【世界の新聞「101紙」の視点】新型インフルエンザ感染が、急拡大している。 | 日本のお姉さん

【世界の新聞「101紙」の視点】新型インフルエンザ感染が、急拡大している。

【世界の新聞「101紙」の視点】
~2009年5月19日(火)の紙面より~
独断と偏見はご容赦!
【最近の社説の、ここに注目】

新型インフルエンザ感染が、急拡大している。
各紙、どのように見ているのか。

朝日。
『感染者が160人を超えた。渡航経験者以外で初確認されてからわずか3日で、数は世界4位に躍り出た。』

『人の動きを考えれば、感染が2府県以外にも広がっているのは確実だ。拡大を抑えることは必要だが、どの範囲で休校や休業をするのか。経済社会への影響も考えて判断せねばならない。』

『今それを迫られているのが自治体のトップたちである。』

『政府の専門家諮問委員会は、鳥インフルエンザを想定した行動計画を「弾力的」に運用するよう提言した。』

『ところが、その「弾力」の判断が自治体に任されているのだ。』

『新型インフルエンザに臨む姿勢は政府がまず、統一的に示すべきである。』

『「水際対策」の継続で、(中略)自治体は悲鳴を上げている。国内発生早期の対策である「疑い例はすべて検査し、感染が強く疑われる場合には軽症・重症問わず措置入院」という方針は、大阪、兵庫ではもう対応しきれていない。』

『政府は現段階を発生早期としているが、患者が感染したルートを追い切れないなど事態が進行した現場での対応能力とは、すでにずれが出ている。蔓延(まんえん)期ととらえた対策が必要だ。』

『治療は早期発見、早期治療が基本だ。(中略)病院は、急がない手術を先送りするなど重症者にも備えた態勢作りを急ぐ必要がある。』

『学校や保育園の閉鎖が長引けば、子どもがいる医師や看護師の勤務など診療態勢にも影響が出るだろう。』

『感染拡大の防止と社会生活の維持という、難しいバランスをとる施策が求められる。問われているのは、政府の危機管理能力である。』


産経。
『もちろん油断はできないのだが、病原体は弱毒性のウイルスであり、かかった人の症状も毎年冬に流行する季節性インフルエンザと同程度だという。対策はこの点を基本にして進めなければ、無用の混乱を招いてしまう。』

『「念のために」という意識のあまり、対策が少しずつ過剰になっていくと、その集積で、社会機能が停止してしまう事態にもなりかねない。(中略)行政機関や企業には、過剰な対策を自粛する見識も必要だろう。』

『感染症との闘いは、感染した人や感染リスクの高い人の排除を意図した手法をとると失敗する。これは疾病対策の歴史がしばしば教えていることである。』

『水際作戦や患者と接触した人への「積極的疫学調査」なども、排除ではなく、治療の提供が大前提だろう。』

『体調がすぐれない人が安心して検査や治療を受けられるのでなければ、うっかり熱も出せないといった気分が社会に広がる。これは避けたい。』

『その点、現在の発熱外来を通した診療は、サプライサイド(供給者側)の都合が優先され、医療を受ける患者には利用しにくい。』

『新型とはいえ、病原性は通常のインフルエンザと同程度、しかも治療薬も有効ということなら、近くの診療所で治療が受けられるようにした方が医療態勢として自然である。』

『そもそも検疫や発熱外来による患者の仕分けといった対策は、流行の拡大を遅らせる「時間稼ぎ」策の色彩が強い。』

『「稼いだ時間」は、何に使うのか。ひとつはワクチン開発の準備、そしてもうひとつは、過剰な恐怖や不安を取り除いて治療の提供態勢を整え、それを感染の拡大防止策につなげることだろう。』

『考えてみれば、冬場にはいつも、行われていることである。』


東京。
『冷静に対応し、社会機能の維持を図りつつ感染拡大を最小限に抑えたい。』

『過度に恐れることはないが、感染拡大を少なくする努力は欠かせない。』

『新型の感染が疑われる時には自治体の発熱相談センターに相談し、指定された医療機関で受診することを徹底したい。そうでないと、発熱以外の他の疾患の患者に二次感染させる恐れがあるからだ。』

『感染者が発生した学校を休校するのはやむを得ない。ただ、都道府県単位での一律の休校は極力避けたい。人口の密集度、通学範囲などを考慮して休校の範囲を決めるなど柔軟な対応も必要だ。』

