イスラエルからのニュース
2009年4月8日(水)
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*「西欧の仲介によるパレスチナ和平は失敗した。世界は
新発想を求めている」と語り、アナポリスでの合意を
否定したリーバーマン外相は、ネタニヤフ首相と協議
して新しい和平政策をまとめる。(H,P,Y)
*イランやシリアからの弾道ミサイルを迎撃するアロー2型
ミサイルの実験が成功。心配されていた米国からの援
助削減は無い見込みで、開発は順調に進むと見られて
いる。(H,P,Y)
*リーバーマン外相に対して、警察がまた5時間の事情
聴取。外相就任後3度目となるが、警察は再び事情
聴取を行なう構え。しかし外相は「任期を全うする」と
語り、自信を見せた。(H,P,Y)
*警察から詐欺や背任などの容疑で事情聴取を求めら
れたオルマート元首相が、がんの検査などを理由に
延期を求めたが、マズズ検事総長が拒否。元首相は
最高裁に訴えた。(P,Y)
*昨年にブルドーザーテロで3人を殺害したテロ犯人の
自宅を警察が破壊。現場は厳重な警備で、大きな混乱は
無かった。(H,P,Y)
*東エルサレムで、パレスチナ人が警察の設置した検問
所に車で突っ込み射殺された。警官も3人が負傷。(H,P)
*カッサム等のロケット砲を迎撃する「アイアンドーム」の
配備は来年夏の見込み。順調に進めば、今年夏に迎撃
実験を実施する。(H)
*過越の祭の期間はテロの危険性が高まるため警察が
厳戒態勢。多くのテロが事前に阻止されている。外国で
のテロの危険も高まっており、祭の期間中に外国を旅行
する人は注意が必要。(H,P,Y)
*ユダヤ人との和解を目指すクリスチャン団体IFCJが、
外国からの支援減少で困窮するイスラエルの人道支援
団体に支援を表明。(P)
*オーストラリアの図書館で「シンドラーのリスト」の原本が
偶然に発見。シンドラーはナチスの迫害から多くの
ユダヤ人を救った。(H)
2009年4月9日(木)過越の祭
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*聖書に記された出エジプトの物語を記念する「過越の
祭」で休日。前夜に行なう過越の食事(セデル)では、
種入れぬパンや苦菜などを食べて、物語を語り伝える。
(解説)
*シカゴ大学のシバートセン氏が、出エジプトの物語に
新たな方法で説明する本を出版。サントリーニ島の火山
噴火と、その後のヤリ島の火山噴火の伝承が混ざって
記憶されたという考え。(H)
*水曜の日の出前、5万人のユダヤ教徒がエルサレムの
西壁前に集結。太陽を祝福する28年に1回の特別な
「ビルカット・ハハマー」という祝祷を唱えた。ニューヨーク
などでも同様の式典。(H,P)
*オバマ大統領が木曜夜、知人など招き伝統的な式
次第(ハガダー)や象徴的食品を用いた本格的な過越
の食事。米国大統領が過越の食事を主催するのは
史上初。ユダヤ人団体は歓迎を表明した。(H,P)
*過越の祭の期間中に、パン種(ハメツ)を使った食品を
売っている食品店などを告発する団体が活動中。指導
者は「世界で唯一のユダヤ人国家のユダヤ性を守る
ために必要な活動」と話している。(P)
*ガザで誘拐されたままのシャリート兵士の友人らが、
ネタニヤフ首相 の自宅前でシャリート氏の解放を求めて
過越の食事。(P,H,Y)
2009年4月10日(金)
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*エジプトがヒズボラ系のテロ組織を摘発し、49人を
逮捕。スーダン国境、ガザとの国境、シナイ半島などで
大規模なテロを目指していたもよう。ガザへも大量の
兵器を持ち込みか。(H,P,Y)
*米国のオバマ政権がイランとの直接交渉を目指している
ことに「反対はしない」とイスラエル政府高官。イランの
核開発阻止は、来月のオバマ大統領とネタニヤフ首相の
会談の重要な議題になる。(H,P)
*ヨルダンが土曜に中東和平に関するアラブ諸国の協議
会を開催へ。エジプト、サウジアラビア、カタールなどが
参加する。(Y)
*斧によるテロがあったバット・アインで、水曜に入植者と
パレスチナ人が衝突。パレスチナ人16人が負傷した。
(Y,H)
*イタリアの大地震で、行方不明になっていた22歳の
イスラエル人が遺体で発見。生存を願い現地に向った
家族の期待もむなしく、無言の帰国となった。遺体は
今日、イスラエルで埋葬される。(H,P,Y)
*アイルランドのテロ組織IRA(シンフェイン党)の
ゲリー・アダム ス氏が、ガザでハマス指導者のハニエと
会談。アダムス氏は「武力闘争をやめ平和共存するしか
ない」とハマスに呼びかけた。(H,P,Y)
*イランが新しい核燃料工場を
稼動。また、同国が北朝鮮
から濃縮ウランを輸入したと
の情報も。首相官邸は懸念を表明。(P,Y)
*過越の祭を祝うためにイスラエルを訪問する世界各国
のユダヤ人と、祭の期間中に外国旅行をするイスラエル
人で、ベングリオン空港は大混雑。しかし、不況で米国
からの訪問者は大幅に減った。(H)
2009年4月12日(日)
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*ヒズボラの指導者ナスララが、
エジプトからガザへの武器
密輸を支援していたことを
認め、今後も続けると宣言。
ハマスを助けないエジプトは間違っていると非難した。
(H,P,7,Y)
*シナイ半島のガザに近いエルアリシュで、武器を満載
したトラックを 警察がとめようとしたところ、乗っていた
ベドウィン人と警察が銃撃戦に。ベドウィン人1人が
死亡し、3人が逃走した。(H,Y)
*ヨルダンのアブドラ国王が、月末に米国を訪問し、
オバマ大統領と会談へ。アラブ和平案への協力を要請
するもよう。(H)
*イランのアフマディネジャド大統領が、核燃料
の生産技術を確立したと
発表。原子炉も自前での建設
を目指すという。(H,7)
*ロシアがイスラエル製の無人
偵察機を購入へ。イスラエルとしては、 この
取引の見返りに、ロシアがイランへのミサイル売却を中止
するよ う希望している。(H,Y)
*ポーランドが、レバノンの国連部隊から500人の部隊を
年内に引き揚げへ。アフガニスタン対策のためNATO軍
に兵力を回すため。レバノンの国連部隊が減るためイス
ラエルは懸念している。(P)
*7年前にハイファのテロで重傷を負っていた57歳の
男性が死亡。一時は回復の兆しを見せていた。(P,H,Y)
*1週間続く過越の祭。週末は好天に恵まれ、多くの
人々が家族連れな どでハイキングを楽しんだ。(H)
2009年4月13日(月)
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*ナスララの挑戦的な発言に、エジプトのムバラク大統領
が強く反発。エジプトの検察は、摘発したテロ組織メン
バーと共にナスララも不在のまま起訴することを検討して
いる。(H,P,Y)
*サアル教育相が、次官にショシャニ氏を任命へ。同氏は
過去に2度も教育次官を努めた教育の専門家。「危機に
瀕するイスラエルの教育を立て直したい」とショシャニ氏
は語っている。(H,P)
*警察権を地方移管する案に警察幹部が反対。多数の
自治体幹部が汚職 捜査を受ける中、権限委譲は腐敗
のもとだと警告した。(H)
*スデロットからガザの入植地跡まで行進しようとした右派
のデモを警察が阻止。一部の右派は警察の制止を振り
切って行進しようとしたた め、小規模な乱闘騒ぎが
起こった。(H,P,7,Y)
*ハイジャックされた飛行機を自動的に識別するシステム
が昨年末から試験運用中。しかし、誤報で空軍機が
旅客機に緊急発進する騒ぎがあった。パイロットは同
システムの導入に反対している。(H,I)
*テルアビブ近郊では自転車の盗難事件が増加中。
盗んだ自転車をインターネットで売り、逮捕された少年も。
(H)
*アッバス議長がネタニヤフ首相に電話で過越の祭の
祝辞。両者が電話で会談するのは、ネタニヤフ氏が
首相に就任して初めて。(P,Y)
*イースターとなった昨日、カトリックは聖墳墓教会で、
プロテスタン トは園の墓で式典。西壁では、過越の祭に
合わせて行なわれる「祭司の祝福」に多数のユダヤ人が
集まった。(P,Y)
*ローマ教皇の訪問を歓迎するか反対するかで「イスラム
運動」内部で意見の不一致。北部は反対だが、南部は
歓迎を表明した。(P)
2009年4月14日(火)
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*エジプト国内に構築されていたヒズボラの下部組織は、
ガザに武器を密輸するだけでなく、シナイ半島の観光客
やスエズ運河も標的にしているもよう。エジプトは厳戒
態勢を取っている。(H,P,Y)
*イランのミサイルの脅威に
対抗するため、イスラエルと
米国は今年、大規模なミサ
イル防衛訓練を実施へ。(P)
*ガザ沖をパトロール中のイスラエル海軍の船に対して、
爆弾を満載した漁船による攻撃。しかし、海軍の船が
適切な回避行動を取ったため、被害は無かった。
海での攻撃は数ヶ月ぶり。(H,P,Y)
*米国のミッチェル中東特使が水曜日にイスラエルを訪問
するのを前に、ネタニヤフ首相、バラク国防相、リーバー
マン外相が会談。中東和平に関する基本政策を検討した。
(Y)
*反イスラエルの大合唱になると見られている国連の反人種
差別会議に米国が参加を検討中。イスラエルはボイコット
する。(P)
*ハマスの警察が男性に暴行を加え殺したとの人権団体の
訴えを、ハマスが調査へ。ハマスの警察に殺害された人は
他にも多数か。(H)
*オルマート元首相が23日にカザフスタンで開催される
会議に出席。元首相は19日に予定されている検察の事情
聴取を「治療のため」との理由をつけて延期させていた。(P)
*過越の祭中は、魚がよく売れるため漁師による魚の盗難が
急増。昨日もティベリアで500キロの魚を盗んだ漁師が
逮捕された。(H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト
アメリカは、ちゃんとイスラエルをかばっているように
思う。日本のことは、どうでもいいみたい。
自分の国を守る軍隊が無い日本という国をかばう気は
あまり無いみたい。イスラエルは、一生懸命だ。
自分の国を守るためにシリアの原爆の開発施設を爆破し
にいったし、スーダンからエジプト経由で運ばれてくる
兵器を満載したトラックを無人飛行機で爆破した。
毎日マッサム砲でイスラエルの街を砲撃しているハマスには、
長い間我慢していたが、ついには攻撃に行った。
日本人は、ハマスが毎日、イスラエルを砲撃していたことを
知らないで、イスラエルだけ非難している。
北朝鮮が、毎日、日本に同じ事をしてきたら、日本人だって
少しは、どちらが悪いのか考えることだろう。
イスラエルは自分の国を守ろうと努力している。
日本は、何もしないで、国際的な場で文句を言おうと
しているだけ。それさえも、チュウゴクとロシアの反対で
文句にもなっていない文章に変えられた。
イスラエルの方が国として立派です。
http://www.jpost.co.il/H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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