イスラエルからのニュース (長いです。)
2009年7月15日(水)
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*レバノン南部で民家に隠されたヒズボラの武器が大爆発。
民家には多数のカチューシャロケット砲や、マシンガンが
隠されていたもよう。
イスラエル政府は、ヒズボラの停戦違反を非難した。(P,H,Y)
*リーバーマン外相に対する刑事捜査がほぼ最終段階に
なり、外相を起 訴するかどうかについて、警察と検察が
最終的な協議を進めている。
容疑は詐欺、背任、資金洗浄など。(P,Y)
*KKKのメンバーだった米国人をテルアビブで逮捕す
る際、イスラエル人の女友達からの情報が重要な役目を
果たしたことが判明。(P,Y)
*シャリート兵士の解放交渉のため、ネタニヤフ首相から
担当者に指名されたハダス氏が、エジプトを訪問し担当
者と初会談。進展があったかどうかはわからない。(P,Y)
*2隻の国防軍艦船がスエズ運河を通って紅海に移動。
イランに対して圧力をかけるためとの見方も。(P,H)
*国防軍が兵士に無差別発泡を指示した等とする「沈黙を
破る」のビデオに国防軍が反論。証言は大半が匿名で、
具体的な時間や場所が特定されておらず、検証が
できないという。(P,Y)
*イランの政情悪化で核開発の阻止交渉が困難になった
と、オバマ大統領。しかし、交渉を続ける考えを表明した。(H)
*エルサレムに住む超正統派の女性が子供を虐待し、
餓死寸前の状態にした疑いで逮捕されていたことが
判明。(Y)
2009年7月16日(木)
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*ヒズボラが大量の武器を民家に隠していたのは、停戦
決議違反だと国連も非難。ヒズボラは爆発した民家以外
にも、多くの民家に大量の武器を備蓄しているもよう。
(P,H)
*カチューシャやカッサムなどの短射程ロケット砲を迎撃
するために開発されている「アイアンドーム」が、初の
迎撃実験に成功。今後も実験を重ねて行く。実戦配備は
来年になる見込み。(P,H,Y)
*超正統派の女性が子供の虐待で逮捕されたことに、
超正統派が反発。 エルサレムのメアシャリムで暴動を
起こした。騒乱は、ベイト・シェメシュ市にも飛び火して
いる。(P,Y)
*2009年~2010年の2年分の予算が国会を通過。
投票前に社会福祉の増額など修正が加えられた。(P,Y)
*米国のクリントン国務長官が、イスラエルとの和平に向け
て治安の改善を目指すよう自治政府に要請。アラブ諸国
にもイスラエルの存在を認めるよう呼びかけた。(P,H,Y)
*イランがすでに核技術を
習得し、6ヶ月以内に核爆弾
を完成させるこ とができると、
ドイツの雑誌が報道。(H)
*イスラエルの国内治安機関であるシンベトの長官を、
1974年から1980年まで勤めたアヒトブ氏が死去。
79歳だった。(Y)
*アッバス議長とイスラエルが共謀してアラファト議長を
殺害したとの説を、アルジャジーラTVが報道。怒った
自治政府は、同TV局の自治区内における活動を禁止
した。(H,Y)
2009年7月17日(金)
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*幼児虐待容疑での女性の逮捕に反発した超正統派が、
昨日もエルサレムで大規模な騒乱事件。負傷者も
出た。警察の司令官は「こんな行為は、聖書のどの
個所でも許されていない」と語った。(P,H,Y)
*ガザから久しぶりにカッサム
砲撃があったが、空地に着弾したため大
きな被害は無し。前回の砲撃は6月中旬だった。(P)
*現代イスラエルの建国に反対するユダヤ教の一派
「ネトゥレイ・カル タ」の代表団がエジプトからガザに入り
ハマス幹部のハニエと会談。
同派は反イスラエル指導者を支持することで知られる。
(H,Y)
*新任の駐米イスラエル大使となったオレン氏が、様々な
親イスラエル団体、左派平和団体などとの関係を強化
する方針を表明。従来、イスラエル大使館は左派系の
平和団体との関係を避けていた。(P)
*スイスの外相が、5月にハマスの代表団と会談していた
ことを認め、 「ハマスはテロ組織ではない」との見解を
表明。イスラエル外務省の広報官は懸念を表明した。(P)
*パレスチナ和平における譲歩と引き換えに、イスラエルが
国際社会の容認を得てイランに対する軍事攻撃を行うと、
英紙が報道。(P)
*「沈黙を破る」に対抗して作られたサイトで、イスラエル
国防軍に従軍した多くの兵士が、国防軍の戦いが適切
だったことを証言。実名や地位が紹介されている具体的
なものが多い。(H)
*ユダヤ系米国人学者が、放射能による害を防ぐ薬を
発見。動物実験では、被ばくの前後に薬剤を注射する
ことで、劇的な効果があった。核戦争や核テロに対する
有効な対策になると期待されている。(Y)
2009年7月19日(日)
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*子供を虐待し、餓死寸前にしたとして逮捕された超正統
