高齢者のドライバーの事故が増えているから | 日本のお姉さん

高齢者のドライバーの事故が増えているから

自動車保険、一斉値上げへ 参考純率を5・7%アップ


 損害保険料率算出機構は7日、自動車保険の保険料を決める際の基準となる「参考純率」を平均5・7%引き上げたと発表した。保険料が高い若年ドライバーが減少しているほか、高齢者の事故増加で保険金の支払いが増えているためで、引き上げは平成12年以来9年ぶり。損害保険各社は個別に保険料の値上げ幅を決めるが、来年度にも一斉値上げする見通し。事故の多い高齢者ほど上げ幅が大きくなる見込みだ。

 金融庁が同日、6月22日に同機構から出されていた引き上げの届け出を了承した。保険料の安い小型車や無事故割引率の高い契約者が増えていることも、引き上げの要因になった。

 参考純率の引き上げ幅は、契約内容や年齢によって異なる。普通乗用車の10等級の場合、60歳以上は19・9%の引き上げとなる一方、30歳未満は10・3%にとどまっている。

 各社は今後、値上げ幅や時期について検討するが、年齢や契約内容によっては値上げが不要になるケースもあるという。

 自動車保険は新車販売の低迷による保険料収入の減少で採算が悪化。昨春以降、東京海上日動火災保険など一部がすでに値上げしているが、純率の引き上げで再値上げに踏み切るとみられる。

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【用語解説】参考純率

 損害保険会社が保険料を算出する際に参考する料率。国内外の損害保険会社が加入する損害保険料率算出機構が、加盟社から提出された過去の保険金支払額などのデータを基に計算する。加盟社は純率を目安にし、自社の戦略も踏まえ、個別に保険料を決める。