A猫ちゃん | 日本のお姉さん

A猫ちゃん

A猫ちゃんが家を出て行ったきり

帰ってこない。5時半に起きたら

A猫ちゃんが家にいなかった。気配がしないので

出て行ったと思った。ベランダの網戸がA猫ちゃんが

通れるぐらいの幅だけ開いていた。外にでていないかも

しれない。家の中で倒れているのかもしれない。

それからずっと外や家の中を探しているが見つからない。

6月13日ごろから調子が悪くなって3ヶ月。

A猫ちゃんは、よく頑張って生きていた。

家の中を探していたら、絵本のコピーが出てきた。

虎猫ちゃんが、木の下に立っている絵が描いてあった。

最後の瞬間、タイガーは、とてもおだやかな気持ちでした。と

書いてあった。

どうして、その一枚のコピーを手にしたのかは

分からないが、「A猫ちゃんは死んだんだわ。」と思った。

それでも、外と家の中は一生懸命探した。

病気で痩せているから、外に出たとしたら

2日も3日も飲まず食わずだったら、それだけで

死んでしまうだろう。夜中に起きて探したが出てこない。

ベットの下やおしいれの中にもいない。

出てきた絵本のコピーは、友達がkkうれたもので

ANTHONY TABER のCATS'EYES

キャッツ・アイという名前で、

猫の目線で絵が描かれている。

その日

タイガーは、午前中ずっと

アリアンのそばにいました。

最後に軽く頭をなでてもらい

静かに 表に出て

大好きな 木に 向かいました。


マリアンは

タイガーが「さよなら」を言ったことを

知りませんでした。


と、最後から2番目のページには書いてあった。

わたしはA猫ちゃんとお別れの挨拶はしていない。

パニックになって、半泣きで

どうしたらいいか分からなくて

B子や友達に電話したら

とにかく、家の中をくまなく探してみるようにと

アドバイスをくれた。

教会の牧師さんにもメールをした。

神さまにA猫ちゃんが見つかるよう祈ってくれると

メールをかえしてくれた。「「でも、出ていったのは

A猫ちゃんの意思かもしれませんね。」とも書いてあった。

B子のお母さんも、お隣りの人も、

「猫は、本能で具合が悪くなったら、敵に攻撃されないように

静かな場所に行くねん。」

「猫は、いよいよとなったら出て行くいうからな。

痩せとったやろ。」

と、正直に意見を言ってくれた。

B子は、A猫ちゃんが好きなかんずめを持って

まぐろを焼いたのを持って、臭いで釣るんやとか、

あちこちに水とご飯を置いておくんや。とか、

元気な猫が何かに驚いてどこかに

隠れている場合のアドバイスをしてくれた。

B猫くんが以前、疾走したときは、

カンズメを持って音を立てながら歩きまわって見つけた。

カンズメの音を聞いて、溝から顔を出したB猫くんに

エサで釣って捕獲したことがある。

あとは、ちらしで猫を見かけた人の情報を集める。

N猫ちゃんが、犬に追いかけられていなくなった時は、

ちらしを読んで情報をくれた人から大体どの辺に

いるか検討をつけて見つけることができた。

過去を振り返ると、猫が外に出るといなくなる危険が

たくさんあると分かっていたのに、どうして

ベランダから外に出ないようにしておかなかったのか

悔やまれる。A猫ちゃんは、かしこい猫で

迷子になんかならないし、

わたしがいるときは、必ず家にいたし、がりがりに痩せて

いるから、ベランダから外には出ないだろうと思っていた。


体調が悪くていつ死ぬか分からない猫が家にいる場合は

絶対に外に出ないようにしないといけなかったのだ。

A猫ちゃんは、死期が来たのを感じて出ていったのかも

しれないけど、変えれない別の理由もあるのかも

しれないのであきらめずに探してみようと思う。