派の女性が釈放されて自宅軟禁となり、超正統派の
暴動は鎮静化。女性は他の子供も虐待していた可能性
が高いと、警察は見ている。(H,P,Y)
*トルコのアンカラにパレスチナが「大使館」を設置。式典
に出席したギュル大統領は、パレスチナ国家ができれ
ば、トルコも「パレスチナの東エルサレム」に大使館を
設置したいと語った。(P,Y)
*1963年から5年にわたり、イスラエルの諜報機関
モサドの指導者を務めたアミット氏が88歳で死去。
正確な情報で、1967年戦争の奇跡的な勝利をもたら
した功労者として知られている。(H,P,Y)
*レバノン南部でヒズボラが武器を備蓄している場所を、
国連軍は以前から把握していたもよう。しかし有効な
対策が取れなかった。(H)
*金曜夜、ヒズボラの旗を持った民間人15人がイスラ
エルの領土に数分間侵入。非武装だったため国防軍は
攻撃を避けた。(P)
*7年以内にホスピスの全国ネットワークを構築するよう、
保健省が病院などに要請。現在ホスピスは、4ヶ所、
計87床しかない。(H)
*移民者や難民の強制送還に反対する1000人規模の
デモがテルアビブで。この3週間で同種のデモは
3度目になる。(H)
*遺跡でモザイクのタイルを拾い、米国に持ち帰った
女性が、遺物の持ち帰りは違法だと知り郵便で返送。
自然公園の担当者は「遺物が返送されて来たのは
私の知る限り2度目」と語っている。(H)
2009年7月20日(月)
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*東エルサレムの病院跡地で予定されている住宅建設
工事の中止を米政府がイスラエルに要請。問題の土地は
1980年代に親イスラエルの米国人によってすでに買い
取られている。(H,P,Y)
*日曜の閣議での情勢報告で、シンベトのディスキン
長官が中東和平交 渉の再開などに言及。ネタニヤフ
首相が「治安に関する情勢報告に限定して発言する
ように」と止めた。(H,Y)
*ルーマニアで大規模な卵子売買の疑惑が発覚し、イスラ
エル人ら30人に事情聴取。ルーマニア人女性から
数百ユーロで卵子を買取り、不妊治療を求める女性に
売却していたと見られている。(H,P,Y)
*独立記念日をナクバ(破局)として嘆く団体への公金の
支出を財務省が差し止められるとする法案を閣議で
承認。(P,Y)
*エジプトは、ハマスとファタハの和解交渉の新たな期限
を8月25日に設定。ガザ復興に向けた権力分割の枠組
みを模索する。両者の交渉 は何度も決裂しており
「これが最後のチャンス」と担当者。(P,Y)
*昨年「イスラエルも我々の友人」と発言したイランの
マシャイ副大統領が、新政権でも副大統領に就任。
激しい批判を受け辞任したとの報道が流れたが、
副大統領はウェブサイトで辞意を否定した。(H,P)
*国防軍が西岸地区の100ヶ所の検問所を撤去へ。
治安の改善を受け、住民生活の改善に取り組む。(P)
*メルボルン映画祭が、イスラエル政府の支援を受けた
映画を外せとのケン・ローチ監督の要求を拒否。同監督
は参加を取りやめた。(H)
*KKKのメンバーだとして国際手配され、テルアビブで
逮捕された米国人を昨日米国に送還。本人は容疑を
否認しているもよう。(H)
2009年7月21日(火)
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*オルマート元首相が産業相だった時代に、政治的な人事
を行った疑い は濃厚で、起訴すべきだとの見解を警察が
表明。元首相に対する刑事捜査は、すでに他にもいくつ
かの件で進行している。(H,Y)
*リーバーマン外相が南米諸国を訪問へ。親イランのベネ
ズエラなどを通じ、イランの影響力が南米で拡大するのを
阻止するため。外相の外 遊中に、米国のミッチェル中東
特使らがイスラエルを訪問する。(H,P)
*ルーマニアのコンスタンタの市長がナチスの制服姿で
ファッションシ ョーに登場。ユダヤ人団体などから激しい
非難が出ている。(H,P)
*国防軍は23ヶ所の違法入植拠点を1日で撤去する
計画を作成中。違 法拠点の撤去は、すでに決まって
いるが実施が遅れている。(H)
*トルコのエルドアン首相が明日、シリアを突然の訪問へ。
イスラエルとシリアの和平交渉が重要議題だと見られ
ている。(P)
*ネタニヤフ首相は「ユダヤ人も東エルサレムに住む権利
がある」と語り、米政府の反対にもかかわらず建設を
進める考えを表明。(H,Y)
*レバノン軍がイスラエルとの国境地帯のシャバ農園
付近で警備を強化。 国防軍も警戒レベルを引き上げ、
戦車などを配備している。(H)
*国防軍に違法入植拠点を撤去されたことへの「報復」と
して、入植者らがナブラス付近のパレスチナ人の畑など
に放火か。(P,Y)
*無宗教のカップルに結婚の道を開く世俗結婚法が国会の
一次朗読を通過。しかし制約が多く、逆にユダヤ教の
支配が強まる可能性も。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp