イスラエルからのニュース
2009年5月31日(日)
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*イスラエルの第4代大統領エフライム・カツィール氏が
93歳で死去。
ヨム・キプール戦争を含む1973-78年に在職。(P,H,Y)
*自治政府のアッバス議長が、エジプトを訪問しムバラ
ク大統領と会談。
7月初めに和平交渉を再開させ、ネタニヤフ首相とエル
サレムの地位、国境、入植地について会談する意向を
語った。(P,H)
*入植活動反対の左翼活動家とパレスチナ人のデモ
隊20人が、西岸地区の入植者と衝突。双方が投石
したが、けが人はなかった。(P,H,Y)
*ドイツ外相が、「イスラエルは東エルサレムと西岸
地区での全建設活動を停止すべき。これは独米
両政府の合意事項」と独紙に語った。(H)
*国防軍が、日曜日から木曜日まで大規模な軍事演習の
予定。レバノンは事前に、国境地域に最高度の警戒態勢
を敷いた。(P,H)
*ヒズボラの指導者ナスララが、来週のレバノン選挙に
向けた演説で「イランはレバノンの軍備増強を喜んで
支援するだろう」と語った。ヒズボラは今回の選挙で
勢力を拡大すると見られている。(P,Y)
*ハマスとイスラム聖戦が、アッバス議長の、「パレス
チナ人の権利」 を放棄するようなあらゆる国際的合意を
拒否すると声明。ハマスは、イスラエル全土にパレス
チナ人の権利を主張している。(H)
*アラブ市民の団体が、ペレス大統領、ネタニヤフ首相
らに、「人種差別的立法」に抗議する緊急書簡を提出。
現在、ユダヤ人国家否定の言論を取り締まる法案3件
が国会で審議されている。(H,Y)
*レバノンで、イスラエルへのスパイ容疑で4人が起訴
された。4月に始まった一斉検挙以来、逮捕35人、
起訴23人。(P)
2009年6月1日(月)
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*メリドール情報相がシャリート兵士の解放交渉担当役
を固辞したのを受け、首相は、元モサド幹部のハガイ・
ハダス氏を任命。(P,H,Y)
*毎年ニューヨークで行われるイスラエル建国祝賀
パレードに、同市長、シャリート兵士の両親を含め、
10万人以上が参加した。(P,H,Y)
*リーバーマン外相が、今週ロシアを訪問し、メドベー
ジェフ大統領、プーチン首相、ラブロフ外相らと会談の
予定。(P,Y)
*イスラエル国籍を希望する人にユダヤ人国家への忠誠
を誓わせるという法案が、閣僚の立法委員会で否決
された。法案を提出したイスラエル我が家の議員以外、
ほとんど全員が反対。(H,Y)
*西岸地区で、パレスチナ自治警察とハマスの戦闘が
あり、自治警察官3人、ハマスの武装員2人、民間人
1人が死亡。最近、自治警察がハマスの取り締まりを
強化している。(P,H,Y)
*左翼系反戦団体ピース・ナウが、無許可入植拠点の
面積の44%はパレスチナ人の私有地であるとの調査
結果を発表した。(P)
*レバノンで、軍の大佐1人と元税関職員1人がイスラ
エルのスパイ容疑で逮捕された。大佐の逮捕は1週間
で2人目。(Y)
*トルコで、64%の人が自分の近所にユダヤ人の住む
ことを望まないとの調査結果が出た。同様に、近所に
住んで欲しくない相手は、クリスチャン52%、
アメリカ人43%、未婚のカップル67%。(H,Y)
*エルサレムのクリスチャン人口は約1万5千人で、2%
と市の統計発表。1948年の建国以前には3万1千人
だった。(P)
2009年6月2日(火)
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*不法入植拠点撤去の反対者たちが暴動。月曜朝に
西岸地区で抗議デモの後パレスチナ人に投石し6人を
負傷させた。1人は重傷。数時間後、別の数ヶ所で
公道でタイヤを燃やす等の暴動。10人逮捕。(P,H,Y)
*入植地内の人口自然増に対応する建設凍結は不合理
であり、アメリカからの圧力があっても凍結しないとネタ
ニヤフ首相が表明。(P,H,Y)
*イスラエルが入植地での建設を凍結しなければ、アメ
リカは国連でのイスラエル支持を弱めるとする内容を
米紙が報道。しかしその後、米国務省から、イスラ
エル支持を継続するとの声明があった。(P,H,Y)
*今年初めのガザ戦争でイスラエルやハマスに戦争犯罪
がなかったか調査するため、国連のチームがガザに
到着し、調査を開始した。(P,H)
*国防軍の情報担当者が、イランは今年の
末までに核兵器製造に十分
な濃縮ウランを手にするだろうと
国会で警告した。(H)
*ガザでの国防軍兵士の窃盗事件に続き、西岸地区の
作戦中にパレスチナ人の家から現金を盗んだ疑いで
国防軍兵士が逮捕、起訴された。(Y)
*マズズ検事総長が「まっとうな国ならリーバーマン氏は
外相ではありえないだろう」と発言。汚職疑惑の外相が
現職を続けていることで、イスラエルの社会システムに
欠陥があると指摘した。(P,H,Y)
*歌手のマドンナが9月にテルアビブでコンサートを
予定。イスラエル公演は16年ぶり2度目。一昨年には、
ユダヤ神秘思想カバラの研究家ら2千人と共に、秋の
例祭時期にイスラエルを訪れた。(P,Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp