援助機関のトラックが衝突
ジンバブエ首相「妻の死は事故」、事故原因めぐる疑惑を否定
【3月10日 AFP】2009年03月10日 07:44 発信地:ハラレ/ジンバブエ
ジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相が乗った車にトラックが衝突し、首相が負傷、同乗していたスーザン(Susan Tsvangirai)夫人が死亡した事故で、ツァンギライ首相は9日、夫人の死は悲劇的な事故だったと語り、事故原因をめぐり飛び交う疑惑を否定する見解を示した。
ツァンギライ首相は、顔からはまだ腫れが引いていない痛々しい姿で、首都ハラレ(Harare)の自宅前に集まった約100人の弔問客の前に姿を見せ、この事故の背後に何らかの犯罪行為があるとは思っていないと語った。
ツァンギライ首相と夫人が乗った車両は6日、ハラレ郊外の高速道路で援助機関のトラックに衝突された。(c)AFP/Godfrey Marawanyika
http://www.afpbb.com/article/politics/2580055/3897428
ジンバブエの政治↓
野党勢力への迫害が強く、野党の政治家、野党支持者への暴行・虐殺・拉致などが常態化している。事実上、ムガベ大統領の独裁政治体制が続いている。2008年6月の大統領選挙においても国連から「公正な選挙がなされておらず、不正選挙にて大統領が選出された」という非難声明が出されている。国連の介入の議論がされたが、ロシアと中国が拒否権を行使し否決された。
2009年2月11日、連立政権が樹立し野党MDC(民主変革運動)議長のモーガン・ツァンギライが首相に就任したため独裁体制に区切りがついた形だが、現地の英国大使館が地元紙に「ムガベ大統領が退陣しない限り意味がない」という広告を出すなど、懐疑論も強く残っている。