ミツバチと電磁塔(森山文江ブログ)外国のニュースをよく読んでいる人のブログです。
ミツバチと電磁塔(森山文江ブログ)
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インドの新聞が、8月31日付でこんなことを伝えていた。
「Mobile phone towers a threat to honey bees: Study
」
すなわち、
ミツバチの減少は携帯電話の電波塔のせいとの研究結果が出たというものだ。
昨今、日本のメディアでも報道されるようになったが、
世界的にセイヨウミツバチの減少がクローズアップされていた。
特に蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder)は不思議で、巣箱の中の女王蜂と数匹の幼虫を残して、一匹残らず働き蜂が消えてしまうというのは奇怪でさえある。
死体も全く残っていないという不思議な現象なのだ。
その理由は地球の温暖化、寄生ダニ、ウイルス、農薬など諸説があって、それぞれの原因が複合的に作用していると考えられながら、決定的な理由はよくわからないということになっている。
この原因究明に対して、英米は何十億ドルもの、巨額の金額を投じているのにもかかわらず、である。
それが、今回インドの研究者によって、携帯電話の利用が拡大するにつれて、電波塔や基地局、携帯電話の利用が増えたことによるものだと、実験結果から分かったというのだ。
携帯電話を巣箱の上に置くことで、10日以内に蜂群崩壊症候群と全く同じ現象が再現できたそうだ。
セイヨウミツバチの失踪問題を大問題と取り上げて、数十億ドルも投じてその理由を探っている英国や米国で、本当にわからなかったなんてことがあるだろうか?
考えてみれば、英米の携帯電話市場には、ボーダフォン、ヴェライゾン、T-モバイル、AT&Tなど、
しのぎを削っている携帯電話のキャリアがたくさんいるのだ。
たとえ、セイヨウミツバチの群崩壊症候群と、携帯電話端末などとの関連性が明らかであっても、
企業活動や収益の妨げになる内容なのだ。
明らかにできない可能性もあるだろう。
日本にもNTTドコモ、ソフトバンク、イー・モバイル、auと、大きなキャリアが幾つもあるため、
英米と同様の状況だろうと考えられる。
今回実験が行われたインドのケララ州では、セイヨウミツバチの減少によって農作物が実を結ばず、
多額の借金を抱えた農業従事者の自殺が相次いで報告されているそうだ。
農は命をつなぐ素である。
誰もが自分のこととして考えてもいい内容だと思う。