イスラエルからのニュース(かなり長いです。) | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース(かなり長いです。)

2009年5月10日(日)
*****************************************
*予算削減をめぐり政府内で不協和音。バラク国防相が、

 大幅な予算削減案を「非現実的で無責任」と非難した。

 (H,P)

*月曜に予定されているローマ教皇の到着を控え、ベン

 グリオン空港では今日、国防軍の軍楽隊を動員した

 大規模なリハーサル。(H,P)

*自治政府のアッバス議長がファイヤド首相に組閣を

 依頼へ。ハマスとの連立交渉が進まないため、

 アッバス議長はファタハ系閣僚による新内閣を構築

 する構え。ハマスは反発している。(H,P)

*米国のオバマ大統領が、シリアに対する制裁継続を

 決定。シリアが米国の国益を害し、イラク再建を妨げて

 いると非難した。その一方で、米政府は高官をシリアに

 派遣し交渉を続けている。(H)

*ハマスの指導者マシャールが、イスラエルとの共存を

 拒否する方針を再確認。しかし、1967年の軍事境界線

 でパレスチナ国家ができるなら、連立内閣に参加する

 ことはあると語った。(H)

*ネタニヤフ首相が今週にヨルダンのアブドラ国王と会談

 か。訪米に先立ち、中東和平に関して意見の調整を

 行うのが目的。(P)

*国連がガザに戦争犯罪の調査団を派遣へ。双方の

 戦争犯罪を調査する として、イスラエル政府にも協力を

 求めている。(P)

*エルサレムの周辺を入植地や公園で囲み、市の分割を

 防ぐ秘密計画が、昨年秋にオルマート首相とエルサレム

 市長に提出されていたことが判明。左派団体は「極右

 思想に基づく計画」と非難している。(H)

2009年5月11日(月)
****************************************
*教皇がヨルダンで「カトリックとユダヤ人には切れない

 関係がある」 と語り、ユダヤ人との関係改善を目指す

 考えを表明。(H,P)

*国防予算をめぐり、ネタニヤフ首相とバラク国防相が

 会談。しかし、双方の主張は食い違ったままで、合意

 には至らなかった。(P)

*治安省が課税によって組織犯罪に対抗する計画を

 推進中。しかし、職員が危険にさらされるとして、税務

 当局は協力を渋っている。(H,P)

*ファタハの指導部を選ぶ選挙の方法をめぐり、ファタハ

 内部で権力闘争。前回に選挙が行われたのは

 1989年だった。(H)

*ピース・ナウの要請で、政府がテルアビブ-エル

 サレム間の高速鉄道に関する公聴会。現在の計画

 路線は自治区内を通過しており、工事面でもパレス

 チナ人に大きな負担がかかると予想されている。(H)

*EUの調査で、パレスチナ自治政府の刑務所に拘束

 されている住民の88%は、裁判手続きもなく収監され

 ていることが判明。(H)

*ペレス大統領が0.5平方ミリの超小型旧約聖書を

 ローマ教皇に贈呈へ。テクニオン大学が、自慢のナノテク

 ノロジーで作成した。同大学では、分子レベルでの

 DNAの直接加工を目指している。(P)

*イスラエルの気象台が、今年の冬の降水量は北部で

 例年の80%程度だと発表。昨年より降水は多かったが、

 それでもガリラヤ湖の水位は昨年同期より1mも低い。

 今年もイスラエルは水不足。(H)

*10年前に比べてイスラエル人男性の精子の数が

 4割も減少しているとの報告。食品に含まれるホルモン

 の影響だとの見方も。(H)

2009年5月12日(火)
**************************************
*昨日イスラエル入りした教皇が、虐殺記念館(ヤッド・

 バシェム)で演説。しかし、カトリックとしての謝罪の言葉

 もなく不十分だとして、 虐殺記念館委員会のラウ議長

 は不満を表明した。(P,H,Y)

*教皇と会談したイスラム教指導者が「ガザの子供を

 虐殺した」などと激しい反イスラエル発言。クリスチャンと

 イスラム教徒が反イスラエルで団結すべきだと呼びか

 けた。教皇は会談を途中退席。(P,H,Y)

*ネタニヤフ首相がエジプトでムバラク大統領と会談。

 首相は早期に和 平交渉を再開すると語ったが、

 2国家共存は明言せず。(P,H,Y)

*ナチスの強制収容所の元看守デムヤンユクを米国が

 ドイツに引き渡しへ。89歳で体調が悪く、救急車で自宅

 から運ばれた。(P,H,Y)

*EUのユダヤ人団体が、ベルギーで行われる予定の宗教

 対話集会をボイコット。イスラム教の代表者の多くが

 テロ組織に関係しており、集会が反イスラエルの敵対的な

 ものになる可能性が高いため。(P)

*ガザでの作戦中にパレスチナ人の家から盗んだクレ

 ジットカードで買い物をしたとして、2人の国防軍兵士が

 逮捕された。(H)

*住宅不足などのため、西岸地区で育った多くの若者が

 「追放」されていると、入植者指導者が政府を批判。

 住宅増設を求めた。(H,Y)

*昨夜から、高名なラビの命日である「ラグ・バオメル」の

 祭り。ラビの墓所があるガリラヤのメロン山には多くの

 正統派が集った。(H)

*2千年前にテトス率いるローマ軍がエルサレムの神殿

 から奪った財宝の返還を求め、右派活動家がローマ教皇

 を訴え。しかしエルサレム地裁は「国家元首は訴追

 できない」との理由で訴えを却下した。(Y)  


2009年5月13日(水)
****************************************
*ローマ教皇ベネディクト16世が神殿の丘と西壁を

 訪問。ユダヤ人の風習に従い、平和への祈りを書いた

 紙を西壁に挿入した。(P,H,Y)

*教皇がゲッセマネの教会で特別ミサ。「イエスの苦難は

 あなたたちを通じて今も続いている」とエルサレムの

 信者に向かい説教。(H,Y)

*教皇が神学生時代にヒトラー・ユーゲントに加入したの

 は「強制加入 させられただけで、ナチには反対だった」

 と報道官が説明。(P,H)

*教皇がエルサレムのチーフ・ラビと会談。カトリック教会

 はユダヤ人 の間でいっさいの宣教活動をしないことで

 合意。ラビは「歴史的合意」 「我々にとって非常に重要

 なメッセージ」と評価した。(P)

*リーバーマン外相がイギリスのミリバンド外相との会談

 のためロンドンに到着。英国の反イスラエル諸団体が

 外務省前で抗議。(P,H)

*2006年の第二次レバノン戦争の、クラスター爆弾処理

 のため、投下位置情報を国防軍が国連軍に提供。

 不発弾により戦争後20人以上の市民が犠牲になり、

 200人が負傷している。(H,Y)

*ナチスの強制収容所の元看守デムヤンユクが米国から

 ドイツに到着。 約3万人のユダヤ人虐殺の従犯容疑に

 より裁判へ。(P,H,Y)

*教育費の予算削減が国会で討議されるのに抗議し、

 主要15自治体の学校が水曜日に2時間のストライキ。

 (P,H)

人気インターネット・サイト「フェイスブック」が、ホロ

 コースト否定論者の利用をあえて排除しないと発表。

 同サイトはユダヤ人が運営 しているため、否定論支持

 でないことは明白だとした。(H)

2009年5月14日(木)
*******************************************
*教皇が水曜日にベツレヘムとパレスチナ難民キャンプ

 を訪問。「パレスチナ人の主権的故国」を支持すると

 語った。また、西岸地区の防護壁も、和平の行き詰まり

 を象徴するものだと語った。(P,H,Y)

*労働党以外の連立政権の議員らがネタニヤフ首相に、

 来週の訪米時にパレスチナ国家設立の呼びかけに

 乗らないよう要請した。(P)

*国防軍高官アシュケナジ氏が、火曜日の予算委員会で、

 感情的になっ てネタニヤフ首相を避難したことについて、

 謝罪を表明。国防軍キャリア組の定年退職年齢の引き

 上げ案に激怒したことで。(H,Y)

*アメリカの左派ユダヤ人団体と元外交官たちが、ネタ

 ニヤフ首相との会談時にパレスチナ国家設立による

 和平を推し進めるよう、オバマ大統領に要望書を提出。

 (H)

*リーバーマン外相がイギリスでミリバンド外相と中東

 問題等で会談。 メディアの取材はシャットアウト、

 記者会見も無かった。(P)

*レバノンでは、イスラエルの「スパイ網」の摘発が進行

 しており、新たに6人が逮捕された。ここ数週間で逮捕

 者数は計12人に。他にも25人の容疑者がいると

 されている。(H,Y)

*オーストラリアで、ウェブサイトにホロコースト否定論を

 掲載し、裁判所の停止命令を無視した人物に禁固

 3ヶ月の有罪判決。(P,H,Y)

*西岸地区の6つの不法入植地に対して2004年に撤去

 命令が出されているのに、そのまま放置されていると

 裁判所が政府を非難。90日以内に説明するよう、

 高裁が政府に命令した。(H,Y)

2009年5月15日(金)
**************************************
*教皇と会談したネタニヤフ首相が、イランのアフマディ

 ネジャド大統領による反ユダヤ発言を明確に非難する

 よう教皇に要請。教皇は穏健 勢力を支援する必要性が

 あるとの考えを示した。(H,P,Y)

イスラエルを訪問した米国CIA長官が、イスラエルが

 米国に無断でイラン攻撃を行なわないよう、ネタニヤフ

 首相に要求していたことが判明。

 首相はこの要求を受け入れるもよう。(H,Y)

*野党になったリブニ元外相が、ネタニヤフ首相の和平

 政策に懸念を表明。積極的に和平を進めないと不利に

 なると指摘した。(H)

*検査官が、私服で基地に侵入できるか試験をしたとこ

 ろ、数箇所で侵入に成功。ある基地ではパソコンを盗む

 ことができた。事態を重く見た国防軍は、警備体制を

 全面的に見直す。(P)

*自治政府のアッバス議長が新内閣の結成を延期か。

 ファタハ内部の権力闘争のため、意見の調整が非常に

 難しいもよう。(P)

*ナザレで行なわれた教皇によるミサに4万人が参加。

 教皇は、ナザレ のイスラム教徒とキリスト教徒に平和

 共存を呼びかけた。(P)

*西暦でイスラエルの独立の日となる14日を、各地で

 パレスチナ人がナクバ(破局)として記念。反イスラエル

 デモを行なった。(Y)

*世論調査で58%のイスラエル人がパレスチナ国家

 設立に賛成。宗教派は7割が反対、世俗派は7割が

 賛成と、意見が分かれた。(Y)

*歌手のマドンナが22歳のモデルと結婚か。マドンナは

 ユダヤ教神秘主義のカバラに傾倒、結婚式もカバラ式に

 なるという。(H)


2009年5月17日(日)
*************************************
*米国でのオバマ大統領との会談を前に、ネタニヤフ

 首相の側近がパレスチナ和平に関する立場を米国

 関係者と調整中。首相はパレスチナ国家設立を明言

 するのは避けるもよう。(H,P,Y)

*シリアのアサド大統領が、イスラエルの新政権は交渉

 相手にならないと発言。イスラエルのアヤロン副外相は、

 シリアは和平に本気で取り組む意志はないとの見方を

 示した。(H,P,Y)

*ペレス大統領がヨルダンでアブドラ国王と今日会談。

 ガザ戦争以来、悪化している両国の関係修復を

 目指す。(H,P)

*国際原子力機関のエルバラダイ事務局長が「イスラ

 エルがイランを軍事攻撃するとすれば、狂気の沙汰」

 と発言。(H,P,Y)

*エジプトが、ガザとの間のラファ検問所を双方向に運用。

 人道的理由によるものだという。運用期間などは不明。

 (Y)

*エジプトで、ファタハとハマスが連立政権の構築に向け

 て最後の試み。
しかしハマスは、暴力の放棄

 などカルテットの3条件を

 受け入れることはありえない

 と宣言した。(P,Y)

266発のロケット弾など、莫大な量の武器をエジプトが

 シナイ半島で発見。ガザ行きのものだったと見られ

 ている。(P,Y)

*教皇が「私はパレスチナ人の友人であると同様に

 イスラエル人の友人」 との最後の演説を行い、金曜に

 ローマに帰国。(Y)

イスラエルのユダヤ系市民とアラブ系市民のデュオが、

 ユーロビジョ ン歌謡コンテストで16位に。(P)

2009年5月18日(月)
***********************************
*ネタニヤフ首相は今日、米国でオバマ大統領と会談へ。

 首相はイランの核開発阻止を訴える構えだが、オバマ

 大統領はパレスチナ和平の推進を要求するものと

 見られている。(H,P,Y)

*ネタニヤフ首相は昨日、米国の親ユダヤロビー

 AIPAC幹部と会談。 今日は他のユダヤ人指導者と

 会談する。(H)

*ネエマン法相が離婚訴訟をラビ法廷の管轄下に置く

 法案を提案へ。シャスを連立政権に入れるため、口頭の

 約束があったもよう。成立すれば女性は極めて

 不利な立場に置かれる。(H)

*自閉症専門の特別養護学校で、職員による児童虐待

 の疑い。父母の訴えを受け警察が捜査を開始した。(H)

*アラブ系市民の40.5%が、ホロコーストを否定している

 ことが判明。アラブ系市民の中では、イスラエルの生存

 権を認めるとの意見が半数近くまで低下して来ている。

 (H,Y)

アルゼンチンで行われたイスラエル建国61周年の

 式典をパレスチナ支援の群衆が妨害。ユダヤ人2人が

 負傷した。(H,P,Y)

*ヨルダンで行われている世界経済フォーラムで「イランの

 核よりイスラエルの核が危険」と、自治政府のエレカット

 氏が発言。(P)

*ヨルダン渓谷に「マスキオット」という新入植地を建設へ。

 新しい入植地が建設されるのは26年ぶり。(P)

*ガザで密輸トンネルの一つが崩落し、パレスチナ人1人が

 死亡。エジプト警察が重機を使い遺体を回収した。(P)

2009年5月19日(火)
************************************
*ネタニヤフ首相は昨日、米国でオバマ大統領と2時間

 近く2人だけで会談。オバマ大統領はパレスチナ国家

 設立の明言をネタニヤフ首相に要求したが、

 首相は応じなかった。(H,P,Y)

*ネタニヤフ首相が、マーク・トウェインの聖地旅行記を

 オバマ大統領に贈呈。トウェインは1867年にパレス

 チナを旅した。(H)

*レバノンが国内の「イスラエルのスパイ網」の摘発中。

 モサドの接触を受けたとされる人物が新たに逮捕され

 た。逮捕を恐れた2人が家族らを連れてイスラエルに

 逃げた。(H,P,Y)

*2003年にティベリヤで行方不明になった18歳の女性の

 遺体を発見したと警察が発表。しかし、遺体の状況など

 細かい情報は報道規制により伝えられていない。(H,P,Y)

*6月12日のイランの選挙を前に、国防軍がイランの

 今後を分析。どの大統領でも核開発の中止は無いと

 予想した。(P)

*自治政府が西岸地区の治安を守るため、3大隊を

 増設へ。米国の調整担当者であるデイトン氏が明らか

 にした。(P)

フェイスブックなどの電子コミュニティーを使い、テロ

 組織がイスラエル人を勧誘か。誘拐の危険もあると

 シンベトが警告。(P,Y)

*エジプトで行われていたファタハとハマスの和解交渉

 が決裂。両派が和解しないとガザ復興支援に大きな

 支障がある。(Y)

*少量の水で育つとして持ち込まれたアカシア属の木が、

 イスラエルの在来植物を駆逐していると研究者が警告。

 (H)

[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト 

http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」
http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp