クリーンでないのは知っているけど、力があるから党首のままなんだって。 | 日本のお姉さん

クリーンでないのは知っているけど、力があるから党首のままなんだって。

「一郎」は変わらなかった 政治部長・乾正人

 3年前の4月、民主党代表に選ばれた小沢一郎氏は、記憶に残る演説をした。映画「山猫」の「変わらずに生き残るためには、変わらなければならない」という名セリフを引用し、「まず、私自身が変わらなければなりません」と宣言したのだ。果たして小沢代表は3年間で変わったのか。

 小沢代表の続投表明は、政治の師である田中角栄元首相、後見人だった金丸信元自民党副総裁を失脚に追い込んだ東京地検特捜部に宣戦布告したことを意味する。

 同時に、次期衆院選での政権奪取を目前に控えたいま、党代表を辞することは政治的死を意味すると判断したのだろう。

 田中元首相が、ロッキード事件で逮捕された後も派閥を拡大し、「闇将軍」といわれるほど権勢をふるった昔と違い、政治資金規正法が厳しくなり、国費から多額の政党助成金が交付される今では、党の主要ポストを握っていないとカネも人事も思う通りに差配できない。仮に無役になれば、政治的影響力は格段に小さくなるはずだ。起訴されても裁判がすべて終了し、刑が確定するまでは推定無罪だというのもその通りだ。

 今回の判断は、政治家・小沢一郎の我を貫くという意味では、筋が通っていると私は思う。

 だが、民主党を率いるトップの決断としては、いただけない。代表に居座ったまま裁判が始まれば、「検察対民主党代表」の構図が鮮明となり、自民党に比べて清廉さが売り物のはずの民主党に計り知れないダメージを与えるはずだからだ。

 もっといただけないのは、民主党幹部と、テレビによく出てくる一部のコメンテーターの面々だ。

 彼らは、「政治資金規正法違反という形式犯で野党第一党の党首の秘書が逮捕されたのはおかしい」という「国策捜査」批判を繰り返しているが、この論理こそおかしい。

 政治資金規正法違反は決して形式犯ではない。禁固5年以下という厳しい刑罰が科せられ、同法違反容疑で何人もの国会議員がバッジをはずしている。

 「政治とカネ」の問題にメスを入れる「国策捜査」をするのはけしからん、というのなら民主党は、田中元首相や金丸元副総裁の名誉回復を図ってはどうだろうか。それならば筋が通っている。

 それにつけても情けないのは、物言わぬ大多数の民主党議員だ。ある中堅議員は「全体の7割は自主的に辞めてもらいたいと思っている」と漏らすが、堂々と自分の考えを公にする議員はごく少数だ。24日の代議士会でも「新生民主党で次の衆院選を戦うことが党や国民のためになる」と代表退陣論をぶったのは、横光克彦氏ただ一人だった。民主党内では自由な論議はできないのだろうか。これでは、「民主」の看板が泣く。

 平成政治史は、小沢一郎という政治家を抜きには語れない。

 「政権交代で議会制民主主義を定着させたい」という彼の言葉に偽りはなかろう。

 ならばなおさら、別の決断はできなかったのだろうか。「変わる」と宣言してからもゼネコンからの多額献金は続いていた。

 これでは、民主党が批判している政官業が癒着した「古い自民党」の体質となんら変わらない。

 24日夜にテレビでも中継された涙の続投会見は、「人間・小沢」の一面を感じさせたが、「政治とカネ」にまつわる疑念を払拭したとは言い難い。66歳の男が変わるのはやはり至難の業のようだ。

3月25日7時56分配信 産経新聞


小沢氏秘書、起訴内容認める供述 代表辞任論、民主に続出

 西松建設の巨額献金事件で、秘書が起訴されたにもかかわらず党代表を続投する意向を示した民主党の小沢一郎代表に対して25日、党内から早期辞任を求める発言が相次いだ。鳩山由紀夫幹事長ら執行部は、党所属国会議員に代表続投への理解を求める方針だが、世論の動向次第では、小沢氏が進退の再考を迫られる可能性が出てきた。

 小沢氏と距離を置く仙谷由人元政調会長は25日、国会内で記者団に「(次期衆院選に向けて)必死にやっている候補者を巻き込まないようにすべきだ。小沢氏が自主的に政治判断すべきではないか」と述べ、次期衆院選への影響を踏まえ、自発的に辞任すべきだとの考えを示した。

 また「次の内閣」(NC)文部科学担当の小宮山洋子衆院議員も記者団に「おわびしながらでは選挙に勝てない。一番いいのはお引きいただくことではないか」と強調。「小沢氏の裁判闘争と、政権を取りにいく選挙戦略はまったく別だ」として、小沢氏の裁判闘争に民主党が巻き込まれるべきではないとした。

 枝野幸男元政調会長は「検察も小沢氏も説明責任を十分に果たしていない。大方の国民が納得するよう説明してほしい」と述べて、小沢氏の説明が不十分との考えを示した。

 捜査関係者によると、小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(47)は、東京地検特捜部の調べに対して、西松建設から違法な企業献金を受領しながら虚偽の報告をしていたなどとする政治資金規正法違反罪での起訴内容を大筋で認めているという。供述内容の報道を受けて、党内からは「容疑を認めたなら、小沢代表の記者会見での説明が根底から覆るのではないか」と不安視する声も出てきた。

 25日の党参院議員総会では、蓮舫(れんほう)氏が「執行部は小沢代表とどういうやりとりをしてきたのか」と、続投決定の経緯を説明するよう要求。輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長は「代表が27日の議員総会で説明する」と述べるにとどめたが、問題は、執行部批判につながりかねない情勢だ。
3月26日7時58分配信 産経新聞

小沢氏は、やっぱり謝っていない。

「ご迷惑とお心配をおかけしたこと」にお詫びしたいと言っただけ。

それに、なぜ自分だけ、、と思っていると、また言った。

小沢氏の事務所が昔から長い間ゼネコンを相手に采配をふるっていたのは、みんなが知っていることで、自民党の議員は企業から金をもらっていても短期間だし少額で迂回献金ではないし、小沢氏のように企業に請求しに行っていないし、第一、小沢氏ほどゼネコンとのつながりも密接ではない。小沢氏は昔から、建築会社とのダークな繋がりが深くて、献金の集め方が悪質なのだ。

でも、秘書が勝手にやったことにして

自分は知らないよ、責任持ってないよという顔をして、記者会見で涙を絞りだしている。アレは謝っていない。でも小沢氏は選挙力があるから民主党は、小沢氏を党首のままでいくんだって。昔の自民党そのままの小沢氏はクリーンではないのは、民主党も知っているけど、力があるから党首のままなんだって。