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北方領土問題 露、具体的提案見送りへ 首脳会談「日本固有」に反発
9日にイタリアで行う予定の日露首脳会談で、ロシアのメドべージェフ大統領が北方領土問題の進展に向けた具体的提案を見送る方向になったことが5日、分かった。大統領は5月のプーチン首相来日以降、日本側が北方領土をめぐり「ロシアの不法占拠」や「日本固有の領土」と強調してきたことを口実に、問題進展に向けた環境が整っていないことが提案を見送る理由だと説明するもようだ。会談で麻生太郎首相が大統領に対し、どこまで回答を強く迫れるかが問われる。
会談は主要国(G8)首脳会議が開かれるラクイラで、9日午前(日本時間同日午後)に約1時間行う方向で調整している。
両首脳は2月のサハリン(樺太)で行った会談で北方領土問題について、「新たな、独創的で、型にはまらないアプローチ」で作業を加速させる方針を確認した。その際、首相は「具体的な進展を図る用意がないならパートナー関係を構築することにならない」と迫り、領土問題解決への意気込みをみせた。
5月には、来日したプーチン首相が麻生首相に「7月の首脳会談で大統領がこの問題で詳しく話す用意がある。領土問題解決に向けたあらゆるオプション(選択肢)が議論される」と述べた。
しかし、ロシア側は、5月に麻生首相が国会答弁で「ロシア側の不法占拠が続いている」と発言したことを非難し、6月22日にはナルイシキン大統領府長官が麻生首相に「静かな雰囲気の下で話し合いが進められることが重要だ」とくぎを刺した。7月3日の参院本会議で北方領土を「日本固有の領土」とする改正北方領土問題解決促進特別措置法が成立したことにも「無関心ではいられない」(ミロノフ上院議長)と反発した。
麻生首相は大統領と「ウマが合う」(外務省幹部)とされるだけに、個人的な信頼関係から何とか問題解決の糸口を見つけたいところだが、こうしたロシア側の攻勢に、日本側は「些細(ささい)なことをあげつらって解決を先送りさせるのはロシアの常套(じょうとう)手段だ」(外務省幹部)と批判する。
ロシア側はさきのプーチン首相と麻生首相との会談で、極東・東シベリア地域の経済・開発分野で一定の成果を得ており、領土問題をテコに日本のさらなる経済協力を求める必要に迫られていない。
また、政権基盤が弱体化している麻生首相の足元を見透かしている可能性もある。
7月6日7時56分配信 産経新聞
核弾頭1500~1675、米露首脳が合意
【モスクワ=浜砂雅一】米国のオバマ大統領は6日、就任後初めてロシアを訪問し、メドベージェフ大統領とクレムリンで会談した。
両首脳は、12月に失効する第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新核軍縮条約の枠組みで合意し、核弾頭配備数を1500~1675個に削減することを明記した共同声明に署名した。
アフガニスタン安定化に向けた協力強化も確認する。米露はミサイル防衛(MD)問題など対立点を残しつつも、ブッシュ政権時代に悪化した関係の立て直しに踏み出した。
会談の冒頭、メドベージェフ大統領は「我々は米露間の困難なページを閉じ、新しいページを開くことができる」と関係改善に意欲を示した。オバマ大統領も「米露の立場には相違点より共通点の方が多い。我々は大きく前進できる」と応じた。
今回の合意は、モスクワ条約(2002年調印)で定めた核弾頭数1700~2200個を下回る数値となった。
大陸間弾道ミサイル(ICBM)など核運搬手段も500~1100基・機に減らすことで一致。新条約の年内締結に向け、今後、交渉を加速させる。
両首脳は、米国によるアフガンへの軍事物資輸送のロシア領内通過を認める合意文書にも署名した。
会談では、北朝鮮・イランの核開発で揺らぐ核不拡散体制の再建も主要議題となった。
米国のMD東欧配備計画や、北大西洋条約機構(NATO)へのグルジア、ウクライナの加盟問題といった対立点については、互いの原則的な立場を主張した。MDを巡っては、ロシアが新条約締結の前提として計画の見直しを求めているのに対し、米国はMDと核軍縮は切り離して議論すべきだと主張している。 7月7日0時59分配信 読売新聞
ロシアは、強い相手とは交渉をするが、
日本のような軍隊のない国などには、
自分たちが何か日本から欲しい時は、
北方領土について話し合うという
エサのニンジンだけ目の前にぶらさげはするが、
すぐにニンジンをひっこめちゃう。
だって、タダのエサだもの。