頂門の一針  新しい保守政治の構築を | 日本のお姉さん

頂門の一針  新しい保守政治の構築を

こういう意見もあるという気持ちで読んでください。by日本のお姉さんより

新しい保守政治の構築を
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古澤 襄

日本の政治家で世界情勢を俯瞰的に見ることが出来る人が少ないのは、やはり戦後政治の生んだ歪みなのであろう。俯瞰的に見るというのは、外交・安全保障で不動の視点を備えるということではないか。

民主党でいえば前原誠司氏がその一人である。永田メール事件で代表の座を去ったが、昭和37年4月30日生れだから復活のチャンスが十分にある。
自民党とか民主党という党派を超えて、前原氏の復活を期待する声が超党派で存在する。

産経新聞に「日本外交の基軸は日米同盟」の所論を述べている。(1月24日朝刊)

<麻生内閣の支持率が20%を割り込んで、自民党内には「麻生太郎首相では選挙ができない」という雰囲気が出ている。

だが、民主党は泰然自若としていればよい。政権交代を訴えて衆院解散・総選挙の早期実施を求めていくことが大切だ。次期衆院選の結果、単独過半数に届かないならば、何らかの連立政権構想が出てくるだろう。

届いても、参院は社民・国民新両党と協力しなければ、過半数に達しない。選挙後には、いろんな形の連携を模索する必要がある。

自民党の対決路線を前面に押し出す小沢一郎代表の政治手腕は政権交代の一歩手前まで持ってきたので高く評価する。

ただ、2大政党制が定着してくれば衆参両院で多数政党が異なる「ねじれ」状態は今後もあり得る。国会が混乱し政策実現が進まなくなれば、日本の発展にとってマイナスだ。

今後は与野党が国会できちんと議論して結論を出す、成熟した民主主義を模索するだろう。小沢代表にも、将来的には知恵を出しまとめていく努力を求めたい。

一方、日本外交の基軸は日米同盟だ。ヒラリー・クリントン国務長官も日米同盟について、「アジア・太平洋地域の平和と繁栄を維持するために不可欠で、アジアにおける米外交の要だ」と明言している、オバマ政権で日米関係に大きな変化はないだろう。

民主党は昨年の臨時国会でインド洋の海上自衛隊の補給活動を1年間延長する新テロ対策特別措置法改正案も反対した経緯があるので、民主党政権が誕生すれば、海自の補給活動は中止する。だが、アフガニスタンの安定、中東全体の安定は、石油価格の安定につながるので、日本は何らかのコミットメントをする必要がある。

具体的には国際治安支援部隊(ISAF)に参画し、ある地域の地方復興チーム(PRT)に責任を持ち、農業指導、警察、医療など民生分野の支援に乗り出すべきだ。治安を維持しながら活動することになるので、武器使用基準は柔軟に考えた方がいい。

小沢代表が提唱する「国連中心主義」は国連のステータスを高める努力を各国がしていくという意味では、悪くない。日本は、国連と日米同盟をうまくバランスさせて、日本の安全保障と国際貢献活動をしっかりやっていくことが大事であり、「国連至上主義」になってはいけない。>

小沢代表の下で政権交代を目指す民主党のワク内での発言だから、奥歯にモノが挟まった微妙な言い回しにならざるを得ない点があるが、

!)オバマ政権で日米関係に大きな変化はない

!)アフガニスタンの安定、中東全体の安定は、石油価格の安定につながるので、日本は何らかのコミットメントをする必要がある・・・

!)治安を維持しながら活動することになるので、武器使用基準は柔軟に考えた方がいい

!)日本は、国連と日米同盟をうまくバランスさせて、日本の安全保障と国際貢献活動をしっかりやっていくことが大事であり、「国連至上主義」になってはいけない・・・という指摘は正鵠を射てい
る。

この視点は前原氏が政界に登場して以来、変わっていない、新しい保守主義の旗手として思想的なブレがない点で期待できる政治家である。

正直に言って戦後久しく保守主義の座にあった自民党的な理念?は制度疲労を起こしている。その最大の理由は保守の理念を正面から掲げずに、野党との妥協で糊塗してきた国対政治の手法にある。

それが最も賢い政治手法だと思ってきたことが自民党の衰退を招いている。このままだと社会党が衰退した様に自民党政治も衰退する。外交・安全保障政策は国家の基本政策だから妥協は許されない。

当然のことながら革新陣営から激しい抵抗を受けるであろう。そのぶつかり合いの中から妥協の道を探るのは政治の世界だから許される。だが、ぶつかり合いを避けて国対政治的な妥協に走るのは邪道ではないか。

選挙で自民党が敗れて野党に転落するのを恐れてはならない。そこから新しい保守政党に脱皮できるチャンスがある筈である。一日も早く総選挙をする覚悟が肝要ではないか。

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襲来!糖尿病との闘い
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 渡部 亮次郎

世界保健機関(WHO)によると、2006年の時点で世界には少なくとも1億7100万人の糖尿病患者がいたという。患者数は急増し続けており、2030年までにこの数は倍増すると推定されている(「ウィキペディア」)。

患者は先進国ほど(2型=中年発症型)の)患者数が多い。もっとも増加率の高い地域はアジアとアフリカになるとみられており、2030年までに患者数が最多になると考えられている。

発展途上国の糖尿病は、都市化とライフスタイルの変化にともなって増加する傾向があり、食生活の「西欧化」と関連している可能性がある。

このことから糖尿病には(食事など)環境の変化が大きくかかわってくると考えられているが、詳しいメカニズムはまだわかっていない。

先進国において、糖尿病は 十大(あるいは五大)疾病となっており、他の国でもその影響は増加しつつある。2005年には、米国だけでおよそ2080万人の糖尿病患者がいた。全米糖尿病協会(American DiabetesAssociation)によると、その上に620万人の人々がまだ診断を受けておらず、糖尿病予備軍は4100万人に達する。

日本国内の患者数は、この40年間で約3万人から700万人程度にまで膨れ上がってきており、境界型糖尿病(糖尿病予備軍)を含めると2000万人に及ぶとも言われる。

クルマ社会になって歩かなくなった。せめて1日1万歩というが、成人男性平均7575歩、女性6821歩である。食べ物はいつでもどこの国からでも手に入るような「飽食の時代」になって、男性の24・3%、女性の25・2%が「肥満」だ。戦中、戦後の生活苦の時代には患者「0」だった。名前すら聞いたことが無かった。

健康診断で糖尿病の「け」があるといわれて、それではと本格的に対策に取り組む人は男性で74・2%,女性75・0%。残りはある日突然、発症して「後の祭り」となる。

知り合いの50代の主婦は、「恥かしい」と隠したまま、何の手も打たなかったため、腎臓がすっかり駄目になり、突然、1日置きの人工透析通いになって間もなく死んでしまった。早くに医者に診せ、インスリン注射をしていれば、普通の人と全く同じにすごせるのに。

田中角栄は扇子を冬でもバタバタやる暑がりだった。「これはバセドーでね、心身機能亢進症でね」といい、世間もそう思っていたが、実は退陣後、脳梗塞になってみればそれは糖尿病が主たる原因だった、とばれた。

大平正芳は首相在任中、福田赳夫の仕掛けた造反で強烈なストレスに見舞われ、結果、心筋梗塞で急死した。大変な甘党で糖尿病だった。御巫(みかなぎ)という主治医の兄弟が外交官で「大平さんは患者としては最低だとこぼしている」と聞いていた。

診療に来ない、食事制限を守らない。糖尿病を放置すると、クルマのガソリンに砂糖を混ぜたのと同じ現象が体内に起こり、血管という血管が内部から腐るように弱くなる。

内部で崩れたゴミ(血栓)が頭に行けば脳梗塞、心臓に行けば心筋梗塞となる。先ほどの女性の腎臓は死んだようになり、機能しなくなったのだ。
尿を造れないから血液を人工的に濾過するしかないわけだ。半日ががりを1日置き。

昔、日本経済新聞の政治部長から代議士になり幹事長にもなった傑物に田中六助という人が居た。ある日、衆議院本会議場での代表質問に登壇したのはいいが、原稿の文字が10センチ角の大きさだったので、満場静まりかえった。

彼は糖尿病を放置したために目の奥の眼底に出血を起こし、視力を失いかけていたのである。出血すれば、カメラで言えばフィルムに相当する網膜が血に遮られるから良く見えなくなる。外見上は他人には分からない。田中六助は間もなくして死んだ。

伊東正義。大平内閣の官房長官だった。大平が急死したとき総理大臣臨時代理を務めた。当然後継総理に指名されると思ったろうが、政局の主導権を握る角栄が指名したのは鈴木善幸。外人記者たちが「ゼンコウ Who?」といった話は有名だ。

鈴木は同じ大平派ながらいけ好かない宮沢喜一を官房長官、伊東を外務大臣にしてスタートしたが、翌年5月の訪米でミソをつけた。共同声明に朝日新聞が「軍事同盟を約束して来た」と噛み付いた。

ところが総理は「レーガン大統領とはそんな話はしていない」と外務省事務方を非難。「ゼンコウ如きに総理が勤まってたまるかい」とかねて鈴木をバカにしていた伊東はさっさと辞職。

それから何年かして竹下登総理がリクルート事件への関与が明らかになって辞任したとき、伊東に今度こそお鉢が回った。ところが「健康に自信がない」と断わった。何を隠そう、伊東は若いときから大糖尿病であり、心臓に合併症を患っていたのを隠しとおしてきたのだった。

伊東が外相を辞めたとき、後任に指名されたのは厚生大臣をしていた園田直(すなお)で、秘書官が私だった。実は園田も糖尿病を30代から患っておりながら秘匿していた。既にインスリン注射をし続けなければならないのに注射が大の苦手だったのだ。

わが国最古の糖尿病患者で記録に残っている人物は平安時代の貴族藤原道長(966~1028である。「この世をばわが世とぞ思う 望月の欠けたることの無しと思へば」と詠んだあの人で、喉の渇きが酷く多量の水を飲んだと記録されていることから記録上第1号にされた。それでも当時としては驚異的長命、62歳まで生きた。食事を制限したのかも知れない。

インスリンが発見されるまで洋の東西を問わず糖尿病で死ぬ人は絶えなかった。喉が渇き、痩せて死んだ。それを阻んだのがインスリンだが、カナダで発見されてまだ85年しか経っていない。

29歳の田舎外科医バンティングと22歳の優秀な学生ベストによって発見された。これで人類は救われた。しかも純度は高くなり、今では即効性に優れたもの、長く効き目が長く持続するものなど開発された。

問題は糖尿病は痛くも痒くも無いものだから、気付かない。気付いても治療を怠り、結果、急に死を招く人が多いということだ。

我々が食べて有用なものは全てが糖になる。それに膵臓のランゲルハンス島という部位から分泌するインスリンという酵素が加わって血となり肉となる。だが遺伝や不摂生で、インスリンが十分に出なくなる人が居る。すると消費されない糖分は尿に混じって排出される。糖尿病といわれる所以だ。

子供の時からなるのは1型でインスリンが全く分泌しないから、インスリンを子供の時から注射する以外にない。中年になってかかるのは2型。遺伝、肥満、運動不足、暴飲暴食から発症する。

発症してしまうと今の医学では絶対治らない。初めのうちは薬を飲んで膵臓を激励する。やがて膵臓もギブアップして注射と言うことになる。

前後するが、インスリンは胃酸で無効になるから服用(丸薬など)では駄目で、今のところは注射が一番。アメリカで最近、鼻から吸入する研究が完成したとのニュースがあったが、まだ日本には普及してない。

インスリンが発見されてからと言うもの、人類は糖尿病そのものでは殆ど死ななくなった。しかし甘すぎる血のまま(治療を怠る)でいると腎臓が機能を失ったり(腎不全)、心臓の筋肉が腐ったり(心筋梗塞)、脳への血管を塞がれたり(脳梗塞)、失明したりという「合併症」で死ぬことが猛烈増えてきているわけだ。

足の先へ血が通わなくなれば壊疽を起こし足を切断しなければならなくなる。歌手の村田英雄だそうだった。あらゆる癌にも普通の人の何倍もかかりやすい。

ただ、何度も言うように糖尿病そのものは痛くも痒くも無いために、分かったときは既に手遅れと言う例が増えているわけだ。なんとも厄介な病気なのだ。知らないで居ると平均寿命よりは10年早く死ぬ、とされている。

私が秘書官として仕えた園田直外務大臣は、そのあと2度目の厚生大臣をやったとき、患者団体の永年の念願だったインスリンの「自己注射」をたちどころに許可して患者たちを喜ばせた。

役人や医者たちは「器具が無いから危険」として許可して来なかったのだ。だけど園田大臣は「許可すればメーカーはすぐ便利な器具を作るよ」と許可した。1985年ごろから、予想通りペン型注入器がすぐ出来、使い捨ての針は今や0・20mmが登場した。殆ど痛くなくなった。日本が世界一を造った。

しかし園田直はどうしても注射が嫌いと医者から逃げ回り、3度目の外務大臣を辞めてすぐ人工透析。それも厭がったものだから失明の上、腎不全で、「わずか」70で死んでしまった。4月2日が命日である。1984年のことだった。(文中敬称略)

参考:普通の人がインスリン注射をすると、量が多ければ死ぬ。途中で救助されても植物人間になる。それを実証する事件が千葉県で起きた。

夕刊フジ2006年3月14日付から

<鬼嫁 夫「殺されるかも」「妻が家の金を使う」とも インスリン事件1カ月前に周囲に漏らす

千葉県光町の農業、鈴木茂さん(54)が鬼嫁に糖尿病治療用のインスリンを大量に投与されて意識不明に陥った事件で、鈴木さんが「殺されるかも」「もし自分が死ぬようなことがあれば解剖してほしい」などと周囲に話していたことが13日、分かった。

千葉県警捜査1課では、鈴木さんが殺人未遂容疑で再逮捕された中国出身の妻、詩織容疑者(33)の計画的な犯行を裏付ける証言とみている。

これまでの調べによると、詩織容疑者は平成16年4月、共犯として再逮捕された女(41)=別の詐欺罪で起訴=からもらったインスリンを、糖尿病ではない鈴木さんに自宅で大量に注射し、殺害しようとした疑い。
鈴木さんは低血糖による脳障害で現在も意識不明の重体が続いている。
鈴木さんは15年10月、自宅で鍋に入れた熱湯を背中などにかけられ、一時重体に陥った。

関係者によると、鈴木さんはこのころから何者かに狙われていると知人に訴えており、インスリン事件の約1カ月前の16年3月ごろに開かれた地元の会合では、「殺されるかも」と周囲に話していたという。また、「妻が家の金を使ってしまう」などとも漏らしていた。

鈴木さんには詩織容疑者を受取人とする千数百万円の生命保険がかけられているが、不審な点が多いことから保険金は支払われていない。>
ZAKZAK 2006/03/13  2009・02・27

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梅に集う「秘鳥メジロ」
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毛馬 一三

大阪の中心部を横切る大川(旧淀川)の河畔や近郊の大阪城公園では、例年よりかなり早く、いま梅の花が満開となっている。

その梅の花をめがけて沢山のメジロが寄り付き、早春の日差しの中で、「チーチュルピーチュルチーチュル」とせわしく鳴きながら動き回っている。間近に迫る春本番を告げているように映り、何ともいえない安らぎと和みを与えてくれる。

<メジロは、スズメ目メジロ科に属し、低地から山地に生息する留鳥。
西日本の常緑広葉樹のある暖地に多く生息している。北海道には少なく、寒地や山地のものは、冬になると暖地へ移動する。
 
全長約12cm、翼開長18cmになるスズメよりも小さな小鳥。上面はウグイス色で、目の周りは白く、下面は喉が黄色く、他は汚白色で、脇が栗色。 
花や木の蜜や、柔らかい木の実、昆虫、カキの実なども好んで食べ、幹にとまって染み出した樹液を吸うこともある。近年では、市街地でも繁殖する例が増えている>。(そらいろネット)

ところが筆者にとって、このメジロと毎年身近に接することが出来るようになったのは、実はご当地・大阪大川河畔近くに住むようになってからのことだ。仲々お目に掛かれなかったメジロとの出合いは、万感胸に迫る感激だった。

生まれ育った郷里の福岡筑後地方は、まさに「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川」の通り、自然風光に恵まれた穀倉地帯だったため、幼少の頃は梅の木の茂る山間に足しげく通い、「メジロやうぐいす獲り」などに夢中になったものだ。

しかし、囮のメジロを入れた鳥篭にトリモチを仕掛けて、山間に半日間潜んでいても、メジロは姿を見せないばかりか、やっと現れても囮籠は見向きもせず飛び去るばかり。子供心にこれほど悔しかったことは無い。メジロは「珍鳥」どころか、まさに「幻の鳥」だった。

その「幻の鳥」が、なんと住居内の眼前の梅ノ木に複数羽で幾度となく現れるのを目撃した時は、「奇跡」ではないかと吾が目を疑った。ウグイス色、目の周りが白い姿のメジロは、幼少時代の様々な思い出までも運んでくれたのだ。

以来、メジロは梅ノ木の花の咲く頃の「季節の常連客」となり、わが家族の心を捉えた「秘鳥」となったのである。

最近メジロは、市街地でも繁殖する例が増えているとのことだが、「鳥」も「昆虫」も、「天然魚」も、以前とは生態系に大きな変化を来たしているのではないという気がして成らない。

生態系で思い出したが、九州での盛夏の「蝉」は、ニイニイゼミから鳴き始め、アブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミ、そして秋の到来を告げるツクツクボウシの順で、夏の主役を務める。

ところが、ご当地大阪では「クマゼミ」がひと夏を独り占めして、他の蝉はその姿の片鱗すら見せない。蝉に関する限り、大阪は実に寂しい生態系と言わざるをえない。

さて近所の友人が、ベランダに輪切りにした「みかん」1個を盆栽の「梅ノ木」の花の横に置いてみたところ、目聡いメジロが一羽偵察に訪れ、安全と珍味を確認したのか、もう一匹のメジロを呼び寄せ、なんと「つがい」で味見をして飛び去ったそうだ。

友人が、室内からデジタルカメラで苦心して撮影したメジロの写真を見せてもらったが、じっくり見るとやはりメジロは、梅の開花期に現れる文字通り「珍鳥」の王者だ。その上幼少時代のことまで思い出させる「秘鳥」そのものでもあった。(完)2009.02.28

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メジロ捕りで捕まった大臣
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渡部亮次郎

九州育ちの人は野鳥を捕まえるのがおしなべて好きなのか、熊本県ながら天草島で生まれ育った故園田直(そのだ すなお)氏は秘書官の私に隠れて東京・多摩地方の山でメジロ捕りの罠を仕掛けて自然保護員に捕まったことがある。

藪の中から引きずり出してみると、これがなんと知らぬ者なき現職の外務大臣閣下。捕まえた方がびっくりしたらしい。ワナは仕掛けていたが幸か不幸か1羽も捕まえていなかったので、何とか放免されたらしい。

というのは、ご本人、存命中は私には絶対語らなかったからである。

当日(日曜日)の警護の当った警視庁警護課派遣の警護官2人が、その日のうちにこっそり、教えてくれたのである。

とにかく、野鳥を飼うのが好きで、目黒の借家には常に何かしらの野鳥が縁側の籠に入れられていた。だがその世話は書生任せ。そのくせ日曜日に、秘書官に隠れてメジロ捕りに行くとは。なんとも子供じみて思い出しても噴出しそうになる。

仕掛けやワナをどこでどう細工したのか知らないが、多摩の山中で2人の警護官に警護されて息を潜めていた。そこを自然監視員に補導されてしまった。笑い序に「キミたちは大臣を警護していたはずがメジロに気を抜かれていたのかね」といって笑った。

そういう大臣だったから、とうとうフランスから山にいる亀を持ち帰ったこともあった。当時、OECDの大使をしていた人が有名な亀博士。2人で亀談義に花を咲かせ、遂に1匹を貰ってしまったのである。

後日亀が届けられ、縁側でキャベツを齧っていた。

そんな大臣も糖尿病からくる腎臓の悪化で70歳で死んでしまった。

死ぬ直前には網膜症で全盲になっていた。エープリル・フールの翌日「4月2日」が命日である。なおメジロ捕り大臣を警護した警護官の1人は先年、自ら命を絶った。2009・02・28

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話 の 福 袋
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 ◎<ETC>助成100万台分50億円 国交省

政府が3月に経済対策として実施する高速道路料金引き下げに合わせ、国土交通省は27日、自動料金収受システム(ETC)の新規購入者に対し、100万台分(約50億円)の助成を実施することにした。3月下旬以降、数回に分け実施する。

1台当たり5250円で、05~07年度に実施された助成と同額になる。取り付け費用などを含めたETCの市場価格は2万円程度で、購入者の自己負担は4分の3に軽減される。

助成の財源は、13年度までに解散する同省所管の財団法人「高速道路交流推進財団」の保有資産を活用する。

1月末現在の全国のETC搭載車は約2260万台で全体の約3割。ETC搭載車に限定される高速道路料金引き下げに便乗することで、搭載率アップを狙う。同省幹部は「高速道路利用者への利益還元になる」と説明している。【2月28日2時37分配信 毎日新聞】

 ◎石破農相「早く民意問うべき」、閣僚からも早期解散論

石破農相は28日午前、読売テレビの番組に出演し、衆院解散・総選挙について、「早く民意を問うべきだ。だらだらと任期満了まで行きました、というのはあまり良くない」と述べ、早期解散が望ましいとの考えを示した。
時期については、「(7月12日投開票の)東京都議選はどの党にとっても大変大切な選挙だから、その前にするか後にするかという判断を、麻生首相がどう判断するかだ」と語った。
2月28日13時32分配信 読売新聞

◎強姦被告、GPS携帯で居場所通知誓約…情状認め猶予刑に

東京地裁の強姦(ごうかん)致傷事件の公判で、被告の男(26)が「今後、被害者が自分の居場所を特定できるようGPS(全地球測位システム)機能付きの携帯電話を持つ」という異例の誓約書を提出して証拠採用され、執行猶予付きの有罪判決を受けていたことがわかった。

政府は性犯罪対策として、常習者にGPSの装着を義務付けることを検討課題にあげており、性犯罪被害者の不安や心理面の負担を軽減する対応として注目される。

男は昨年5月、音楽イベントで知り合った女性(19)を自宅に連れ込み、乱暴しようと顔を床に打ち付けるなどしたとして起訴された。同年12月の初公判では起訴事実を認め、被告人質問で「今後は近づかない」と言明したが、その後の示談交渉で女性から「その言葉を証明するため、居場所を確認できるようにしてほしい」と、GPS機能付き電話の携帯を求められた。

これを受け、弁護人は最終弁論などで、男が料金を負担して携帯電話会社などの位置情報サービスを利用し、女性が携帯電話やパソコンから居場所を調べられるようにすることを表明。同地裁は今月2日、「身勝手極まりない」としながら、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役5年)の判決を言い渡し、確定した。

強姦致傷罪の法定刑は無期または5年以上の懲役だが、戸倉三郎裁判長は「『GPS機器を持ち、被害者に近づかない』という誓約書も提出している」などと執行猶予の理由を述べた。
2月28日14時33分配信 読売新聞
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反     響
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 1)無事生還できそうです。ご心配をおかけしました。食事はまだ無理ですが、そのうちアルコールもいけると思います。(大釜茂璋=手術翌日)

 2)宮崎正弘氏の「国際ニュース・早読み2月26日(木)、第2507号の編集後記に、海外の日本料理店が韓国人経営であることが多いことを指摘しておられました。
く同感です。私の経験ではアメリカシアトル市内とその周辺の都市でも、料理の味を論ずる前に経営者と店員の顔つきから判断して韓国語で「貴殿は韓国人ではないか」と尋ねると、90%以上の確率で正解でした。

週末に自分1人で出掛ける場合を除けば、現地の駐在の方々は「ここは日本人の経営」と言って案内して頂けますから安心。と言って何が安心かは不明な気もしますが。

中にはケースだけ置いてその中に握り飯を置いて売っているだけの小さな店でも、極めて日本のオニギリに近い物を売っていたのでよく利用したところも確認すれば韓国人経営でした。店名が「熊五郎」だったのが面白かった。

1994年までの記憶では、シアトル市内にはこれという韓国料理店は1軒しかなく、それも入ってみれば「焼き肉屋」。ここ東京・新宿大久保界隈の正真正銘の韓国料理屋さんとは大違い。

何故韓国人経営が多いかを大胆に推理すれば、彼らが手早く生計を立てるには日本食にこだわるというか郷愁を持っておる我が同胞が旅行者も含めて非常に多いので、そこを狙っているのだと考えます。ソウルに行けば「日式」という看板が多いことが示すように、彼らは日本食的な物の調理に馴れているのだと見ています。
別な視点に立てば、それほどアメリカの食べ物は我々の舌に馴染まず、あのような物でも日本料理が優先するのでしょう。

因みに、戦時中育ちの私には何を食べても同じですから、敢えて日本で食べられる日本料理を食べに行く必要はありませんでした。とは言え、余程のことがなければマクドナルドに行くことはありませんでした。前田正晶
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身 辺 雑 記
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手術翌日の大釜さんからのメイルには仰天した。携帯電話の便利さをか
たるよりもその馬力。いまの言葉ではヴァイタリティーというかも知ら
んが我らの用語では何と言っても気力、馬力。さぞかし退院も早いだろ
う。花見の宴を楽しみに手術断行に踏み切った馬力。

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余談:

韓国人はインド人が作るカレーが苦手らしい。

友人がカナダに短期でホームステイしながら

留学したが、受け入れ先はインド人の家だった。

食事は毎日カレーだったそうだ。インド人は他にも

何人も留学生を受け入れていた。韓国人らも

韓国から留学していたが、

インド人の家では韓国人らは白ごはんしか食べれず、

最後にはガリガリに痩せていたそうだ。

街から遠くてレストランもない場所だったそうだ。

余談:

スペインでは、日本食レストランのオーナーは

ほぼチュウゴク人だ。儲かるので、あちこちの

街に支店を作っている。

日本でいうならインド料理の店なのにオーナーは

パキスタン人という感じかな。パキスタン人は

インド人の敵なのだが、日本ではインド料理店を

経営して儲かっている。パキスタン人は日本では

中古の車を買って外国に売りに出して儲けている人が

多い。