睡眠不足になると、脳内にアミロイドベータ(Aβ)が蓄積する。 | 日本のお姉さん

睡眠不足になると、脳内にアミロイドベータ(Aβ)が蓄積する。

睡眠不足でアルツハイマー?米チーム発表

 【ワシントン=山田哲朗】睡眠不足がアルツハイマー病を引き起こす可能性があるとの研究結果を、米ワシントン大などの研究チームが24日の米科学誌サイエンス電子版に発表した。

 物忘れがひどくなるアルツハイマー病は、脳内にアミロイドベータ(Aβ)という異常なたんぱく質が蓄積するのが原因と考えられている。

 研究チームは、遺伝子操作でアルツハイマー病にかかりやすくしたマウスの脳内を観察。Aβが起きている時に増え、睡眠中に減ることに気づいた。

 さらに西野精治・スタンフォード大教授らが、起きている時間が長いマウスではAβの蓄積が進むことを確認。不眠症の治療薬を与えるとAβの蓄積は大幅に減った。

 研究チームは「十分な睡眠を取ればアルツハイマーの発症が遅れるかもしれない。慢性的な睡眠障害のある人が、高齢になって発症しやすいかどうかも調べる必要がある」としている。

9月25日3時4分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090924-00001320-yom-sci


芸能人ブロガーも集う仮想空間――「アメーバピグ」の可能性


 自分そっくりなキャラクターを設定し、ほかのユーザーとコミュニケーションを図れる仮想空間「アメーバピグ」が人気を博している。多数の芸能人・有名人ブロガーを擁し高い認知を誇る『Ameba』との相乗効果もあり、2009年2月にサービスインし、現在のユーザー数は100万人を目前にしている。

 運営会社のサイバーエージェントではこの半年を「会員数の推移は予想を大幅に超えたもの。アメーバピグを使いたいがために、「Ameba」を選択するというユーザーもいるようだ」と振り返る。8月31日の衆議院選挙投開票日に当たっては「白熱! 総選挙実況広場」が開設されユーザー間で国政に関する議論が巻き起こるなど、単なるエンターテインメントサービスを超えたソーシャルメディアに成長しつつある。このムーブメントの源泉を、同社はどのように見ているのか。同社アメーバ事業本部の山崎ひとみプロデューサーに話を聞いた――。

●ユーザー同士の横連携でムーブメントが生じる

ITmedia ブログとの相乗効果を狙ったアバターサービスは、ほかにもある。ピグが差別化できている点はどこにあると考えていますか。

山崎P 「アメーバピグ」のコンセプトとして特徴的なのは「自分にそっくりな似顔絵感覚のキャラクター」であるという点です。ほかのアバターサービスでは、着せ替えやアクセサリの充実をうたうものが多いのですが、「アメーバピグ」ではキャラクター作成時、自分に似た顔を作れるよう、数多くの目、鼻などのパーツを用意しています。その結果、ユーザーがピグに対して感情移入できるようになっています。

 また、「仮想空間を自由に移動し、ほかのユーザーとコミュニケーションできる」ことも差別化要因に挙げられるでしょう。

ITmedia ピグで移動できる仮想空間には、例えば渋谷の109に似せたようなものもあるようですが、今後その中で、リアルなオンラインショッピングサービスを提供する予定はありますか。

山崎P 現時点では、まだ時期等具体的に決まっていませんが、構想自体はあります。

ITmedia 仮想空間で楽しめるのが1つのウリ、ということですが、最近「アメーバピグ」の世界で起こった出来事を紹介してください。

山崎P 最近で言うと、衆議院議員選挙の際は、ユーザー同士、選挙や、政党のマニフェストに関しての意見交換が活発にされているのが見受けられました。また先日、マイケル・ジャクソンさんが亡くなられた際には、ピグに黒い服を着せて、喪に服す……ということもありました。また「Ameba」と連携していることもあり、芸能人にも多くのユーザーがいます。例えば矢口真里さん、上原さくらさん、千秋さん、意外なところでZEEBRAさんとか……。彼ら(のピグ)に偶然出会える、ということもありますよ。

 もちろん、運営側から仕掛けるイベントもあります。例えば、ユーザーの方のピグのお部屋の写真を投稿してもらうという「お部屋コンテスト」や(注:「アメーバピグ」では、キャラクターのお部屋に、家具を自由に配置できる。)、お祭り会場を用意し、夏祭りも実施しました。また4月1日のエイプリルフールには、ピグを小さくする「裏コマンド」の効果を逆転させ、小さくしたつもりなのに画面を埋め尽くすほど大きくなってしまうという、いたずらめいた仕掛けもやりました(笑)。

 わたしたち運営側は常に「ユーザーに飽きられないように」ということを考えています。ピグにログインしたら、いつも新鮮な驚きを感じてもらえるようにしたいと思っています。定期的に新しいエリアを用意したり、アイテムを入荷させたりということはもちろんですが、先ほど紹介した裏コマンドのような、ちょっとクスっと笑ってしまうような仕掛けも盛り込んでいきたいです。こういったアイデアは、現場でピグの開発に携わっているクリエイターやエンジニアのほうからどんどん出てきますし、勝手に作ってしまうこともあるんです(笑)。

 ただ、ピグの行動の舞台となる仮想空間については、慎重に用意しています。まず、「作ったそのエリアで話題が生まれやすいかどうか」を基準に仮想空間のモデルとなる町や地域、時代の候補を選びます。そして候補が決まったら、そのエリアの雰囲気を端的に表すランドマークを配置していきます。例えば渋谷をモデルにしたエリアであれば109、石器時代をモデルにしたエリアなら活火山というように。バーチャルとはいえ、ユーザーにあたかも自分が体感しているような印象をもってもらいたいのです。

 ユーザーに体感してもらう……という意味では、新たに実装した「部活」という機能があります。同じ部に所属するユーザーは、アバター同士で「部室」を共有できるのです。「mixiコミュニティ」の掲示板に例えられるかもしれませんが、こちらはリアルタイムのコミュニケーションを重視するので、会話のログはあえて残らないようにしています。運営側ではフォローできないような細かなニーズを、埋めてもらうために用意した機能ですが、既に数万に上る部活ができ、ユーザーの横のつながりに寄与しているようです。

●ユーザーとの共益関係を維持しつつ、広告媒体としての展開も視野に

ITmedia 基本的には国内向けサービスである「アメーバピグ」と同列に比較はできませんが、例えばセカンドライフは、期待された盛り上がりを見せられていないという現状があると思います。違いはどこにあるのでしょう?

山崎P まず「アメーバピグ」は、低スペックなPCでもストレスなく楽しめるよう、2Dの描画を基本としたサービスにしています。これはパフォーマンスの問題だけでなく、そもそも日本では、3Dのリアルなサービスよりも2Dのテイストのほうが支持される傾向にあると思っています。キャラクターのベーシックデザインも大きな頭部を基調とし、可愛らしさを追求しました。

 また、セカンドライフのような「自由でなんでもできる」サービスは、自分自身で世界を創造していけるようなクリエイター層の方にとっては非常に魅力的なサービスなのですが、一般のユーザーは放り出されたような印象を持ち、サービスの面白さに触れることのないまま終わってしまう可能性があります。そのような事態を避けるため、「アメーバピグ」では「楽しみ方」をある程度、運営側から提示するようにしています。従って、初めてのユーザーでも「何をすればいいのか分からない」ということはないはずです。

ITmedia デジタルサイネージが一般化するなど、企業がプロモーションする選択肢も広がりつつあります。特に「アメーバピグ」は「Ameba」と連携しているため、口コミマーケティングの効果も期待でき、将来性があるように思えます。広告の受け皿として事業化する考えはありますか?

山崎P 「アメーバピグ」上のスナップショットをブログに貼ってエントリーできるといった導線が設計されているため、「ピグで何か展開があった際、自然にブログに書かれる」といったことになりやすい傾向があります。その結果として口コミマーケティング的な効果が生まれることもあるでしょう。

 もちろん、中長期的には「アメーバピグ」内のエリアと実在の商材をコラボレーションさせ、仮想空間でその商材を疑似体験してもらい、購買につなげるという展開は、検討しています。現状の「アメーバピグ」はアバターのアイテム課金で運営していますが、ユーザーにもメリットがあるのならば、将来的には広告媒体としての展開も、視野に入れていきたいと考えています。 9月24日12時35分配信 ITmedia エンタープライズ