イスラエルからのニュース
2009年2月25日(水)
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*新しい120人の国会議員が出席し初会議。新議員が
4年の任期を全うできることを望むと、オルマート首相。
ペレス大統領は「ガザ戦争の時のように」国が一つに
なるべきだと呼びかけた。(H,P,Y)
*ガザへの人道援助の搬入をイスラエルが妨害している
と、クリントン国務長官がイスラエル政府に不満。
明日、イスラエルを訪問するミッチェル特使も同じ
メッセージを伝える見込み。(H,P)
*イスラエルを訪問中のEU議会ペテリング議長と会談
したペレス大統領が「ハマスを支持するEUの姿勢は
和平の妨げ」と苦言。(Y,P)
*カディマのリブニ党首がネタニヤフ氏に「野党になっても
イランの核対策には協力する」と語っていたことが判明。
(H,Y)
*新国会の開始後、議員たちは3時間で170の法案を
提出。ここ数週間で4000件の法案が提出される
見込み。(H,P)
*ガザ復興を妨げる要因となっているファタハとハマスの
争いを解決するため、カイロで両者の和解交渉が開始
された。(H)
*アラブ系市民の多いウムエルファームなどでは、領土
交換で将来のパレスチナ国家に組み込まれると懸念
する声。イスラエル我が家など右派政党は、領土交換
を支持しているため。(P)
*教皇の命令を拒否し、ホロコースト否定論にこだわっ
ているウイリアムソン司教が、アルゼンチン政府の退去
命令を受け出国。アルゼンチンは大きなユダヤ人社会が
あり、非難が高まっていた。(H,Y)
2009年2月26日(木)
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*イスラエル我が家のリーバーマン党首が、連立参加の
条件交渉で法相人事に介入。刑事捜査を受けている
同党首が法相を選ぶことには大きな問題があるとして、
懸念の声が強まっている。(H,P)
*リクード担当者が右派・宗教政党と連立交渉を本格化。
「4年持ちこたえる政権を」と交渉担当者。イスラエルでは、
1977年に成立したベギン政権以来、4年の任期を全う
した政権は無い。(P,Y)
*昨日もガザから2発のロケット
砲攻撃。大きな被害は無かった。国防軍もエジプト
国境の密輸トンネルに反撃。(H,P,Y)
*国防軍のギラド氏が謝罪したため、オルマート首相は
ギラド氏をガザ停戦交渉担当者に復職させた。同氏は
首相を批判したため解任され、停戦交渉に支障が出て
いた。(H,Y)
*イスラエルに向けられた
ロケット砲4発をレバノン軍が
発見。先週にもレバノンからイスラエルに対する
砲撃があったばかり。(P,Y)
*パレスチナの団体が、英国外相を「イスラエルへの武器
禁輸の措置を取らなかった」として国際法違反で英国の
裁判所に訴え。(P,Y)
*ハマスがガザ住民のためにキャラバン車を購入へ。エジ
プトに検問所で差押えられた資金を使用する。(Y)
*ヤブネの国防軍基地が、毎朝8時の始業サイレンを停止。
ロケット攻撃の警報サイレンと同じで、住民に不安を
与えるため。(H)
*17歳の男性と14歳の女性が「離婚」。自分たちで
祈祷書に従い「 結婚式」を行なったところ、ユダヤ法上
有効であると見なされたため、 将来のために両親が
離婚の手続きを取った。(H,P)
2009年2月27日(金)
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*ネタニヤフ氏がリブニ氏に対して連立交渉の最後の
試み。和平推進について完全に同等のパートナーと
することを提案しているが、関係者によると両党の
連立政権構築は難しいもよう。(H,Y)
*イスラエル我が家の出した連立参加の条件は過剰だ
とリクード関係者。外相、治安相などの地位も要求して
いるが、連立政権を構築するため、 ネタニヤフ氏は要求を
のまざるをえないとの見方も。(H)
*カイロで昨日、パレスチナの13派が集まり、連立政権に
向けた協議を開始。年末まで暫定政権を作り、来年に
選挙を行なうことで原則合意した。しかし、実務交渉は
難航すると見られている。(H,P,Y)
*昨日もガザから3発のカッサム
砲攻撃があり、1発は民家の
庭に着弾。 国防軍は再び密輸トンネルへの
空爆を行なった。(H,P,Y)
*労働党の事務局会合で、ペレツ氏の陣営とバラク氏の
陣営が激しく対立。大幅に議席が減った同党では不満が
高まっている。(H)
*国際赤十字のケレンベルガー総裁が、ガザ復興には
平和が重要だと指 摘。市民を標的にしたハマスの攻撃も
非難した。総裁は、来週にシャルムエルシェイクで行なわ
れるガザ復興会議に出席する。(P)
*5月に予定されているローマ教皇のイスラエル訪問の
日程調整が進行中。ミサの場所は、受胎告知教会のある
ナザレよりも、収容人数や交通路に余裕があるハイファに
なる可能性が高い。(H)
*アルゼンチンを追放されたウイリアムソン司教が、ホロコー
ストを否定する発言を行なったことを謝罪。(P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp