イスラエルからのニュース(国連反人種差別会議は、またも激烈な反ユダヤの大合唱か)
2009年2月22日(日)
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*首相に指名されたネタニヤフ氏は、カディマとの連立交渉
を最優先。カディマに重要ポストを与え、強固な連立政権
を目指す構え。カディマ内部でも、モファズ氏らはリクード
との連立に賛成。(H,P,Y)
*レバノンからカチューシャ砲が
ガリラヤに着弾し、アラブ系
市民3人が負傷。国防軍は発射地点に
対して反撃を行なった。レバノン政府とヒズボラは関与を
否定、犯行声明は出ていない。(H,P,Y)
*イスラエルのTVの「マリヤは処女ではなかった」とする
寸劇にカトリックが抗議。イスラエル国内でもクリス
チャンらがTV局に対する訴訟を検討中。北部でも抗議
デモなどがあった。(H,Y)
*アカデミー賞の外国語映画部門の最終選考に残った
イスラエル映画の「バシールとワルツを」が受賞するか
どうかに注目。この映画は、アラブ世界でも好意的に
受け止められている。(H,P)
*土曜日にアシケロンに対して
ロケット砲攻撃。他に2発の
迫撃砲攻撃もあった。停戦後
もガザからのロケット砲攻撃
は続いている。(Y)
*米国のケリー上院議員がシリアを訪問し、アサド大統
領と会談。同上院議員は先週、米国とシリアが関係
改善を目指していると語っており、アサド大統領との
会談もその一環と見られている。(H,P)
*エジプトがラファ検問所を3日間だけ運用へ。ガザの
武装勢力が再び国境を破る可能性があり、エジプトは
警官を増派している。(P,Y)
*エルサレムのキリスト教系インターネットテレビ局
IPrayTVが人気。開局から4ヶ月で、3万人が視聴した。
(P)
2009年2月23日(月)
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*ネタニヤフ氏と会談したリブニ氏は、連立政権への
参加を拒否。再び会談を行なうと発表したが「連立交渉
が行なわれているわけではない」と説明。ネタニヤフ氏
はあきらめず交渉する構え。(H,P,Y)
*極右政党のイスラエル我が家が政権に参加することに
対して、アラブ 諸国を中心に懸念が広がっているため、
同党が広報作戦。元駐米大使のアヤロン氏などが
各国を訪問して同党の立場を説明する。(H,Y)
*「マリヤは処女ではなかった」のTV番組に関しオル
マート首相も遺憾の意を表明。番組を放送したチャン
ネル10も再び謝罪。(H,Y)
*エジプトがラファの検問所を一時的に開き、学生など
1000人の通行を許可。今日も、病人などの通行が予定
されている。(H,Y)
*ジュネーブで4月に開催が予定されている国連反人種
差別会議は、またも激烈な反ユダヤの大合唱か。
ユダヤ人指導者らが現地で抗議デモ。イスラエルとカナダ
は会議をボイコットする。(H,P,Y)
*最新の世論調査で、36%の有権者がリクード、カディマ、
労働党の連立を希望。右派政権を望む声は22%だった。
(Y)
*エジプトから先週イスラエルに到着した通商代表団を、
エジプト政府が「技術的理由」で召還。ガザ停戦交渉で、
イスラエル政府がエジプトを無視したことに対する不満の
表明か。(P)
*イスラエルのユダヤ人世俗派の40%、正統派の80%
が、クリスチャン団体からの支援金を受け取るべきで
ないとの意見。全体では賛否はほぼ同数で、わずか
に賛成派が多かった。(P)
2009年2月24日(火)
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*ガザの停戦交渉を担当して来た国防軍のギラド氏が、
新聞記事で激しく首相の方針を批判したため、首相が
同氏を解任。後任にシンベトのディスキン長官らを任命へ。
停戦交渉に重大な支障か。(H,P,Y)
*ネタニヤフ氏は、右派政党と連立交渉を進める一方で、
カディマとの連立も模索。リブニ氏に対してさらに好条件を
提示か。両者は金曜に 再度会談する予定だが、カディマ
の連立参加は困難か。(H,P,Y)
*オランダのホテルで、ガザ戦争について講演していた
国防軍広報官が、靴投げの被害に。犯人の3人が逮捕
された。(H,P,Y)
*外国語映画部門のアカデミー賞は、日本の「おくりびと」
に。「バシールとワルツを」の制作者やファンからは
失望の声。(H,P)
*ガザのキスフィーム検問所付近で小規模な戦闘。イスラ
ム聖戦は、国 防軍兵士の誘拐作戦を行なっていたと
発表した。(P,H,Y)
*8人が死んだエルサレムのイエシバ襲撃から1年。
虐殺のあった部屋でエゼキエル16:6を朗読し、
子供の割礼式が行なわれた。(H)
*米国のオバマ政権が、入植地の建設中止をイスラエル
への軍事援助の条件にする可能性があると、国防軍
幹部が懸念。(P)
*米国がガザ復興のために9億ドルの支援を約束へ。
クリントン国務長官が近日中に正式発表の見込み。(Y)
*ガザからまた2発のカッサム砲
攻撃。被害は無かった。(Y)
*アルカイダのナンバー2、ザワヒリがハマスに対して、
イスラエルとの停戦を受入れないよう呼びかけた。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp