泥棒に追い銭である。
逆境2(国民年金の花柳な日々)
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しかし、今日の新聞を読むと首相はぶら下がり会見で《その前にちゃんと(石破氏は)『総理の専権事項だが』と断って言ったでしょ。隠しちゃダメ。はめるようなことはダメ。人をおとしめることになるから。総理の専権事項、としたうえでの発言だった。きちんとしよう。本人のためにも良くない。今言ったことは、目先、景気対策に全力をあげている状況ですから。選挙の時期等々は最終的に私が決めます。いつも申し上げている通りです》となっている。
余談になるが、逆境は人の本質を露わにする。麻生さんを擁護する者と足を引っ張る者に分けた場合、どちらが品格に欠けるかは言うまでもない。他人の足をひっぱる者は何時か自分も足を引っ張られる運命になる。石破氏は首相に助けられたのだ。その事を肝に銘じなければいけない。
もう一つ、今日の産経新聞には【拉致はカネで】という記事が載っている。
《2月上旬、都内で開かれた民主党議員と支持者による会合。党代表、小沢一郎が発した言葉に会場は一瞬凍りついた。「拉致問題は北朝鮮に何を言っても解決しない。カネをいっぱい持っていき、『何人かください』っていうしかないだろ」》
《日本人の人権と日本の主権を蹂躙した北朝鮮の犯罪をカネで決着させる‥。あまりのもドライな小沢発言には、当然のごとく緘口令が敷かれた。》
泥棒に追い銭である。この一言を聞いただけで小沢には日本の首相となる資格はないと断言出来る。胡錦濤主席との会見の様子を見て以来拒否反応は高まるばかりだったが、これで完全に頭にきた。こんな奴に日本を任せてはいけない。
しかし、この記事は朝日新聞にはない。他の新聞は如何だろうか。「椿事件」は繰り返されている。
1993年は異常な年として記憶に残っている。バブルがはじけ、金融や不動産関係は青息吐息の状態だったが一般的な経済には未だ余裕があった。私もこの年の夏までは追い立てられる様な多忙の日々を送っていたのである。
その調子が狂ったのは7月に入ってからだ。気温が低く、私は何年ぶりかで夏風邪を引き、回復しなくて苦しんでいた。それは個人的な出来事に過ぎないが、異常気象の結果、稲が凶作となり、実際に国民の食べる米がなくなって大騒ぎになった。我が家でも一度タイ米を食べ、その不味さに閉口した。‥‥93年と聞いて、直ぐ思い出すのは「冷夏」と「凶作」である。
しかし、これは食い意地の張った人間の思い出で、それよりももっと大きな出来事があったのだ。この年、7月に「55年」体制が崩れ、細川政権が生まれていたのである。今にして思えば余りにも素人クサい、学芸会的な政権だったが、新しい政権に期待が集まった事は事実だ。
この時起きた「椿事件」は報道に暗い影を落とすものだった。素人的には考えられない話だが、報道機関が結託して一方を支援し片一方を貶めるのである。新聞テレビでこれをやられたらたまらない。独裁国家では毎日行われている事だが、それと同じ事が一介の報道機関の局長の手によって行われたのである。
テレビ朝日の椿報道局長によって行われたことから「椿事件」と呼ばれている。あの時、テレビ朝日は今後2度と「偏向」報道はしないと誓って放送免許の剥奪は免れた。しかし、現在の報道は如何だろう。朝日に限らず殆ど全メディアが偏向報道に勤しんでいるではないか。
その方法は一つの事を針小棒大に繰り返して伝える。都合の悪いことは隠すというものである。単純で分かり易いので効果は高い。麻生降ろしキャンペーンは効果を挙げ、麻生政権は命脈尽きた。後継を如何するかという段階にきている、という様な報道がしきりに伝えられている。
先日も閣僚の石破農水相が「早く民意に問うべきだ。だらだらと任期満了までいきました、というのはあまりよくない」と発言したと伝えられた。彼は安倍内閣の時にも同様の発言をしている。ただ、当時は一党員だったが、今度は閣僚である。○○は死ななきゃ直らない、と私は本来は同郷の誼を持つはずの人物を苦々しく見ていた。