気になったニュース | 日本のお姉さん

気になったニュース

新型インフル、患者報告数51%増 北海道などで大幅増

 国立感染症研究所は9日、4日までの1週間に全国約5千カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者数は3万765人、1医療機関当たり6・40人となり、前週(2万365人)より51%増加したと発表した。ほとんどが新型で、この1週間で約33万人が感染したとみられる。

 インフルエンザ患者の報告は7月以降増加が続いたが、前週は大型連休の影響で減少に転じていた。

 都道府県別では北海道が1医療機関当たり16・99人と最多。次いで、福岡県(13・41人)▽沖縄県(10・47人)▽愛知県(10・39人)▽東京都(9・60人)▽兵庫県(8・94人)▽大阪府(8・54人)▽埼玉県(8・10人)▽神奈川県(8・05人)▽千葉県(7・66人)-の順。沖縄県は6週連続の減少。大都市圏からの報告が目立ち、北海道、神奈川県、愛知県、兵庫県、福岡県が大幅に増加した。
10月9日13時56分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091009-00000555-san-soci

国産ワクチンが初出荷=19日の接種開始向け-新型インフル
 国内メーカーが製造した新型インフルエンザ用ワクチンが9日、初出荷された。最優先の医療従事者約100万人に割り当てられ、19日以降各地で接種が始まる。
 この日の出荷は、国内メーカー4社のうち3社が製造した計118万回分。流通業者を経て、15~18日に全国の医療機関に納入される。 

10月9日10時23分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091009-00000038-jij-soci

続・うつ50話:第43話 慢性疲労症候群とは
 これまで健康に生活していた人が、風邪などをきっかけに長い期間にわたり強い疲労が続き、日常生活に大きな支障をきたす病気があります。体のだるさのほかに、微熱や筋肉・関節の痛み、リンパ節の腫れや睡眠障害、集中力の低下、イライラ、うつ、不安なども認められることが多く、詳しい体の検査をしてもはっきりとした原因が見つからないために慢性疲労症候群と呼ばれています。
 そして、1000人に2~3人が、この状態にあるといわれています。この計算だと、働く人の20万人以上がこの状態に苦しんでいることになります。うつ病においても疲労感が続く、食欲低下、性欲低下、頭痛、腰痛、睡眠障害などの身体症状と、憂うつ気分、無気力、集中力低下、興味の喪失などの精神症状を生じます。このように慢性疲労症候群とうつ病の症状の一部が重なっています。さらに慢性疲労症候群の経過中に2次的にうつ状態を生じ、うつ病も発症します。最近の研究結果では、慢性疲労症候群の患者の約40~50%にうつ病を伴うことが報告されています。したがって慢性疲労症候群の診断や治療に際しては、うつ病合併の有無をきちんと確認することが大切です。
 慢性疲労症候群の根本的な治療法はまだ見つかっていませんが、段階的な運動療法と、漢方やビタミンなどによる薬物療法の組み合わせで、治療することが一般的です。そして、うつ病を伴っている場合には内科の医師と精神科の医師が協力して治療を進めることで、うつ病の改善を得られることが明らかにされてきています。
 次回は喪失体験とうつについて。(大阪市立大大学院医学研究科講師・神経精神医学、松井徳造)
毎日新聞 2009年1月17日 大阪朝刊
http://mainichi.jp/life/health/yamai/utsu/archive/news/2009/20090117ddn035070042000c.html?inb=yt

<慢性疲労症候群>ウイルス「XMRV」が関与 米がん研
10月9日4時0分配信 毎日新聞

 原因不明の強い疲労が続く「慢性疲労症候群」の患者は、マウスの白血病ウイルスに近い「XMRV」に極めて高率で感染していることが、米国立がん研究所などの分析で分かった。9日付の米科学誌サイエンスに発表した。同症候群の原因に、ウイルスの過剰増殖による免疫反応の異常があり、研究チームは「XMRVが関与している可能性が出てきた」と説明している。

 血液検査の結果、米国の患者101人のうち68人(67%)でXMRVが陽性反応を示した。健康な人の陽性は218人中8人(3.7%)だけだった。

 同症候群は1980年代に米国で確認され、世界に約1700万人の患者がいると推定される。これまでの研究で、さまざまなストレスにさらされ続けると、免疫や神経の働きが乱れて発症することが分かっている。【永山悦子】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091009-00000013-mai-soci

医療ナビ:成人T細胞白血病ウイルス 

白血球に感染し白血病や脊髄症に。治療法は。

 ◆成人T細胞白血病ウイルス 白血球に感染し白血病や脊髄症に。治療法は。

 ◇広がる骨髄、臍帯血移植 55歳超なら体の負担少ない方法も
 ◇母乳で感染…妊婦検査必要/治療・研究、支援求める声
 浅野史郎・前宮城県知事が発症して関心が高まった成人T細胞白血病(ATL)。成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-1)が白血球に感染して発症する。ウイルスは歩行障害などを伴う脊髄(せきずい)症(HAM)も引き起こす。根本的な治療法はないが、「ミニ移植」と呼ばれる方法が注目されている。

 厚生労働省研究班は献血者約120万人を調べ、08年度に感染者を約108万人と推計した。90年度に推計した約120万人に比べ、1割減少した。一方、地域別では前回、感染者の約51%を占めていた九州と沖縄が約40%に減少し、関東、近畿の割合が増えた。調査した同研究班長の山口一成・国立感染症研究所客員研究員は「感染者の人口移動などが原因」とみている。

 ウイルスは母乳を通じて感染するケースが多い。感染した母親が生後6カ月以上、授乳を続けると約2割の子供に感染するという報告がある。

 現在、感染者の多い鹿児島、長崎、宮崎などでは妊婦を対象にウイルスの有無を調べる検査を行っているが、全国には広まっていない。感染が分かった場合、鹿児島県は「母乳は生後3カ月まで」、長崎県は「母乳は与えない」と指導、対応は分かれている。山口さんは「献血者で感染が分かれば、本人に知らせている。妊婦を対象にした全国的な検査が必要」と話す。

    *

 ウイルスをもっていても発症する率は約3~5%。50歳を超えて発症する場合が多く、年間約1000人が死亡している。通常の抗がん剤治療も行われているが、骨髄移植も広がっている。

 通常、骨髄移植は患者の骨髄機能を抗がん剤や放射線で破壊し、白血球の型が一致するドナーの骨髄細胞を注入する。だが、これだと白血球がゼロに近い状態が2~3週間続き、患者への負担が大きい。

 骨髄移植で実績をあげる今村病院分院(鹿児島市)では、骨髄移植や臍帯(さいたい)血移植など造血幹細胞移植を98年から約30例実施した。術後の1年生存率は約6割と高いが、宇都宮與(あたえ)・同分院長は「体力のある55歳前後までしか適用できない」と話す。

 そこで注目されているのがミニ移植。患者の骨髄機能を残したまま、ドナーの末梢(まっしょう)血から白血球や造血幹細胞などを取り出し、患者に注入する。発疹(ほっしん)など拒絶反応も起きるが、免疫抑制剤を使って防ぐ。これまで12例実施した宇都宮さんは「手術後、8年間良好な人もいるが、6カ月生存率は約5割。ウイルスで起きるC型肝炎やエイズに比べ、治療、研究とも政府の支援が少な過ぎる」と訴える。

    *

 ウイルスは脊髄症の原因にもなる。歩行困難、排尿障害、手足の痛み、しびれなど日常生活は極めて深刻だ。患者は全国に約1400人いる。

 「日本からHTLVウイルスをなくす会」(099・800・3112)と「全国HAM患者友の会」の代表を務める鹿児島市の菅付(すがつき)加代子さん(52)は、病気やウイルスなどを分かりやすく解説した「教えて!HTLV-1のこと」(同なくす会発行)を出し、治療や研究への助成を国に求めている。

 菅付さんは33歳で発症。5年前、友の会を結成し、難病指定を求めてきた結果、昨年6月、調査研究の推進を促す難治性疾患(130疾患)の一つに指定された。だが、公的な医療費助成のある45疾患には含まれていない。

 菅付さんは「治療薬を待つ余裕はない。国は一刻も早く病気の撲滅をめざし、総合的な対策を考えてほしい」と訴える。【小島正美】

==============

 ■成人T細胞白血病ウイルス感染者の地域別割合の推移

      90年度    08年度

九州・沖縄 50.9% → 41.4%

近畿    17.0% → 20.3%

関東    10.8% → 17.3%

中国・四国  5.4% →  7.2%

中部     4.8% →  8.2%

そのほか  11.1% →  5.6%

 ※厚生労働省研究班調べ
毎日新聞 2009年9月15日 東京朝刊

http://mainichi.jp/life/health/news/20090915ddm013100146000c.html

成人T細胞白血病ウイルス感染者は、

九州と和歌山県に多いと聞いたことがある。