家出サイトで狙われる少女 | 日本のお姉さん

家出サイトで狙われる少女

家出サイトで狙われる少女

AERA7月27日(月) 16時55分配信 / 国内 - 社会 

──ネット経由で家出少女に生活の場を与える“神様”と呼ばれる男性がいる。
ただ、その神様は、交換条件として10代女子の体を求めている。
夏休み。携帯の世界で待ち受ける二重の危険。──

 泊め男。神待ち少女。
 ネット上に「家出」というキーワードを打ちこむと、そんな言葉が溢れ出てくる。
 家出少女に住まいや食事を提供する泊め男と、男性(神様)の助けを待つ神待ち少女。
 システムエンジニアのマサキさん(34)は、1LDKマンションで一人暮らし。寝るまでの時間、ネットサーフィンなどをして過ごす。出会い系サイトを転々とするなか、冒頭の言葉に出会った。
「マンガ喫茶にいます。何でもするから泊めてください」
 若い女性の写真とともに、そんな書き込みが並んでいた。
「神待ち少女があなたの助けを待っています」
 そんな言葉が躍る。
 いわゆる「家出サイト」だ。以前からあったが、その数が急増している。
 昨年12月、運営者の警察への届け出が義務付けられるなど、犯罪の温床とされた出会い系サイトへの規制が強まった。今年2月には、未成年者の利用を防ぐため、身分証などによる利用者の年齢確認も義務付けられた。
 しかし、一部の業者が「インターネット異性紹介事業」ではない家出サイトに鞍替え。前出のように、家出少女たちに宿泊先を紹介したり、相談を受けたりするという建前で、成人男性と接触できる状況を作った。援助交際目的でも使われている。
 マサキさんに下心がなかった、といえば、嘘になる。家出サイトで数人とやり取りをし、リサと名乗る18歳の女性と会った。地味な格好で、化粧も薄い。年齢より幼い印象を受けた。
「何も食べてないんでしょ?」
 二人でファミレスに入った。
 週末は父親が酒を飲んで暴れ、暴力を振るわれる──。リサの話を、相槌を打ちながら聞いた。
 食事中、頻繁に鳴った携帯を、リサは取ろうとしなかった。
 二人でマサキさんの家に帰った。
「充電させて下さい」
 リサは充電器に携帯をつなぎ、ベッドの上に座った。不安な様子で、ずっと携帯をいじっている。マサキさんは自分の仕事や趣味の話をし、場を盛り上げようとした。

■泊める代わりに体求める

 シャワーを浴び、リサが寝巻きに着替える。マサキさんは女性経験が少ない。緊張が走る。
 だが、沈黙を破るリサの言葉に、下心も失せた。
「やらないなら、寝てもいいですか」
『実録・闇サイト事件簿』などの著書があるジャーナリストの渋井哲也さんは、家出サイトの実態をこう話す。
「独身で生活に余裕のある30代40代の男性が優しい言葉で待ち受けている。泊めてもらう代わりに体の関係を求めることは、暗黙の了解になっている」
 渋井さんが取材した家出少女(17)は、家出サイトに書き込みをしたところ、1日で40通のメールが届いたという。
 結局マサキさんはベッドをリサに貸し、自分はソファで寝た。
 翌日、リサに年齢を問うた。つまらなそうな表情を見せ、お礼の言葉を残して去って行った。
 ただ、マサキさんのような男性ばかりではない。
 6月下旬、家出した中1少女2人とみだらな行為をしたとして、ホームページ制作会社社員(34)ら3人が愛知県警に逮捕された。男2人は、警察の取り調べに同様の言葉を吐いた。
「ハーレムの関係を作りたかった」
 会社員は少女2人と8日間同居した。食事と寝床を提供し、体の関係を持った。
「面倒になった。預かってくれる人いませんか?」
 金銭的な負担を感じ、インターネット上で呼びかけると、デザイナーの男(30)が応じた。3週間にわたり、少女2人と同居。その間、少女の1人はケータイサイトを通じ別の男(29)の元へ転がり込んだ。
 事件の発端は、少女による家出サイトへの書き込みだ。

■プロフでエンコー勧誘

 6月にはやはり家出サイトを通じ、少女(16)に5000円を払ってわいせつな行為をした公務員(49)が逮捕されている。
 夏休みから夏休み明けにかけ、家出少女は激増する。警視庁によれば、例年、家出人の補導件数は9月にピークを迎える。
 アエラは7月中旬、東京・渋谷と池袋で女子中高生100人に街頭調査をした。家出サイトを知っていると答えたのは25人。
 ただ、家出サイトだけが危険ということではない。
 文部科学省の全国調査によれば、中高生に人気のある携帯サイト「プロフ(前略プロフィール)」を公開している高校2年生は約44%。だが、それを知っている親は約17%に過ぎない。さらに親がどこまで中身について理解しているかは疑問だ。
 千葉県松戸市のミキさん(14)は、プロフに自分の顔写真を公開している。
「ゲストブック(掲示板)で、エンコーを持ちかけられたこともあります。リンクが張ってあり、アクセスすると風俗の求人サイトだったこともありました」
 試しにプロフのキーワード検索で「家出 相談」と打つ。
 家出サイト同様、少女を誘惑する男性の書き込みも散見され、なかには未成年に風俗系の仕事を斡旋する書き込みもある。
 携帯の小さな画面に、親の知らない大人の刃が潜んでいる。
 携帯電話は安全意識も低下させる。文科省の調査では、携帯の所有率は小学6年生で24・7%、中学2年生で45・9%、高校2年生では95・9%にも上る。

■携帯で安全意識弱まる

 小学6年生が携帯を持った理由は、「保護者から持つように勧められたから」が、最も多い。
 だが、浜松大学准教授の木宮敬信さんらの調査で、思わぬ結果が出た。携帯を持っている子どもほどこわい人から声をかけられた経験や、人通りの少ない場所でも気にせず歩く傾向があった。
「子どもは携帯を持っていることで、何かあったら連絡すればいいと、安全意識が弱まっているんです」(木宮さん)
 作家の石原伸司さんは、2004年から繁華街の夜回り活動をし、これまでに5000人を超える若者と会ってきた。
「親に暴力振るわれてて帰りたくないよ」
「親を殺したい」
 携帯にも日々、少年少女の悲痛な叫びが届く。
 石原さんは言う。
繁華街にたむろしたり、見知らぬ男の家を泊まり歩いたり、楽しいわけがないんです。家出は街の中での“引きこもり”。携帯の使い方以前に、家庭に居場所さえあれば、危ない目に遭うこともない。家出の原因は、100%家庭にあるんです」
(文中カタカナ名は仮名)
編集部 澤田晃宏
(8月3日号)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090727-00000001-aera-soci


わたしがまだ10代後半か、20代前半だったころ、

大人の雑誌で、ある派手な感じの中年女性が

インタビューに答えている記事があった。

彼女は、今まで、

とぎれなく一緒に旅をする男性を手に入れていて、

世界中を回っているのだと言っていた。

今は、相手がいないので、一緒に旅をする男性を

求めていると言っていた。

彼女は、すでに若くもなくそんなに美しくもなかった。

「結婚してくれなくていいの。一緒にご飯を食べてくれて

一緒にホテルに泊れたらいいの。」などと言っていたが

彼女はお仕事もしていないし、結婚もしてないのだ。

仕事はしたことがないと言っていた。

旅が終われば関係も終わるので、ようするに、

流れ者なのだ。いくら、男性の相手をするのが上手だ

と自分で言っていても、すでにオバサンなのに、

どうする気なのだろうと思った。

若い女性なら、旅の費用を出してくれる人もいるかも

しれないが、そんな人生でいいのか!?と思った。

旅の間だけ仲良くするなんて、うそっぱちの友情

ではないか。愛のない肉体関係を持つことと引き換えに

タダで世界旅行に行くだなんて、なんて安っぽいんだ。

虚(むな)しくならないのか?と思った。

本人は、平気で、次の相手を募集中と言っていたが、

その雑誌の写真では幸せそうな顔には見えなかった。


家出して泊めてもらうかわりに身体を差し出す女の子たちも、

そんな生活をしていたら、精神がもたないで、

ウツ病になって自殺してしまうかもしれない。

愛のある家庭で大人になって、

好きな人と愛のある結婚をして、また子供を大事に

育てていけるような、良い連鎖の中に戻っていって

ほしいものだ。でも、どの国でも家出少女たちは、

家庭で親に暴力を振るわれて飛び出して

そのまま売春婦になったという例が多いようだ。

家出する前に、施設に入れてもらって、そこから

学校に通った方がよっぽど幸せだと思います。