F22配備「日本に恩恵」 在日米軍司令官
F22配備「日本に恩恵」 在日米軍司令官
【東京】在日米軍のエドワード・ライス司令官(中将)が28日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、米空軍嘉手納基地に最新鋭戦闘機F22を一時配備していることについて「トップグレード(最新鋭)の航空機を沖縄に配備し、前方展開配備ができていることは、地域全体にとって安定化要因となっている。日本は米国がF22を配備することで抑止力の恩恵を受けることができる」と述べ、F22の沖縄配備の意義を強調した。
嘉手納基地へのF22一時配備で騒音が激化しているとして、地元から撤退を求める声が上がっている中、ライス氏の発言は、嘉手納基地へのF22常駐化を示唆したとも受け止められ、地元は反発している。
F22については、防衛省が航空自衛隊の次期主力戦闘機として購入の意欲を示しているが、米国は軍事技術の流出の懸念から輸出を禁止、日本への輸出にも否定的な姿勢を示している。ライス氏は「世界の中でも(米国以外の)他国はF22は持てない。日本は日米同盟関係を通じて配備が可能になっている。これは世界の多くの国が持てないメリット(強み)だ」と述べた。
衆院選挙で民主党が米軍普天間飛行場の県外移設を目指す姿勢を示していることについては「(在日米軍再編合意が)パッケージ全体として強いものであるため、個々の要素を変えると全体が弱まってしまいかねない。個別の要素については変更しないというのが日米両政府の一貫した立場だ」と、従来通り名護市辺野古沖への移設が最善との見方を示し、民主党が掲げる県外移設をけん制した。
日米地位協定の見直しについては運用の改善で対応すべきだとの考えを示した。
<在日米軍司令官会見一問一答>
ライス在日米軍司令官の記者会見での主な一問一答は次の通り。
―日本国内には在日米軍再編合意の見直しや普天間飛行場の県外、国外移設を求める声がある。
「(パッケージ論など)複雑な合意のため、一部の人々には同意できない点もあるが、利点をもたらす多くの要素が入っている。個別の要素は変えないというのが一貫した立場だ」
―日米地位協定の改定や思いやり予算の見直しを求める声がある。
「地位協定は見直す必要はない。どのように実施するかは、妥当な時に考えていく。日本は憲法の制約上米国を守れない。日本が同盟関係に貢献する一つの方法が思いやり予算だ」
―米国の「核の傘」について。国内では自国での核武装を検討するような議論もある。
「核の傘を含む米国の抑止力は強力に機能している。日本が独自に核を保有する理由はない」
―F22の沖縄配備は地域の安定に効果があるか。
「安定的効果を持つ。自衛隊にとっても重要な訓練の機会を提供することにつながっている。F22の沖縄配備は、日米同盟がいかに多くの利益をもたらすかということのシグナルだ」
7月29日9時30分配信 琉球新報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090729-00000000-ryu-oki
エドワード・ライス司令官(中将)が、このように、力強く意見を言ってくれるのは、頼もしく感じるけど、オバマ大統領たちがチュウゴク人に注文付けられているのをテレビで見ると、アメリカも大したことないなと思って不安になる。