『保育園が休園すると困る共働き夫妻のために、保育のための早退、時差出勤を認めるなど企業にも柔軟な姿勢が求められる。』

『国民一人一人も感染防止を心がけたい。うがいや手洗い、せきエチケットなどを励行し、密閉された人込みに長時間とどまることは避けたほうがいい。』

『今回の新型の流行がいつまで続くかは不明だが、流行を繰り返している間に病原性が高まる可能性もある。』

『最悪の事態も念頭に置きつつ医療体制のさらなる整備に政府は全力で取り組まなければならない。』


日経。
『すでに感染者は1000人レベルを超えたと指摘する専門家もいる。首都圏など人の行き来の盛んな地域で感染者が確認されるのは時間の問題だ。』

『感染者の増加や地域的な広がりに伴い対応策も変わる。』

『大阪府や神戸市は症状が軽い感染者の自宅療養を認めた。(中略)地域の実情に合わせて自治体が臨機応変に対応を決めたのは適切な判断といえる。』

『今後、感染の広がりに伴って地域で異なる医療対応が出てくることはありうる。行政はこれまで以上にきめ細かく情報提供することが求められる。個人や企業は注意深く情報に耳を傾ける必要が出てくる。』

『新型インフルエンザは病原性が強くない。感染者の大多数は(中略)軽症にとどまり、治療薬を使わなくても治ることがある。』

『感染性も通常のインフルエンザ並みの強さとされる。「街ですれ違った程度ではうつらない」と感染症の専門家は指摘する。』

『心配なのは糖尿病などの慢性的な病気をもつ人が感染すると重症化しやすいことだ。現時点では治療薬はあっても予防ワクチンがない。重症化リスクが高い人に広げないことが大事だ。』

『感染したら他人にうつさないための心がけを忘れたくない。』

『感染者が発生した地域の学校などを休校にしてしっかりと拡大防止策を講じる必要がある。』

『その一方で仕事や旅行、買い物などの日常活動では過度に慎重になることはない。手洗いやマスク着用などの自衛策をとり、可能なら時差出勤などで満員電車を避けるのもよい。』

『正しい知識に基づきメリハリのある対応を心がけたい。』


毎日。
『短期間のうちに、別の地域でも同じような新型の流行が明らかになると覚悟したほうがいい。』

『流行の状況からも、物理的に対応できるベッド数からも、「第2段階(国内発生早期:編者注)」を超え、すでに「第3段階(国内蔓延(まんえん)期)」に入っていると考えるのが妥当ではないか。』

『その時に大事なのは、今回の新型ウイルスの特徴を踏まえ、「国民の健康被害を抑えること」と、「社会機能や経済活動を混乱させないこと」のバランスを賢く取ることだ。』

『今のところ、新型インフルエンザに感染しても、多くの人が軽症で治っている。その点では、自宅療養を求めるのは理にかなう。ただ、誰が重症化するか、まだわからない要素があり、その警戒は必要だ。』

『薬を求めて医療機関を訪れる人も増えると思われる。』

『感染すると重症化する恐れのある慢性疾患の患者や妊婦と、感染者が接触せずにすむ体制が一般の医療機関に整っているか。薬などが十分にあるか。点検し、対応策を取ることが急務だ。』

『医療機関に感染者が殺到し、機能不全に陥ることも心配だ。国は、自宅療養する患者への対応として、薬の宅配や往診を例示している。』

『地域の保健所や医師会は、安心して自宅療養できるよう、そうした可能性も探ってほしい。』

『今回は、「海外渡航者」とは別に、インフルエンザ患者の集積に注目しなかったため、感染者の発見が遅れた。』

『インフルエンザのように感染力の高いウイルスの場合、「国内発生早期」から「蔓延期」に至るまでに、ほとんど間がないこともわかった。今後の対策の教訓としたい。』


読売。
『あまり過剰に恐れることはやめよう。』

『これほど短期間に多くの感染者を把握できたことは、日本の診断能力が高いことの反映でもある。そして、感染者の大多数は軽症にとどまっている。』

『危険度の高いウイルスに変異する可能性に警戒を怠ってはならないが、現時点で脅威を過大視する必要はない。社会生活や経済機能への影響は、最小限にとどめるべきだろう。』

『厚生労働省は、大阪府と兵庫県に中学、高校を休校とするよう要請した。(中略)学校自体、感染が広がりやすい場所であることを考えれば必要な措置だ。』

『ただ、休校対象に小学校や幼稚園・保育所を含めるかどうかは、自治体によって対応が分かれた。』

『どこまでの措置が妥当かについては、感染状況を見極めながら、柔軟に決めることが大切だ。』

『新型インフルエンザの感染が急拡大した地域では、全員を医療機関で治療することは難しい。軽症の人は自宅療養を原則とするというように、早い段階から治療ルールの転換を図る必要があろう。』

『今後は国民一人ひとりの協力が不可欠となる。』


赤旗。
『地域の保健体制や診察・医療の体制を整え、感染拡大を食い止めるとともに、国民の不安を取り除いていくことが重要です。』

『感染経路や感染の実態をつかむとともに、国民に正確な情報を伝え、落ち着いた冷静な対応ができるようにしていくことは、国と自治体の第一の仕事です。』

『「発熱相談センター」の拡充は当然必要です。同時に、(中略)相談に支障をきたさぬよう、国や自治体が公報などを通じて情報を徹底し、「発熱相談センター」とは別の相談窓口を準備するなども検討すべきです。』

『もともと各地に設けられている地域の保健所がこうした場合の対策にあたるものですが、政府が強行した保健所の統廃合で(中略)大幅に減っており、きめ細かい対応ができなくなっています。』

『体制の強化は急務であり、国・自治体の総力をあげた対応が不可欠です。』

『医師不足や公立病院の廃止などで、「発熱外来」や専門の病床が不足していることが国民の不安を募らせています。』

『これでは国内での急速な感染拡大に対応できません。長年にわたる医療破壊を続けてきた政府の責任は重大です。政府は財政的な対策もとって診察・医療体制を拡充し、国民の不安を解消すべきです。』

『感染を拡大しないよう一般の病院でも簡単な検査ができるようにするのは不可欠です。』

『今回の新型インフルエンザで、過剰に反応しすぎることはありません。しかし今回は軽くても、次にはもっと毒性が強いインフルエンザが広がることも想定して、対策を強めておくことが大切です。』


新型インフルエンザについては、以前、弊誌でも取り上げた。
http://archive.mag2.com/0000174275/20090510141131000.html

約一週間前。
国内感染者が発生した頃のことだ。

まさか一週間ほど後に、このような事態に陥っているとは、予想以上の速さだ。


感染者急増については、読売紙の、
『これほど短期間に多くの感染者を把握できたことは、日本の診断能力が高いことの反映でもある』
の視点が、独特だ。


どのように対処すべきか。

毎日紙の一節、
『大事なのは、(中略)「国民の健康被害を抑えること」と、「社会機能や経済活動を混乱させないこと」のバランスを賢く取ることだ』
は、各紙にほぼ共通する考え方だろう。


その他、各紙から印象に残る一文を独断で抜粋してみる。


朝日紙。
『問われているのは、政府の危機管理能力である』

産経紙。
『近くの診療所で治療が受けられるようにした方が医療態勢として自然である』

東京紙。
『医療体制のさらなる整備に政府は全力で取り組まなければならない』

日経紙。
『正しい知識に基づきメリハリのある対応を心がけたい』

読売紙。
『今後は国民一人ひとりの協力が不可欠となる』

赤旗。
『今回の新型インフルエンザで、過剰に反応しすぎることはありません。(中略)対策を強めておくことが大切です』
(桐鳳)

【編集後記】
連日の、新型インフルエンザの報道。
私も、ちょっと熱っぽかったり、お腹の調子が悪かったり、セキが出たりすることがあり、その度「……!?」という感じです。
何だか、過剰に反応し過ぎるような気も…。

あ、またセキが出てきた…。
(桐鳳)
◎世界の新聞「101紙」の視点
のバックナンバーはこちら
http://archive.mag2.com/0000174275/index.html


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台湾、38年ぶり国連機関復帰…WHO総会にオブザーバー
 【ジュネーブ=金子亨】18日に開幕した世界保健機関(WHO)年次総会に、台湾がオブザーバーとして初めて参加した。

 台湾が、国連主要機関の会合に参加するのは、1971年の国連脱退以来38年ぶり。台湾の代表として参加した葉金川・衛生署長(衛生相に相当)は同日、ジュネーブで記者会見し、「途上国支援など、WHOの活動に、より積極的に参加したい」と述べた。

 台湾は、これまでは中国の反対で参加できなかったが、中台融和を掲げる馬英九政権が昨春に発足したことで、中国側が軟化して実現。葉署長は、「中華台北」名義での参加について、「満足はしていないが、参加することの方が重要だ」と語った。5月19日11時24分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090519-00000390-yom-int  


日本のお姉さんの意見。↓

チュウゴクは、台湾にイジワルをし続けていたが、

中台融和を掲げる馬英九政権が発足したら

急にWHOに台湾が出てもいいと考えたようだ。

そもそも、台湾をWHOに参加させないというのが

間違っている。


新型インフルエンザの件だが、スペイン風邪のときも、

いったん、収束したあとで、急にウィルスが強い型に

変化して、大勢死んだらしいから、

今度の新型も、3か月後ぐらいに急に変化するかも

しれないと友達が言っていた。

だから、症状が他のインフルエンザよりも軽いと言って

気を緩めていたらいけないと言っていた。


病人が増えてウィルスが変化するチャンスをみだりに

与えないように、学校を休みにしたり、

修学旅行を中止したり、コンサートを中止するのは

いいことだと言っていた。友達は、日本は、まだまだ

対策が遅れていると言って怒っていた。元々、医者が

足らないんだからしょうがない。


友達は、いくら症状が軽いタイプの新型インフルエンザ

でも、妊婦さんや、全国に200万人いるといわれる

糖尿病患者や、HIVに感染している患者や喘息持ちの

人がインフルエンザにかかると、症状がひどくなって

死に至るので、やっぱり、気をつけないといけない

大変な病気なのだと言っていた。

友達は、メキシコで、20代30代の若い人が

豚インフルエンザで大ぜい死んだのは、HIVにしらずに

感染していた人が元々免疫力が弱っているので

豚インフルエンザにかかって、一気に重症化したから

ではないかと言っていた。健康保険がないから、

呼吸器が必要になるまで、家族が病院に連れていかな

かったからだとわたしは思うけど、ぜんそく持ちは、

インフルエンザにかかったら、一気に肺炎になる可能性は、

高い。ぜんそく持ちはや体が弱い人は、マスクをして、

手洗い、うがいをして、汚い手で自分の口や目を触らない

ことです。HIVに感染して入る人も、インフルエンザに

かかったら直ぐに重症化すると思う。、

ガンになって抗がん剤を使っている人は、免疫力が

落ちているからガンで死なずに

普通の風邪から肺炎になって死ぬ人が多いと聞いた

ことがある。それだったら、抗がん剤を使わずにいた方が

長生きできたんじゃないかとも思うが、もし、自分が

ガンになったら、どうするかな。治るかもしれないという

望みを抗がん剤にかけてしまうかもね。免疫力を

高める生活をした方が、長生きできるかもしれない

と、普段は思っているんだけど、イザ、自分がそうなると、

判断を医者に任せてしまうかもしれない。


友達は、アメリカ人や台湾人の友人が多いので、

普通の日本人が知らないこともたまに言う。

台湾では、日本の有名な元AV女優が自宅で肺炎で

死んだのはHIVにかかっていて、免疫力が弱っていた

から肺炎で死んだのだと報道されていたと言っていた。

「それ、タダのゴシップちゃうん?」と言ったら、

「いや、情報が漏れたのかもしれんやん。

一人ぼっちで、寂しがっていたのに、風邪をひいても

芸能人が誰もお見舞いにいかなかったし、本人も

友達を家に呼ばなかったのは、HIVに感染していた

からかもね。

それに、普通、肺炎になったら苦しいから

病院に行くやろ?行かないで家で死んだのは、

HIVだったから病院に行っても治らないし、

もういいわと思ったからかもしれんやん。

おかしやん。肺炎で家で一人ぼっちで死ぬのが!」と

言っていた。

そう言われてみたら、おかしいよね。

あんな有名人が、なぜ、病院にもいかずに自宅で

肺炎で死ななければならないのだ?

HIVに感染していたとしたら、エイズの症状が出てきたから

芸能界から引退したのかも。エイズを発症したら

普通、1年か1年半で死ぬから、ちょうど、そんなもんだと

友達は言っていた。友達は、テレビでは、

妊婦や糖尿病患者や慢性病の患者は、気をつけろと

言っているがHIV感染者のことは、ひとつも言わないと

言っていた。

日本では、HIVのことを話すのはタブーなのだろうか。

日本では先進国のくせに、HIVに感染する人が

たくさん出ているのに、

話にも出さないのは、どうかと思う。そんな病気があって

感染しないようにみんなが、努力しないといけないのに

隠したら、よけい感染が広まるのではないか。

感染してしまったら、みんなに隠さないといけないなんて

かわいそう。唾液や粘膜に接触したりしなければ

(濃厚なキスとか性行為)感染力は弱いそうだから

普通に接してあげたらいいのに。

手を握ったり、肩を抱いたり、ハグしたり、しゃべったり

一緒にお食事をしたりするぐらいなら

うつらないんだからさ。でも、友達が、

他人の口からぴゅっと出てきた唾液が目の中に

入ったことがあると言っていたので、伊達メガネは

した方がいいと思う。