中国海空軍増強は「米国に照準」 米軍首脳が明言 | 日本のお姉さん

中国海空軍増強は「米国に照準」 米軍首脳が明言

中国海空軍増強は「米国に照準」 米軍首脳が明言 (1/2ページ)
2009.5.5 17:35
ワシントン=山本秀也】米軍制服組トップのマレン米統合参謀本部議長は4日、ワシントン市内での講演で、中国が進める海空軍力の急激な増強について「米国に照準を当てている」と言明し、在日米軍基地を含む太平洋地域で、米中の緊張が高まることに警戒感を表明した。
 米中間では今年3月、南シナ海で米海軍の音響測定艦が中国艦艇の妨害を受ける摩擦が起き、オバマ政権高官が「戦略的な不信」の解消に向けた対話強化を中国に呼びかけていた。
 ロイター通信によると、マレン議長は米海軍連盟での講演で、「中国の軍備増強は海軍と空軍が焦点であり、多くの部分で米国に照準を当てている」と踏み込んだ発言を行い、「米海軍と海外の米軍基地」が、主な対象であるとの認識を示した。
 マレン議長は、中国が自国の国防を強化する権利を持つと述べる一方、現状での軍備増強に対して、米国は日韓、オーストラリア、ニュージーランドなど、太平洋地域の同盟国と協力を強化せざるを得ないと指摘した。


 公表分だけで国防費の2ケタ増を続ける中国は、これまでも太平洋を米中で「分割管理」する構想を米側に打診するなど、台湾問題の枠を越える野心的な姿勢をみせていた。米国防総省では、潜水艦やミサイルなど、中国の調達する新たな軍備が、米軍艦艇の中国接近を阻止することに主眼を置いていると分析していた。

 米国家安全保障会議(NSC)のベーダー・アジア上級部長は南シナ海での米中摩擦について、「両国の軍事当局間に健全な関係が欠如しているのは、戦略的な不信による」と述べ、米中の高いレベルで効果的な安保対話を進める必要を訴えている。

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南シナ海での中国軍の活動好戦的に 米情報長官が上院公聴会で証言

2009.3.11 09:38

【ワシントン=有元隆志】ブレア米国家情報長官は10日の上院軍事委員会公聴会で証言し、中国軍の南シナ海での活動について「数年前と比べるとより好戦的になっている」と警戒感を示した。

 ブレア長官は米海軍の音響測定船が今月に入って南シナ海などで中国船舶から挑発行為を受けたことについて、2001年4月に米軍の電子偵察機EP3が中国の戦闘機と接触した事件以来、「最も深刻だ」と指摘した。

 中国側が「測定艦は中国の排他的経済水域(EEZ)内で活動していた」と主張していることに関しては、「中国は過度に排他的経済水域にを主張している」と批判した。

 ウッド国務省副報道官(報道官代行)も10日の記者会見で、「(測定船は)公海上で活動していたというのがわれわれの見解だ」と述べ、中国側の主張に反論した。同氏はこの問題が11日のクリントン国務長官と訪米中の中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相の会談で話し合われると見通しを示した。

 国防総省によると、海南島から南に約120キロ下った南シナ海たで8日、海洋調査を行っていた音響測定艦インペッカブルが、中国軍の情報収集船など5隻に包囲された。そのうち2隻は約15メートルまで接近し、中国国旗を振りながら海域を離れるよう求めた。

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