となっている、と産経

新聞ワシントン駐在特別委員の古森義久氏は警鐘を

鳴らしている。しかし、鳩山政権は少々、ボケていて、

大事とは受け取っていないようで、困ったものだ。

古森氏も言うように、ことは、儀礼や食欲の問題では

ない。もうちょっと真剣な関心を向ける必要がある。

『外交』に慣れていないから、意味が判らないのかも

しれない。政府を担うことにおいては全くのアマチュ
アだから、仕様が無いといえば仕様がない。しかし、

大失態である事は確かだ。

少なくともオバマ大統領初訪日の先触れだったゲーツ長官。

その賓客に自衛隊の歓迎の栄誉礼を捧げ、宴席を設ける事

は外交儀礼として、最低限の儀礼である。それを断られた

ことは、長官の意思ではなく、オバマ政権の意思と受け取る

べきなのだ。

それなのに、長官がこれをいずれも拒否したという事は、

握手を拒否されたも同然である。いうなれば鳩山新政権の

対米姿勢に対し、オバマ政権は全く妥協的用意のないことを

敢然と宣言したものである。

だから古森氏は言う。「ゲーツ長官は明らかに鳩山新政権への

不満のために、あえて会食も栄誉礼歓迎式もボイコットした

のです。こんなことは日米安保関係の長い歴史でもまず例が

ありません。アメリカ側はそれだけ現状を重大だと認識し、

不満や抗議の念を強めているのでしょう。

オバマ政権がこのように強硬に、しかも臆するところなく

不満を表明するという現実は、日本の安全保障にとっても

深刻です。米側の硬化は今回は夕食と歓迎式の辞退、あるい

は拒否だけに留まったようですが、安全保障でのこうした負の

変化は必ず経済面にまで波及します。

その論議の背後にあるのは『日米同盟は危機を迎えつつある

のか?』という疑問です」(「頂門の一針」10月2日付)

私は外交の全くの素人。30年前、外務大臣の政務秘書官を

僅か3年務めただけだが、こういう失態を見聞したことはない。

記者としては、全学連の抵抗に負けて岸信介首相がアイゼン

ハワー大統領の訪日を断って以来の失態である。これでは、

アメリカが鳩山政権に全く、信用を置いて無いという事になる。

しかも新聞やテレビも未だに気付いていないということは、

防衛省はもちろん、内閣全体が事態の深刻さに気付いて

いないということだ。

こんなことでは、オバマ大統領に対する歓迎体勢にも

首脳会談にも成功の保証はできない。09・10・27

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官僚に国会の「答弁メモ」を丸投げ
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            古澤 襄

<首相官邸が鳩山由紀夫首相や平野博文官房長官らに対する

臨時国会での質疑について、各省庁に「答弁メモ」を作成

するよう指示していたことが26日、共同通信が入手した内部

文書で分かった。

指示は首相がそのまま読んでもいいように答弁を作成する

よう要求し、問答づくりを官僚に丸投げする内容となっている。

政府・与党が掲げる「政治主導の新しい政治」と逆行する

動きで、「脱官僚依存」は看板倒れとの声も出そうだ。(共同)>

朝令暮改が常の鳩山首相だから、驚くに当たらない。しかし

国会質疑の「答弁メモ」の作成を各省庁の官僚に丸投げする

内容の指示文書をひそかに発していたとは恐れ入る。

官僚を上手に使うことは必要なことだが、隠れて「答弁メモ」の

作成を文書で指示しておいて、「脱官僚依存」では羊頭狗肉と

言われても仕方あるまい。

羊頭狗肉(ようとうくにく)=中国の古典に出てくる。店の看板

には羊の頭を掲げて、実際には犬(狗)の肉を売る詐欺商法。

誤魔化しの喩(たとえ)。     

2009.10.27 Tuesday name : kajikablog


官房長官は答弁づくりを指示していない 古沢襄

各省庁に国会答弁づくりを指示した問題について、平野官房

長官は「私から指示はしていない」と文書の撤回を記者会見で

述べた。指示書は総務官室の名前で出回っているとされて

いる。過去の慣例に沿って事務的に流したものと弁明したが、

それだけ政治主導が政府内に徹底していないことを暴露する

結果となった。

<[東京 27日 ロイター] 平野博文官房長官は27日午前の

記者会見で、各省庁に国会答弁づくりを指示したとされる

問題に関し「私から指示はしていない」と述べた上で、政治

主導の考え方に逆行しており、メモの撤回を含めて考えると

語った。
 
総務官室の名前で出回っているとされる指示書については

「まだどのようなメモで回っているか承知していない」とした

上で、過去の慣例に沿って事務的に流したものと考えられる

と説明した。

政治主導という概念から「不適切ならば撤回を含めて考えたい。

前政権では霞が関の役人が全部こうやっていたのかと

驚いた」と語り、国会では議員自身の言葉でしっかり説明する

ことが重要だと強調した。(ロイター)>

2009.10.27 Tuesday name : kajikablog

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平野貞夫氏の鳩山首相論
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      阿比留 瑠比

25日、「月刊日本」という雑誌の11月号を読んでいたところ、

平野貞夫元参院議員のインタビュー記事「小沢一郎は歴史を

変える政治家になれ」が載っていました。

ご存じの通り、平野氏は小沢氏の側近と言われ、2004年に

政界を引退した後も、口下手で説明嫌いの小沢氏の代弁者と

して、たびたびメディアに登場している人物です。また、

小沢氏の関連政治団体の会計責任者を務めている。

でまあ、平野氏の小沢論自体はいつものアレなんでいいとして

(それはそれで「小沢氏の衆院選勝利は妙見信仰の力」などと

興味深いのですが)、
鳩山首相論には新鮮な驚き、いや衝撃を受けました。

これはちよっと凡百の評論ではない、なかなか他の人には

語れないものではないかと。とにかく、その部分を紹介します。

聞き手 普天間の問題をはじめ、鳩山首相にはブレがある

ようにみえる。

平野氏 鳩山由紀夫という人の性格は、ブレるとかブレない

とか、あるいは頑固か柔軟かとか、通常の人の性格分析では

とらえきれない。ここにこそ、鳩山政権の特徴があるのだ。

良く言えば彼の守護霊、悪く言えば背後霊、つまり彼を

操っているエトヴァス(或るもの)が、悪戯をしていると考えたら

どうか。本来ならば、彼は普通の科学者なのだが、そのときの

守護霊によってその行動は変化する。

一見ブレたように見えることをブレたと考えては、彼の行動は

とらえられない。彼は、いわば意識的「夢遊者」といってもいい。

…これは一体、何の暗喩なのでしょうか。読んでしばし、

吹き出していいのか大まじめに受け取るべきなのか、結局どう

しろと言っているのかと悩み、結論として考えるのをやめました。

平野氏は当然、鳩山氏のこともよく知っているわけですが、

そうですか、そうきますかと。

ちなみに平野氏は小沢氏ではなく鳩山氏周辺の官僚出身

議員の発想(?)だとして、民主党の現在のあり方については

こんな批判もしています。
これは素直に納得できます。

平野氏 議員立法を禁止するなどという言葉は使ってはなら

ないものだ。
これは、国会議員の立法権を犯すことになる。憲法第41条には

「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関で

ある」と謳われている。

そもそも憲法発足時には学者や政治家の中に「政府には

憲法上法案の提出権はない」と解釈運用すべきとの強い

意見があったのである。

政府に法案の提出権を認めているのは内閣法の第5条

である。法案を内閣で一元的に決めることは構わないが、

党がそれを議員立法禁止と表現してはいけない。つまり、

憲法の感覚が決定的に欠如しているのだ。

閣議で、官僚の記者会見を原則禁止することを決定したことも

大きな問題だ。

これも憲法に抵触する可能性がある。

国民には知る権利があるからだ。官僚は政治家と異なり行政の

実務や技術的専門的事項について、記者から要求があれば

応じて説明するのが憲法の原則である。

…また、かねてから不仲とされる藤井裕久財務相に関する論評

は、やはり手厳しいものでした。

平野氏 藤井氏は官僚の立場に立っていると言わざるを

得ない。しかも、藤井氏は発言に慎重さが足りない。

為替の問題について不用意に発言したり、補正予算の絞り方に

ついて公然と数字を言ってしまったりした結果、混乱を招いた。

…以前も書いたように、私はかつて自由党担当だったころ、

毎晩のように藤井氏(当時・幹事長)に夜回りをしていた

相手ですし、「同病者」なので他人のことは言えた義理では

ありませんが、一つ懸念していることがあります。それは、

まだあまりメディアは指摘していないようですが、ずばり

アルコールの問題です。彼は日常的に、かつかなりしたたか
に呑む方なので…。

さて、鳩山首相が所信表明演説。彼を操っている「或る者」が、

どんな悪戯をするのかとりあえず、楽しみにしていたいと

思います。

http://abirur.iza.ne.jp/blog/
(あびる るい氏は産経新聞政治部記者)



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お尻が冷たいのはイヤッ!
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       平井 修一

先日、ついにカミサンが耐え切れず、「あんた、時間があったらウォシュレットを直してよ、冷たくてとても我慢できないわ」と叫びだした。

正確には温水洗浄便座で、我が家のはナショナル(現パナソニック)の製品である。3年持たずに便座のヒーターが壊れてしまった。耐圧水道ホースを抜いて全体を取り外し、便座を分解しようとしたが、感電防止で分解できないようになっている。

「修理不能。ちょっと我慢すればいいじゃないか」と言ったところで聞く尻(耳)は持たない。「お尻が冷たいのはイヤッ! 今から買いに行きましょう」

壊れた温水洗浄便座を引き取ってもらうために梱包し、車で量販店へ出かけたが、引き取り代は525円。ホースがそのまま使えるから今回もパナソニックの同系製品にしたが、3万2000円で、前回の3万6000円より安くなっているのはちょっと驚きだ。デフレと競争のせいだろうか。それにしても安い。

1時間ほどで取り付けたが、カミサンが試運転すると温水が出ない。説明書をあれこれ見たら今回のは温水貯蔵式だから初動操作が必要だった。
めでたく完了し、カミサンは機嫌よく用を済ませたのだった。

快適な生活に慣れると後戻りはできないもので、近年では和式トイレを利用できない子供たちが増えており、「和式トイレの練習」は小学校入学前の心得のひとつとして教えているそうだ。

<最近、洋式トイレの家庭が多く、保育園でも洋式トイレも多い。さらに私立幼稚園などでは入園希望者を増やすための“売り”として、便座の温め機能が付いた洋式トイレを置くところも少なくない。

だが、公立小学校は依然として和式トイレが多く、入学後、どちら向きにしゃがめばいいか分からず戸惑う子どもがいるという。あらかじめ、和式トイレのあるデパートなどで練習しておくのがいいのではないでしょうかとアドバイスする人もいる>(産経2007/02/27)
汲み取り式のボットン便所などを使える子供は皆無だろう。冬の夜などは冷たい風が臭いとともに吹き上げてきて、「寒いは、臭いは、恐いは」で嫌だったものである。

世界を見渡せば途上国では和式と同様にしゃがみ込むタイプや、便座がなく腰を浮かすタイプのものなどいろいろで、トイレがあるだけマシというところも多いだろう。

日本での暮らしが快適すぎると外国、特に途上国の僻地を旅行しようという気にはならないだろう。若者(男)の海外旅行離れが進んでいるのも、その辺りに原因があるのかもしれない。


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続いた「荘厳なる終焉」
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      毛馬 一三

畏友仲村友彦氏が、本誌「頂門の一針」に「荘厳なる終焉」を掲載したところ、彼へは勿論、私の処にも予期以上の反響があった。

仲村原稿の趣旨は、私が書いた「運命の子・愛犬もも逝く」を読み、54歳で早逝した愛妻の思い出と重ね合わせながら、生きとし生けるものの終焉の荘厳さを綴ったものだ。

生き残る人に「感謝の意を伝えて息を引き取ったわが愛犬と仲村氏の愛妻の終焉の有り様」が余りにも似ていることに感動した感想を詳述したものだった。

ところがなんとこの掲載直後、またもや「荘厳なる終焉」が、仲村氏を待ち受けていたのである。気丈で通る仲村氏が、落涙しながら語った想い。

仲村氏は、10月11日、居住地の神戸から46年ぶりに「中学同窓会」に参加するため、生まれ故郷の奄美市へ飛行機で帰郷。同窓会では、60歳を超えてお互い健康であることを称え合いながら、酒宴に酔い痴れ、同夜はホテルに宿泊。

翌12日の正午ごろ、「ヘルニア」で入所している介護老人ホームに母・チヨ子さんを訪ねた。91歳になった母と会うのは5年ぶりだったが、高齢とはいえ、前回に会った時と少しも変った風はなく元気だった。

ベッドから身を起こしてやると母は、彼の手を両手でしっかり握り「友彦!よく帰ってきてくれたぁ。有難う。会いたかった」と語りかける。
手の温もりが母の愛情を伝えてくれる。長男でありながら5年ものご無沙汰を詫びた。母親の近況に耳を欹てた。

母親が痛むという腹部をやさしく撫でながら、病床生活に耳を欹てたり、愛妻の死後も引き続き大阪の海運業界で活躍している自分の様子などを30分くらい話し合っている内、いつの間にか母はすこやかに寝入ってし
まっていた。

この間、ホテルに戻ってシャワーを浴びようようと思い、レンタカーを走らせて20分ほど離れたホテルの自室に戻った。そこへ驚愕の通報。

日頃、母親の介護に当たっている4男の弟が咳き込むように言う。「母さんの病状が悪化した。救急車で県立総合病院の集中治療室に搬送したので兄貴、すぐ来てくれ」。えっ?嘘だろう?ほんの先程まで元気に話していたんだぞ!

頭は真っ白になった。冷静になるよう自ら言い聞かせながら、取るものも取りあえず入院先の総合病院に駆けつけた。暫く待っても病状が皆目分からない。

入院から4時間たった夜8時、主治医が家族を呼んだ。「ヘルニアは関係ない。腸内癒着で、肝臓にも空気が入っており、重篤」と、事実上余命が薄いことを宣言。「手術は出来ないことは無いが、開腸の大手術となり、成功率は30%ぐらい」と説明する。

家族会議が始まった。もう歳だから痛ませず、このまま逝かしてやったらどうかが大勢の意見だったが、面倒見ている4男夫婦が「30%に賭けよう。少しでも長生きしてもらいたいよ」と言い出し、結局手術に託すことになった。

13日午前1時過ぎから手術が始まることになった。母親が手術室に向かう時、ベッドで運ばれる母親とやっと対面できた。仲村氏が母に「頑張ってね!」と声を掛けると、母はしっかりした意識の下で、仲村氏に優しい眼差しと頷きを送り返した。

だが、手術は開腹して腸内を調べた結果、腸内のほとんどが「壊死」状態にあることが判明、手術はすぐに中止となった。

母は、同13日の午前10時35分、家族に看取られて逝去した。信じられない逝去だった。昨日話をしたばかりの母親が息を引き取るなんて、「生きている」ということは、一体何なんだろうか?


仲村氏は慟哭している内、ふとあることが頭をよぎった「あの優しい眼差しと頷きが、母の最後のメッセージだったのではないか。きっとそうだ」。

1日も満たない前日の昼、「友彦!よく帰ってきてくれたね。有難う。会いたかった」と語りかけてくれたのも、母親が「終焉の前に感謝の意を長男の自分に伝えた」のだ。

ということは、長男の友彦氏が帰郷する瞬間まで永らえる努力を続け、逝くのを待っていてくれたのだ。その「役目」を果たしたことに安堵し、この世を去ったに違いない。なんと素晴らしい母親なんだろう。

そう考えている内、毛馬氏の「運命の子・愛犬もも逝く」とそのあと自分が反響として書いた「荘厳なる終焉」とが、今回の母親の「有り様」とが重なり合い、この3者が1本の太い絆で結ばれているような気がしてならなくなった。

自分自身終焉を迎える時、毛馬氏が言うとおり、身内に「感謝の意」をしつかり伝えて逝けるだろうか。この1本の絆で結ばれた「荘厳なる終焉」だけは、自分の生き方の中に、絶対活かしたいと思っている>。

以上が、仲村氏の想いを綴ったものである。1本の絆の話も、私には信じられる。しかし、両親・祖父母の終焉には総て立ち会えなかった私自身にとって、仲村氏が生前の母親と最後の「会話」をし、「おくりびと」の「親孝行」の大役も果たしたことは、限りなくうらやましい。合掌。
2009.10.26

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話 の 福 袋
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 ◎酒井法子報道一色…つぶされた鳩山所信表明

酒井法子被告の初公判一色となった26日のテレビ。この日、所信表明演説を行った鳩山由紀夫首相(62)は、とんだトバッチリを受けた。

初公判まっただ中の午後2時すぎ。鳩山首相は、衆院本会議で52分間、文字数にすると1万2905字に及ぶ政権運営の決意を込めた演説を行った。ところが、民放各局は、所信表明などには目もくれず、記者がリレー形式で法廷内の様子を詳報していた。

午後5時以降の夕方のニュース番組になっても、トップで所信表明を報じたのはNHK、テレビ東京だけ。酒井被告の初公判については、日本テレビ系「NEWSリアルタイム」、TBS系「イブニングワイド」、フジテレビ系「スーパーニュース」、テレビ朝日系「スーパーJチャンネル」が、それぞれ30分~1時間を割いてくわしく報じた。

のりピー初公判をトップで報じた民放4局は午後6時すぎ、ようやく所信表明を報じたものの各局とも約5分程度という扱いだった。

午後9時54分からのテレビ朝日系「報道ステーション」では、酒井被告の初公判を後回しにして紹介。古舘伊知郎キャスターは、テレビの興味本位の取り上げ方に関して自虐的に不快感を示し、「薬物撲滅の方にこそ力を入れなければならない」と語気を強めていた。
夕刊フジ 2009.10.27


 ◎ WTCビル購入案61対50で可決、府庁移転案は否決 大阪府議会

26日から議論が続いている大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC、大阪市住之江区)への大阪府庁移転をめぐり、府議会は27日正午すぎから本会議を再開。

WTC移転条例案は記名投票の結果、賛成52、反対60で、可決に必要な出席議員の3分の2に届かず否決された。この後、WTCビルの購入案も記名投票で実施。賛成61、反対50で可決された。

条例案と購入案について、この日午前の府議会総務常任委員会では、条例案は否決、購入案は可決としていた。本会議は自民、民主、公明の議員団が会派で拘束をかけず自主投票で臨んだ。

移転構想をめぐっては26日から府議会各会派の意見調整が徹夜で行われ、WTC購入を除いた補正予算案▽WTC購入案▽本庁舎移転条例案-の3案を分離採決することで決着した。

当初は、自民党府議団を中心に補正予算に賛成し、移転条例案については引き続き審議を行うことで、主要会派内の合意がほぼ取り付けられていた。

しかし、購入条件をめぐって付帯決議をつけることや申し入れを行うことなどの条件面で折り合わず、徹夜の意見調整でも妥協点が見いだせなかった。

こうした中「移転条例案の審議を先送りにすることに反対が多い」として、一般会計の補正予算案を除く条例案と購入案については民主が記名投票を提案。最大会派の自民と、公明もこれに応じた。

また補正予算案からWTCビルの購入案を分離するため、議会側は27日早朝、議案の再提案を申し入れ、知事側も賛同した。

分離採決を行うことについて橋下知事は27日午前、「府民にとっては分かりやすいかもしれない」と評価していたが、「可決でも否決でもその後のシナリオは分からない」と、議会の結論が出た後の対応については明言を避けていた。10月27日13時42分配信 産経新聞


 ◎気管切開中、チューブに火花=男性患者が死亡-大阪市大病院

大阪市立大医学部付属病院(大阪市阿倍野区)は27日、気管切開手術中に気管チューブの一部に電気メスの火花が飛び、気道熱傷を起こした男性患者(74)が死亡したと発表した。病院は死亡事故について遺族に謝罪し、大阪府警阿倍野署に報告した。

病院によると、患者は9月28日、食道がんの治療のため入院。10月9日、がんの摘出手術を受けた後、重い肺炎にかかった。

このため、同月16日、消化器外科の男性医師(33)が気管切開してチューブを挿入する手術を実施。その際、既に口から挿入していたチューブの一部に電気メスの火花が飛び散った。

患者は24日午後、呼吸器不全で死亡。病院は、気道熱傷が死亡の原因の一つとし、「万全の注意ではなかったが、予想以上に火花が飛んだ」(平川弘聖・消化器外科部長)と説明した。

原充弘病院長は謝罪した上で、「医療事故調査委員会で原因を究明し、再発防止策を早急に実施する」と話した。 10月27日16時48分配信 時事通信


 ◎ 住友信託と中央三井が経営統合へ=11年春めど、トップ信託誕生

住友信託銀行と中央三井トラスト・ホールディングスは27日、2011年春に経営統合する方針を固めた。両社は持ち株会社を設立し、1年後をめどに住友信託銀行と、中央三井トラスト傘下の中央三井信託銀行が合併する方向。総資金量それを好んで支持した人が国民の大多数だったのだから、国民のバカさを愧じるしかない。】とのコメントに、敬意を表し、感謝いたします。

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Original Message Ends -----------------

渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp >は三菱UFJ信託銀行を上回り、国内最大の信託銀行が誕生する見通しだ。

持ち株会社の名称は「三井住友トラスト・ホールディングス(仮称)」で調整している。合併信託銀行は住友信託を存続銀行とし、「三井住友信託銀行(仮称)」とする方向だ。 10月27日17時7分配信 時事通信


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反     響
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 1) 「頂門の一針」 1706号 平成21(2009)年10月25日(日)「反響」欄の【 2)鳩山内閣の対米交渉の姿勢が不安だ(前田 正晶):8)矢張り対アメリカ交渉術が不安だ(前田 正晶) 】に対する、

【主宰者より:と仰っても、いまさら泥縄。かの藤原正彦曰く。民主党は野党としては政治批判のプロだったが、政府運営についてはアマチュア。
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民主党政権の閣僚の言動は、行政府の一員としての自覚・教養が欠けているように思います。

これらの淵源は「脱官僚依存」を言葉通りに実行しようとして、戦後左翼的な党官僚などを呼び込み、「機密情報(インテリジェンス)無知症」に罹ってしまったからではないでしょうか。

民主党員が国家経営の修業・経験不足を早期に自覚し「脱悪徳官僚依存」と「脱党官僚依存」に立ち返るようご指導いただきたいと思います。小生の感想の一部を送らせていただきます。

  ○内閣総理大臣は行政権を行使する内閣の首長であり、閣僚は内閣の構成員であり、固有名詞の個人ではない。総理も閣僚も、マニフェストや自己の意思に反する政策であっても、法令の改廃が行なわれるまでは、現行法令に従いこれを着実に実施する義務を負っていることの自覚が弱いのではないか。

 ○閣僚などは、担当の政策を、その合理性の説明を飛ばして、「マニフェスト」や「連立合意」を引用して正当化している。連立合意などに盛られた政策は、国家における合法性、正当性をまだ与えられてはいない、これらを実行するための法の成立をもって初めて正当性が付与されるものである。

マニフェスト等は、主権者に対して、その正当性を主張できる根拠とはなり得ないものであり、前記のような言動は誤りである。

 ○「東アジア共同体」は、内閣総理大臣が国際社会に向けて発信するほどの「構想」になっていない未熟なもの、個人の思い込み程度のものではないか。行政府の長が公式の場で発言するについては、その影響、利害得失、過去の経緯などについて、その道のプロ集団・官僚の意見を聴取するなどの慎重な手続きを経てなされるべきである。

それでなければ、誤解を招き、弁解しなければならなくなる、などして、わが国に対する信頼を低め、品格を落とし、国益を害する。 

また、集団的自衛権の行使を否定するのみならず、テロ対策に当っている同盟国や友好国の艦艇に給油活動をする法令を廃止する政策を追求しながら、安全保障共同体を構築できると考えているらしい言動は、これを知られれば国際社会の笑いものとなろう。

取り巻きも含めた失態である。こんな発言は、「私の国が危険に晒されたら、あなたの国の若者の血を流しても救援してください、あなたが同様な危険に直面するようなときには、私はお金を出しますから、緊密で対等な共同防衛体制を作りましょう」と呼びかけているに等しい。これがまともに相手にされることはあり得ないことを自覚すべきである。

 ○八ツ場ダム関連も、中止するにしろ、継続するにしろ、これを中心となって実行・説得しなければならない行政庁の立場を忘れた第三者的発言が目立っている。

何度か現地を視察したくらいで、現地の実情をすべて掌握できると思うのは思い上がりである。相手の立場を尊重しない行政行為は労のみ多くして成功しないことを知るべきである。

 ○普天間基地関連の発言も、日本の閣僚というより、基地反対闘争者や反米闘争者の方に近いものが目立つ。県外移設や国外移設ができるものなら、遥かな昔にやっていることである。沖縄県民の意向を満たす解
決策が○×選挙までの短期間で見つかるなら、誰も苦労しない。国外移設の主張などは日米安保体制堅持と矛盾する。

移設先を探して合意するのは、机上作業、ペーパーワークであり、比較的容易で、手柄として見せられる。しかし、この実行は、基地絶対反対者、反米闘争者、反日信奉者などとの長い年月にわたる対話努力、外には言えず、評価もされない苦労の積み重ねが付きまとう。

これまで、手柄になる机上作業では決断しても、これを実行する段階になると、人も政権も替わって、支援、説得にも加わらず、決断もしない。
不人気な決断でもあり、手柄にもならないからであろう。

時に、選挙の後にはするかのごとく振る舞いながら、選挙結果を理由に困難な決断を避けて、任期を終えて行った指導者は多い。選挙を理由に決断をしないのは、責任回避、困難からの逃避ではないだろうか。これらを米国側は充分承知している、知らないのは日本の閣僚などだけかも知れない。

 ○官僚は、長い期間にわたって、それぞれの分野で「国の独立・安全・繁栄の増進が第一」の訓練・経験を積み重ねたプロ集団である。政治家は、個人零細商店であり、「自分の選挙が第一」でなければ長くは続かない。自らの能力の限界と付託された任務をよく自覚して、官僚の補佐を受けなければ、国益を増進することができないことを早く自覚すべきである。(宝珠山 昇)


 2)日本郵政役員の高齢化:

亀井大臣は曾野綾子さんを社外役員に起用すると発表した。さらにこれまでの役員にお引き取り願うと言っていたがトヨタの奥田碩相談役は留任となるようだ。

これまでも高齢の財界人を社外役員としてきたのだが、今度は73歳の新社長、78歳の新任役員、77歳(昭和30年の一橋大学卒)の役員の留任となれば、高齢者が多いのである。

曾野綾子さんは立派な方であり、私は日頃から書かれる評論やエッセーは愛読している。だが、会社経営にお詳しいかどうかは解らない。斉藤新社長は曾野さんの何処をどう活用されるのだろうか。

奥田相談役は自他ともに許した大経営者であると思うが、あのお歳で「蓄積された知識と経験が役に立たなくなった時代の百年に一度の大危機」に留任されることが素晴らしいかどうかは、これから解ってくること。

亀井大臣が重責を果たすべく最大限の努力をされているのは認めるが、ご自身の年齢の前後の方ばかりを尊重されることが現代の、または現在の難局を乗り切るのに適切かどうかは大いに疑問である。

ご自身は警察庁を経て政界に入られた方であり、立派な政治家であったと思うが、あれほどの組織を動かす責任者に相応しい実業の実際をご存知とは思えない。

それに、あの年齢に達すると、どうしても自分の年齢の前後数年の方々としか交際できなくなる。ましてや、あのように偉くお成りでは現代に成長してきた若手の考えを認め、受け入れることは容易ではないことを何処までご認識だろうかと気になる。

我が国の政界では、麻生前総理の68歳から鳩山総理の62歳に下がってきたが、相変わらず60歳代後半や70歳代が多い。まともな会社ならばとっくに引退している年齢である。オバマ大統領はまだ50歳にも達していない。

それにも拘わらず、この時代を「蓄積された知識と経験」を集めて乗り切って行こうという作戦が功を奏することを祈っているしかないのが辛い。(前田 正晶)


 3)貴誌1708号に「温暖化論争に終止符を」との提案がありましたが、確かにCO2由来の温暖化に関わる平井氏指摘通りの「神学論争」は無意味といえます。

しかしながら「カーボン・デリバティブ(炭素派生商品)」ともいうべき「排出権取引」問題については、そのグローバル規模の「振り込み詐欺」的な実態を掘り下げ、日本が国家規模の損害を被る危険について警鐘を打ち鳴らし続けることこそ「頂門の一針」にふさわしいテーマではないかと考えます。

周知のとおり欧米諸国は「『排出権取引での覇権』がそのまま『世界の覇権』に通じることをよく理解している」(<排出権取引は地球を救えない>藤井耕一郎著光文社刊)。

この得体の知れない排出権取引は複雑怪奇なシステムで、環境省や経済産業省の手に負える代物ではなく、まして二酸化炭素25%削減を得意満面で世界に公約するユーアイ政権が太刀打ちできるものでもない。

すでにロンドン、シカゴ、ニューヨークで “開帳”しているアングロサクソンの胴元は、日本がネギを背負ってやってくるのを待ち受けているのだ。

たとえば数年先、日本が公約通りにCO2削減を果たそうとするならば中国やロシアあたりから排出権を買い取る羽目に陥り、そのコストたるやざっと1~2兆円規模になるとの試算もある。

いうまでもなくこれは権利の売買で実体を伴うものではなく、実際にCO2が削減されるわけではない。早い話、排出権取引とはあくまでもバーチャル取引である。

金融派生商品取引のように市場原理主義の悪いところを集約したに等しい制度で、あくまでも前述の胴元が儲かるようにできているエコやグリ―ーンとは無関係のシステムなのである。とても綺麗ごとでは済まされない、日本人には最も不向きな取引といえよう。(宜候・世田谷)


 4)朝日新聞の記者が当時の記事を検証して、自発的に戦争に荷担した朝日の戦争責任を告発した『朝日新聞の戦争責任ー東スポもびっくり!
の戦争記事を徹底検証』太田出版と、『新聞が日本をダメにしたー太平洋戦争「煽動」の構図』現代書林、の2冊の本が、新聞の戦争開戦の責任を問うた書として挙げられます。(まこと)


 5)デパート おしゃるとおりです とりあげられていらっしゃる M銀座店には良く行きます しかし参ります 

生ものを友人に贈ろうと手続きを終えて何時発送されるか聞くと2,3日後という

また別の日に群馬のお世話になった方への贈答品 届くのは何日後かと問うても不明ですという 

並べられている酒を買おうとしたら 在庫がないとかいう 贈答品 手土産はここの包み紙が喜ばれる相手ですよといっても包み方が乱暴そのものの

店員 大声で呼び込むのは弁当売りばかり

紳士モノの洋品 洋服はワンフロアに押し込まれ しかもブランド屋さんごとに仕切ってあるので比較して選べない

狭いところで うるさく付きまとう売り子にへきへきする

年配の落ち着いた方と静かに丁寧に一本づづネクタイを並べる老舗の方がいい 

サイズは一番最後に聞いてくれて在庫を確かめ 手元になければ何日後にと控えめにささやき代金はその際にと付け加える 

デパート自身が売る気がないのですね 店員はほとんどパートか派遣 社員はゼロ

だからカネさえ貰えばあとは知らないという姿勢です
女性誌やらではやし立てる人気品に列ができればいいのです

買わないおばさんがざわざわと占拠しています 食堂が廃止されているのを知らずにどうしどうしてとおろおろしてます

ユニクロやらゆざわややら 自分の住む町にある店が大きな顔をして並び始めている銀座です 自転車にサンダルばきが横行してきました〔一〕

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身 辺 雑 記
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前号のには誤植があったので再掲。

首相の演説は論評に値しない。弱者や痛みに心を致せば、票や支持は集まるが、莫大な財政負担は、結局は増税で賄うしかないのは、自明の理。首相が弱者や痛みに配慮すればするほど、国民は増税に苦しむことになる。国民とは、貴方であり、私ですよ。

感傷的な演説に酔わせて、国民を騙す。本当は民主党は敵です。それに皆が気付いたころには、日本は滅茶苦茶になっている。しかし、気付くのに遅かった国民が犯人なのです。民主主義は空しい。

国や政府の客が、差し出した宴会を断るとは尋常ではない。変事なのだ。
それだけアメリカ民主党政権が日本民主党政権の安保政策に怒っていると態度でしめしたのだ。言外に怒りを示したのだ。

鳩山は暢気だから、ゲーツ長官、食欲が無かったのだろうぐらいにしか考えてないようで、困ったものだ。代議士になって23年。大ベテランといえども、平大臣を1度もやったことはない。殆どを政府の揚げ足とりのベテランとしてやってきたが、政権担当者としてはズブの素人。

相手の政府要人が、用意したメシを断るという事の意味なんか知らないのは仕方ないが、日米間では、アイク訪日中止に匹敵する大事件だったのだ。

アメリカはオバマ大統領初訪日に先立って、民主党にたいする苛立ちを無言の怒りとして、予めみせてくれたのである。重大に受け取って対応を考えるべきである。


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